四尾連湖編も後半戦に...!
今回からは台本形式になります。登場人物多いもので...
"四尾連湖"。それは、本栖湖の北西に位置する小さなカルデラ湖である。江戸時代には"富士八海"の1つとして数えられた紅葉の名所でもある。丑三つ時(深夜2時~2時30分頃)になると、昔武士に倒された牛鬼の亡霊が湖面に現れる言い伝えがあるとかないとか...
↑No Side
☆☆☆ーーー☆☆☆
↓リン Side
なでしこ「お願いします今夜はでないで下さいでないで下さい...」
リン・ほむら「「何の石碑に拝んでるの??」」
どうやらなでしこは幽霊系が苦手らしい。幽霊なんか出るわけないのに...
ほむら「...悪いことしちゃったかしら?」
リン「いや、暁美さんは悪くないよ...っておい、どこへ行くなでしこ。」
ほむら「あの子、ほんとに大丈夫なの...?」
なでしこへの不安を抱えながらキャンプサイトに着いた。見たたところ他のキャンパーは1組だけ。ほぼ貸切状態...!
なでしこ「ひっ...人がほとんどいない...電灯も全然ないよぉ...{{{(>_<)}}}」
どんだけ怖いんだよ。
リン「あんなのただの都市伝説だって...」
ほむら「心配なら2時より前に寝ればいいんじゃないかしら。」
なでしこ「その手があったか。わーい貸切だーー!!!!」
リン「バカな女だぜ。」
ほむら「ふっ...単純な女ね。」
☆☆☆ーーー☆☆☆
なでしこ「よしっ。」
全員「「「準備完了!!!」」」
私たちは各々のテントの設営を終えた(なでしこは私の道具に興味を持ってなかなか始めなかったのだが...)。
なでしこ「寒さ対策もバッチリだよー。」
ほむら「...かわいい。(伶には勝てないけど)」ボソリ
なでしこ「ほむらちゃん?」
ほむら「なんでもないわよ。(心の声漏れてた!?)」
なでしこ「?ま、いっかぁ...」ムニャムニャ...
リン「...今寝ると丑三つ時に目が冴えるよ。」
なでしこ「はっ!」
リン「2人とも、ココア飲む?」
なでしこ「うん、飲むー。」
ほむら「じゃあ私もいただこうかな。」
私はコッヘルを使ってお湯を沸かす。湧いた後、それぞれのカップにココア粉末を入れ、お湯を注ぐ。
全員「「「はぁ~...」」」
この1杯がたまらない。
そういえば、お姉さんはもう帰っちゃったのかな。結構離れているのに送り迎えしてくれて、なんか申し訳ないな...
何やってる人なんだろ。大学生とかかな。
ほむら「...よし。」ギュイーン!
なでしこのお姉さんのことを考えていると、隣から電子音が聞こえた。
リン「...暁美さん、それエレキギター?」
ほむら「そうね。」
リン「なぜそんなものを...」
ほむら「キャンプの空き時間を潰せるから。」
なでしこ「キャンプで楽器持ってくる人初めて見たよぅ...」
リン「しかもロック寄りだし。」
ほむら「......」ギュイーン!
暁美さんはなりふり構わず演奏を始めた。いや普通に上手くないか!?
ほむら「笑うジョーカー人間性サヨナラ~♪半分妖怪お姫様~♪」
なでしこ・リン「「歌も上手すぎる!!」」
☆☆☆ーーー☆☆☆
なでしこ「ねぇ、リンちゃん。前から聞こうと思っていたんだけど、リンちゃんっていつ頃からキャンプやり始めたの?」
ほむら「そういえばそうね。気になるわ。」
なでしこがこう聞く。暁美さんも興味深々のようだ。
リン「えっと確か...中一の冬だったかな。キャンプ道具を貰ってさ。」
なでしこ・ほむら「「貰った?」」
リン「うん。おじいちゃんがアウトドア好きで、前使ってたやつをくれたんだ。それでなんとなく始めたんだけどね。」
なでしこ「ふーん...人生のきっかけなんぞだいたいなんとなくじゃよ。」
リン「出たな、いなかのおばあちゃん。」
ほむら「アウトドア好きのおじいさんね...なにやってる人なの?」
リン「さぁ?ただ、いつもバイクで長距離走ってるよ。」
ほむら「へ、へぇ...変わった人ね。」
なでしこ「リンちゃんのおじいさんはどんな感じの見た目なの?」
リン「顎や頬に白くて立派な髯を生やしてる感じだよ。写真見る?」
なでしこ「見る見るー!」
ほむら「...(聞いた感じ似たような人に会ったことがあるような...)」
私はおじいちゃんの写真を2人に見せた。
なでしこ「すご~い!イケオジだ!!」
ほむら「......」
リン「まぁ毎週のようにバイクで日本全国旅してるんだけどな。」
ほむら「......」
なでしこ「本当に変わっている人だねぃ...ほむらちゃん、さっきから無言だけどどうしたの?」
ほむら「...私この人に会ったことあるわ。」
リン「...え。」
なでしこ・リン「「えぇぇぇぇぇ!?!?!?」」
なでしこ「ほむらちゃん、リンちゃんのおじいさんと会ったことあるんだ!?」
ほむら「あの時は少ししか話してないけど...確か愛車を熱く語ってたわね。」
リン「おじいちゃんが熱く...」
ほむら「今思えば私が冬キャンプに興味を持ったのもあのおじいさんのおかげなのよね。」
なでしこ「そうなの?」
ほむら「えぇ。受験終わったからうっ憤晴らしで長野の端から端まで列車の乗りつぶしをやってたんだけど、その時晶がおじいさんのバイクに反応したのよ。そこで冬キャンプはどう?って言われたわ。」
リン「そうだったのか。」
ほむら「晶はその影響で誕生日を迎えたらすぐに小型普通二輪免許を取ったのよ。」
リン「マジか。」
なでしこ「へぇ~。」
ほむら「一応私と伶もこの前小型普通二輪合格したけどね。今は納車待ち。」
リン「お前らすごいな...」
なでしこ「リンちゃんや、ちょいと写真撮りに行ってもええかのう?」
リン「おばあちゃん、写真はさっき撮ったでしょ。」
なでしこ「行ってきまーす!」
ほむら「...行っちゃったわね。準備する?」
リン「うむ。」
さて、なでしこが散歩に行っている間に夕食の準備でもしますか。
☆☆☆ーーー☆☆☆
ほむら「おかしいわね。着火剤全部使ったのに...」
リン「全然つかん...動画だとすぐついているのになぜ...」
なでしこ「リンちゃんほむらちゃん、火ついt」
リン・ほむら「「火がつかない...」」
なでしこ「ふぉっ!?」
なでしこが散歩に行った後、暁美さんが持ってきてくれた備長炭に火を起こそうとした。結果、この有様である。う~んどうしよ...
なでしこ「2人とも!!ベテランさん呼んできた!!」
??「こ、こんにちは...」
なでしこの隣に"お兄さん"がいる。どうやらさっき写真を撮りに行ったときに知り合ったらしい。
??「なるほど...炭に火が上手くつかなかったんだね。」
ほむら「そうなんです。」
??「これはチクワ炭か...備長炭は普通の炭より火がつきにくいんだよ。」
リン「そうなんですか?」
??「ちょっと待ってて。」
そう言ってお兄さんは"あるモノ"を取りに行った。
??「これ使えば簡単だよ。」
ほむら「もしかして成型炭っていうやつですか?」
??「そうだよ。これに火をつけると...ほら。」
なでしこ「ホントだ!!すぐついちゃった。」
??「しばらくすると全体が赤くなるから、火ばさみで砕いてまんべんなく広げる。あとはその上に備長炭を並べて、火が付くのを待つ。これで大丈夫だよ。」
リン「なるほど。」
??「3人でキャンプしてるの?中学生?」
なでしこ「そうですっ!!」
ほむら「ウソです高校生です。」
??「へぇ、この時期に珍しいね。」
お兄さんと会話していると、炭に赤い火がついた。
リン「あ、ついた。」
なでしこ「ほんとだついた~!!」
ほむら「おぉ...!」
全員「「「ありがとうございますっ!!!」」」
??「あはは、どうも~。じゃ、これで。キャンプ楽しんでね!」
お兄さんはそう言って去っていった。
リン「出来る男だ...」
なでしこ「必殺火織り人だねぇ。」
ほむら「え、あの人女性じゃないの?」
え?暁美さん??
リン「いやいやお兄さんだろ。」
なでしこ「そうだよ。イケメンだったよねぇ~。」
ほむら「はぁ...まず男性にしては声高かったでしょう?」
リン「でも声の高い男の人だって...」
ほむら「そしたら喉ほどけがあるはず。でも、あの人はそれが無かった。だから彼女は火起こしの"お姉さん"よ。」
なでしこ・リン「「...っ!!」」
ほむら「まぁそんなことは置いておいて...」
そう言って暁美さんはクーラーボックスの蓋を開け、私たちにその中身を見せる。
ほむら「始めましょう?焼肉キャンプを。」
そこには大量の肉の姿があったのだった。
10話でした。テストやらなんやらで期間が空いてしまいました...
それと、今回はセリフを台本形式に変えてみました。今後グルキャンに差し掛かるので、誰がどのセリフか分からなくなってしまうので...多分今後はこのスタイルでいくと思います。
それでは次回も何卒。評価・感想お待ちしております。
番外編を書こうかな~って考えてます!どのお題がいいか選んでください!!
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その他(感想欄に記載をお願いします)