今回は四尾連湖キャンプです。なでリンほむらの組み合わせだってばよ。
2025/11/23 修正
ほむら、なでしこ、リンの最寄り駅の位置関係を見て、最後にほむらが回収されるのがおかしかったので該当部分を修正
2025/12/7 タイトル変更
「危ない危ない、今日は借りてた本の返却日だったわ。」
私、暁美ほむらは本の返却をするために図書室へ向かっている。テストが近くなるたびに、趣味と勉強を兼ねて物理学演習の本を借りているのだ。前世では全くと言っていいほど理系関連の本を借りたり論文をあさったりしなかった私がこうなったのも神崎姉妹に出会ったことが大きい。
「...もう11月も終わるのね。」
図書室のカレンダーを見る。今年も残り1か月を切った。つまり、山梨に引っ越してから8か月が経とうとしている。時の流れというのは恐ろしいものね...
「これ、返します。」
「はい...って暁美さんじゃん。」
「あら、志摩さんって図書委員だったのね。いつもお疲れ様。」
「どうも...」
私は最近よく話す子がいる。同じクラスの志摩さんだ。彼女との関わりが増えたのは、私が突発で松本に行ったことがきっかけである。その志摩さんはというと、目の前でメタル賽銭箱みたいなものを展開していた。
「志摩さん、これなに?メタル賽銭箱?」
「あんたもか...これ焚き火グリルだよ。ほら、この前言ったミニコンロ。」
「あっこれが例のブツなのね。」
あんたもかってことは、私以外にもそう呼んだ人がいたのだろう。実際、焚き火グリルって言われるまでは賽銭箱としか思えない見た目をしている。
「ん、そっちのお菓子って?」
「これはなでしこへのお土産だよ。まぁなかなか会えないんだけど...」
「私には?」
「ない。というかあなた一緒にいたでしょ。」
「...そう。」
「ウ、ウソだよ。なでしこ見つけたら一緒に食べよう。」
「ありがとう。ところで志摩さん、顔色悪いわね。」
(暁美さん、お前の顔が怖かったからだよ。)
なんかお前の顔怖いって思われた気がする。
「ほむらー探したゾ。」
そんなやりとりをしていたら後ろから伶が来た。
「ごめん伶。もうすぐで終わるから。」
「まったく...って君大丈夫?顔青いよ!?」
「だ...大丈夫です。暁美さん、この方は?」
「晶の双子の姉で私の幼馴染の伶よ。たしか、各務原さんと同じクラスだったはず。」
「はじめまして、神崎伶です。なでしこがお世話になっていマス。よろしくね。」
「志摩リンです。」m(__)m
「志摩リン...君が晶と一緒になでしこを助けてくれた人か。」
「え、なぜそれを...」
「「さぁ?」」
そのとき、本棚からゴン!と鈍い音が聞こえた。そこには図書室の床でよだれをたらしながら熟睡している各務原さんがいた。
☆☆☆ーーー☆☆☆
「いやーリンちゃんたちが楽しそうに話してたからなんか入ってけなくて...なに話してたの?」
普通待ってる間に床で熟睡しないわよ...というツッコミを心の中にしまう。多分他の人もそう思ってるだろう。
「...これ、長野のおみやげ。」
「え!!おみやげ!?私に!?」
「生菓子だから早く食べなよ。」
「ありがとうリンちゃん!!大事にするよー!!」
「いや食えよ。」
「まんじゅうもびっくりだなぁおい...」
各務原さんは「ちょっと食べてみていい?」と聞くや否や生チョコまんじゅうを1つ放り込む。くっ...なんて美味しそうな顔なの!!
「...この人ほんとに美味そうに食べるねぇ。」
「わかる。」
「私も1ついただくわ。」
「ど、どうぞ...」
「ほむら、この子になにしたんだよ。」
「私もさっぱり...」
「えぇ...」
そのとき、おまんじゅうをもにょもにょ食べていた各務原さんが例のブツに目を移す。さぁ、あなたはどう答える?
「む、なにこれ?ミニ賽銭箱?」
「お前もか。」
「え、違うんすか。」
「...はぁ。」
☆☆☆ーーー☆☆☆
「へぇ~。これ焚き火とか料理とか焼き肉もできるんだ...」
「そんでもってこんなにちっこくなる。素晴らしい道具だね。」
「それで志摩さん、焼き肉キャンプの件は...」
「え!?リンちゃんとほむらちゃん焼き肉キャンプするの!?」
「いや、まだやるって決めたわけじゃ...」
「食いつきがいいわね。だけど、残念ながら志摩さんから明確な返答がないのよ。」
「あらま。」
このままじゃあ焼き肉キャンプが保留に保留を重ねて保留を加速させた結果無くなる...仕方ない、あの手を使うしかないわね。
「各務原さんだっけ?キャンプ場でまったりしながら焼いたお肉、食べてみたいわよね?」
「うん!食べたい食べたい!!」
「でしょう?私、友達と外で焼いたお肉を食べることに憧れを持っているのよ~。」
「憧れるよねぇ~。」
「ぐぬぬ...」
お、ちょっと効いてる?ここで私は志摩さんの耳にこうささやいた。
「志摩さん、ここでキャンプをやればめっちゃ美味しそうに焼き肉を食べる各務原さんを見れるわよ。」
「はっ...!」
「それに、なぜかわからないけど私の家に大量の備長炭があるのよ。それでお肉を焼いて...」
「~~~~っ!あ~わかったよ!やろう、焼き肉キャンプ!」
その瞬間、各務原さんがとびきりの笑顔に変わった。
「やったねほむらちゃん!」
「えぇ、これで美味しい肉が食える...!」
(あれ、ほむらのキャラ崩壊してないか...?)
「そうだ、伶も一緒に行く?」
せっかくだし伶も誘ってみる。仲間外れにしたくないしね。
「いつやるんだい?」
「一応今週末のつもり。それ以降はテスト2週間前になっちゃうから。」
「...私、シフトが入ってやがる...」
「「「あっ(察し)」」」
☆☆☆ーーー☆☆☆
「ほむらちゃん、荷物これで全部?」
「えぇ。」
「ほむらちゃん、手伝おうか?」
「大丈夫ですよ、桜さん。お気遣いありがとうございます。」
そんなこんなであっという間に焼き肉キャンプ当日になった。今回は各務原さんの姉、桜さんがキャンプ場までの送迎をしてくれるそうだ。にしても初めて見る車ね。山道得意そう。
「...ほむら、本当にこの量持っていくのか?」
「ま、まぁ余らせるよりかは...各務原さんよく食べるっていうし...」
伶と晶の視線はクーラーボックスに向いている。実はこのクーラーボックス、交流と直流の2電源で動く電気式だから車載電源でも冷凍保存できる優れものなのだ。おまけに25Lと大容量である。ちなみに中身は夕食までのお楽しみ。
「気合入ってますなぁ。どんだけ楽しみにしてたん?」
「2時間しか寝れないほどかしら。」
「「遠足前の小学生か!!!」」
反論したいけどごもっともすぎるのでぐぅの音も出ない...
「あはは...ほむらちゃん楽しみにしてたんだね。」
「というかこのクーラーボックス大きいわね。バッテリー上がりしないといいけど...」
「車載バッテリー保護機能ついてるので大丈夫ですよ。電源電圧が低下すると自動的に運転が停止するシステムなんで。」
「それなら安心だわ。」
「いったいこの箱にはなにが...」
「それは夕方まで秘密。まぁ楽しみにすることね。」フフフ...
「2人とも、そろそろ行くわよ。」
「「は~い。」」
桜さんに呼ばれ、私は車へ向かう...としようとした矢先に私の服が指で引っ張られた感覚がした。
「......」
「寂しいの?」
「...ちょっとだけ。」
指で引っ張ったのは伶だった。え、やば。私の恋人めっちゃ可愛いんですが。
「ムギュッ...ほむら!?」
「伶が悪いのよ...」
私は我慢できずに伶に抱きついた。あぁ、癒される。しばらくこうしていたい...
「...気を付けてね?」
「わかってるわ。」
「...お2人ともいいとこ悪いんやけど、うしろ見てみ。」
晶に言われてうしろを見る。そこには車に乗ったはずの2人がこちらを見ていた。
「え、え、あなたたち車に乗ったんじゃあ...」
「えと、これはだね...」
「なかなか乗ってこないから様子を見に来たんだけど...」
「伶ちゃんにほむらちゃん...そういう関係だったんだねぃ。」
「「~~~~~っっっっっっっ!!!!」」
「あ~あ、見られてもうたな。」ハハハ
人に見られるってこんなにも恥ずかしいことなのね...と重く受け止めたのだった。
8話でした。次回からいよいよキャンプです。なお、筆者は来週定期テストがあるので次回の更新が遅くなります。テスト頑張らんとな()
それではこれで示させていただきます。評価・感想お待ちしております。
番外編を書こうかな~って考えてます!どのお題がいいか選んでください!!
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