26話の前書きでも説明しましたが、彼女らの世界は我々現実世界とは異なり、一部のボカロP名義が存在しておりません。それらを補完するために伶たち3人は彼女らの名義で曲を出しています。なのでリリース日が完全に異なってたりします。
(前回のあらすじ)
5日間に及ぶ東京・浜松旅が無事終了。
綾乃「あれ?冬休みのほとんどが晶と一緒だったってこと?」
晶「マジヤヴァイ」
↑No Side
☆☆☆ーーー☆☆☆
↓晶 Side
濃密な冬休みが終わって、年明け最初の登校日。3学期の始業式を終えたウチと姉御は例のクソ狭い部室に来ていた。
晶「おいっす、あけましておめでと。」
伶「あけおめ。」
あおい・千明「あけおめー!」
なでしこ「2人ともお疲れー!」
部室の扉を開けると、すでになでしこ、あおい、千明の3人がいた。
今回野クルに来たのは、あおいと千明にお土産を渡すため。あおいは三が日の間で岐阜の高山に家族旅行していたが、千明は酒屋バイトのおかげで年末年始はフル出勤。遠出する機会が全くと言っていいほどなかったらしい。
なでしこ「それであおいちゃん、高山どうだった?」
あおい「むっちゃ寒かったけどよかったで。三町散歩して、平湯温泉で雪見露天入ってきたわ~。」
千明「和洋折衷スイーツ!!栗きんとんクッキーサンドうめぇ!!」
あおい「浜松はどうだったん?」
なでしこ「こっちは杏子ちゃんと一緒におばあちゃんちでまったりしてたよ。1日目はアヤちゃんとリンちゃん、伶ちゃんたちが来て~、2日目はお姉ちゃんたちが来て家族全員で初詣行ってきたんだ~。」
千明「浜松は鰻だけじゃねぇ!!すっぽんビスケットうまし!!」
なでしこ「リンちゃんは浜松来る前に磐田の海沿いでキャンプしたみたい。」
あおい「海の写真たくさん送られてきたわー。」
伶「楽しそうだったよね。」
千明「でっかい豚足が入ってる!!磐田名物おもろカレー!!___は、ウチで食べる、と。」
晶「賢明な判断や。」
あおい「そういや伶ちゃんと晶ちゃんも出かけてたよな。どこ行ってたん?」
伶「ふっふっふ、聞いて驚くなよ?」
ウチと姉御は各々のスクールバッグから【東京ばな奈 チョコバナナクッキー】と【東京Suicaのペンギンクリームサンドクッキー】を取り出す。
晶・伶「じゃーん!東京に行ってきましたー!!」
千明・あおい「えぇぇぇぇぇぇ!?!?!?」
なでしこ「ほんとにすごいよねぃ。バイクで東京まで行っちゃうんだから。」
あおい「え!?バイクで行ったん!?」
晶「そうだよ(肯定)」
千明「お前らすげーな...」
千明とあおいにお土産を渡し、ウチらはスクールバッグを肩にかけ帰る準備をする。
伶「じゃ、お土産も渡したことだし、私たちは帰るね。」
なでしこ「え~、もうちょっとお話したかったのに。」
千明「お前ら今日バイトなのか?」
晶「バイトちゃうけど、普通に用事。」
千明「お~ん?そっか、じゃあな。」
あおい「気いつけてな~。」
なでしこ「2人とも、また明日ね!」
伶「うん、また明日。」
晶「じゃーなー。」
本当は用事なんかないんだけど......このことはまだ公にできないから用事ってことにしよ。
残った3人はヘキサゴンタープを試しに張ろうとしたのだが、購入者である千明がポールを忘れたので、なでしこがポール代わりになったのは別のお話。
☆☆☆ーーー☆☆☆
伶「しゃぁぁぁぁぁ【アンチジョーカー】かんせーい!!!!!」
晶「おぉぉぉぉ!!!!」
ミク『やったぁぁぁぁぁ!!!!』
自宅に戻って数時間後、姉御初のボーカロイド楽曲である【アンチジョーカー】が完成した。
伶「ようつべの収益化から早半年、楽曲製作から1か月半......長かった!」
晶「ほむらのイラストもすごいな。やっぱあいつ上手すぎでしょ。」
今世になって分かったのだが、ほむらはイラストのセンスがずば抜けて高く、その画力はプロに近いほどだった。というわけで、今回の楽曲イラストはほむらに任せた経緯がある。
ミク『これで私たちも歌う機会が増えていくね!』
伶「あぁ、今後もよろしく。ミク。」
晶「それで、いつ投稿するの?」
伶「今日は水曜日だからな......よし、2日後の金曜日にしよう。時間は20時くらいかな。」
ミク『晶の方の音源はいつ完成するの?』
晶「さっき作詞作曲まで出来たで。編曲はまだやからミクのレコーディングはもう少し先になると思うけど、いつでもレコーディングできるように練習しておいてほしい。今歌詞のデータ送っておいたからよろしくたのむわ~。」
ミク『おっけー。じゃあまたね~。』
そう言ってミクはモニタのディスプレイから消えた。そういえば彼女ら合成音声たちはどこで暮らしているんだろう。やっぱパソコンの中なのかな。
伶「さて......アンチジョーカーも完成したとこだし、西鹿島ぞねのMIDI作るか。」
晶「少しは休憩したら?もう16時やで。」
伶「うわそんな時間か。じゃあ休むかぁ。」
そのとき、自分のスマホが振動した。
杏子{晶、今ヒマか?
晶{おん
晶{作業ひと段落ついた
杏子{そしたら今からフォトナやろーぜ
晶{(・∀・)イイネ!!
晶{あ、でも休憩したいから30分後でもいい?
杏子{(*'-')ゞリョウカイ
伶「どした?」
晶「杏子からフォトナのお誘いきた。」
伶「あいつフォトナやってんの!?え、私も久々にやろうかな。」
晶{姉御もやりたいって
杏子{へー伶もやってるのか
杏子{いいぜ 一緒にやろう
晶「杏子が一緒にやろうだって。どうs」
伶「やる!!」
晶「お、おう。」
そして30分後
杏子『あー、あー、聞こえるか~?』
晶「バッチリよ。」
伶『問題ないよ。本当に私も混ざっていいのかい?』
杏子『チーム戦は人が多ければ多いほど楽しいからな。むしろ大歓迎だぜ!』
伶『ありがとう。で、どうする?なんかゼロビルドっていうモードあるけど。』
杏子『名前の通り建築ができないモードだよ。一回やってみるか?』
伶『私はOKだよ。晶はどうする?』
晶「ウチも大丈夫。」
杏子『じゃあ決まりだな。』
ーーーーーー
晶「あ、敵さんだ。
伶『おわっなんかこっち2人来てる!!建築建築...ってあぁぁぁぁぁぁ建築できないんだった!!』
晶「アホやなー。」
ダァン!__ドチュッ!!
晶「お、そっちの敵1人抜けた。」
伶『ナイス!めっちゃ助かった。うぉぉぉぉぉぉぉ死ね死ね死ね死ね死ね!!!!!!』
ダララララララララララララララララララララララララララン!!!!!!!
伶『よっしゃ俺TSUEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEあああああああああ別パーティ来たぁぁぁぁぁ!!!!!!』
バァン!バァン!バァン!バァン!(敵全滅)
杏子『あっはっは!建築無いおかげで敵を殺りたい放題だぜ!!』
晶「ファッ!?1人で一気に4人倒しただと!?」
伶『マジヤヴァイ』
このあとゾーン状態に入った杏子が無双し、ウチらのパーティーは優勝した。
ーーーーーー
杏子『そういやお前らって新しいバ先見つかったか?』
何マッチ目かの試合中、杏子がバイトについて質問した。
伶『相変わらず収穫なしだよ。求人票見てもほとんどが甲府だし、身延近辺みぃつけたと思ったらバスドライバーだったし...』
晶「本当にこのあたりは夕夜間帯の求人が少なすぎる。求人の情報に詳しい天野さんでさえ苦戦した末に今の猟友会入れたーって言ってるほどやし。」
杏子『天野さんって最初バイトだったのか。っていうか求人の情報に詳しいってどういうことだよ。』
それはウチが聞きたい。
伶『ほんと謎だよね。それはさておき、杏子の方こそどうなんだい。』
杏子『そっちと状況はおんなじ。というか南部町の求人が載って無かった。』
晶「まじぃ?載ってない自治体もあるのか。」
伶『でも杏子の住んでるとこって富士宮近かったよね。そっち方面も駄目だったの?』
杏子『富士宮市のバイト先に片っ端から電話したけど全部だめだった。』
伶『うはー。』
なんでも内船や身延方面からの学生が一気に申し込んできたらしく、杏子が申し込んだときは全滅だったそう。それほど山梨側の求人が少ないのだ。
杏子『年賀状配達で稼いだ金はあくまで一時的な収入なわけだし。』
伶『猟友会の収入は不安定だし。』
晶「早いとこバイト先見つけたいけど。」
晶・伶・杏子「『そう簡単には見つからないよなぁ~』」
↑晶 Side
☆☆☆ーーー☆☆☆
↓ほむら Side
ほむら「あ"~~~~~~~~~~~~~~やっと終わったわ........」
ミク『お疲れ様~!』
私はたった今、今までの人生で初めての楽曲製作を終えたところだ。正確には1回だけ前に作ったのだけど、あれはお蔵入り案件だったので実質初めてである。
ほむら「それにしてもちゃんとした曲を作るのって超大変なのね...」
ミク『イラストだけでよかったのに...あの2人を見て判断したらダメだってわかったでしょ?ほむほむ。』
ほむら「うっ___ものすごく身に染みてるのに追い打ちかけないで頂戴。」
ミク『あはは、って言ってこれからも作り続けるんでしょ?』
ほむら「もちろんよ。大変だけど楽しいし。」
ミク『そっか......あんまり無理しないでね。じゃあまたね!』
ほむら「えぇ。いろいろとありがとう。」
私が感謝を述べると、ミクはニカっと笑いながら親指を立て、そのまま画面から消えた。
ほむら(とにかく甘いもので胃袋を埋めたいわ。)
身延に戻ってきてしばらくはイラストやらDTMやらで缶詰だったし、たまにはね。と思いつつ、私は身延駅前にある和菓子屋さんに向かったのだけど......
ほむら「終わってた......」
ここのおまんじゅうはとにかく美味しくて、私が自分へのご褒美で箱買いしているほどである。それだけに私は肩をがっくり落とすほどショックだった。隣のお土産屋さんもやっていないし、今日はスーパーで何か買って帰ろう。
ほむら(惣菜が珍しく売れ残ってる。)
ほむら(あ、かりんとうドーナツも!今日はこれにしよう。)
ここのスーパーは手作りパンや惣菜をメインに販売している。だからなのだろうか、とにかく安いのだ。このかりんとうドーナツも6個くらい入って120円と、経営に少々心配が垣間見える。
???「いらっしゃい!おや、ほむらちゃんじゃないか。あけましておめでとう。」
ほむら「あけましておめでとうございます。大鰐さん。」
この人はスーパーの店長である大鰐さん。私が身延に引っ越してきた当初からお世話になっている、とても気さくな女性だ。年齢は分からないが、見た感じ鳥羽先生と同じくらいだと思う。
大鰐「はい、かりんとうドーナツが2袋で240円ね。」
財布から100円玉2枚と50円玉1枚を取り出してコイントレーに置いたとき、1枚の貼り紙が目に入った。
大鰐「あぁ、これかい?実は前までいた子のうち1人がやめちゃってね。」
ほむら「バイトの人いたんですか!?いつも大鰐さんしか見かけないような...」
大鰐「ほむらちゃんがいつも来る夕方は私が担当なんだけど、それに加えてやめちゃった子のシフトをそのまま私が引き継いたんだよ。」
おかげで休める日が減ったんだけどな!と大鰐さんは笑い飛ばす。
大鰐「まぁ、そういうわけで年明け最初の営業日からバイトを募集してるんだけど応募が来なくてね。」
ほむら「応募します。」
大鰐「ま~そうだよな。あんたも学生の身だs......え?」
ほむら「応募します。
っていうか雇ってください!お願いします!!」
大鰐「えぇっ!?」
大鰐さんは少し驚愕するが私はスルーする。
ほむら「実は今やっているバイト___まぁ猟友会のお手伝いやっているんですけど、お給料が月によって変動するんですよ。おまけにいつ活動できなくなるか分からない状態なんで、安定したバイト先を探していたんです!」
大鰐「ごめん、猟友会に入ってることが気になってしかたないんd」
ほむら「学生ですのでシフト入れる時間は限られてしまいますが、大鰐さんのスーパーにはお世話になっているので、この機会に恩返しさせてください!!」
大鰐「......」
ほむら「......あっ。」
まずい、私としたことが私欲まみれなことまで言ってしまった。こりゃダメかもしれないわ......
大鰐「...ふふっ、あっはっはっははは!いいねぇ、自分おもろいな!」
ほむら「!?」
大鰐「ほむらちゃんの意思はよ~分かった!採用や採用!日程決めは後日になってまうけどそれでもええか?」
ほむら「......はいっ!ありがとうございます!!」
ーーーーーー
ほむら「そういえば大鰐さん、関西弁出てましたけど関西出身なんですか?」
大鰐「え、うそ出てた!?」
ほむら「えぇ、思いっきり。」
大鰐「......他のみんなには内緒な。」
38話でした。こうしてオリキャラがどんどん増えていくんですよ。えぇ。
そういえばそろそろ番外編とかこの作品による多重クロスオーバーも書いてみたいところ。その前にリメイク版さっさとやれって話ですが......
それでは次回もよろしくお願いします。
番外編を書こうかな~って考えてます!どのお題がいいか選んでください!!
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ほむらの断髪式
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少女の突発弾丸旅
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球技大会 in 3月
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