【カオ転三次】トラウマに苦しみながら向き合う終末への日々   作:夢空

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セツナも自分だけの時に人と接する事が…!



『有翼の集い』にて交流を

 

ガイア連合山梨支部。

前に永回の火桜の件で色々と話をした事がある人から見せたい研究成果があるとの事でやってきた。

…あの人一本の桜の木に色を複数付けられるようにしようとしてたりとよくわからない事をしようとしてたりするらしいけど。

……でも、わたしに見せたい研究成果ってそれ以外に心当たりなんてないからなぁ…

今のところ永回の火桜以外に何か商品になりそうなものとか作った事なんてないし。

…物作り事態あまりしてない…かな?

まあいいや。

ところで……目の前のコレについて触れなきゃダメなんだろうか?

…なんか…なんだろ…えっと…おぉう。

ホントに何なのか困るって。

「どうですか!すごいでしょう!」

「…まあ…すごいと言えばすごいですけど」

誰でもいいのでこの状況をどうにかできる人はおりませんか?

先ほどから周りにいる人たちもコレについて何か言いたげな人もいるけども。

「…その…一つ聞いてもいいですか」

「どうぞどうぞ!」

「それじゃあ―――」

 

 

 

「何でゲーミングカラーに発光してるんですかこれ?」

 

 

 

はい…目の前にあるのは盆栽の方のやつですが。

なんか…こう…なんだろうね?

「…さあ?何でこうなってるのかわからないですね」

「意図的なものではないと?」

「ですね…ですが仕組みが分かれば一つの木に複数の色を付ける方法がきっと!」

「…そうですか」

 

 

その後の事はとくに語るほどの事はなかった。

 

 

 

 

 

なんかもう…なんだろうなぁ…

ちょっと意味が分からない事だったけど…やってる本人が楽しそうだったからいいのかな?

…考えてもあれかな?

とりあえずヨシッ!って事で。

…リンはちょっと対戦してくるって言ってたけど。

勝負関係の大会とかやってるのかな?

連絡がまだ来てないって事はまだ戦ってたり?

だとしたら…そうだなぁ…

…たしか『有翼の集い』の集会場所ができたって言ってたっけ?

…場所はどこだろ?

「おや、セツナ殿」

「あ、副会長さん」

「お一人ですか?」

「今はそう」

「今は…ですか」

「ラムダは調整とかしてて、リンは対戦してくるって」

「なるほど」

「…ところで」

「どうしましたか?」

「…えっと」

…いや…その…

「…その肩に担いでるのは?」

「これですか?会長ですが?」

「あ…そうですか」

………なんで簀巻きにされてるんだろう?

……でもまあ、やらかしてる事もありそうな人だったからなぁ…

「これからの予定はありますかセツナ殿」

「えっと、集会場所ができたって連絡が来てたけど…」

「…そういえば場所は連絡した中にはなかったですね」

「ですね」

「それなら一緒に行きますか?ちょうど向かうところでしたので」

「ありがとうございます」

 

 

 

 

 

そうして向かった『有翼の集い』の集会場所。

…ちょっと周辺に見覚えがあるような?

「えっと…この場所って」

「少し前まではこの辺りに小屋があったらしいのですが」

「…小屋」

「使われなくなっていたので許可をもらい集会場所に改築しまして」

「……そう…ですか」

…ああ…なるほど。

「……そっか」

「セツナ殿?」

副会長さんは知らなかったのかな?

「その小屋って底が浅いお風呂があったりしました?」

「え?…たしかあったと思いますが?」

「…やっぱりかぁ」

「……知ってる場所でしたか?」

「…わたしがリンのところでお世話になる前にいた場所です」

「セツナ殿が?……あ、だからこの辺りでの騒ぎが」

「ここにいたころは名前はなかったですし……そっかぁ」

…無くなったのか…あの場所は…

「その…セツナ殿」

「……大丈夫です、正直どうなったのか気にしてたとこはあったので」

「そうなんですか」

「わたしが生活してた場所ではありましたけど、保護されていた形だったので場所の所有者はわたしでは無かったはずですから」

「…なるほど」

「使われないまま放っておかれるよりはずっといいはずですし」

実際使われないままの状態で残ってるとどうすればいいのかなって感じではあるし。

わたしがどうこう言う問題でもないでしょ?

「とりあえず入りませんか?」

「…そうですね、いいお茶が手に入りましたのでお出ししますね」

 

 

 

 

 

 

『有翼の集い』の集会場所に来てから少しして…

「ほんと学ぶべき事が多くて大変なんだって思う」

「そうですねぇ」

「あなたも相当強かったりするの?」

「わたしは戦闘系の素質が一切ないので」

「…そんな事もあるんだ」

「あるんですよ」

数日前にガイア連合に来たばかりだと言う女性とお茶を飲みながら色々とお話ししているところ。

デビルシフターとして覚醒した影響で前世の事を思い出したらしく、その時は相当困惑してたらしい。

…まあ、前世の記憶と今の記憶が整理できていたかどうかってタイミングの事みたいだし。

「そうだ、ちょっと聞いてもらいたい事があるけど…いいかな?」

「相談事とかはちょっと難しいかもですが…」

「大丈夫、ちょっと経験した出来事についてぐちを言いたいだけだから」

「…それ聞いても大丈夫なやつですか?」

「…ちょっとトンチキじみてると言うか…まあ暗い話ではないから」

「トンチキですか?」

「そう…急に変態じみた格好の男が来たと思えばそれが兄だったって話」

「…ん?」

「覚醒して前世について思い出したときなんか自分の恰好が裸みたいな状態になってた事に結構驚いててさ」

「…服はどうなってたんですか?」

「いやまあ、朝シャワー浴びた後だったかな?確かその頃だったと思う」

「ああ、着替えてるところだったと」

「だったかな、足ひっかけて頭ぶつけてさぁ…そんで気が付けば人じゃなくなってるしでびっくりよ」

「その時に記憶関連で困惑してたと」

「そうそう、そしたら周りの気配?かなんかが急に変わった感じがしてさ」

「…結界か何かですかね?」

「そうだったらしいね?…で、その後急にドアが壊されてさ」

「無事だったんですか?」

「廊下の方にバキィ!ってなってたから怪我とかはなかったかな…まあそんな出来事に驚いてるところにさ」

「お兄さんが来たんでしたっけ?」

「そ……何故か逆バニーの恰好でさぁ」

「……え?」

「筋肉ムキムキのマッチョマンが逆バニーで突然現れた時ってどう思う?」

「………えぇ」

「…あ、下はちゃんと履いてたよ…ブーメランパンツだったけど」

「それは…なんと言うか…」

「だよねぇ…普通に身の危険を感じたもの」

「その時は相手が誰かは分からなかったんですよね?」

「うん、その時は相手が兄だって事は分からなかったね」

「…おぉぅ」

なんと言うか…なんだろうね?

……今日これ何回よくわからない事が?

…まあいいか。

「ほんと怖かった…自分の恰好がほぼ裸の時に変態が襲撃してきたような状況だったし」

「それは怖いですね」

「…まあ、相手が兄だった事の方がもっと怖かったけど」

「そうなんですか?」

「いやまあ…自分の記憶にあった兄の姿って太ってはいないけど筋肉もあまりない感じの細さだった…はずなんだけどさ」

「…それが知らない間に筋肉ムキムキのマッチョマンに?」

「そう、しかも変態としか言えない格好だったしで…思い出すだけで頭痛くなる」

「…えっと」

「そういった格好じゃないと力が出ないらしいんだけどさ?」

「あ、そういった感じなのかぁ…それはそれで苦労してそうな感じが」

「普段はその恰好の上に服を着てるみたいだから…だとしてもアレだとは思うけど」

「そうなんですね」

少しの間静かになった。

話が途切れたような感じがしたのでお茶を一口。

さっきまで話していた女性もお茶を飲んでる。

…この人ハーピーのデビルシフターだから手の部分が…ちょっと大変そうにしてる。

「ごしゅじん」

「ん…あーん…これウマいな」

「この羊羹は副会長さんの手作りらしいですよ」

「マジで!」

「らしいです」

「何でこんなおいしいのを…このお茶と一緒にだとちょうどいい感じだし」

「―――それは実家が和菓子屋でしたので」

「あ、副会長さん」

「そうなの?」

「ええ…今はもう無くなってしまいましたが」

「えっと…」

「それ聞いていい感じのやつ?」

「大丈夫なやつです」

「そっか」

「ええ、お爺様とお婆様は寿命だろうとの事で…あのロクデナシどもが色々やらかした結果店がと言った感じです」

「そうなんだ…ん?ロクデナシども?」

「えっと…それって…」

「正直アレを実の両親だとは認めたくないですね」

「そんなになんだ」

「ええ、メシアンとは関係ないですが、詐欺師の宗教関係のとこに執着してた…らしいのですが」

「宗教関連の詐欺師って」

「メシアンとは関係ないとこ…」

「全く関係なかったですね…まあそれで色々とありまして」

「何があったんだか」

「それはもう…色々とだけ」

「「あ、はい」」

ちょっと怖い…

「…まあ、霊能関係の名家が色々とやってたみたいでして」

「…大丈夫だったんですか?」

「普通に自滅してたので」

「自滅したんだ」

「自滅してましたね」

「…何でそんな事してたんだろ」

「あぁ…何でも一目ぼれって事らしいと聞いてます…本人から」

「一目ぼれ」

「…それでなぜそうなった」

「さあ?ああいった連中の考えなんて理解しようとするだけ無駄ですので」

「…それはちょっと分かる気がします」

「……霊能関係についてはまだそこまで理解してる訳じゃないからよく分かんないんだけど…そういったものなの?」

「マシな所とかもあると言えばありますが」

「………マジかぁ」

「気を付けないと大変な事になる可能性もありますので覚えておいた方がいいですよ」

「…知れば知るほどなんと言うか…引きこもってたくなるなぁ」

「選択肢の一つとしてはそれもあるみたいですけど」

「……いやまあ、自分より幼い子が頑張ってるのを知ってるとね?」

「…?」

「…なるほど」

「まあ無理しない範囲で頑張ろうかなって」

「わたしもがんばるよごしゅじん」

「…あ~そうだねぇ、一緒に頑張ろうか」

「…この人式神が癒しになってる感じ?」

「おそらくはそのような感じかと」

「……そっかぁ」

……それだけ色々と大変なのかなぁ?

 

 

 

 

 

 

 

その日の夜はリンたちと一緒に寝た。

…たまに一緒に寝る事もあるけど。

……何でなんだろう?

えっと…たしか…変な夢を見た後辺りからだったかな?*1

…まあ嫌ではないし…なんか普段より落ち着く気もするけども。

……うん…気にしても意味ないかなぁ…いっかぁ…

…眠い。

「……んぃ」

 

 

 

 

*1
本作41話『つながりかけたモノ』





ちなみに『有翼の集い』の会長は隅の方で簀巻きにされたまま転がされていましたとさ。

筋肉モリモリマッチョマンが逆バニーでブーメランパンツ…自分で出しといてなんだけど濃いなあ!
……それでもたぶん本人が出てくる事はないと思う。

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