転生少女たちとゆるキャンパー   作:MT75B

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四尾連湖編最終回です。久しぶりに戦闘シーン書きました。鈍ってるなぁ()


#12 キャンプ仲間であり、友達でもある

前回のあらずじ

 

リン「やばいイノシシに喰われる。」

なでしこ「どうしよぉぉぉぉ!!!!(悲嘆)」

ほむら「私が来たぁ!」

なでしこ・リン「「!?」」

 

↑No Side

☆☆☆ーーー☆☆☆

↓ほむら Side

 

ほむら「...あなたの相手はあの2人じゃない.........

 

 

 

この私よ。

 

 

 

 

なでしこ・リン「「!?」」

 

間一髪で2人をイノシシから遠ざけた後、私は殺気を少しだけ解放する。イノシシはというと一瞬ひるんだように見えたが、再びこちらに向けて突進してくる。

 

ほむら「...哀れね。」

 

私はそう呟き、ベレッタM92Fをアイテムボックス(バーチャル・ストレージ)から取り出す。瞬時にイノシシの4足に向けて射撃した。フゴォッッッ!?という鳴き声と共にイノシシは前方にひっくり返ったのだが...

 

ほむら「そのまま転がってくることあるの!?」

 

なんと勢い余ってタイヤのごとく転がってきた。まずい、このまま撃ち殺してもそのまま激突してしまう。

 

ほむら「一か八かね...」

 

私は1つの賭けをすることにした。体の重心を下げ、魔力を拳に込める。

 

ほむら「よっ。」ドコォッッ!!!

 

そのまま前方回転するイノシシを思いっきり殴った。イノシシはそのまま遠方に吹っ飛び、奥の木に激突して気絶した。

 

ほむら「ま、こんなとこかしら。」フサァ...

なでしこ・リン「「」」

 

流石にあのまま放置しておくとイノシシが起きた時が大変なので、強い縄で締め付けにイノシシのもとへ向かった。

 

☆☆☆ーーー☆☆☆

 

ほむら「...という感じです。」

天野(女神)〔おぉ...だいぶ大変だったわね...〕

 

イノシシを頑丈に縛り付けた後、私は女神さまであり猟友会の会長でもある天野さんに今回の件について電話報告をしていた。

 

ほむら「はい...まさかトイレから戻ってきた瞬間に出くわすとは...」

天野〔おまけにお友達が巻き込まれていたんでしょう?〕

ほむら「えぇ。本当に無事でよかったです...」

天野〔それで、気絶させたイノシシはどうしたの?〕

ほむら「すっごい強い素材でできた縄で木にガチガチに縛り付けておきました。」

天野〔わかったわ。今から市川の猟友会長に連絡します。あとのことは彼らに任せて大丈夫よ。〕

ほむら「ありがとうございます...!」

天野〔いえいえ~。それより早くお友達の方に向かった方がいいんじゃないかしら?〕

ほむら「...!わかりました。そしたらこれで失礼します。おやすみなさい。」

天野〔うん、おやすみ。〕

 

天野さんが電話を切ったのを確認して、2人のもとへ戻る。2人は私を見つけるや否や駆け寄った。

 

なでしこ「ほむらちゃん、大丈夫!?」

ほむら「えぇ。このとおり無傷よ。」

なでしこ「ほっ...」

リン「...よかった。」

ほむら「ん?」

リン「心配したんだからな。特に素手で殴りかかった時。」

なでしこ「ほんとだよぅ!あんまり無茶しないでよ!!」ヽ(`Д´)ノプンプン

ほむら「面目ない...」

 

さすがにあれはまずかったわね...もし伶がこの場に居たらぶん殴られてたかも?

 

リン「...その、ありがとね。」

ほむら「?私なにかしたっけ。」

なでしこ「も~ほむらちゃん...私たちを助けてくれたことだよ。」

 

え、それって普通のことなんじゃ?伶や晶だってそうしてきたし...

 

ほむら「友達が困っているならば助けるのは当たり前でしょ?」

リン「助けるのは当たり前じゃない?って言ってるけど、今回の件は普通の人はパニックになってそれどころじゃないと思う。暁美さんが来てくれなかったら、私たちはただでは済まなかっただろうし。」

 

確かにそうね。前世が前世だからその感覚が少し鈍っていたのかしら。

 

なでしこ「だからね、ほむらちゃん。」

なでしこ・リン「「私たちを守ってくれてありがとう...!!」」

 

その言葉を聞いたとき私は思った。人を助けてここまで感謝されるのはいつぶりなのだろう。もちろん日頃からの付き合いがある伶や晶は何度もある。けれど、それ以外の人の場合は多分前世以来だろう。

 

ほむら「......」

なでしこ「どうしたの?」

ほむら「...ちょっと考え事してただけよ。」

リン「もしかして、照れてる?」

ほむら「2割。」

リン「2割照れてんじゃねぇか。」

 

そうだ、私も彼女たちに言わなきゃいけないことがある。

 

ほむら「2人とも、一緒にキャンプしてくれてありがとう。2人のおかげで楽しかったわ。」

なでしこ「本当に!?うれしいなぁ~!」

リン「おいおい。まだキャンプは終わってないぞ。」

ほむら「タイミングはどうであれ、感謝の意はちゃんと伝えておくものよ。」

リン「そういうものなのか?」

ほむら「そういうものよ。」

なでしこ「そっかぁ...」

ほむら「む...ふぁ~ぁ...眠くなってきた。」

リン「もうそろそろ寝るか。もう22時だし。」

 

え、まじで?どうりで眠いわけね...

 

なでしこ「え!?もうこんな時間なんだ...リンちゃん、私もそっちのテントで寝てもいい?」

リン「狭いから自分のテントで寝ろよ。」

なでしこ「牛のお化けでたら怖いし...」

リン「そんなのファンタジーだファンタジー。それに、そういう系で適任なの私じゃなくて暁美さ...ほむらでしょ?」

ほむら「え、さすがに幽霊とは戦えないわよ?実体無いから物理攻撃効かないし。」

リン「そっちかよ。」

なでしこ「うぅ~...ほむらちゃん...」

ほむら「悪いけど無理よ。大きい荷物ばかりで2人も寝れるスペースがないのよ。」

なでしこ「...伶ちゃんとは一緒に寝てるときあるくせに。」

ほむら「...は?」

 

は?え、なんで知ってるのえぇぇぇぇぇぇぇぇ????????っていうかなんでこのタイミング!?

 

リン「え?どゆこと?」

ほむら「えっと、なんのことかしら。」

なでしこ「とぼけても無駄だよ、ほむらちゃん。」

 

各務原さんは彼女のスマホの画面を私と志摩さんに見せる。そこには...

 

なでしこ:{ねぇねぇ伶ちゃん

伶:{なでしこか

伶:{どしたん

なでしこ:{伶ちゃんってさ、ほむらちゃんとハグするほどの関係なんだよね?

伶:{なんか少しだけ曖昧じゃないのその表現()

伶:{まぁ合ってるけどさ

なでしこ:{ほむらちゃんってもしかして甘えんぼさん?

伶:{あ~そうだね

伶:{なんなら私の部屋にちょくちょく泊まりに来て「一緒に寝よ?」って向こうから言ってくるし

なでしこ:{へぇ~そうなんだ!

なでしこ:{一見クールに見えるけど結構かわいいねぃ...

伶:{そうなんだよ~マジでキュンキュンしちゃう!

 

ほむら「」

リン「はは~ん?ほむらって意外と甘えん坊なんだなぁ。それも特定の人に限って。」

ほむら「うっ...あと下の名前で呼ぶようにしたのね。」

リン「まぁ、友達だしな。」

ほむら「ありがとう。それで各務原さんに志摩さん、このことは内緒にしてほしいのよ...恥ずかしいから。」

なでしこ「うん。だけど、1つ条件があるよ。」

ほむら「...可能な範囲でお願いします。」

なでしこ「じゃあ言うね。私の事は"なでしこ"って呼んでほしい。」

 

え、そんなことでいいの?

 

ほむら「...それはまたなんで?」

なでしこ「む~...私たち友達でしょ?だったら苗字で呼ぶんじゃなくてお互い名前で呼び合いたいな~。」

リン「それは思った。私のこともずっと"志摩さん"呼びじゃん。私は"ほむら"ってさっきから言ってるのに。」

ほむら「あぁ~...」

 

確かにそうね。これじゃまるで壁があるような感じだし、呼び方を変えようかしら。

 

ほむら「わかったわ。改めてよろしくね、なでしこ、リン。」

 

その瞬間、各務原さん...いや、なでしこが満面の笑みになる。リンもやっと名前で呼んでくれたかと笑みを浮かべた。

 

なでしこ「うん!よろしくね、ほむらちゃん!」

リン「改めてよろしく、ほむら。」

 

☆☆☆ーーー☆☆☆

 

翌日、キャンプ場にやってきた市川の猟友会員にイノシシの処理をお願いする旨を伝えた。拳で気絶させたことは案の定驚愕の顔をしていた。そりゃそっか。

伶にはDMでおはようの挨拶ついでに今日の夕方に話があると言った。内容は言うまでもない、昨夜なでしこが見せたDMの履歴についてである。覚えていなさいよ...

 

ほむら「ふぅ...」

リン「お疲れ様。はいこれ。」

ほむら「ありがとう。」

 

ズズ...と2人であたたかいココアを飲む。この時間が病みつきになりそうだ。

 

ほむら「そういえば、なでしこはどこへ行ったの?」

リン「あいつはさっさと撤収して散歩にいったよ。多分ボートに乗って受付のところに向かうんだろうな。」

ほむら「こんな寒いのによく湖上ボートに乗れるわよね...」

リン「ホントに元気なやつだ。」

 

湖面には今日も黄色く色づいた絨毯が映っている。ここの紅葉ももうじき散ってしまうのだろうか。そう考えると少しだけ儚く思える。

 

なでしこ「リンちゃーん!ほむらちゃーん!」

 

その湖面の上で、ボートに乗ったなでしこが元気よく手を振っている。私たちもそれに応じ、軽くではあるが科の字に手を振り返したのだった。

 

☆☆☆ーーー☆☆☆

 

受付窓口でチェックアウトを済ませた後、私はなでしこに質問する。

 

ほむら「そういえばなでしこ、野クルって入部届の提出をする必要ってあるの?」

なでしこ「うん、必要だy...え、入部してくれるの!?」

ほむら「えぇ。でも、そんなに驚くこと?」

なでしこ「ううん、とっても嬉しいよ!これからもよろしくね!」

ほむら「こちらこそ、よろしくね。」

 

こうして、私は野クルの4人目のメンバーになったのであった。

 

↑ほむら Side

☆☆☆ーーー☆☆☆

↓桜 Side

 

時刻は正午より少し前といったところだろうか。玄関で靴を履いていたら、2階から足音が聞こえた。

 

???「あ、桜さん。今からどっか行くんですか?」

桜「えぇ。妹とその友達がキャンプに行っているからその迎えにね。荷物の整理の方はどう?」

???「みなさんのおかげで無事終わりました!それで妹さんは確か、なでしこって言うんでしたよね。どんな子なんですか?」

桜「隙あらばいつの間にかなにか食ってるブタ野郎よ。」

???「えぇ...そんな人と仲良くできる自信無いぞ...」

 

赤毛の少女が不安に思うのも無理はない。彼女は遠く離れた群馬県からここまで1人でやってきて、昨日から各務原家で生活することになったのだから。

 

桜「あの子はとても友達思いの優しい子よ。だから、そんなに心配しなくていいわ。」

???「......」

桜「大丈夫。きっとあなたの事は気に入るはずよ。」

 

私は赤毛の少女にそう伝えた。

 

???「わかりました。なでしこと仲良くなれるように頑張ります。」

桜「ありがとう。あの子の事をよろしくね、杏子ちゃん。じゃ、行ってきます。」

杏子「行ってらっしゃい!」

 

さ、あの子たちを迎えに行かなくちゃ。




四尾連湖編、無事に完結しました~!いや~長かった()
さて、物語は定期テストを挟んでクリキャンへと進んでいきます。まぁそこまでの道のりが長いんですけどね。絶対クリスマスに間に合う気がしない...
そして、ほむらが野クルに加入する一方で佐倉杏子が各務原家にやってきました。杏子となでしこってなんか気が合いそうなんですよ。なので登場させちゃいました(笑)もちろん杏子は前世の記憶を持って転生しています。

それでは次回も何卒。評価・感想お待ちしております。

番外編を書こうかな~って考えてます!どのお題がいいか選んでください!!

  • ほむらの断髪式
  • 少女の突発弾丸旅
  • 球技大会 in 3月
  • その他(感想欄に記載をお願いします)
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