転生少女たちとゆるキャンパー   作:MT75B

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肉、肉、肉ぅ!!!な回...ですねぇ。多分...
あ、四尾連湖編は次で最終回です。


#11 湖の夜とキャンプの人々

前回のあらすじ

 

ほむら「肉、焼き始めませんか。」

なでしこ・リン「「ごくり...」」

 

↑No Side

☆☆☆ーーー☆☆☆

↓ほむら Side

 

なでしこ「えーっと...昆布ダシつゆに、にんじん、白菜、長ネギ、豆腐一丁と...」

ほむら「何作ってるの?」

なでしこ「鱈鍋だよ~。焼き肉がメインだから具は少なめだけどね...って2人とも!お肉がファイヤーしてるよぉ!!」

リン・ほむら「「うぉっ!?」」

 

私たちは急いでグリルに氷を置き、炎の勢いを抑えた。

 

リン「せっかくの肉が炭になるところだった...」

なでしこ「豚肉とイノシシ肉は脂出るからねぇ。」

ほむら「イノシシ肉の余計な油分が出切ってなかったのかしら...豚だけだったらこんなに燃え上がらないだろうし。」

なでしこ「あはは...」

リン「それにしても、よくこんなにイノシシ肉あったね。」

ほむら「...知り合いが大量に送り付けてるから。はぁ...(クソでかため息)」

なでしこ・リン((なんか大変そう...))

 

ここで言う知り合いというのは、私が所属している猟友会の先輩方だ。なんでも、高校生だからたくさん食べて成長しろとのこと。だからと言って2kgの量をちょくちょく送ってくるのはどうかと思うわ。まぁ、今回持ってきた肉の半分は私の手で葬った個体だけど。

 

なでしこ「そういえばほむらちゃん。なんで水をグリルにかけるんじゃなく氷を置いてって言ったの?水の方が安全じゃない?」

ほむら「水をかけるとね、飛ぶんですよ。大量の炭の粉が。」

リン「そうなんだ。」

ほむら「そう。私はそれを知らずに1回水をぶっかけたことがあって...(遠い目)」

なでしこ「...やっちゃったんだねぃ。」

ほむら「しかもお店で。」

なで・リン「「えぇ...」」

 

そのあと、各務原さんが「火強いんじゃない?」と指摘したので炭を少し抜いた。あとで知ったのだけど、炭火グリルは場所ごとに炭の量を変えて火力を調整するのが一般的らしい。

 

ほむら「しっかし寒いわね。一気に冷え込んできたわ。」

なでしこ「ふひひひ...こうすればあったかいですぞ。」

リン「出たな怪獣ブランケット。」

ほむら「それいいわね。」

 

私は自分のテントからブランケットを引っ張り出し、各務原さんと同じような姿になる。

 

リン「なっ!?ブルータス(暁美さん)、お前もか...」

ほむら「......」( ≖ᴗ≖)ニヤッ

なでしこ「安心したまえ。リンちゃんの分もありますぞ。」

リン「...!」

 

これが【秘密結社ブランケット】誕生の瞬間である。

 

☆☆☆ーーー☆☆☆

 

なで「そろそろいいかな?」

 

その一言と共に鍋の蓋が開く。

 

なでしこ「よし、煮えてる!プチ鱈鍋スープできたよ~。」

リン「こっちも焼けたよ。」

なでしこ「ふおおおおおっお肉だ~~っ!!」

ほむら「はっ早く食べましょ!」

リン「ちょっと待った!」

 

私たちが晩御飯にありつけようとしたところを志摩さんが静止する。

 

ほむら「なによ。私たちを空腹で殺す気?」

リン「ちげーよ。」

なでしこ「え!?ひどいよリンちゃん...」

リン「いやだから違うって!!」

ほむら「フッ...冗談よ。それで、どうしたの?」

リン「冗談かよ。2人ともこれさ...」

 

↑ほむら Side

☆☆☆ーーー☆☆☆

↓涼子 Side

 

涼子「私、心配だよ。お姉ちゃんが先生やっていけるかさ。」

美波「しつれいな!教育実習でも結構評判が良かったのよ。」

 

私、鳥羽涼子は姉の美波と共に四尾連湖でキャンプをしている。その姉はというと、目の前で泥酔状態になっていた。人目を離したすきにこんなになってるのは勘弁してほしい...

 

涼子「ビール持ち込んでお昼に1杯やりそうだし。」

美波「やんないわよ。」

 

その状態で言われてもなぁ。

 

美波「はっ!?ノンアルビールならもしや。」

涼子「倫理的にNGだと思う。」

リン「あのー。」

なでしこ「こんばんは。」

 

横から少女たちの声が聞こえた。あ、さっき火がつかないって言ってた子たちか。

 

涼子「ああさっきの!いらっしゃい。」

ほむら「先ほどはありがとうございました!これ、豚串とイノシシ肉、鱈鍋です。よかったらお2人でどうぞ。」

涼子「うわ、ありがとう!おいしそうだね。」

ほむら「それと、柚子胡椒ソースです。イノシシ肉と合うかと思います。」

涼子「ソースまで...本当にありがとね。あ、ちょっと待って。これ持って行ってよ。」

 

私はさっき作ったジャンバラヤを3人分よそう。それを彼女たちに渡した。

 

なでしこ「うわ~いい匂いだぁ!」

リン「こんなにいただいていいんですか?」

涼子「いいのいいの。ちょっと多く作りすぎたしさ。」

なで・リン・ほむ「「「ありがとうございます!!!」」」

美波「ちょっとあんたたち!!」

 

バン!と酒瓶を勢いよく置いた姉が彼女たちに声かける。

 

美波「これ持っt「酔っぱらいは気にしないでいいから。」」

 

姉の言葉を遮って3人にそう言う。未成年に酒を持たせるのは本当にまずい。

 

なでしこ「ありがとうございましたー!」

涼子「こちらこそ、ありがとうね。」

 

彼女たちは自身のテントに戻っていった。

 

☆☆☆ーーー☆☆☆

 

それから、私たちはあの子たちがおすそ分けしてくれた料理を堪能していた。

 

美波「モグモグ...ンマいっ!!」

涼子「鱈の鍋、さっぱりだけどほんのり一味が利いておいしいね。」

 

少し脂がある豚串とイノシシ肉にさっぱりとした鱈鍋のスープがよく合う。非常に美味だ。

 

美波「ナベにはハイボールがあうんでゃむゃしゃむしゃ

 

ほんとにこの人は...

 

美波「塩だれ豚串とイノシシ肉の炭火焼きもウマいわ~。」

涼子「...いい子たちだね。」

 

そういえば、あの子たち高校生って言っていたよね。

 

涼子「あの子たち、もしかして本栖高校の生徒だったりして。」

美波「んん?」

 

ふと思ったことを口に出したのだが、これが事実となるか否かの答え合わせがすぐやってくるとは思いもしなかった。

 

↑涼子 Side

☆☆☆ーーー☆☆☆

↓なでしこ Side

 

リン「それじゃ...」

なで・リン・ほむ「「「いただきますっ!!!」」」

 

ベテランキャンパーさんとそのお連れさんにお礼のお裾分けをしたあと、私たちも念願の食事にありついた。う~ん、どれから食べようか迷うよぅ...

 

ほむら「ホムホム...ジャンバラヤ温かくておいしいわね。」

なでしこ「ほんとうっ!?」

 

ほむらちゃんに続いて私もジャンバラヤを一口食べる。炒められたソーセージなどのお肉や野菜の旨味、香辛料によるスパイシーな味が口いっぱいに広がっていく。

 

なでしこ「っ!ジャンバラヤおいしい!!」

 

続いて備長炭で焼いた豚串と柚子胡椒ソースで味付けしたイノシシ肉の炭火焼きを口に運ぶ。

 

なでしこ「ん~~~~!!お肉もおいひいよう!!」

ほむら「ありがとう。焼き加減と味付け上手くいってよかったわ。」

リン「(うまそうに食うなぁ...)お肉適当に焼いてってね。」

なでしこ「わかりまひた!!」

 

一方、リンちゃんは私が作った鱈鍋を食べていた。その顔は「幸せ」を体現しているかのようだった。

 

リン「ズズ...鱈にさっぱり昆布つゆが合うな...染みる...」

なでしこ「本当はポン酢があるともっとおいしいんだけど忘れちゃって...」

リン「いや、十分うまい。」

ほむら「とてもおいしいわよ。お肉の味付けが濃いから、むしろこのくらいの味がちょうどいいんじゃないかしら。」

 

言われてみればそうかも。ならいっか!

 

リン「それにしても、イノシシ肉って意外と臭みが無いんだな。柚子胡椒ソースともよく合うし...って暁美さん、どうしたの!?」

 

なでしこ「リンちゃん、どうしたの...ってほむらちゃん!?」

 

リンちゃんがほむらちゃんの様子に驚いているのも無理はない。なんと、ほむらちゃんは豚串のせご飯(せご飯は麦飯のことだよ!)を食べながら泣いていたのだ。

 

ほむら「し...しばらくイノシシしが食べてなぐでぇ...ヒック」

リン「泣くほど追い詰められていたのかよ。」

ほむら「ずっとこれ食べていたい...」

なでしこ・リン「「......」」

 

私とリンちゃんはほむらちゃんに出来る限りイノシシ以外のお肉を多めに食べさせたのだった。

 

なでしこ「2人とも、カルビじゃんじゃん行くよ~っ!」

リン・ほむら「「じゃんじゃんのせすぎだ(のせすぎよ)。」」

 

↑なでしこ Side

☆☆☆ーーー☆☆☆

↓リン Side

 

なでしこ「食べたーーーーーっ。」

リン「食べ過ぎた...」

ほむら「幸せ...」

 

用意したお肉を全部食べ終え、全員ででろ~んとしている。いや、本当にたべすぎた...

 

ほむら「トイレの場所どこだっけ?」

リン「管理棟の方にあるよ。」

ほむら「ありがとう。行ってくるわ。」

なでしこ「いってらっしゃ~い。」

 

そういって、暁美さんはトイレに向かった。意外と遠いよなあそこ。

 

なでしこ「それにしても、火はまだまだ消えそうにないね~。」

リン「備長炭は特に持ちがいいらしい。これを種火にして薪を並べれば...」

 

備長炭の火が薪に燃え移り、あっという間に即席焚き火が完成した。

 

なでしこ「おおっ。備長炭ってホントに優秀よね。」

リン「一粒で2度おいしい。」

なでしこ「あったかー...」

リン「ねぇ、なでしこって山梨来る前は浜松のどの辺に住んでいたの?」

 

私は前から気になったことをなでしこに聞く。なでしこが浜松出身なのは麓キャンプ場で担々餃子鍋をごちそうになったときに知っている。

 

なでしこ「端っこの町。浜名湖のすぐ近くだよ。天気がいいとあそこからでも富士山が見えるんだ~。ちっちゃいけど。」

リン「へぇ~。」

なでしこ「だから、本栖湖で初めて大きな富士山を見れた時は嬉しかったなぁ...」

リン「あれ?山梨来るとき清水の当たりで大きな富士山見えなかった?」

なでしこ「助手席で寝ちゃってて...だから、頑張って自転車こいで見に行ったんだよ~。」

 

じゃあ、来る時に富士山を見てたら本栖湖に来てなかったかもしれないのか...

 

なでしこ「リンちゃん、眠そうだ...ね...っ!?」

リン「なでしこ?」

なでしこ「...!」

 

なでしこの様子が急におかしくなる。彼女は黙ってある方向に指をさしているだけだ。その方にランプと視線を向けると...

 

リン「...イノシシ!?」

なでしこ「こ...怖いよぅ...」

 

そういえば、最近この辺で野生動物による被害が少しずつ起こっているんだっけ。よりにもよって夜のキャンプ場に出没するとか最悪だろ...!

 

なでしこ「なんかこっちに向かってきていない...?」

リン「うん...視線もずっとこっちに合わせてるし、これやばくないか...」

 

そして、イノシシは私たちにめがけて突進してきた。やばい逃げないと!

 

リン「なでしこ!逃げるよ!!」

なでしこ「う、うん!...あっ!!」ドサッ...

リン「!」

 

逃げようとした矢先になでしこが転んだ。イノシシはすぐそこまで来ている。どうする...!?このままじゃ...

 

なでしこ「誰か...助けて...!」

???「任せて。」

なでしこ「え...?」

 

そのとき、どこからか聞こえた声と共に、私たちの目の前に1人の女性が来た。いや、"出現した"という表現が正しいかもしれない。その人の周りでものすごく強い風が一気に吹いた。顔はフードを被っていて良く分からない。イノシシはというと林の方に吹っ飛んで行った。

 

???「各務原さん、志摩さん。2人とも下がって!」

リン「う、うん。なでしこ、行くぞ。」

なでしこ「わ、わかった!ってほむらちゃん!?」

 

声にかなり聞き覚えがあると思ったら、女性の正体は暁美さんだった。だけど、相手は凶暴な野生動物だ。吹き飛んだとはいえまたこっちに向かっている。少しでもいいから距離を稼がないと...!

 

ほむら「...あなたの相手はあの2人じゃない.........

 

 

 

この私よ。

 

 

 

 

なでしこ・リン「「!?」」

 

そして、暁美さんはそのまま戦うのだった。




11話でした。ただキャンプして終わり!と思っていた方も多かったでしょうが、そういうわけにはいきませんでしたね。今後も多少の原作改変はありますが、原作の根本的な改変はしないつもりですのでご安心を。

それでは次回も何卒。評価・感想をお待ちしております。

番外編を書こうかな~って考えてます!どのお題がいいか選んでください!!

  • ほむらの断髪式
  • 少女の突発弾丸旅
  • 球技大会 in 3月
  • その他(感想欄に記載をお願いします)
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