海底大監獄『インペルダウン』…世界政府が管理する極めて厳重な警備体制と恐ろしい拷問施設を備えた“この世の地獄”と称される場所である。インペルダウンは地下1階から地下6階までのフロアに分かれており、それぞれが異なる地獄のような環境になっている。
凪の帯(カームベルト)の海中に建設されており、政府専用の「タライ海流」に乗らなければ到達できず、一般の海賊はもちろん、王下七武海でさえ特例がない限り近づくことは許されない。
巨大海王類が周囲を泳ぎ、海上には軍艦が常時配備。内部は電伝虫による監視が行き届いており、脱獄は不可能、まさに鉄壁だ。
「では囚人ども!貴様らにはまず『地獄のぬるま湯』にはいってもらう!」
「嫌だ~~!!」
「助けてくれ~~!!!」
地獄のぬるま湯とは、衣服を全て脱がされ百度のお湯が煮えたぎる鉄窯に突き落とされる殺菌消毒を兼ねたインペルダウンの洗礼である。
「おれは無実だ~!」
「死にたくね~~!」
「おーい、もっと温度上げてくんない?」
「黙れ海賊共!これくらいでへばっては…ん?」
気のせいだろうか?今一人だけ余裕そうな奴がいたような…看守は思わず声がしたほうを振り向くと、そこにいたのは…
「ふい~極楽極楽♪」
「リラックスしてるーーー!!」
ドンッ!!
そこにいたのは奇妙な生物だった。全身がプルプルしていて、お湯がぐつぐつと煮えるリズムに合わせて体が揺れている。『ぬ』とプリントされたハンカチで額を拭っており、地獄のぬるま湯というよりは鍋の中のところてんといった具合である。というかもう溶け始めている。
「何者だお前は──!!」
「何よ変態!人が風呂に入っているのを覗くなんて!警察を呼ぶわよ!」
「こっちのセリフだ──!そのまま下の階層にぶち込んでやる!!」
「え!?ちょっと待って!もしかして俺の出番これで終わり!?」
─天の助
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「そんな…天の助君が捕まっちゃうなんて…!早く助けにいかないと!」
「くっ!天の助!今助けるぞー!」
「待ってろよ天の助ー!そうだボーボボ、カラオケ行かね?」
「行く行くー☆」
「仲間の命に興味がねーーー!!!」
ドンッ!!
「カラオケなんていつだっていいじゃん!」
「確かに天の助が居たほうが割り勘の負担減るしな」
「気にするとこそこ!?」
─こうしている間にも天の助君は苦しんでいるかもしれない。一刻も速くたすけてあげなきゃ…
「おお~~やってるねェ~、君たち…そもそもここから脱出できると思うのかい?」
「!ボーボボまずいよ!見つかっちゃった!」
「その声は!」
「知ってるのかボーボボ!」
「知らん」
ドドン!
海軍本部大将
黄 猿
「声に関しては…そちらさんのほうがわっしの同僚に似てるねェ~」
「頼むよ~見逃してくれよ~ あっそうだ、お近づきの印に…森永アイスボックス!」
ボーボボのアフロが開くとそこは冷蔵庫になっていた。そこにはキンキンに冷えたアイスが入っている。
「…やっぱり君、わっしの同僚に寄せてるよねェ~」
「なんのことだ?俺はボボボーボ・ボーボボ!それ以上でも以下でもない!」
「あそう…じゃあ死刑で」
ボーボボ達は突如として発光した、いや、光そのものになっていく黄猿を直視できず瞼を閉じた…黄猿はピカピカの実の光人間、光になることで光速で攻撃、移動する事ができるのだ。
「光の速度で蹴られたことはあるかぁい?」
「ぐあああっ!!!」
「ボーボボ!!」
ビュティには黄猿の蹴りは全く捉えることができなかった。一瞬黄猿の足が光ったかと思えば次の瞬間ボーボボが吹き飛ばされたように感じた。これが海軍大将の実力…!!
「ふう。とっさに
「何やってんの!?」
ドンッ!!
「仲間を盾にするとは…所詮海賊、見下げ果てた男だね~」
「それはどうかな?行くぞ首領パッチ!」
「おう!トランスフォーム!アメ!」
鼻毛真拳究極奥義「
ボボパッチ爆誕
「俺の名はボボパッチ…この姿でいられるのは1分だけだ。とっとと決着をつけるぞ」
ドンッ!!
「多少姿が変わったくらいで勝てるなんて…見込みが甘いんかないかァい?」
「お前の動きは既に見切っている。光の速さ…それ故に直線でしか動けない。なら鼻毛で攻撃するのではなく空間に置くことで対処してしまえばいい」
ボボパッチの鼻毛が空間に展開し、鳥かごのように黄猿の動きを封じる障害物となっていく。これなら海軍大将を倒せるかもしれない…!
「甘いねェ~わっしは
「黄猿…
「はあ?そりゃ鼻毛なんだから黒いに決まって…」
─いや待て…ボーボボのアフロは金髪だ。そしてボボパッチの髪は緑色…もしや…
「俺の鼻毛は覇気でコーティングされている。ハジケリストとは覇気使いのことだ」
「そうだったの!!?」
ドンッ!!
「これで終わりだ!鼻毛真拳奥義『
「くぅっ…まだだ…海軍大将が海賊を逃がしたんじゃぁ…」
「安心しろ。言い訳は作ってやる」
ボボパッチは物陰に鼻毛を伸ばし、そこから何かを海に投げ捨てた。
「あれは…!」
海に投げ捨てられたそれは拘束された海兵達だった。ボボボバーガーで追いはぎに合ってから拘束されていた海兵達はほぼ裸で海に着水した。手錠をつけたままでは泳ぐことはできない。黄猿は能力者であるため助けるにはボートや投げ縄を使うしかない。
ここで海兵達を見捨てボーボボと戦闘を続けるべきか、それとも海兵達を助けるべきか、悩んだ末ボルサリーノは…
「まぁ…人命救助が優先ってことで、今回ばかりは仕方ないねェ」
「ではさらばだ。行くぞビュティ!」
「うん!」
船を奪い逃げていくボーボボ達をボルサリーノは横目で見ながら、自身もボートで海兵達へ近づいた。
「お~~い、大丈夫かあい?…おやあ?…なんだ、手錠外れてるじゃん」
そう、海兵達の手錠は海に投げ捨てられる直前で緩められていた。おそらく黄猿が海兵達を見捨てた場合を考えていたのだろう。
「こりゃまた、してやられたねェ~」
「海賊版に!!俺はなる!!!」
TO BE
CONTINUED