転生少女たちとゆるキャンパー   作:MT75B

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晶が鉄道で浜名湖を一周する回です。


#4 浜松に行ってみた①

「ん~!やっぱ沼津の海鮮はうまいなぁ。」

 

ウチは今、沼津港でちょっと遅めの朝食をとっている。なぜここにいるかというと、浜名湖をバイクで見に行くために富士市まで進んだのはいいものの、朝からやっている海鮮系の食堂が少なかったためだ。なので、富士駅でバイクを駐車場に停め、東海道線とバスで沼津港に来たってわけ。

 

「にしても、なでしこがまさか同じ高校だとはなぁ。」

 

そう。なでしこはウチらと同じ高校に転校していた。となりのクラスが少々盛り上がっていたから何事?と思って様子を見に行ったらなでしこがいたのだ。ちなみになでしこは伶と同じ、ほむらはウチやリンと同じクラスだ。

 

「そしてウチを巻き込んで野クルに入部したと。ま、キャンプのことを相談できる人がいるからいっか。」

 

その日の放課後、ウチをなでしこは「一緒に部室棟に行こ!」と言い、野外活動サークル(通称:野クル)に訪問した。部屋は物置小屋をいじって使えるようにしたそうなので、死ぬほど狭かったのだが...

ちなみにリンとの再会も果たせた(テントのポールが折れるわなでしこがガラスに突っ込むわ色々あったが...)。その時なでしこが野クルに歓迎したが、リンはすんごい嫌そうな顔をして断った。なにもあんな顔せんでいいんやけどなぁ...

 

「ごちそうさまでした~!」

「ありありっした!」

 

海鮮丼を完食し店をあとにする。さて、富士駅までバスと電車をパパっと乗り継いでいきますか。

 

☆☆☆ーーー☆☆☆

 

「ふぃ~ついたついた。」

 

富士駅から約4時間、ウチは浜松駅近くのホテルに到着した。ここに来るまで焼津と御前崎に寄ったので、通常より2時間多く要した。ま、久しぶりにまったりと海を見れたからよし!急いでチェックインを終え、徒歩で新浜松駅に向かう。

 

「遠州鉄道線は初めてやな。」

 

今日はバイクでの長距離移動はおしまい。ここからは鉄道を使って浜名湖を一周する。そうでもしないと浜松に戻る時間が遅くなっちゃうからね。

 

「せや、伶たちに写真送ろ。」

 

ホームに着くなり、スマホで駅名標を撮る。

 

晶:{浜松なう

ほむら:{お、着いたのね

伶:{おつかれさん

晶:{ありがとなす

晶:{ここからは鉄道使って浜名湖一周するお

伶:{バイクの運転で疲れてるから途中で寝たりしてねw

ほむら:{あ~ありそう

晶:{天浜線で寝ないように頑張らんと()

伶:{www

伶:{まぁ気をつけてね

ほむら:{写真待ってるわ

晶:{あいよ~

 

2人そろって寝落ちに賭けてるのなんなん。と思いながらスマホをしまう。すぐにこれから乗る西鹿島行の列車が入線した。幸いにも遠州鉄道線は浜名湖から少しだけ離れてる。そこで少し寝るのもありだな。

 

☆☆☆ーーー☆☆☆

 

ギギギ...ゴトッ!

 

「...ん?あれ~ウチ寝てたのか。」

 

列車のブレーキで目が覚める。現在時刻は16時16分、遠州芝本駅に到着したらしい。ということはもうすぐ終点か。

 

「ふぁ~...よく寝た。そうだ、あとで彼女たちに自慢しよ。」

 

彼女たちというのは、野クルの3人である。このうち、大垣千明と犬山あおいの2人は野クルの創設メンバーだそうだ。ちなみに最初に会ったとき、千明にめっちゃ不審者がられた。とはいえ彼女たちのおかげでテントとかの知識を身に着けることができた。おまけにどのテントを買うべきか相談もできたし。

 

「あとでお礼にうなぎパイ買っとくか。」

 

列車は快走し、終点の西鹿島駅に到着。ここで、天竜浜名湖鉄道に乗り換える。この路線はもともと国鉄二俣線という、東海道線のバイパス路線だったらしい。利用者は天浜線と呼ぶことが多いそうだ。

 

「西鹿島駅なう...っと。」

 

なでしこたちに遠州鉄道線の赤い車両をバックにした自撮り写真を送る。一瞬で返信が来た。

 

晶:{西鹿島駅なう

千明:{おいそれどこだよ

なでしこ:{ふぇ!?晶ちゃん浜松にいるの!?

晶:{そうだよ(びんぜう)

晶:{浜松駅までバイクで移動してそこから鉄道旅してる

あおい:{えらい距離移動してそうやな~

あおい:{大体どのくらいなん?

晶:{ここまでの総移動距離は231kmだよ

千明:{長っ!

晶:{そのうちバイクで移動したのは158kmかな

なでしこ:{ひゃ...158km...

晶:{まぁ御前崎寄ったし()

晶:{あと電車とバスで富士駅と沼津港往復したのもあるな

なでしこ:{沼津ってことは海鮮食べたの?いいな~

晶:{いいだろ~(((

あおい:{そない移動して疲れへんの?

晶:{長距離移動自体はぶっちゃけ慣れてる

晶:{小学生の頃から双子の姉とその友達と一緒に鉄道旅やってるし

あおい:{なるほどなぁ

千明:{もしかして、赤きモータ使いたちのことか!?

あおい:{その呼び方やめいや

晶:{今すぐ伶に言うゾ~

千明:{おぉいやめろ!

晶:{冗談だよ

なでしこ:{こっちは今からリンちゃんとお鍋キャンプします(`・∀・´)エッヘン!!

 

そういえば、リンは今日麓キャンプ場にいるんだっけ。あの辺ってたしか寒波来てたよな?よ~やりますわ。

 

晶:{お~楽しそうだね

晶:{風邪ひくなよ~ リンにもよろしく伝えておくれぃ

なでしこ:{了解しました!(''◇'')ゞ

 

野クルメンバーとメッセージのやり取りを終え、天浜線のホームに移動する。既に新所原行の気動車が入線していた。車内に入ってすぐに左側のボックスシートに座る。

 

「空いててよかった。」

 

16時40分、1両の気動車が西鹿島駅を離れる。列車はそのまま金指、気賀を経由し、やがて浜名湖のすぐそばを走るとすぐに西気賀駅に到着する。ここから先、知波田駅までは浜名湖・猪鼻湖のそばを走る。いわば絶景タイムだ。

 

「...ここヤバ。線路と湖がピッタリなっとる。」

 

中でも浜名湖佐久米駅は天浜線屈指の絶景駅で、線路の隣が湖という素晴らしい光景がみられる。それもあってか、カモメがめちゃくちゃ集まるんだとか。ウチはおもむろにカメラを取り出し、車内とオレンジ色に染まる湖畔を絡めて撮影した。

 

「...こんどはバイクで一周してみようかな。いや、一周しよう。」

 

きっとバイクで浜名湖を一周するのも気持ちいだろう。そう確信した。

列車は終点の新所原駅に到着。東海道線で豊橋駅まで進み、豊橋18時41分発の新幹線で浜松駅に到着した。時刻は19時より少し前。晩御飯時にちょうどいいし、今から浜松餃子でも食べに行きますか。




4話でした。次回はなでしこの幼馴染が出ます。評価・感想お待ちしております。

番外編を書こうかな~って考えてます!どのお題がいいか選んでください!!

  • ほむらの断髪式
  • 少女の突発弾丸旅
  • 球技大会 in 3月
  • その他(感想欄に記載をお願いします)
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