前回のあらすじ
神崎姉妹の過去を話しました。
↑No Side
☆☆☆ーーー☆☆☆
↓晶 Side
ウチらは無事にゲリラライブを終え、芝生の上で寝っ転がっていた。
晶「ぬわああん疲れたもおおおおおおん!」
伶「おつかれ、今日のMVPサン。」
晶「MVPだなんて大げさな...」
なでしこ「晶ちゃん、めっちゃかっこよかったよぅ!」
綾乃「すごいよねー。激しい動きしながらちゃんと歌ってたし。」
ほむら「おかげでアンコール出るほど盛り上がったわよ。」
リン「晶だけじゃなくて、伶とほむらもすごかったよ。なんならほむらはオリジナル新曲発表してたよね?」
そう。実はほむらさん、オリジナル曲をしれっと作っていました。しかも演奏すっげぇ大変だった!
晶「それで思い出したんだけどよぉ...お前あの曲はなんなん?」
ほむら「焼肉での実体験について最大限に書き起こしただけよ。」
ほむら以外「だからといって生まれる曲じゃないだろ!!!」
ほむら「ちなみにあれまだ完成していないのよね...」
伶「え、そうなの?」
ほむら「実は私もボカロ買おうかなーって考えてるの。ただ、どれを買おうか決めれなくて...」
あぁ~ボーカル決めれてない感じかぁ...ん?
晶・伶「お前ボカロPになるの!?」
ほむら「そうよ(肯定)」
千明「ほーあのほむらがボカロPかぁ...」
あおい「ボカロって初音ミクとかのやろ?暁美さんが使うてるとこ想像つかんわな~。」
杏子「その前に初めて歌う曲がアレなのボカロもびっくりだろ...」
☆☆☆ーーー☆☆☆
時刻は17時を少し過ぎたころ、辺りは完全にってほどではないが暗くなりつつあった。
あおい「さて、もう暗くなってもうたし夕飯の支度始めるでー。」
ほむら「待ってまじだ...ジュルリ」
ほむら以外(目ぇキマッとる...)
千明「...いっイヌ子はん、今夜はええお肉で何作りはるんどす?」
あおい「せやね~。今日はクリスマスっちゅーことで...すき焼きや。」
焼き豆腐を取り出しながらあおいはメニューを発表した。もう一度言う。彼女はすき焼きやとメニューを発表した。
あおい以外(何故にSUKIYAKI??????????????)
ウチらが目を点にしている間に、あおいは鍋に牛脂を広げ牛肉に軽く火を通し始める。
その後は砂糖、醤油、酒を入れてひと煮立ちさせ、椎茸、エノキ、ネギ、焼き豆腐、白滝、春菊を乗せたら、蓋をしてしばし待つ。これがすき焼きのレシピだ。
杏子「正統派すき焼きってやつか。」
あおい「関西風やで~。あ、あき。スキレットでこの玉ねぎ、オリーブオイルとニンニクで炒めといてくれへん?」
千明「うん?なんかもう一品作るのか?」
あおい「ま、そんなとこや。」
ほむら「もう一品...あっ。」
ほむらは何かを思い出したかような反応を示し、そのままスキレットとガスコンロ、そして例のクソでかクーラーボックスを用意した。それを見た瞬間、ものすごく嫌な予感がした。
晶「...ほむらはん、その中身ってもしかして...」
ほむら「...お察しください。」
伶「また来たのか...」
恵那「どうしたの?うわ、スゴイおっきいクーラーボックスだねぇ!」
ほむら「そういえば恵那たちはまだ食べてなかったわよね。」
美波「あら...もしかして?」
ほむら「はい、そのもしかしてです。」
そう言ってほむらはクーラーボックスを開けた。そこに何があったかというと...
晶・伶「イノシシ肉ぅ...」
美波「3人ともどうしたんですか...?なんか元気無いようですけど...」
ほむら「実はこれ、猟友会の先輩方から定期的にくる差し入れなんですよ...」
ほむら・晶・伶以外「えっ!?!?!?」
ほむら「それで、事務所に行くと毎回余った肉をメンバー内で食べるなりなんなりで処理してまして...正直飽きました(白目)」
美波「あなた達、猟友会に所属していたんですか!?」
あれ、登山部の大町先生から聞いてないのかな。
晶「...もしかして、登山部の大町先生から何にも引継がれていない感じですか?」
美波「校庭での火起こしの取り扱いとか最低限のことしか...」
晶・伶・ほむら「えぇ...」
たまげたなぁ...大町先生さぁ...(呆)
伶「命を最優先に活動してるのでその辺はご心配なく...基本的にターゲットから離れて始末する担当ですので。」
美波「ならよかったわ。」
ほむら「そういうわけで、いまから先生の酒の肴兼みんなも食べれる肉料理つくるわ。」
ほむら以外「おぉ~!」
リン「とか言って前作ってくれたやつと同じだったりして。」
ほむら「......」
リン「...ほむら?」
リンの言葉にほむらは硬直した。あぁ、図星だったんだ。でもあの調理法が一番上手く作れるから同じの作りたくなるのもわかるわ...
綾乃「え?なになにどした?」
なでしこ「この前リンちゃんとほむらちゃんと3人でキャンプしたんだけど、その時ほむらちゃんが焼いてくれたお肉が美味しかったんだよぉ!」
綾乃「ほほう、それは楽しみですなー。ほむらちゃんはそんとき何作ったの?」
ほむら「...伶、手伝って。」
伶「お、おう。」
綾乃「無視されたー!」
晶「綾乃、ドンマイ。」
ほむら「だってネタバレになっちゃうでしょう?」
綾乃「だからといって今のは酷いぞー。」
ちなみに、この間に鳥羽先生がいつの間にか仕上がっていることに誰も気づかなかったのだった。
↑晶 Side
☆☆☆ーーー☆☆☆
↓杏子 Side
あおいとほむら、伶が晩ごはんを作っているあいだにも、キャンプ場にはときおり木枯らしが強く吹いていた。
杏子「うーさみさみ!やっぱこっちも寒いんだなぁ。」
なでしこ「そういえば杏子ちゃんって群馬のどこから来たの?」
唐突になでしこがアタシの地元について聞いてきた。
杏子「アタシか?アタシは伊勢崎ってとこ。高崎とか前橋の東側だな。」
なでしこ「へぇ~!そりゃまた遠いところから来たのぉ。」
杏子「でたな、田舎のばあちゃん。」
なでしこ「えへへ...どんなところなの?」
杏子「北を向けば赤城山がでっかく見えて綺麗だったな。ほらこんな感じ。」←写真を見せてる
なでしこ「うわぁ~綺麗!でも富士山には敵わないねぃ。」
いや富士山には勝てねーよ。強すぎる。
なでしこ「伊勢崎かぁ...どんな食べ物が有名なんだろ。」
杏子「この時期だと"おきりっこみ"...山梨でいう"ほうとう"だな。あと"いせさきもんじゃ"ってのもあるぞ。」
なでしこ「おきりっこみにもんじゃ...美味しそう~!」
まったく、アンタは食べ物のことになるとホントいい顔するよ。でもなんだろ、そういうところがいいんだよな。
杏子「んで、なでしこも確か引っ越してきたんだよな。前はどこに住んでたんだ?」
なでしこ「私はねー...」
それからなでしこは自身の生まれ故郷とそれにまつわるエピソードを話してくれた。浜名湖と富士山を一望できたこと、向こうの名物や小中学校時代の思い出...彼女は終始笑顔で、でもどこか寂しげな表情をしていた。
杏子「...寂しかったろ。」
なでしこ「うん。だけど、今こうしてみんなとキャンプできて...私は幸せだよ!」
杏子「そか...なでしこはホントに強い子だnふぇっくじ!」
いかん。寒すぎてくしゃみが出てしまった。寝袋取ってきて虫になるかと立ち上がると、なでしこは体全体を分厚い布で覆い始めていた。
なでしこ「よいしょ、よいしょ...ふぅ...」
杏子「それ毛布?」
なでしこ「フヒヒ...ブランケットを体に巻き付けると暖かいですぞ。」
杏子「あー!それがあったか!でもブランケット無いしなぁ。余ってたりしない?」
なでしこ「残念だけどコレ1個しかないんだよねぇ...」
杏子「終わった。」
なでしこ「...杏子ちゃんが良ければ一緒に入る?」
杏子「マジで!?いいのか!?」
なでしこ「どうぞどうぞ~!」
杏子「恩に着るぜ~!」
↑杏子 Side
☆☆☆ーーー☆☆☆
↓リン Side
あおい「そろそろ頃合いやな...(鍋蓋を開ける)...よし!出来たで晩御飯!!」
ほむら「こっちも全員分焼き終えたわよ~!」
あおい・ほむら・伶以外「おぉ~!!!」
犬山さんとほむらの口から完成と発せられた。ついに大量の肉を食せる...!
あおい「あきー、卵全員に配っといてー。」
千明「あいよ!」
伶「小さいサイズとはいえ流石に4枚の肉を一気に焼くのはしんどかった...ほい。」
リン「ありがとう。それとお疲れ様。」
伶「おつあり。」
晶「綾乃~、シュラフ虫なってないではよ出てこんかい!」
綾乃「ブランケット無かったんだよぉー(´;ω;`)」
晶「しゃーないな。ウチと一緒に入れ!」
綾乃「ありがとー!」
美波「ング...ング...プハァ!うんめぇ!!」←仕上がってる
千明「...すげー混沌としているな。」
リン「うむ、非常にカオスだ。」
恵那「にぎやかだねー。」
目の前のカオスな状況に反して、テーブルの上は料理(+先生の酒)であっという間に華やかとなった。あと、いつの間にか【秘密結社ブランケット】の勢力が拡大してた。
あおい「それでは...」
全員「いただきまーす!!!!!」
各々が箸を突っ込み、好きな食材を引き上げて口へ運んでいく。
まず、えのきとネギから...うむ、肉の味がよく染み込んでいて...うまい。
続けて焼き豆腐を口に運ぶ。このしっかりとした食感、うまい。やはりすき焼きには焼き豆腐だ。
そしていよいよ、私は春菊を添えた牛肉を...
リン「...いただきます。」
口に入れた瞬間、「①きめ細やかでしっとりとした牛肉②つゆを十分に吸った春菊のほのかな苦み③卵のまろやかさ」が一気に広がった。やばい...これはうますぎる。ありがとう、牛...!!
なでしこ「んむ~~~~~~~~~!!!!!」
千明・杏子「肉超うめぇー!!」
恵那(おいひぃ...)
にぎやかなやつは「うまいうまい」と盛り上がる一方、私と斉藤は黙々と味わう。こうしてみると反応がはっきり分かれてる。そういえば、さっきからほむらたちが静かだな。どうしたんだろう?
ほむら・綾乃「......」
恵那「わぁ...ほむらちゃんと綾乃ちゃん、泣きながら気絶してるよ...」
それ以外「え?」
なんと、ほむらと綾ちゃんは2人そろって泣きながら天に召されていた...
なでしこ「ちょ、2人とも大丈夫!?」
あおい「あかん!はよ戻ってきて!!」
晶「この芸当、ほむら以外でも出来る人いたんだ。」
伶「んね。たまげた。」
リン「なんでお前らは冷静なんだよ。」
伶「いやまぁ...前世にもこういうコトちょいちょいあったし...」
晶「ふぇやね...うし、ジビエ食い切ったからA5ランクの肉いくかぁ!」
伶・晶・美波以外「えぇ...」
ほむら・綾乃「はっ!!」
お、2人が生き返った。
千明「お前ら大丈夫かー?」
綾乃「だいじょーぶ...このお肉やばいね。」
ほむら「えぇ...すべてがトぶほどに...」
伶「そんなにすごいのかぁ!」パク
晶「いただきまーふ。」パク
晶と伶が同時にお肉を食べる。その2人はどうなったかというと...
伶・晶「あkldしfねb;ういんづえぶwl。mっぃんわhtぅcwんl3うrCMA」
伶・晶・美波以外「!?!?!?!?!?」
壊れた。
ほむら「いやぁぁぁぁぁぁ逝かないでぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!!!」
あおい「あき...ど、どないしよ...」
千明「私に言われてもわかんねーよぉ!」
なでしこ「2人が戻らなくなったらどうしよぉぉ...」
恵那「ほむらちゃん、これヤバくない?」
ほむら「..............................」
リン「...おい、ほむらも気絶してないか!?」
杏子「うわマジじゃねーか!」
綾乃「ちょっと3人とも!しっかりして!?」
美波「すぎやぎに合ゔ日本酒忘れぢゃったぁぁぁぁぁぁぁ。゚∵(つД`)∵゚。 」
流石グビ姉、こんな状況でも悔し涙を流している。この様子に呆れるどころかむしろ尊敬している自分に驚きつつ、残りの具材を堪能したのだった。
21話でした。前回がシリアス気味でしたので、今回はカオス度を上げてみました。
すき焼き...10年前に親戚の家で食べたのが最後なので久しぶりに食べたくなってきちゃいました。食いてぇ~!
それでは次回も何卒。評価・感想をお待ちしております。
番外編を書こうかな~って考えてます!どのお題がいいか選んでください!!
-
ほむらの断髪式
-
少女の突発弾丸旅
-
球技大会 in 3月
-
その他(感想欄に記載をお願いします)