転生少女たちとゆるキャンパー   作:MT75B

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お ま た せ


#23 朝霧の夜

前回のあらすじ

 

あおいのすき焼き祭りもラストスパートに入ったとこ。

 

↑No Side

☆☆☆ーーー☆☆☆

↓晶 Side

 

あおい「なでしこちゃん、新しいガスある?」

 

今まで使ってたガス管が空になったので、あおいはなでしこに替えのガスが無いか聞いた。しかし...

 

なでしこ「あぁぁぁぁっ!!替えのガス、持ってくるの忘れたぁ...」

 

彼女は替えのガスを持ってくるのを忘れたそう。まぁそんな日もあるよな...

 

リン「先生が持ってるバーナーのガス使えるんじゃない?」

なでしこ「ホント!?」

あおい「ほなやってみるかぁ~。」

 

ということで、鳥羽先生のガス管をカセットコンロに装填して点火させた。結果、無事に火はついたが...

 

あおい「あかん。こっちもガス切れてもた...」

なでしこ「そんなぁ!!先生、ガスボンベもう無いんですかっ!?」

美波「そんなモノはないっ!!」

綾乃「あちゃー...」

杏子「...あ、そういえば1個だけ持ってきたやつあったわ。ちょっと待ってなー。」

杏子以外「!!!」

 

そう言って杏子は1本のガス管を取りに向かった。

 

(1分後)

 

杏子「あったぞー。ただ...」

なでしこ「杏子ちゃぁぁぁん!ありがとー!!って、どうしたの?」

杏子「なでしこ、多分だけどこれ...明日の朝飯作る途中で切れるかもしれん。」

なでしこ「えぇっ!?」Σ( ̄ロ ̄lll)ガーン

ほむら「...確かに。今持ってみた感じ先生のより多少あるとはいえ軽いわ。」

晶「ほんまや。」

伶「...ん?もしかして結構まずい状況では...」

 

そう。姉御の言う通り、このままでは明日の朝食は...

 

なでしこ「何も作れないってコトなんじゃあ...」

杏子「おう......」

 

はい、非常にまずいです。どーすっかな...

 

リン「はぁ...ガス、何本あればいいの?」

 

なでしこがヤムチャするほど落ち込む中、1人の少女が立ち上がった。

 

リン「ちょっとコンビニで買ってくる。」

なでしこ「リンちゃん!ありがどゔ~!!」

杏子「助かるぜ...」

リン「気にしないで。あとなでしこは泣くなよ...」

なでしこ「あ"、そうだ。あおいちゃん、お肉と割り下ってまだ残ってる?」

あおい「うん?少しならあるで。」

なでしこ「リンちゃん、お金だすからガス2本とチューブ生姜お願い!」

リン「わかった。」

 

そんな会話をよそに、コンビニって近くにあったっけ...とGoogle Mapsを開く。お、車で10分のところにあるんやね...せや!

 

晶「...うし。」

リン「晶?」

綾乃「どったの?」

晶「ウチもコンビニ行く。」

 

☆☆☆ーーー☆☆☆

 

リン『あぁぁぁぁくそさみぃー!!』

晶「いけますか(迫真)!耐えられますか(迫真)!」

リン『なんだよその言い方。』

晶「前世でお世話になった教授のものまね。」

綾乃『なにそれ(笑)』

 

ウチとリン、そして綾乃は現在、夜の高原をバイクで疾走している。さすがは富士山の麓、寒さが半端ねぇ。

 

リン『っていうか2人とも休まなくてよかったの?晶はライブ頑張ってたし、綾ちゃんは浜松から来たんでしょ?』

晶「...なんかね、不意に走りたくなったんよ。」

 

前方を走るビーノに乗った少女の質問にウチはこう答える。

 

リン『不意にって?』

綾乃『あー、急に甘いもの食べたくなった的な?』

晶「そうそうそんな感じ!」

リン『よくわからん...そういうもんなの?』

晶「んー...そういうもん!」

リン『はぁ...?』

 

ま、わからんのも当然か。ウチの場合は旅に出ることが多かったからそういう感覚が染みている部分もあるし。

 

リン『晶って他の2人とどっかに行っていること多いけどさ、3人の中で一番アクティブなのは誰なの?』

晶「いやほむらでしょ。あいつは異常。本当に異常。」

綾乃『やっぱそうなんだー。あの子この前ビデオ通話で話してた時も昼ごはん目的で新潟に行ってたし...』

リン『...思い出したんだけど、アイツ、ヒマだからって普通の土日に突然長野に来たんだよ。しかも私が温泉入ってるときに隣に来たぞ。』

綾乃『怖っ。』

晶「そういえばそうだったな...綾乃もウチと同じ理由でついてきてる感じ?」

綾乃『いや、お菓子買いたくなったから来た。』

晶・リン「『欲望に正直でよろしい。』」

 

インカム越しで会話しながら、国道139号線をひた走る。信号待ちの時にふと見上げると、そこには無数の星空が一面に広がっているのだった。

 

☆☆☆ーーー☆☆☆

 

晶「チーズパスタが染みますねぇ...染みます染みます。」

伶「変な語録を発しないで、どうぞ。」

晶「語録を語録で返されるとか...これもうわかんねぇな。」

伶「お、そうだな(適当)」

その他「...?」←何もわからない人たち

 

なでしこに頼まれたものを渡し終え、全員揃ったところでウチらはようやく〆のチーズパスタにありつけていた。ちなみにちくわはウチらが戻ってすぐに帰っていった。恵那曰く、チワワは冬の寒さに弱いらしい。

 

杏子「うめぇ...うめぇよこれ!」

なでしこ「おいひぃ~!」

ほむら「幸せ...」

あおい「そりゃよかったわ~。」

伶「......」ジー

ほむら「...あ、ごめんなさい。ちょっと待って。」

伶「わかればよろしい。」

ほむら「待たせたわね。はい、あ~ん♡」

伶「あ~む...うめぇ...」(*´﹃`*)

その他(このバカップルめ...)

 

(各々チーズパスタを堪能中...)

 

杏子「なぁ、風呂入る順番どうする?」

 

チーズパスタを食べ食器をすべて洗い終えたころ、ウチらはお風呂に入る順番について話していた。他のキャンパーがあまりいないとはいえ、流石に全員一斉にお風呂へ行って荷物を置きっぱなしにするのは不安やしね。

 

リン「私、後でで大丈夫だよ。」

なでしこ「私も。あおいちゃんたちで先に入っていいよ~。」

あおい「うん、ありがとなー。」

綾乃「私も先に入ろうかな。」

ほむら「私は伶と一緒なr「(伶)一緒はダメです。」ホムゥ!?!?」

伶「あのさぁ...2人きりならいいんだよ?でもね、今日はね、みんなでキャンプしているんですよ?」

ほむら「うっ...」

伶「...後日埋め合わせはするからさ?」

ほむら「わかったわよ...」ショボン...(´・ω・`)

恵那「あれ、鳥羽先生は?」

杏子「酔いを覚ましてからお風呂入るって呑みながら言ってたぞ。」

千明「いつまでたっても入れねー...」

 

というわけで、組み合わせは最終的に

 

先発組:伶・晶・綾乃・千明・あおい・恵那

後発組:ほむら・杏子・リン・なでしこ・鳥羽先生

 

って感じになった。

 

ーーーーーー

 

伶・晶「あ"ぁ~いいっ湯っすねぇ...」

あおい・千明・恵那「おっさんが2人もおる...」

綾乃「なんか前にも聞いたような...」

 

↑晶 Side

☆☆☆ーーー☆☆☆

↓リン Side

 

お風呂先発組を見送り、まったりとした時間を過ごす中、私はふと疑問に思ったことを鳥羽先生に問いかける。

 

リン「あの......先生、今日私達に付き添ってくれてよかったんですか?」

美波「え?」

リン「クリスマスだし、彼氏さんはいいのかな...と。」

なでしこ「あぁ、火おこしのお兄さん!」

杏子「え!先生、彼氏いたんすか!?」

 

そう、前四尾連湖でキャンプしていたときに、鳥羽先生と火おこしでお世話になったお兄さんは一緒にいた。2人は一緒にキャンプする仲なので、前々から気になっていたのだ。

 

ほむら「前にも言ったと思うけど、あの人はお姉さんよ?」

なでしこ「いやいや、わかりませんぞ?で、実際のところどうなんですか!」

 

そしてほむらはお兄さんじゃなくてお姉さんだと主張し続けている。私もなでしこと同じくお兄さんだと思っているのだが...

 

美波「えーっと...私、誰ともお付き合いしていませんけど。火おこしのお兄さん?」

 

...?

 

なでしこ「...?四尾連湖で一緒にキャンプしていたじゃないですか。」

美波「あ~......あれ私の妹です。」

リン・なでしこ「えっ!!妹ぉ!?」

美波「あんな感じなのでよく間違われるんですよ。」

 

じゃあ、ほむらが言ってた通り火おこしの【お姉さん】だったのか...

 

杏子「写真あります?」

美波「はい。」←杏子に涼子(妹)の写真を見せる

杏子「...こりゃ確かにお兄さんにも見えなくないっすね(汗)」

美波「暁美さん、よくわかりましたね。」

ほむら「...」( *˙ω˙*)و グッ!

 

なんだろう、真顔でガッツポーズされるとすげームカつく。とはいえ、世の中にこんなかっこいい女性がいるとは思わなかった。きっとなでしこも同じことを思っているだろう。

 

千明「ただいまー。いいお湯だったぞー。」

なでしこ「あきちゃんは女の子だよねっ!?ねっ!?」

千明「喧嘩売ってんのかオラァ。」

 

☆☆☆ーーー☆☆☆

 

リン・なでしこ・ほむら・杏子・美波「はぁ~~~~~~~~。」

 

私たち5人は宿泊棟にあるお風呂に浸っている。冷えた体に温かいお湯...これぞマッチポンプマッチポンプ。

 

美波「あのときはおすそ分けありがとうございました。すごくおいしかったですよ。」

なでしこ「いえいえ~。ジャンバラヤもおいしかったです~。」

杏子「先生って妹さんとよくキャンプ行かれるんですか?」

美波「えぇ。」

 

先生曰く、もともと先生のお父さんがアウトドア好きだった影響で、子供の頃は毎週のように家族でキャンプをされていた。妹さんはそのおかげでキャンプが趣味になったらしく、今でもたまに一緒に出かけるそう。

 

なでしこ「姉妹キャンプですか~!」

ほむら「四尾連湖よかったですよね。」

美波「ふふっ。そうですね。」

 

四尾連湖キャンプか...雰囲気良くて、焼肉もウマかったな。けど...

 

ーーーーーー

(四尾連湖の夜)

 

リン(水分とりすぎた。トイレ...)

リン(...!キレイ...麓も高ボッチも良かったけど、やっぱり湖畔のキャンプが好きだな...)

 

ヴォ"ェェ"ェェ...

 

リン「?」

???「ヴォ"ェ...

リン「!?~~~~~~~~~~~ッッッッッ!!!!!!!!!!!

 

ーーーーーー

 

あれはいったい何だったのだろうか...

 

なでしこ「どうしたの?顔色悪いよリンちゃん...」

杏子「(急にどうしたんだ...?)そういえば、お湯がちょっとぬるいな。」

リン「保育園の子たちも使うからじゃない?」

杏子「あーそういう。」

なでしこ「ぬるめのお風呂って出るの寒いから、いつまでも出られないですよねぇ。」

美波「そうですねぇ。」

ほむら「わかるわぁ...」

 

☆☆☆ーーー☆☆☆

 

なでしこ「ただいまー。あっ!みんなリンちゃんみた~い!」

 

私たちがキャンプサイトに戻ると、先発組の全員がシニヨンになっていた。

 

あおい「おかえり~。」

伶「気が付いたら髪型が改造されてた。」

なでしこ「いーな、いーなー!」

 

そんなにいいのか?私の髪型。

 

恵那「なでしこちゃんたちも【しまりん団子】、やる?」

なでしこ・杏子「やるー!」

リン「なんだそのネーミング。」

綾乃「和菓子みたい。」

 

斉藤はすぐに杏子さんの髪の毛を弄っていく。

 

恵那「はい、できた!」

 

斉藤がそう言うと、杏子さんは頭の上に少し大きめの団子ができた姿に変貌した。

 

リン「...なんかデカくね?」

恵那「杏子ちゃんはロングよりだからちょっと大きくなっちゃった。」

伶「杏子は昔のほむらほどじゃないけど髪が結構長いからなぁ。」

杏子「なんか、後頭部の下側がスースーするな。」

千明「まぁ、シニヨンだしな。」

恵那「...よし、なでしこちゃんの方も終わったよ。」

 

一方なでしこの頭には団子ではないものが鎮座していた。それを知らずになでしこは「どぉ?」と聞いてくるもんだから、一同は笑いをこらえるのに必死だった。

 

なでしこ「みんなで写真撮ろ!」

 

なでしこがスマホのインカメで自撮りしたとき、彼女はようやく気付く。

 

なでしこ「...およよ?」

 

彼女のシニヨンが埴輪型になっていることに...




23話でした。いやーやっぱ11人分のセリフをどう配分するかが大変すぎる。
次回でようやくクリキャン編が終わりそうです。ま、私自身定期テストが近づいていますので更新に時間がかかるかもですが...
それでは次回も何卒。評価・感想お待ちしております。

番外編を書こうかな~って考えてます!どのお題がいいか選んでください!!

  • ほむらの断髪式
  • 少女の突発弾丸旅
  • 球技大会 in 3月
  • その他(感想欄に記載をお願いします)
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