【カオ転三次】トラウマに苦しみながら向き合う終末への日々 作:夢空
…他の作者様のところにはそれほど影響のないように設定を練っていければと思います。
小屋が襲撃された日から3日が経過した。
「……ぅぅ」
『オマエノヨウナヤツガナゼ』
『ボクタチハコンナコトノタメニ』
「……ぅぁ」
『声』が聞こえる…
『ワタシハヤリトゲマス』
『コノジッケンガセイコウスレバ』
『オオワレラヲオスクイクダサイ』
『調整』を受けたあの日からこれらの『声』が聞こえるようになった。
『ヤメロ……ヤメロォ』
『イヤ……ドウシテ』
『ダレカ……ダレカァ』
「……ぁっ」
『オマエナンカガ……オマエナンカガ!』
『オマエガ………オマエガオマエガオマエガオマエガ!!』
『オマエナンカガイキテイルノガマチガッテイルダロウガ!!』
『そうお前みたいなやつがそのような形で生きているのが間違っているのだ』
「……っ!」
気が付けば見覚えのない場所にいた。
何処か宮殿を思わせるような……天使をかたどった装飾で満たされているのが見える。
「……ここ…は」
『ここは悪夢の中…といった所か』
「…っ」
背後から聞こえた声…
振り返ればそこにいたのは天使……のような何かだった。
「……な…ん」
『あの忌々しい残骸どものせいで我々の目的が果たせなくなっているのは非常に許しがたいことだ』
…残骸?
「……おま…え」
『我等が救世主降臨の為様々な手段を模索した日々……我々は一つの導きを得た』
…さっきから何を……
『その導きの元我々は貴様を『器』として完成させるために様々な素質を持つものを使ったというのに』
……『器』
『ちっぽけな残骸どものせいで計画が台無しにされるなど………断じて許されない!!!』
「……っ!」
『故に…お前にはここで死んでもらう』
ザシュ!
「………ぇ」
気か付けばわたしの体に剣が突き刺さっていた。
「……ぁ」
『まずは一回』
ゴスッ
「…かは!」
……あれ……さっきわたしは……
『どうした?…ああ、死んだはずなのになぜと言いたそうだな』
…そうだ……さっき感じたものは確かに……
『なに…単純にここが悪夢の中だからだ』
「…あく…む」
『そうだ…ゆえにお前の心が砕け散るまで何度でも殺す』
「…っ!」
『それ…二回目だ』
グシャッ!
『三回』
ゴォッ!
『四回』
グチャッ!
『五回』
ドスッ!
『十七回……さてどんな調子だ?』
「……ぁ……ぁ」
…痛い…苦しい…熱い…寒い……
何故?…どうして?…こんな…
『…ふむ、やはりこの程度か』
戦いなど経験したことはないわたしは何度も殺される感覚を経験させられた結果心が壊れかけていた。
『…あの残骸どもが『MAG』の吸収の邪魔などと余計なことをしているせいで我々の計画が台無しですよ』
……『MAG』の吸収?
「……どう…い…」
『おや…まだ意識が残っていたとは……いいでしょうせめて『最後』くらいは知るべきでしょう」
『単純に言えば我々は多くのものから『MAG』と呼ばれるものを吸収することで自らを強くすることができます』
『その性質を利用することで『器』であるあなたに宿したあるモノを起動させる計画だったのですよ』
『それが持つ力はとても強大で世界一つを作り借ることすらできるものだとか』
『その力を使い我々はこの世界に救いをもたらすのです!!!』
『……まあそれもこんなにうまくいかないなんて思ってもみなかったのですがね』
「……」
……まさか
「……せい……はい」
『おや…あれを知っているとは……ええ、もとになっているのはあなたの言う『聖杯』で間違いないですよ?』
『…まあ、それそのものとは言えませんが』
『言わば『人工的な聖杯』!人間の集合的無意識にあるとされるアレを基にしたのがあなたというわけですよ』
……たしか……ペルソナ……だっけ…
『特殊な環境故に我々では手を出すことができずにいましたが…人間の集合的無意識であるならば再現できるのではと考えた結果あなたは選ばれたのですよ』
『素晴らしい素質を持った人間を『器』として『人工的な聖杯』を完成させること…それが私のなすべきこと』
……それ……は……
『それでは…さようなら』
ザシュッ!!
さぁてここからどうやって行こうかね(しろめ)
『人工聖杯計画』
今のままでは世界に救済を授けることはぜきないと考えたメシア教の一部過激派はとあるルートから入手した情報を基に計画を立て始めた。
其れその物の入手はできないと判断されそれならばとたてられた計画がこれである。
素質の高い『器』に悪魔・霊能者・シャドウを混ぜ合わせる…
求める力は世界そのものを作り替える能力があるとされているが真相は分かっていない。
……この計画は予期せぬ要因でうまく進んでいないが原因が『器』の中にいる何かの残骸の意思によるものであることが判明した。
よってこれより我々の意思を『器』に入れ計画を完遂させるのだ……