デート・ア・サバイブ外伝 龍騎&555&デート・ア・ライブ 天宮ライダーズ 作:亜独流斧
今回残念ながら採用できなかった鎧武・カブトに関しましても、せっかくご投票いただいた以上、なんらかの形で出来ればと思っております。
なんにせよ、デアラ×龍騎×ファイズ、スタートです!
……本編の方はただいま執筆中です。申し訳ありませんが、もうしばらくお待ちください
ある日の深夜。社員たちは皆帰宅したはずのオフィスビルの中で、獣のような咆哮や、銃声、爆発音といった音が鳴り響いている。
そこでは、灰色の体色に動植物を模した姿という異形の存在と、機械を着ていると言っても過言ではない、独特なデザインのボディースーツを身に着けた者たちが、一人の男を相手に戦闘を繰り広げていた。
とはいえ、男の方も普通ではない。全身を超金属で作られた戦闘用強化スーツですっぽりと覆われている。ギリシャ文字のΧを模した特徴的な頭部。そこに取り付けられた人口複眼『エックスファインダー』は紫色に発光し、全身には黄色く光るラインがいくつも通っている。
『カイザ』。それが男の今の姿に付けられた名前だった。
カイザは『カイザポインター』と呼ばれる双眼鏡型ツールに、メモリーカードの形をしたキー・『ミッションメモリー』を挿入する。すると、カイザポインターから『Ready』という電子音声が発せられた。
「くそっ…邪魔だ雑魚共が!」
『Exceed Charge』
カイザは右脚にカイザポインターをセットし、腰に装着したベルトにはめ込まれた携帯電話型トランスジェネレーター・『カイザフォン』のENTERを押す。
すると、ベルトから足へと通ったラインを通じて、カイザポインターへと黄色い光が流れてゆき、ミッションメモリーが発光した。『フォトンブラッド』と呼ばれるエネルギーが注入されたのだ。
「どけ!」
カイザは一番近くにいた灰色の怪物に蹴りを叩き込む。蹴られた怪物は吹っ飛ばされたが、それで終わりでは無かった。カイザの脚にセットされたカイザポインターから、絡み合った2本の黄色い光が怪物に向けて放たれ、それが怪物の体に触れた瞬間、二重の四角錐となった。
「はああああ!!」
カイザはその四角錐の中心へと両脚蹴りを叩き込んだ。カイザの必殺技・『ゴルドスマッシュ』である。
ゴルドスマッシュを食らった灰色の怪物は、その身を青い炎に包まれ、やがて本当に灰となって崩れ去った。カイザと戦っていた者たちは、その破壊力の高さに狼狽える。
「道を空けろ!さもなくばオルフェノクだけでなく、人間だろうが女だろうが構わず倒す!オレの思い通りにならない奴は邪魔なんだよ!!」
威嚇するように叫ぶカイザに、周囲の者たちは思わず後ずさった。だが、そんな中で一人、彼に近づいて来る者がいた。
「素晴らしいですね。あなたは恐らく口だけでなく、本当に敵とみなした者には一切情けをかけないでしょう。戦士として重要な事です」
そう語りながら、ゆっくりとカイザの方へと歩いて来るのは、淡い金髪の少女だった。彼女は例のボディースーツを身に着け、その顔には余裕の表情を浮かべている。
「なんだ貴様は…オレの言葉を聞いていなかったのか?」
「いえ、ハッキリと聞こえていました。ですが、あなたでは私に勝つのは不可能です」
「ほざけ!!」
カイザはベルトにセットされていたΧの形をした銃・『カイザブレイガン』を手に取り、少女へ向かって発砲する。しかし…
「本当に人間の女性が相手でも、一切躊躇いなく引き金を引くことが出来る…それに射撃技術も悪くありません。殺してしまうには惜しい存在ですね」
「何!?」
少女は全くの無傷であった。少女は驚愕するカイザに一瞬で近づき、ボディースーツの背中に装備されていた巨大な剣を抜く。そしてカイザが反応するよりも早く、少女は剣をカイザに振り下ろした。
「素晴らしいですね。あのカイザをここまで容易く倒してしまうとは……。『世界最強の
「お褒めに預かり光栄だよ、ミスター村上。それで、カイザのベルトと装着者はエレンが回収したようだが…どうすればいいかな?」
先程戦闘が行われていたオフィスビルの最上階で、二人の男が監視カメラの映像を見ながら話をしていた。そのすぐそばには先程の少女もいる。
「どちらもこちらに渡していただけると幸いです」
「ベルトはともかく、変身していた彼もかい?」
「ええ。人間でありながらベルトを使える…草加雅人という男は貴重なサンプルですからね」
「ふむ…分かった。エレン、どうやら殺さなかった君の判断は正しかったようだ。彼らは今どこに?」
男の片方が、エレンと呼ばれた少女に問いかける。すると、少女はどこからともなくアタッシュケースを取り出した。
「カイザギアはここに。装着していた男は、以前プリンセスを捕らえていた部屋に拘束しています」
「素晴らしい!強いだけでなく仕事も早いとは!まさに上の上ですね」
少女の返答に対して、村上と呼ばれた男は満足気な様子を見せる。
「あなた方DEM社の協力があれば、我々が王を迎える準備も迅速に整うでしょう。感謝していますよ」
「それはお互い様だろう、ミスター村上。我々としても、スマートブレイン社の優秀なオルフェノクが力を貸してくれるというのは非常に心強い。これからもよろしく頼むよ」
二人の男の満足そうな笑い声が、静けさを取り戻したビルの中に響き渡った。
「シドー、今晩のメニューは何だ?私はハンバーグが食べたいぞ!」
夜色の髪に水晶の瞳を備えた可愛らしい少女が、目を輝かせながらそう言った。彼女の名は夜刀神十香。見た目は普通の少女だが、その正体は、精霊と呼ばれる強大な力を持った存在であった。
ある休日の夕方、十香、そして彼女とは別に二人の精霊たちが、二人の少年たちと買い物に来ていた。
「んー、それはひき肉の値段次第だな」
シドーと呼ばれた少年・五河士道は、十香にそう答える。五河家の家事は彼ともう一人の少年が行っているのだが、家計の管理は士道一人で担当しているため、士道には基本的に安くなっている物を優先する主婦のような傾向があった。特に今日はこの場にいない者たちも含めて、大勢での夕食の予定だったため、なおさら値段を気にする必要があった。
「ならばシドー、早くスーパーへ行こう!」
「分かってるよ。けどその前にクリーニング屋に行くって言ったろ」
「ぬ…そうだったな。ところで、くりぃにんぐとは何だ?」
十香が首をかしげながら問いかける。士道は十香がクリーニングを知らないことに一瞬驚いたが、よくよく考えてみれば、十香たちと士道ら兄妹は同居しているわけではないし、そもそも士道たちの両親が海外出張中のため、子供しか残っていない五河家ではクリーニング店を利用することなどそうそうない。故に十香が知らないのも無理は無かった。
「くっくっく…我が眷属である十香よ、我が説明してやろう。クリーニング屋とは、長きに渡る修練により己の技を磨いた者たちが、いくつもの属性を用い、常人には手の出せぬ常世の穢れを浄化する場所のことよ」
「要約。専門の業者が洗濯を代行してくれるサービスの事で、制服やスーツ、布団など自宅での洗濯が難しい物も取り扱ってくれます」
十香の問いかけに答えたのは、瓜二つの顔に似て非なる体型の少女たちだった。
所謂厨二病と呼ばれるような、芝居がかった喋り方をしているのは、結い上げた髪に勝気そうな顔つき、スレンダーな体型が特徴の八舞耶俱矢。一方、先に二文字の単語を述べてから丁寧語で話すという特徴的な話し方をしている方は、三つ編みにぼうっとした表情、そして耶俱矢と比較してスタイルの良い体型をしている八舞夕弦。二人もまた、精霊である。
「蓮の店によくいる菊池っておじさん。あの人のやってるクリーニング屋が評判良いみたいだから、制服を出しにいくんだよ。なんてったってあのケチな蓮がよく利用する店らしいからな。お、あそこだな」
そう言って締めくくったのは、もう一人の少年・五河真司。かつて別の世界で命を落としたものの、時間を逆行させる力によって甦り、現在は士道とその妹の琴里と共に、五河家で養子として暮らしている。
真司の言う通り、一行の視界に『西洋洗濯舗 菊池』と書かれた旗が見えてきた。
だが、それと同時に、店の様子がおかしいことにも気が付く。店の入口付近に何人もの主婦(と思われる女性たち)が押し寄せているのだ。一見すると人気で混雑しているかのようにも見えるが、それにしては雰囲気がピリピリしている。
「シドー、なんだか様子が変だぞ」
「同意。もめているように見えます」
「ああ…何かあったのかな?」
士道たちが訝しげに思っていると、後ろから「あらら…」という呟きが聞こえてきた。
「またやってる…。しかも一昨日から菊池さんいなかったはずだよな。啓太郎くんも大変だな…」
「ちゅーか、乾のやつは愛想悪過ぎんだよ。もっと俺様を見習って社交的になるべきだなアレは、うん」
「悪い人では無いんですけどね…」
「うん。彼は不器用なだけだと思う。…というか海堂、君のは社交的というより馴れ馴れしいだけなんじゃ…」
「何だと木場!俺様を馬鹿にすんのか!!」
そこにいたのは、男女三人組であった。外見から判断するに、全員士道よりも年上のようである。先程の呟きは、どうやら木場と呼ばれた青年のものらしかった。
どういう状況なのか理解しているらしい彼らに、士道は問いかける。
「すみません、オレたち制服を洗ってもらいに来たんですけど…あれは一体?」
すると、士道たちに気付いた三人は会話をやめ、木場と呼ばれていた男が士道に答える。
「ああ、あそこで働いているうちの一人が、ちょっとぶっきらぼうなんだよ。多分それでお客さんともめちゃってるんじゃないかな」
「へ、へえ…」
木場は何気なく言うが、店の前にいる主婦たちの形相は相当なものである。しかも人数も多い上、木場の言葉通りならいつも
と、その時突然
「ちゅーかお前、何生意気にこんな可愛い子たち連れて歩いてるわけ?後ろのおめーもだ!」
という具合に、海堂と呼ばれていた男が士道と真司に絡んできた。あまりの突然さに二人がどう対応すべきか悩んでいたところ、
「お?なんとか言ってみろやこの…「やめろ海堂」「やめて下さい海堂さん。恥ずかしいです」痛ってぇ!」
事態が起こったのと同じくらい突然、事態が収束した。どうやら木場と、一緒にいた女性が海堂の後頭部に一撃食らわせたらしい。海堂は頭をさすり、二人は恥ずかしそうな表情をしていた。
「すまない…大人気ない奴なんだけど、悪い奴では無いんだ。許してやってくれないか?」
木場は心底申し訳なさそうにそう言った。その後ろでは海堂がまだ何か言おうとしていたが、女性の方がそれを抑えている。
「は、はあ…大丈夫です」
「そう言ってもらえると助かるよ。オレは木場勇治。後ろの彼女は長田結花。そして君たちに絡んだのが海堂直也。よろしく」
そう言って勇治は手を差し出してくる。士道もそれに倣って、勇治の手を握った後、自己紹介した。
「五河士道です。この黒い髪の女の子が…」
「夜刀神十香だ!」
「くっくっく…我は八舞耶俱矢だ!我と知り合えたこと、光栄に思うがいい!!」
「謝罪。耶俱矢がとんだ失礼をいたしました。耶俱矢、初対面の年上にその挨拶は無いと思います」
「うっ…!すみません……」
夕弦の指摘に、思わず素の口調に戻って謝罪する耶俱矢。しかし勇治たちは特に気に障った様子も無く、別にいいよと微笑んだ。
「むしろ俺様的には…アリだな!!」
「海堂さんってば…。でも、確かに可愛いと思いますよ」
「ふえ!?か、可愛い!?」
結花と、すっかり復活した直也に褒められ、耶俱矢は顔を真っ赤にさせた。そんな様子を夕弦は恍惚とした表情で眺めていたが、勇治に名を尋ねられて我に帰る。
「覚醒。すっかり魅入ってしまっていました。八舞夕弦といいます」
そして最後に真司が
「士道の兄弟の五河真司です!よろしく!」
と名乗り、互いの自己紹介が終了した。…にも関わらず
「…まだ終わってないですね。こんな場所でお互いの紹介までしたのに」
そう、店の前に詰めかけていた女性たちの数は、一向に減っていなかった。士道たちの目にはむしろ、先程までよりも更に怒りをたぎらせているかのようにすら見えた。
「…仕方ない。これ以上待ってもらちがあかない。とりあえず行こうか」
勇治の提案以上に良い意見も無く、一行は少し憂鬱な面持ちのまま
この時の彼らには、この先どのような戦いが待ち受けているのか知る由もなかった。
おまけ
鳴滝「おのれディケイド!貴様のせいでこの世界はファイズとのコラボに決まってしまった!」
士「いや、アンケートってそういうもんだろ。何投票してくれた人たちに失礼なこと言ってんだ」
鳴滝「貴様は何も分かってはいない…。見よ、敗れ去った者たちの無念を!」
仮面ライダー鎧武:5票
紘汰「駄目だったのか…。ちくしょう!ユグドラシルの奴ら、許さねぇ!」
光実「どうしてこうなるんだ…。これも全部、紘汰さんのせいだ…」
戒斗「オレは得票数などには屈しない!知恵の実を手に入れ、結果を覆してみせる!」
貴虎「…こいつらをどうにかしろ」サガラ「オレはただ見守るだけさ」
仮面ライダーカブト:1票
天道「おばあちゃんは言っていた…オレの進化は光より早い!」
加賀美「そうか!時代がお前に追いついていないってことだな!」
天道「そういうことだ」
加賀美「……」天道「………」
二人「「うわあああ!何故だぁぁぁ!」」
ひより(うるさいな…)
仮面ライダーキバ:0票
渡「名護さん!結果は決まったんだから帰りましょうって!」
名護「何故だ!オレは名護啓介だ!うわぁぁー!」
渡「駄々をこねないで下さい!上の人たちと被ってます!父さんも手伝って!!」
音也「十香というのか。いい名だな。ここで君と出会ったのも、運命というやつだろう」
渡「ああもう!本編の人にナンパしない!!」
鳴滝「どうだディケイド!この光景を見て何を思う!?」
士「知るか」
お読みいただいてありがとうございました。ご意見、ご感想などお待ちしています。