転生少女たちとゆるキャンパー   作:MT75B

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32話です。本当にお久しぶりです。


#32 山手線に乗ろう

前回のあらすじ

 

無事に東京に到着しました。

 

↑No Side

☆☆☆ーーー☆☆☆

↓晶 Side

 

全員「ついたー!!!!」

 

時刻は12時半を回ったころ、ウチら4人は遂にツーリングとしてのゴール地点である大井町駅に到着した。バイクの方も品川区営の駐車場に停めることができたので、「バイク停められないよぉ~」なんてことも起こらずに済んだ。

 

伶「あーやばい。あの頃が懐かしすぎる。」

晶「魂換算だと大体100年ぶりやな。」

綾乃「なんか今パワーワード飛び出なかった?」

ほむら「懐かしむのもいいけれど、早いとこ写真撮って鳥羽先生に連絡しましょ?」

晶「おっ、そうだな。じゃけんJR線の真上にある東口に移動しましょねー。」

 

ーーーーーー

 

遡ること4日ほど前、悪魔が降臨する直前の頃である。その時は制服採寸のために登校したのだが、偶然廊下で鳥羽先生とバッタリ会ったので

 

晶「実は年末バイクで東京に帰省するんですよー。」

 

と話した。先生は

 

美波「...はい?」

 

こいつはいきなり何を言い出すんだ、とでも言いたげな顔で反応した。

 

美波「えっと...電車とかバスじゃなくて...」

晶「バイクです。」

美波「バイクで行くには結構な距離なんじゃ...」

晶「身延駅からホテルのある大井町駅まで片道大体180 km ですね。」

美波「っていうことは...往復360 km !?」

 

鳥羽先生、こいつやべぇなって目で見なくてもいいじゃん...言い出しっぺウチやないもん。その目は綾乃に向けてくれよー。

 

美波「もしかして1人で行くつもりなんですか?」

晶「1人で行くわけじゃないですよー。姉の伶と暁美さん、土岐さんも同行します。」

美波「土岐さん...たしか浜松在住の方でしたよね?」

晶「そうですそうです。」

美波「その、大丈夫なんですか?浜松から東京となるとかなりの長距離になると思うんですが...」

晶「土岐さんは今私の家に泊まっているので大丈夫かと。あ、もちろん道中はちゃんと休憩はとりますよ?なんなら大井町着いたら大体2日間くらいはバイク乗らないプランにしてますので、その点は問題ないと思います。」

美波「そうですか。ならいいのですけど...」

 

どこか納得していない様子の鳥羽先生。しばらく考え込むように目を伏せたのち、やがて「はぁ...」とため息をついた。

 

美波「わかりました。くれぐれも事故にだけは本当に気をつけてくださいね。」

晶「はい!」

美波「着いたらちゃんと連絡してくださいね。もちろんご家族にもですよ。」

晶「はい。」

美波「あと_____」

 

よほど心配なのだろうか、それから2~3分ほど先生の注意は続いたのはまた別のお話。

 

ーーーーーー

 

時を戻して現在。東京は地方とは違い細い歩道でも人が多いので、迷惑にならないよう2人ずつに分かれて撮った。もちろん伶・ほむらとウチ・綾乃のペアである。ウチは今撮った2枚の写真をDMで鳥羽先生と両親に送った。

 

鳥羽先生

(写真2枚)

既読

 

こんにちは、1100クラスの神崎晶です。

無事に大井町駅到着しました。

既読

 

これから昼食とって電車で観光しに行きます!

既読

 

鳥羽先生

連絡ありがとうございます。4人とも無事でなによりです。

長旅でお疲れでしょうから、ケガに気を付けて楽しんでくださいね。

承知いたしました(''◇'')ゞ

既読

 

 

 

鳥羽先生レス早スギィ!かなり助かりますねぇ。

 

晶「連絡したよ。そんでお昼どうする?」

綾乃「朝うどんだったからねー。麺類じゃなかったらなんでもいいよ。」

ほむら「私も。」

 

麺類以外だったらなんでもいい、か...う~んパッと思いつかんな。

 

伶「...そういえばこの先に喫茶店があったな。そこでもいい?」

綾乃「いいよー。」

ほむら「問題ないわ。」

晶「喫茶店...あ~あそこね。ええやんそこにしよ。」

伶「その前に要らない荷物をコインロッカーに預けよー。」

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

(喫茶店でお昼ごはんタイム...)

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

晶「いやー美味しかったね。」

晶以外「ねー。」

 

区役所通り沿いにある喫茶店でお昼ごはんを食べた4人。ここからはチェックインの18時までは観光する予定だ。

 

ーーーーーー

(2日前)

 

伶「初日行く場所は私が決めておくよ。」

晶「おけ。ほなウチは身延~大井町のルート調べておくわー。」

 

ーーーーーー

 

っていう感じで分担が決まったので、ウチはこのあとどうするかは全く分からない。ま、このメンバーの中で一番長く東京に在住していた姉御なら心配ないだろう。

 

綾乃「それで、この後どこに連れて行ってくれるの?」

 

と、綾乃は歩きながら聞く。

 

伶「それは秘密でーす!」

 

なるほど、ミステリーツアーの要領で案内してくれるのか。やるやん姉御。

 

綾乃「えー教えてよー?」

ほむら「まさか何も考えていないってわけじゃないわよね?」

伶「...ソレハ秘密デス。」

 

......姉御?

 

ほむら「...もしかして図星?」

伶「イヤチャント考エテルヨ。」

綾乃「その割には声に抑揚がないよねー。」

伶「き、気のせいじゃないかなー(汗)」

ほむら「で、実際のところはどうなの。正直に答えてちょうだい。」

伶「.........申し訳ございませんでした。」

 

姉御ぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!?!?!?!?!?!?!?

 

「ちょっと!初日は任せて的なこと言うてはったやん!」ヒソヒソ

「だぁってぇ!編曲でそれどころじゃなかったんだもん!」ヒソヒソ

「つまり手つかずだったと...」ヒソヒソ

「はい、その通りです...」ヒソヒソ

 

あの、本当に何を四天王?ほむらは冷たい目線だし、綾乃は「あーこいつやってるわ。」って顔してるし!この空気感マジで嫌すぎる...

 

晶「ホンマにどーすんの?チェックインまで5時間もあるで?」

伶「んー......」

 

姉御は少し考え込み

 

伶「...よし。」

 

とつぶやいた。

 

晶「どこ行くか決まった?」

伶「うん。あの2人...特に初東京の綾乃はテンション上がると思うよ。」

晶「初東京の...あ~なるほど、理解したわ。2人ともそろそろ行くよー。」

伶「話が早くて助かるよ...」

 

ウチと姉御は大井町駅にある3路線の改札のうち、JRの改札口を通過する。

 

綾乃「あっ、待ってー!」

ほむら「あの2人足速すぎ...」

 

ウチの呼びかけに対して反応が遅れた2人は慌てて改札を通った。

 

晶「そろそろ行くよって言うたやん...」

綾乃「ごめんごめん。」

 

そのまま狭い階段を降りる。この時間のホームは人がまばらでありホーム上を移動するのが楽だった。

 

ほむら「本当に任せて大丈夫なのかしら。」

伶「大丈夫だ、問題ない。」

ほむら「...本当に?」

伶「うん、信用されてないね。私は悲しいよ。」

 

姉御が落ち込んでいる一方、綾乃の目はホームドアに釘付けだった。

 

綾乃「......東京って普通の電車のホームにもドアがあるんだ。」

晶「ホームドアに対してそんな興味津々に観察できるもんなの...?」

綾乃「なるに決まってんじゃーん。浜松は新幹線にすらホームドア無いんだよ?」

晶「え、そうなん!?」

 

今まで浜松駅にホームドアあると思ってた。スカイブルーの帯を巻いた京浜東北線の列車がホームに入線する。

 

伶「うわ、あまりにも実家すぎる。」

晶「1年も経ってないのに10年ぶりに帰ってきたような感覚や...」

綾乃「ドアの窓が四角いんだねー。」

綾乃以外「乗ったときに言う最初の感想それ!?」

 

☆☆☆ーーー☆☆☆

 

伶「降りるよ。」

綾乃「え、もう?」

 

大井町駅を出発して3分ちょっとで品川駅4番線に到着。ここで乗り換えをするために下車をした。

 

綾乃「電光掲示板が液晶だ~。やっぱ東京ってすごいね。」

晶「いつも思うけどこれ見やすいよな。」

ほむら「で、ここからどうするの?」

伶「目の前に来る列車に乗るよ。」

ほむら・綾乃「目の前?」

 

姉御はいつも移動の過程も楽しめるようにルートプランを組んでいる。今回は初めて東京に来た人もいるわけだから、ベタに【あの路線】に乗ろうってわけか。

3番線の発車標には「電車がまいります」の文字が点滅している。すぐに前面にウグイス色と黒のグラデーションをまとった車両が入線してきた。

 

伶「というわけで、今から山手線に乗りまーす!」

綾乃「...マジ?」

伶「マジマジ。」

綾乃「本当に山手線乗れるの?」

晶「せやで。」

綾乃「...やった...やったやったやったぁぁぁぁ!」

綾乃以外「!?」

 

え、急にどしたん!?

 

ほむら「あ、綾乃?急にどうしたの?」←若干引いている

綾乃「東京の中心をぐるぐる回るあの山手線でしょ!?私小さいころからあこがれてたんだよー!」(≧∇≦)

 

あーそういうことか!それならウチもわかるわ~。初めて東京に来た時が懐かしいなぁ...うっ目から汗が。

 

ほむら「そうなのね...私もワクワクしてきたわ。

伶「お、なんだい?ほむらもワクワクしてるのかい?」

ほむら「...何のことかしら。(聞こえてた!?)」

晶「いや、そんな目キラッキラさせた状態で言われても...」

ほむら「チッ...バレた。」

綾乃「ほむらってクールに見えるけど結構かわいいとこもあるよねー。伶が甘えたくなるのもわかるわー。」

ほむら「かっかわ!?」

伶「お?綾乃さん話が分かるようで助かるよ。」

ほむら「伶!?」

晶「......はよ乗るで。」

 

こいつらアホらし...と呆れつつ、目の前に停車した山手線に乗車する。他の3人も乗ってすぐにドアは閉まり、スムーズに加速する。

品川駅を出た列車は八ツ山橋をくぐり、御殿山付近で東海道線と別れ右に大きくカーブしたのちに目黒川を渡る。その後、横須賀線や東海道新幹線と分岐するとすぐに大崎駅に到着する。大崎を出て再び目黒川を渡り、国道1号の真上にある五反田駅に停車する。五反田は下町のイメージがあるエリアだが実際はそんなことはなく、駅前にはたくさんのビルが乱立していた。やがてビルの真下にある目黒駅を過ぎると、山手線の左隣にある線路をオーバークロスした。

 

ほむら「...さっきから身動きが取りづらいわね。」

伶「そっか、ほむらは山手線の西側にあんま来ないもんね。」

綾乃「いつもこんな感じなの?」

伶「いつもってわけじゃないけど昼は混んでること多いね。」

ほむら「えぇ...」

 

山手線の西側半分にあたる区間は平日・土休日関係なく日中時間帯はかなり混雑しており、ポッケからスマホを出すなどの行動が物理的に制限されるのも日常茶飯事である。ウチらが乗っている列車も品川の時点でそれなりに混雑していたうえ、大崎、五反田、目黒と乗客の増加を辿っていた。

 

晶「そろそろ恵比寿やしちょっとはマシになるんじゃない?」

伶「だといいけどねぇ。」

 

次に止まる恵比寿駅はそこそこ大きな乗換駅なので、乗客の入れ替えとともに混雑は多少落ち着くだろう。あともう少しの辛抱だ。

 

ーーーーーー

 

晶「ぐぉえぇぇ...」

伶「さっきより人が増えたんだがぁ...」

 

悪 化 し ま し た ☆

現実は非常で、恵比寿駅で大量に乗客が下りたかと思えばそれ以上の人が乗ってきた。こんなのあんまりだよぉ!(悲嘆)

 

ほむら「ドア側にいて正解ね。混んでいても寄りかかれるから楽だわ。」

伶「でも外の景色見えづらくない?」

綾乃「案外見えるよー。」

 

なんとかつり革につかまって耐えているウチと姉御に対し、最初から沿線風景を楽しむために窓側にいた綾乃とほむらはドアに対し平行で寄りかかるように立っていた。ほむらの言う通り、満員電車においてドアや壁に寄りかかるのは横揺れに対して意外と耐性があるのでかなり楽なのだ。

 

《次は、渋谷、渋谷。お出口は右側です。》

 

案内放送を流しながら列車は超高層ビル群のエリアに突入し、東京屈指の繁華街・歓楽街の玄関口である渋谷駅に到着した。

 

綾乃「そういえばどこで降りるの?」

伶「渋谷の次で降りr」

 

ドドドドドドドドド!!!!!!

 

全員「!?」

 

車両のドアが開くと同時に、今までの中で一番すごいスピードで乗客が入れ替わっていく。そのせいでドッ!っと背中から勢いよく押され、ウチと姉御はバランスを崩し目の前に倒れ込んでしまう。幸いにもとっさに右手が出たので完全にコケることは免れたが________

 

ドン!

 

綾乃「へっ!?」

晶「......あ。」

伶「むぐっ。」

 

結果的に壁ドンをしてしまった。それも綾乃との顔が超近いというおまけつきで。

 

晶「...ごめん綾乃!い、今のは不可抗力で...」

綾乃「......」( ゚д゚)ボケ-...

晶「...綾乃?」

綾乃「うん!?あっ...あー大丈夫大丈夫!今のはしょうがないよ。」

晶「ほんまごめん。それと怪我しなくて良かったよ...」

綾乃「いやーヒヤヒヤしたよー。」

 

こういった事象は目の前にいる人もケガに巻き込んでしまう可能性だってある。それが起こらなかったのが唯一の救いでウチはホッとした。

 

綾乃「...あ、隣大変なことになってる。」

晶「隣?...あっ()」

 

派手にバランスを崩した姉御は顔面をほむらの胸に突っ込んでいた。

 

ほむら「~~~~っっ!!!!」

 

☆☆☆ーーー☆☆☆

 

あの状態のまま原宿駅へ移動し、駅前にあるカフェでの休憩を終え竹下通りを歩いていた我々4人組。

 

綾乃「ワッフル美味しかったね~♪」

ほむら「疲れた体に優しい甘さで最高だったわ~♪」

 

上機嫌で前を歩く2人に対し、さっきの出来事が原因で不機嫌になったほむらから

 

ほむら「ここのスイーツを奢ってくれたら許すわ。もしやらなかったらぁ......」ユラァ...

 

殺意むき出しで脅さ言われた姉御は1品2000円するワッフルを奢る羽目になってしまった。

 

伶「北里さんが4人...な、涙が出ますよ...」

晶「...夕飯代少しだけ出そうか?」

伶「お願いします...」

 

彼女自身に加えて同行者1名分のワッフル代が消えてしまったことにウチは同情せざるを得なかった。




32話でした。気が付いたら2週間以上更新していなかったそうです()
ちなみに4人はこの後スクランブル交差点まで歩き、渋谷➡(新宿経由)➡東京タワー➡羽田空港というルートで観光しました。このあたりも書きたかったのですが、1日目の内容がかなり長くなってしまうので断念しました。いつか番外編で投稿できたらと考えています。
それでは今日はこの辺で。アンケート投票などもよろしくお願いいたしますm(_ _)m

番外編を書こうかな~って考えてます!どのお題がいいか選んでください!!

  • ほむらの断髪式
  • 少女の突発弾丸旅
  • 球技大会 in 3月
  • その他(感想欄に記載をお願いします)
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