【カオ転三次】トラウマに苦しみながら向き合う終末への日々 作:夢空
セツナが異界の外ですごせるようになってからだいぶ後の話
……書いてて色々と設定がががが(ガクブル
…特殊タグ…なるほどこれってこういった感じか(
……前回の話を振り返ってみるとこれってこのタグ必要じゃね?と思いましたので追加しました。(ガールズラブ)
「………」
あれからだいぶたった…リンの嫁となり…子供も産まれた。
鵺原家の末っ子としてこの世に生を受けた我が子は仕事などの予定が無いときはよくわたしとともにいることの方が多い。
それゆえに…週に一度私がこの場所へと訪れる時にはよほどの事が無い限り自ら予定を入れる事は無い。*1
…子供を産むことについては不安が無かったとは言えないけども…まあ…大変だったなぁ…うん。
…わたしの週に一度の予定…それは…
……ラムダの眠るかつてわたしが『願い』の影響を遮断するために籠っていた場所に訪れる事だ。
…眠ると言っても亡くなった訳では無い。
かつてわたしが異界に籠る事になった件について、リン達は宮城支部の人たちの協力の元解決策を探していたのだとか。
まあ…流石に自分達ではどうにもならない部分もあり、リンの知り合いの黒札の人達にも協力してもらったらしいけど…
…『願い叶える聖杯』といった認識による影響が『聖杯=
…計画はある程度まではうまくいっていたようなのだが…最終的な問題としてわたしの代わりとなる装置を作ったもののつながりを作った後にどうなるかが問題となった。
……装置が『願い』の影響を受け願望機として機能するようになるのは論外なため『願い』の処理についてどうするかが問題となったらしい。
…誰かが『願い』の処理をすれば解決できるものの…少なくとも私とのつながりができている必要があることが分かった。
新しく専用の式神でも作るべきかと思われたが、装置とつなげた後わたしの代わりとして『願い』を受け取ることができるほどになるには相当時間がかかることになるらしいことが判明した。
新しく作った途端に『願い』の影響を受けてしまうことが懸念されたらしい。
…結果的に装置は完成したものの重要な『核』となる何かが用意できなかったのだ……だからなのだろうか。
……あの時ラムダが自ら装置の『核』になる事を選んだのを止める事が出来なかったのは。
――――――――
『……え』
『ですので…この装置を使えばマスターがこの異界に籠る必要はなくなり、マスターはリン様達とともにすごすことが出来るようになりますよ』
『…でも…それってラムダはずっと』
『…私はあの日からずっとマスターのことをお守りすることが最優先事項としていました…ですが、今はもうマスターを守る方は私だけではなくリン様達もいますから』
『けど…わたしは』
『…マスターとのつながりを持ち、代わりとしてマスターに押し付けられている『願い』を砕く…それが今の私にできる最大の事だと思っていますから』
『……そん…な』
『…マスター』
『なんで……なん…で…?』
『私はこの件でマスターをお守りできることができていないのがつらかった…ですがこの方法ならマスターをお守りできるようになれるのです』
『………』
『…大丈夫ですよマスター…皆さんもずっとこのままでいるつもりなど無いようですから…いつかきっとマスターの元へ戻りますから』
『……ほんとに?』
『ええ…きっと』
『……なら…約束して』
『…約束…ですか』
『そう……かならず…かならずわたしの元に帰ってくるって』
『…それは』
『戻るんじゃない…帰るの…だってラムダは…わたしにとって家族だから』
『…家族』
『リンに告白するよりも前からずっと…わたしにとってラムダは家族なんだよ…そう思えるようになるには時間がかかったけれども』
『…マスター』
『だから…かならずちゃんと帰ってきて…約束…』
『……はい…かならず帰ると約束します』
『…ん』
『…私からも一ついいでしょうか』
『…何?』
『できれば週に……いえ月に一度でいいので…会いに来ていただけますか』
『……うん…わかった』
『…意識は無いでしょうが…マスターが私の無事を祈ってくださるのなら』
『…祈らないよ』
『…マスター?』
『…『願う』から』
『…『願う』…ですか』
『わたしにとって『祈る』より『願う』ことの方が重いんだよ?』
『…なるほど』
『それに祈ることってわたし自身はそんなに好きじゃないし…祈りが必要な人のことは否定しないけど』
『…そうでしたね』
『だから…約束する…かならず会いに来るよ…ラムダが頑張ってくれるんだから…『願う』よ』
『…はい…それでは…えっと…こういう時はこう言うのでしたか……行ってまいります』
『うん……行ってらっしゃい!』
『………あ』
『…セツナ』
『…リン』
『…大丈夫か?』
『……声が』
『…ああ』
『……声が聞こえない…『願う』声が聞こえてこないよ』
『……そうか』
『………ラムダのおかげで…外ですごせるんだね』
『……そうだな』
『……リン』
『…なんだ』
『……ちょっとだけ胸を借りてもいい?』
『……ああ』
『……ありがと』
『……』
『……うぅ』
『…セツナ』
『………ラムダが………ラムダがぁ』
『……泣いてもいいんだぞ』
『うあ……ああああああああああ!!!』
―――――――
あの日は泣き疲れて眠るまで泣いたんだっけ……
ラムダのおかげでわたしは異界の外で活動することができるようになった。
…わたしにとってラムダはそばにいて当たり前なのだと思っていた…異界に籠っていた時はどこか寂しさもあった。
リンへの思いを自覚した後…わたしにとってラムダはどんな存在なんだろうかと考える時があった。
…しっくりときたのが『家族』だった。
わたしの生まれた環境ではあの二人を『家族』だとは思えなかった……あの二人…わたしの産みの親にとって大切なのは計画に重要な『器』であることだけだったから。
…だから『家族』ってどういった感じのものなのかが分からなかった。
それはリン達とすごした終末までの日々でも分かってはいなかったのだと思う……おそらくだけども。
……ラムダを『核』とした装置は今特殊な異界を形成しており『聖杯への願い』を受け止める事が出来ている。
かつては『願い』を遮断していた機能を装置を通す形にしたのだと聞いた……聞いたところ大いなる封印*5?をイメージしたものらしい。
…どうもそうすることによって『願い』がわたしに触れることを封じて『願い』に何らかの形を与える事が出来るのだとか。
それらを対処することができればだが……どうやらわたしが『願い』の影響を受ける事は無いらしい……元となるのも大体はそういった『願い』が触れる事ができないようにって言ってたかな?
…結果的に効果は出ているみたいだし……何より異界と化した影響かラムダだけで対処することになると思っていた事が他の人でも可能になったのだとか…
…さすがにわたしが異界に入るのは危険だという事なのでこうして皆が無事に帰ってこられるように『願って』いる事しかできないのだが。
……ラムダは異界の『核』として存在しているため今はまだ帰ってくるのは難しいみたい。
この異界はかかわった皆が相談した結果宮城支部の依頼として扱ってもいるのだとか……わたしが泣きつかれて眠ってる間に決めた事らしいので詳しい事は分からないんだよね。
……リン達も余裕があれば暴れてくることもあるみたいだし……何か無双式ゲームみたいだなとか言ってたっけか。
………それなりに人がいると思ったんだけど…無双?……まあ…リン達にとってはそうなのかな?
…あの子もいつの間にか参加しているみたいだし…そういった所はリンに似ているなぁ。
…ラムダとは「
……まあリン達から聞いた話では仲は悪くないらしいし…いいか…うん。
「…
「……ん…そっか…ありがとねツムギ」
「……べつに」
今わたしを
ちょっとそっけないようなことを言っても照れている様子がうかがえる。
……カス子ネキが「ツンデレっ子だ!」って言った時なんて顔を赤くして追い回してたっけ?
わたしにとっては可愛い娘なんだけどね。
……怒ると結構やばいらしいけど…この子が怒る時ってリンみたいに身内の事で怒るからなぁ…わたしはあまり怒ってるところを見た事が無いんだよな…
わたし自身復活してから使えなくなってた『破壊の炎』らしき力を使ってるみたいだけど…
「……
「…ん…ごめんごめん…帰ろうか」
「……うん」
……手をつないだだけで恥ずかしがってる…かわいいなぁ。
「…ふふ」
「…むう」
………
……今日もまた
かつて交わした約束を守るため…ラムダ姉さまは月一でいいと言っていたらしいけど…
朝ご飯を食べた後この場所に来てお昼になるまで
一人でいると一日中いる事もあったらしいからだれかが一緒にいるようにと
…私が産まれるまでは手の空いている人が一緒だったらしいけど…今は私が一緒にいるようにしている。
……正直こうして
…私が言いたいのは精神的な疲れとかの事だから。
…
……私がおそろいの服がいいとねだった結果着てくれた……最初は恥ずかしがってたのが娘からしてもかわいいと思った*10。
…何気に一緒に出掛けてるときに『仲のいい姉妹』*11と言われることもあるのだが…その場は笑ってやりすごすのに家に帰ったらものすごく落ち込んでるのもかわいい*12。
……おっといけないいけないもうすぐお昼になりそうだ。
「…
……
今日は家族みんなでお昼を食べた…忙しい時とかはそろわない事も多いからね。
……それでも今日この日は余裕があれば集まるようにしてるらしいけども。
…今日はラムダ姉さまがあの装置の『核』として眠りについた日らしい。
…
…………
夢を見る…これは確か…ツムギが産まれる前の頃だっけ?
『…まだちょっと実感が無いなぁ』
『そうか?』
『…今まで見る側だったけど…いざ自分が子供を産むってなるとね……こんな感じなんだなって』
『ふむ』
『……色々と思い出してさ……あの日からいつかはこうなるだろうなとは思ってたけど…』
『……』
『…約束についても妊娠したのならそちらを優先してください…だっけ』
『さすがにな』
『…ですよねぇ……うん…もうすぐわたしも母親か…』
『…それで?名は決めたのか?』
『うん…わたしがこの子に名前を付けてあげたいって言ったのだもの』
『そうだな』
『…ツムギ』
『…ほう』
『この子の人生は色々な思いを経験して自らを明日へと紡いでいってほしい…って思ってね』
『なるほどな』
『……もうすぐ産まれる…か』
………こんな感じになりました(土下座
12/8 マカーブル様よりツムギのFAをいただきました!…この服の色違いをセツナが着てるのか…
キャラ紹介
セツナ
ラムダのおかげで異界の外で生活できるようになった
…ラムダが選んだ選択は自分にとってつらいものだった
初めて出来た『家族』の選んだことが自分のための選択だった
涙を見せないように見送ったが…異界の最奥にある領域の外へ出た時に感じたのは嬉しさと…悲しみだった
出迎えてくれたリンの元で泣き疲れるまで泣いた
…交わした約束のために週に一度…来れるなら必ず『願い』にくるようにしている
いつの日か…笑って『おかえり』を言うために…
…自分にとって『祈り』はかつての出来事から苦手意識を持っている
他の人が『祈る』事については特に問題は無い
…えっと…皆?…ほんとに忙しいならそっち優先でもいいんだからね?
鵺原ツムギ
【挿絵表示】
リンとセツナの娘
九歳ぐらい(『TS^2ようじょの終末対策』より『転生ようじょ(元)、だいぶ未来。』参考
母親大好きな子(恋愛的な意味じゃないよ!)
家族の事は大切に思ってる
性格はおとなしめ(元ネタが人見知りとあるがそうでもないので)
戦闘スタイルは元ネタ通り…武器はハンマー
趣味は読書(元ネタと違い書くことはしない)
家族の事を貶されると怒る…地雷として母親(セツナ)の事を侮辱するとブチギレて周りが止めるまで相手をしばく
例としてかつて仕事でメシアンが占領したシェルターの制圧を手伝ったことがある(裏方というか外で見張る事)が一部の連中が『聖杯様』についてあれこれ言ったことがある
…一部のメシアンにとって『セツナ=聖杯様』といった認識があるらしく「聖杯様がお前らの行いを許すと思っているのか!」等と言っていた
…セツナ自身自らの事を『聖杯』として扱われることを嫌っているためそれを聞いてブチギレた
『破壊の炎』の性質で耐性を無視して『壊し』ては治してを止められるまで繰り返してた(何気に防御力無視してダメージを与えられる…普段は消費がでかいのでやることはあまりない)
…母様…家の皆は家族の事を大切にしてるんだからさ…まったくもう
ラムダ
セツナが異界の外で生活できるようにと自ら装置の『核』となる事を選んだ
…セツナへの説明は自分ですると伝え自らの思いを伝えた
流石に週に一度は負担があるだろうしリン達との時間をすごしてほしいと思ったので月に一度と願ったのだが…まさか週に一度来てるなんて
自らを『核』とした異界は新しく別の場所に出入り口を作ってある
装置のある場所は装置の管理をしている者達とセツナが『願い』に来る以外に人の出入りは制限されている
他の人の協力もありある程度の余裕ができている…リン達が来ると殆どやることが無くなることが多いが…
……いつの日か約束を果たすため…その時が来るまで今日も戦い続けている