【カオ転三次】トラウマに苦しみながら向き合う終末への日々 作:夢空
・マッスル!
「…なるほどなー」
少し前にリンが色んな人に協力してもらった件についてお礼をしているって聞いてはいたけど…
黒死ネキに対するお礼って……なんと言うか……まあ、たがいに納得しているならいいのかな?
そう思いながらも二人の戦いが終わるのを待っていた。
その後二人の雑談についてはちょっと引いてたけども…
そしたら前の方からナース服の女性が見えたと思えば、リンと黒死ネキの二人の様子が少し気になると思えば…
急にリンがわたしを抱きかかえてきた事に驚いてると…今度は「救護!」って聞こえたと思えばリンが拳骨されてるしで…
いきなりの事だったのもあり警戒していたところもあったのだが…あの人がどんな人なのか教えてもらったのが今の状況かな。
その…なんと言うか……いやまあ黒札の人達ってそういったとこあるか…
「ええ、ですので幼女ネキの事は問題は無いと思われるかと」
「……聞いた感じわたしも気を付けた方がいいのかなって思うんだけど…」
実際今は安定してるけどまだ完全に問題なしって訳にはいかないみたいだし…
「まあ、救護ネキ*1もセツナ殿には幼女ネキのようにはしないと思われますが」
「そうですか…ん?」
「……ゲッ!」
あ…何か見られてる気がしたのでそちらを見ると通りがかったらしい男性が何かヤバいものを見つけたかのような反応をしてるんだけど…
……何でわたしの顔を見た途端に逃げたのだろう?
そう思ってると筋仮面ニキ*2さんが逃げ出した男性を追いかける…って少し離れた場所にいた筋肉がすごい二人も一緒に追いかけて…
…えぇ…三人で囲んだと思えば何か…ポージングしてるんだけど……
その後、リンが来るまでわたしはこの光景にドン引きしていた…
ちなみに、黒死ネキもこの場にいるのだけど…なんか隣で爆笑してた。
・どう思うのか
あの後リンが筋肉に囲まれてた男性と話をしたが…あの人…巻き藁にされてた人だったのか…
「……」
側で話は聞いてたけど…すこしだけ考えさせられることもあったな…
「どうかされましたか?セツナ殿」
「…え?」
…あぁ…ちょっと考え事しながら歩いてたから心配かけちゃったみたいかな?
「先ほどのヤツについて気になるところがあったのか?セツナ」
「リン…あの人については気にしてないよ?あの人との問題はリンとあの人の間の事でしかないし」
「…そうか」
「…ただ…メシアン被害者だって事が…リンと出会う前の事を…少し思い出す感じになってただけ」
……あの頃は色々と怯えて過ごす日々だった。
「…ガイア連合に保護された後にさ…メシアン被害者の人達が何度か襲撃してきた事もあったしさ」
「…セツナ?」
「最初はもうつらい目に合わなくて済むって思ってた…けど…わたしの生まれが理由で襲ってくる人もいた」
…最初は寝てたところを襲われた…いきなり首を絞められ目が覚めると…見えたのは憎悪と殺意の籠った目をした人だった。
わたしを見ているようで見ていない…多分見ていたのは『メシアン』でしかなかったのだろう。
ずっとメシアンに対する恨み言をつぶやきながら首を絞めてきたあの人は様子を見に来た人達が引きはがして連れて行ったけれど…
それからも何度か同じような事があった。
…その結果わたしは『他人』が…『人』が怖いと思うようになった。
……同時に、わたしは生きている事すら許されないんだって思うようになったのだったかな?
片翼だけとはいえ…天使の羽があったから…
それもあり、何度か襲われて…その度に「メシアンだから」とか「天使になったら危険だから」とか…ずっと言われてきた。
わたしが生きる事を否定され続けた日々は…いつしかわたし自身が自ら死のうとするくらいにはつらいものだったと思う。
……あの頃の事を思い返せば…恐らくそうだったのだろうなって…
「まあ…そう思ってた時期もあったけど…リンと出会ってから少しずつ変わっていったかなって」
そう…わたしはリンと出会ってから少しづつ前に進むように…これからを生きて行こうと思い始める事が出来た。
…まあ、そうして今に至る……って感じなのかな?
「…そうか」
「うん…襲撃してきた人達は神主達が対応したみたいだし…気にしてもあれかなって?」
「セツナ殿からすれば思うところは無いと?」
「思うところが無いって訳では無いけども……まあ…わたしとは関係ない事でわたしを攻撃してこないでほしいってくらいかな?」
「…なるほど」
「それに…巻き藁にされてた人達についてはわたしは関係ないでしょ?…結局その問題はリンとあの人達の問題でしかない訳だし」
「セツナ殿の考えとしてはそんなものだと」
「うん…そういえば巻き藁にされてた人達と言えば……何であの人わたしを見て逃げ出したんだろ?」
「…あー…まあもうかかわる事もないだろうし…気にする必要もない事だな」
「……そっかー……後巻き藁と言えばなんだけど」
「やはり何か気になる事が?」
「…えっとさ……リンと黒死ネキが戦ってる時にさ…来た人がね」
「……あぁ」
「……なんと言うか…理解を拒むというか……うん…あの人はかかわる事もあるんだろうなって思うと…」
「…確かに無いとは言い切れませんな」
「…そっかぁ」
巻き藁ニキ*3………あの人苦手だなぁ…
セツナは自分の事を襲ってきた人達については既に罰を受けてかかわる事も無いのなら気にしても意味が無いかなと思ってる感じです。
ここからは巻き藁達の起こした騒動についての認識なのですが…
軽くまとめると多分こうなのだろうなと。
・巻き藁達がようじょの友人であるセツナの事を知り計画を立てる
・計画の内容に対して一人が止めようとするもボコられる
・巻き藁達がセツナ(当時は人形サイズ)を捕まえて異界に向かう
・同じ頃巻き藁ニキが事態を把握
・異界内の人気が無いところに向かう巻き藁達(それを見かけた者が何人かいたと思う)
・セツナが悪魔に食われそうになったところに巻き藁ニキがギリギリ間に合う
・巻き藁ニキがセツナを守ってるところに黒死ネキが通りがかる
・その後巻き藁達は黒死ネキに処される
・巻き藁達をセツニキが神主の元へ連行(この辺りで大勢に事が知り渡る)
・ようじょが巻き藁達にセツナが襲撃された事を知る
・同じ頃宮城支部にいるレン子ニキの所にも連絡が来た
・レン子ニキがブチギレ話を聞いた周りも同じくブチギレる
・レン子ニキから連絡を受けたようじょ
・宮城支部のメンバーが巻き藁達の処刑について色々動いてる
・その間にセツナは人魚ネキの子守歌で眠り始める
・セツナがようじょの所で眠りながらすごす
・宮城支部メンバーによる巻き藁達の処刑執行
……といった感じに作者は認識しています。
作者自身は細かい内容なんて考えてなかったんですが…
騒動についての話を見るとこんな感じなのかなと…
……ほんと思ったより事が大きくなったっていうね…