前回のあらすじ
ほむらと杏子の過去、すべて語りました。
↑No Side
☆☆☆ーーー☆☆☆
↓伶 Side
ーーー(↓前前世)ーーー
小学校に通っていた時から、私は自分自身に悩んでいた。
モブA「ねぇ、神崎さんって服装が女の子っぽくないよね。」
モブB「わかる~。ボーイッシュってやつかな。」
モブC「たしかに。夏もズボンばっか履いてるもんな。」
伶(スカートってスースーするから履いてないんだけど...)
モブD「あいつの趣味ってなんだろ。」
モブE「なんか電車のモーター?音を再現してるみたいだよ。」
モブABCD「おぉ...?」
伶(そんなに引くことなの...?)
こんな感じで友達もあまり(というかほとんど)おらず、気が付いたらそのまま中学校に進学していた。中学になってからは特に女子からの当たりが悪く、かなり居心地の悪い空間だったってのは今でも覚えている。
伶(帰ったらインバータ回路製作の続きやるかぁ...)
先生「神崎~、放課後ちょっと残れる?」
中3になったある日、いつものようにそそくさと下校しようとしたとき、担任のおばちゃん先生に引き留められた。
伶「...(はよ帰りたいのに...)」
先生「そんな顔されてもねぇ...二者面談今日だよ?」
ヌアァァァァァン完全に忘れてた...
伶「あ、忘れてました...」
モブF「...なぁ、神崎が人と話すとこあまり見たことなくね?」
モブG「それな。いつも1人で難しい本読んでるよな。」
モブH「ま、あの本(トラン〇スタ技術)に書いてある内容が好きなんだろきっと。熱中できることがあって羨ましいぜ。」
モブF・G「それな!!」
伶(褒められた!うれちい!!)
モブI「でもぉなんかぁ~共通の話題なさそうよね~。あと暗いし。」
モブJ「わかる~w なんか陰キャクサいよね~。おまけにスカート履かないとかマジで可愛くないじゃんw」
伶「......」
先生「...そこ、今なんて言った?」
モブI・J「ひぃっ!」ダダッ!!!
☆☆☆ーーー☆☆☆
放課後、私は先生と2人で教室に残っていた。
伶「...二者面談って何するんでしたっけ。」
先生「主に進路についてね。あと、何か困ってることがないかとか...」
伶「......」
先生「...神崎?」
伶「先生、私って変ですか?」
先生「...!」
伶「下半身がスースーして気持ち悪いからスカートを履かなかったり、家でモータ制御で遊んでいる私って変なんですか?」
先生「......」
伶「......」
先生は神妙な顔をしている。あぁ、先生も私のことを良く思っていないんだろうなぁ...
先生「...それさ、別に気にしなくていいんじゃない?」
伶「...え?」
先生「周りがなんと言おうが神崎の人生は神崎自身が決めるのよ?周りの悪口やら冷やかしなんか気にしない気にしない!」
伶「...先生、私は私が好きなように生きていいんですか?」
先生「えぇ、もちろん。一度きりの人生だもの。自分のやりたいように生きなきゃ損よ。」
伶「...せんぜぇえぇぇぇ!!!!(大泣)」
私は親以外で初めて人前で泣いた。こんな私を受け止め、さらに「周りなんか気にするな」と言われた時、私は嬉しかった。
ーーー(↑前前世)ーーー
伶「...とまぁ断片的ではあるけど、前前世の私はこんな感じで当時の恩師に救われたんですわ。おまけにクラスの男子たちなんかいつの間にか私の親衛隊作ってたし...」
伶・晶以外「......」
私は前前世のことを要約してみんなに話した。
晶「あぁ~伶ってそういう点で結構苦労してたもんな。」
伶「こんとき晶には愚痴聞き担当してもらってたねそういや(苦笑)」
晶「うわ懐かし~。あんときはお互い苦労してたもんなぁ...(遠い目)」
あんときはそっちもそっちで大変だったよね...
杏子「...さっき断片的って言ってたけど、もしかして毎日こんな感じだったのか?」
伶「そうだよ。」
なでしこ「そうなんだ...」
ほむら「伶、あなたもあなたで苦労してたのね...」
伶「だからかな、私はほむらにあこがれていたんだよね。」
ほむら「私に?」
伶「うん。当時の自分としては己の信念を貫き通すっていう点でほむらにあこがれていたんだよ。私がほむらを推していたのはそういう理由。」
ほむら「...そう(照)」
リン「...相変わらずだなお前は。」
ほむら「ほむぅ?」
晶「...そろそろウチ話してええか?すぐ終わるから。」
伶「どうぞ。」
↑伶 Side
☆☆☆ーーー☆☆☆
↓晶 Side
ーーー(↓前前世)ーーー
ウチの父は船舶料理人という仕事で家計を支えてきた。ゆえに、家に半年以上帰ってこないときが多かった。
なので、自宅では母と過ごす時間が多かった。だが...
晶の母「ほんじゃ行ってくるわー。ご飯はそこにあるもんテキトーに食ってってや。」
晶「おかーさん、流石に毎日カップ麺は飽きたで...」
晶の母「...うっさいのぉ!!」
晶「ヒィッ!?」
当時小学生だったウチにとって、その時の母の顔と声が非常に怖かったことを今でも覚えている。思えば、あの時からギャンブル依存症になっていたのだろう。
晶「...え?」
月日が流れ、高専生になって1年目の夏、母が失踪した。食卓の上に置いてあった手紙には【探さないでください。】としか書かれていなかった。
晶「...はぁ。どーせギャンブルかなんかで出来た借金がらみやろうな...」
中学生の時、母は普段からパチンコやら競馬やらのギャンブル施設に入り浸っていることがわかった。つまり、母は母で家を空けることがざらであった。
晶「...とりま父さんに連絡するか...」
晶:{父さん、おはよう
父:{おはよう
父:{朝からどうした?
晶:{母さんがトんだ
父:{はぁ!?
晶:{"失踪の紙の写真"
父:{なぜ...
晶:{まぁあの人が居ても居なくても変わらんけどな
父:{どういうことだ?
ウチは父さんに、ここんところの母さんについて洗いざらい伝えた。
父:{...ここんところ連絡がつかないと思っていたが...
晶:{そういうわけで父さん、ウチはどうすりゃいいんだ...
父:{俺としては今すぐ戻りたいんだがな...
晶:{やっぱ厳しい感じ?
父:{残念だけどな...
父:{とりあえず姉さんに何とか育ててやれないか聞いてみる
父:{学費とかの援助は俺がするから
晶:{わかった
晶:{ありがとう
こうして、父方の伯母さんが母の代わりにウチを育ててくれることになった。伯母さんは母と違い、ウチに愛情を注ぐように育ててくれた。久しぶりに温かい手料理を食べた時、死ぬほど泣きじゃくったウチを優しく抱きしめてくれたことは一生忘れないだろう。
ーーー(↑前前世)ーーー
晶「...という感じやね。」
伶「うん、あれはホントにやばかった。初めて聞いた時血の気引いたもん...」
晶・伶以外「......」
伶「...なんか一気に冷めちゃったね。」
晶「うん...そんなに思いつめた顔せんでええんよ?」
あおい「...なぁ、4人はこんなにしんどい思いしたってのはわかったんやけど...」
晶「わかったんやけど?」
あおい「普通はかなりのトラウマもんでみんなに話せんやろ?それに今でも心のどっかで引きずっているはずやし...」
あおいからの質問は多くの人が疑問に思うポイントだろう。実際にデカいトラウマを抱えると、フラッシュバックしたときが結構しんどいってよく聞く。
晶「あおい、確かにウチらはしんどい思いしてきたで。でもな...」
ゆるキャンパーs「......」
晶「隠し事をずっと抱えながら生きていくことも、案外しんどいもんよ?」
ゆるキャンパーs「!!!」
伶「晶なんかあおいに対して一番ビビってたもんな。」
ほむら「確かに。そのことで何度も相談してきてたのよね。」
あおい「え、そうなん?」
綾乃「いが~い。なんで?」
晶「ほら、あおいって関西弁で話すやん。いつも会話するとき毎回つられそうになって...」
あおい「あ~そういうことな。別に気にせんよ?」
晶「...へ?」
恵那「そうそう!」
千明「私はそんな細かいこたぁ気づかないよ多分。」
恵那「それ自分で言ってて悲しくならない?」
千明「ゴハァ」
なでしこ「あはは...」
リン「...まぁ、そういうことだよ。4人がどんな人であろうが、私たちは友達に変わりないんだし。」
綾乃「そんな簡単に友達やめるとかしないからなー。」
なでしこ「リンちゃんと綾ちゃんの言う通りだよぅ。私たちは"キャンプ仲間"でしょ?」
すごい、私たちが転生者であることを、さらにその過去について話をしたのに...
晶「みんな受け入れてくれてるんや...」
杏子「な、アタシらの言った通りだろ?」
晶「でもこんなすんなりいくとは思わんかったわ。」
ほむら「正直私も驚いているわ。1人くらいは「信じられん」って言うと思ってたし。」
杏子「それはそう。」
伶「...空気冷めさせちゃったお詫びも兼ねて、ちゃっちゃとゲリラライブやっちゃおう?もうそろそろ日が暮れちゃうし。」
晶「せやね。」
↑晶 Side
☆☆☆ーーー☆☆☆
↓綾乃 Side
観客1「おぉぉぉぉ!!!!」
観客2「あの子たちすごいな...」
SEという、ライブでのオープニング曲が流れた瞬間に周りのキャンパーたちが一気に集まってきた。
伶『キミタチ久シブリダネ!!!』
観客s「うおぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!!!!!」
ゆるキャンパーs・杏子「!?」
うわっびっくりした!!
晶『なーなー、こうしたゲリラライブやるのいつぶりやっけ?』
ほむら『多分1年くらい空いていたんじゃない?色々あったわけだし。』
観客3「ねぇ、あの子たちってもしかして...」
観客4「やっぱり!Rei、Akira、HomuHomuの3人だ!!」
観客5「あの子たちのゲリラライブ、久しぶりに聴けるのマジでアツい!!」
観客6「たしかReiとAkiraの2人は最近ボカロも弄ってるんだよな?」
伶『よく知ってるね~。そうなんです実はここ最近ボカロカバーやってまして...ってそんなこと話してたら時間無くなっちゃう!!』
観客s「アハハハハハ!!!!!」
晶『ほな始めよか。ウチらのライブをよろしく!!』
晶がドラムスティックを上に挙げながらそう叫び、音楽のイントロが広大なキャンプ場に響きわたり始める。気が付いたら私たちもリズムにノッて合いの手をしていた。
伶『売名です!名もない人生にサヨナラ~♪』
綾乃「...すごいなぁ。」
私は気が付いたらそう呟いていた。
20話でした。
いや~ほんとにお待たせいたしました。なんせ実験発表会なるものがあってその準備に追われていたんですよ...
まぁそんな感じで長期休みみたいに高頻度更新ができるわけじゃないんで、これからも気長に待っていただけると幸いです。次回からは通常通りのクリキャンになります。鬱展開はもうないはずです...多分。
それでは次回も何卒。評価・コメントお待ちしております。
番外編を書こうかな~って考えてます!どのお題がいいか選んでください!!
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その他(感想欄に記載をお願いします)