転生少女たちとゆるキャンパー   作:MT75B

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四尾連湖回の前説みたいなもんです。どうやら例の3人が再び銃と剣を構えることに...?


#7 取引とその駆け引き①

それは、浜松ツーリングの旅からおよそ1週間が経った土曜日のこと。ウチは身延・南部町近辺を活動している猟友会の加入面接を終えて帰宅した。

 

「ただいまー。」

「晶、おかえり~。」

 

お家あったけぇぇぇぇぇぇ!!!!!!

 

「晶、顔溶けてる...」

「だってぇ暖かいんやも~ん。」

「ははは...あ、そうだ。これ届いてたよ。」

 

父から受け取ったのは、とあるカードだ。

 

「うぉぉぉぉ!猟銃許可証やんけ!!」

「あと、さっき猟友会の方から3人とも採用の連絡が来たよ。おめでとう。」

「いよっしゃぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!」

 

そう、無事に猟友会の配属と猟銃許可証の発行が行われたのだ。これで山に出てくるイノシシを始末したうえでジビエ料理が作れるようになる。おまけに報酬という名のバイト代付きだ。

 

「ただいま~...うぉ!猟銃許可証じゃん!!」

「姉御おかえり~。父さん曰く、猟友会の加入も決定やって!」

「マジか激熱。」

「2人とも、喜んでいるところ悪いけど手洗いうがいしてね...」

「「は~い。」」

 

父に促され、2人で洗面所に向かう。

 

「にしても、ほむらが猟銃しようって提案したの意外やったよな。」

「なんでも体がなまるのと久々に武器を使いたくなったのが理由だそうで...」

「絶対キチゲたまってるやろ...って噂をすればほむらからグループDMきた。」

 

ほむら:{テント届いたわ

 

「「...マジで?」」

 

☆☆☆ーーー☆☆☆

 

「おぉ...これがほむらのテントかぁ。」

「おっきいなぁ!」

「でしょう?」(*`ω´*)ドヤッ

 

ほむらが買ったのはモンベルのルナドーム2というもの。側面をほぼ垂直に立ち上げる独自のフレーム構造により、圧迫感の少ない広々とした居住空間を実現したテントだ。軽量性と耐久性を実現した素材を使用し、山岳用テントとして優れた軽量性と剛性を備えている。なにが言いたいかというと、バイクでキャンプするには最適のテントってことだ。

 

「それで、来週キャンプ行こうと思ってるの。ただ、1人だと不安で...」

「あ~たしかに。初めてだもんね。本栖高校にキャンプやってる子...いるわ。」

「それな。リンに頼むのはどや?」

「リンって志摩さんのこと?」

「せやで。彼女ソロキャン勢だから多少なりともノウハウを知ってるはずよ。」

「わかった、明日聞いてみようかしら。」

 

今から聞いてもいいのに...と思ったけど、もう20時になろうとしている。確かに明日の方がいいか。

 

「そういやリンは今頃高ボッチだっけ。あの子結構アクティブよな~。」

「私の友達のなでしこも野クル?のメンバーとキャンプ行ってるみたい。笛吹の方らしい。」

「いいな~ウチも行きたかった...にしてもなでしこ、本栖湖での一件からキャンプハマったよな。」

「あ、やっぱりそうなんだ。」

「ねぇ、志摩さんって明日どこに行くか知ってる?」

 

ふいにほむらがこんなことを聞いてきた。

 

「え~っと、確か松本の方行くって言うてたで。それがどうしたん?」

「ふ~ん...わかったわ。ありがとう。」

 

まって、もしかして...?

 

↑晶視点

☆☆☆ーーー☆☆☆

↓リン視点

 

「ふぃ~極楽極楽ぅ~...」

 

私は今、松本市のとある場所にある温泉に浸っている。

 

「冷えた体に熱いお湯。マッチポンプマッチポンプ...」

 

昨日は高ボッチの温泉入れなかったからな。その分までも一気に帳消しされている感じだ。

 

「貸切、最高だぜぃ。」

「お隣失礼します。」

「あっ...どうぞ。」

 

私の隣に1人の女性が来た。さらさらした長い黒い髪をまとっていて綺麗だ。

 

「...志摩リン、あなた気づかないの?」

「くぁwせdrftgyふじこlp!?」

 

なななななななんでこの人私の名前知っているの!?

 

「そんなに驚くことかしら。私あなたと同じクラスよ?」

 

その女性、いや女子は私の方を向く。よく見るとその女子はクラスメイトの子だった。

 

「あっ暁美さんか...驚かせないでよ。」

「...ふっ。」

「...なに?」

「いつもクールな志摩さんもこんな反応するのね。」

「~~~~~~っ!」

 

☆☆☆ーーー☆☆☆

 

「蕎麦がキマるぜぃ...」

「志摩さん、キマるのはわさびでしょ。」

「むっ...」

 

私は暁美さんと一緒に昼食をとっている。長野と言えば蕎麦ということで、駅近くのお蕎麦屋さんに来ていた。

 

「それで、どうして暁美さんがここにいるの?」

「晶経由で各務原さんから詳しい場所聞いたのよ。ちょうどいろいろなことにひと段落着いて時間があったから私も来たってわけ。」

「...ヒマなのか。」

「昨日からヒマになったわ。」

「この行動力オバケめ...」

 

普通ヒマになったからって突発的に長野来ないだろ...

 

「そうそう、私テントと寝袋その他もろもろ一式揃ったから、1週間後の土日にキャンプ行こうと思っているの。」

「...ほうほう。」

「それでね、キャンプ経験が豊富な志摩さんにお願いなんだけど、私と一緒にキャンプ行ってほしいの。」

「...一応テスト前だから勉強したいんだ。誘ってくれたのに、ごめん...」

「...志摩さんって何の科目が苦手なの?」

 

暁美さんがいきなり苦手科目を聞いてきた。どういうことなんだろう。

 

「う~ん数学と物理かな。公式覚えたり計算手順長いのが嫌で...」

「...理系科目だったら力になれるわ。ここから1~2週間、一緒に勉強しましょ?」

「いやいやいや!それは悪いよ。暁美さんの勉強時間が減っちゃうんじゃ...」

「そのかわりと言ってはあれだけど、国語の勉強の仕方を教えてほしいのと、次の週末に一緒にキャンプしてほしいんです。この通り...!」

 

やはり一緒にキャンプが目的か。しかもしれっと国語の勉強の仕方まで懇願してるし。私はその条件には乗らないぞ。そんなに甘い女ではないんや...!

 

「お肉も用意するから!」

「...!?」

 

今、肉って言ったよな?

 

「志摩さん、確かミニコンロを買ったって言ってたわよね。」

「お、おう...多分今週中に届くと思う。」

「それで焼肉キャンプやらない?」

「なっ...焼肉キャンプだと...!」

 

くっ...ここへきて"肉"という餌をまかれてしまった。だがしかし、そんなんで釣られるわけには...

 

「...だめかしら?」

 

暁美さん、何度も言うけど私はそんなに甘い女ではないんや──!!

 

☆☆☆ーーー☆☆☆

 

「リンちゃん、荷物これで全部?」

「うん。」

 

断れませんでした。暁美ほむらに各務原なでしこ、なかなかやる女だぜぃ...(泣)




7話でした。次回はいよいよ四尾連湖回です。なぜなでしこの名前が出てきたのか、それの答え合わせもあります。評価・感想お待ちしております。

番外編を書こうかな~って考えてます!どのお題がいいか選んでください!!

  • ほむらの断髪式
  • 少女の突発弾丸旅
  • 球技大会 in 3月
  • その他(感想欄に記載をお願いします)
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