冒険者ワイ、薄汚れたハーフのエルフとダークエルフ(幼女)を買う   作:冒険者モブ

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中々忙しい毎日になってしまい、更新がパッタリ止んでしまい申し訳ありません

今回は続けてもう一話、更新します。


神託は降る

 

転移(ワープ)》により街に帰還したグレイ達は、ギルドマスターから直接呼ばれる事になった。

 

「いや、すまないね。大暴動(スタンビート)ともなると、ギルドとしては所属冒険者は全員出て貰う必要がある…君達は先鋒部隊との戦闘後で消耗しているとはこちらも把握しているが、休息、補給が終わり次第…前線に出て貰う」

 

「…私としては、こんな子供にまで戦場に行かせる今の冒険者制度には唾を吐きたい所ですが」

 

そう言って、受付はギルドマスターを睨んだ。

 

「…ははは、流石にキミ自身とやり合いたくはない…それに、冒険者ギルドとしても、この制度は近々変わる…

 

 冒険者を無駄に散らせるのは、私としても好ましくは思っていない…

本来なら私が一番槍として飛び出て、あの邪魔者を殲滅して意気揚々と帰りたい所なんだが…生憎、立場としてこの街を離れられないからね…槍を飛ばしはしたが、アレが限界だ」

 

「成程、通りで山が一つ消えた訳ですね」

 

そんな受付とギルドマスターとの会話を、サリアとリーエルは背後に宇宙を浮かばせる様な顔で聞いていた。

 

「…槍を投げて、山を一つ消す…?御伽話の英雄クラスじゃないですか…??」

 

「ほえー…ギルドマスターって強いんだ」

 

「…まぁ、ギルドマスターは力、知恵、そして欲に溺れない強靭な心が無ければ務まらないって決まってるからな…」

 

グレイの言葉に、ギルドマスターはニコニコと笑う

 

「その通りだ。寧ろ…私は数居るギルドマスターの中では弱い方でね。

 例えばキミの担当である彼女と…本気で殺し合いをすれば、私は精々片腕と片足を持って行くのが限界さ」

 

そう言って、ギルドマスターは部下から渡された新たに来た書類へと目を落とす。

 

「御冗談を、貴方の『本気』はそれこそ厄災そのもの。悪魔を殺し続けてきた程度(・・)の私では、竜殺しを成した貴方の足元に及ぶまでです」

 

そう言って、受付は薄く微笑む。

 

「はははは…そう言うキミも、『本気』を出せば私の首を取れるほどはあると、私は評価しているよ……本当なら、キミには冒険者として居て欲しかったけれどね」

 

書類から目を離し、ギルドマスターはそう言って受付を見つめた。

 

「…さて、良い報告がある。教会の聖騎士達が正式に討伐隊に加わった。彼らとこの街の冒険者達で、この大暴動(スタンビート)は終わるだろう」

 

その言葉に、グレイ達はほっと息を吐く

 

「…しかし、教会からの通達が一つある」

 

その言葉に、受付は眉を少しだけ顰めた。

 

「…聖女、そして()教会の悪魔殺し(デビルスレイヤー)は、敵首魁であるゴブリンロードの変異種、及び、背後に居る邪教徒を排除せよ

 

 そして、灰髪の冒険者は、共に行くべし…これは主の思し召しである

 …だそうだ」

 

灰髪の冒険者、という言葉に、全員の目線がグレイに集中した。

 

「すいませんギルドマスター、今から髪を染めに行ってもいいですか!!」

 

「ダメだ。そもそもウチのギルドで灰髪はキミしか居ない」

 

実質名指しな教会からの指名に、グレイは膝から崩れ落ちた。

 

「ゴブリンロードでも死にかける時多いのに変異種が相手…しかも邪教徒も居るとか…無理だ…勝てる訳がない…!」

 

「なーに弱気になってるんですか、ロリコン冒険者さんっ」

 

そんなグレアの頭を、シスターが軽く小突く

 

「だからロリコンじゃないって言ってるじゃん!!…っていつからそこに?」

 

「え?教会からの通達〜の頃から居ましたよ?」

 

ふふふ、といつもの様にシスターは笑う

 

「でも、良いじゃないですか!主の思し召しを頂けて!しかも、私とあの人付き!死んでもノーカンなのは気楽だと思いますよ?」

 

「…貴女、知らない間に変わりましたね」

 

受付のその一言に、シスターは受付へと向き直り恭しく礼をする

 

「…貴女様も、お元気そうで何よりです」

 

「…畏まらなくて結構です。私はもう教会を抜けた身…情けとして、愛用品を下賜された、ただの元聖職者に過ぎません…それに、聖女であるならば、安易に頭を下げてはいけませんよ」

 

「……そうですね」

 

一瞬だけ、シスターは悲しげな顔をするも、すぐに明るい顔に戻る。

 

「さぁさぁ、行きましょう!悪の親玉退治に!」

 

「ちょっ、待って…待って欲しいんだが!?あー…二人は身の安全を最優先、待ってろ!!」

 

シスターに首根っこを掴まれ、ズリズリと引き摺られるグレイは着いて行こうとしたサリアとリーエルに命令を出す。

 

首輪が薄く光ると、命令の受理と同時に、二人の足は止まった。

 

「…っ、動かない…!?」

 

「…ぼ、ボクが…怯えて役に立たなかったから…?だから…置いて…」

 

「違いますよ、貴女達がこの街に居る…それだけでも、あの子には生きて帰る、目的になります…それに、あの子は…私が死なせません…絶対に…なので、どうか…安心して待っていて下さい」

 

あの子…と呼ぶ受付の表情は、何処か懐かしさと悲しさの混ざった様な…そんな表情をしていた。

 

そんな、受付の意外な表情に驚きながらも、サリアとリーエルは、知らない神へと祈る。

 

どうか、自分達の主人が、生きて帰って来る様に…と

 

 

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