天の助を救出するためインペルダウンに向かっていたボーボボは、海軍から奪った船の上で干からびていた。
「干からびてる──!!」
ドンッ!!
「はぁ…はぁ…日焼けしないと夏に間に合わない…」
「なにやってんのボーボボ!まだ逃げ出して数十分だよ!」
ビュティは紙のようにペラペラになったボーボボを揺さぶった…しかしボーボボはカサカサと音を立てるだけで精一杯のようだ。
「へっ…身も心も乾いたぜ」
「首領パッチ君もヒトデみたいになってるし!」
首領パッチにいたっては陸に打ち上げられたヒトデのようになっている。海の家のお土産にありそうだ。
「あらやだ!私ったら洗濯物干し忘れてたわ!」
「えっ俺干されるの!?」
エプロン姿のボーボボは手際よく洗濯物を甲板に干してゆく。海軍から奪った制服、首領パッチ、人攫い屋…
「洗濯物じゃね──!!!」
ドンッ!!
「おいおいビュティ、これはどう見たって洗濯物だろ」
「干し終わったらアイロンかけようぜ」
「違うよ!それ絶対洗濯物じゃないよ!」
「そこの女…よく俺が洗濯物ではないと見破ったな…」
「うわあ!洗濯物がしゃべった!」
むくりと起き上がった洗濯物…否、人攫い屋はナイフを構えビュティたちに向けた。
「へへ…知ってるか…?海賊は奴隷にしても罪にはならねぇんだ!俺たち人攫い屋はお前らみたいな海賊を人間屋に売って生活してるのさ!」
「何ィ!どこで売るって!?さてはお前転売ヤーか!?」
「全然話を聞いてね──!!」
ドンッ!!
「まあいい!ひとまずこの娘からだ!」
人攫い屋はビュティの腕をつかみ、なんと船から飛び降りた。そのまま海中に引きずり込むつもりなのか?否、よく見ればその下には潜水艇の姿がある。それで逃げるつもりなのだ。
「今助けるぞビュティ!首領パッチが!」
「ギャアアアアア!」
なんとボーボボは首領パッチを蹴り飛ばした。首領パッチは弾丸のような勢いで人攫い屋の頭を強打する。その衝撃で人攫い屋はビュティを離し、首領パッチと共に海に落ちて行った。ビュティは取り返せたが人攫い屋は首領パッチをさらってしまった!
「げほっげほっ」
「大丈夫かビュティ!」
「うん…!私より首領パッチ君を助けてあげて!」
「任せておけ!ブーメランパンツ再び!」
~海の中~
(バカな奴め!!自ら海に飛び込んでくるとは…魚人でもない限り俺には追い付けん!それに海の中では能力者は…)
「やっぱり海は牛乳に限るぜ」
「なんで!!?」
ドンッ!!
ボーボボは飲み物を片手に余裕で潜水艇を先回りしていた。
「全然飲めてねえし…そもそもなんで能力者が海の中で平気なんだ!?」
「俺は能力者ではない!」
「嘘をつくな!ただの人間が鼻毛を伸ばせるわけないだろ!」
「ご想像におまかせ♡」
─なんなんだこいつらは…こんな奴らに関わったのが間違いだったんだ…─
「くそっ!こうなったらこのオレンジ野郎だけでも!」
「ねーねーこのボタンなにー☆」
「やめろ!!それは自爆ボタン…!!」
ドンッ!!
復活した首領パッチが興味本位で押したボタン…それは自爆スイッチだった。潜水艇は爆発し、人攫い屋は海に投げ出された。
「ガボァッ!!ゴボボ…!」
「人攫い屋よ…これに懲りたら真面目に働くんだな!鼻毛真拳奥義!海王類操りの舞!!」
ゴゴゴゴゴゴゴ…
(なんだこの音は…海王類か!?)
「へいらっしゃい!!」
(オヤジの大群だ─!!)
ドンッ!!
現れたのはふんどし姿のオヤジ達であった。
「よく来てくれたな海王類達よ…お前らに俺から感謝の気持ちを伝えたい…」
「キモイ!!!」
「「ギャアアアアア!!!」」
こうして邪悪な人攫い屋とオヤジ達を倒したボーボボ達…果たしてボーボボはインペルダウンから天の助を救いだせるのだろうか?
「海賊版に!!俺はなる!!!」
TO BE
CONTINUED