突然のプロポーズからのカミュとの結婚が済んでしばらくした頃のこと。
年は働き盛りの真っ最中、一生懸命働き仕事に精を出す。
そして私に子どもができた。息子のシーザーだ。あの歴史の偉人のように立派に育って欲しい。
最高の時間だった。
仕事も家庭も順風満帆、平和だ。このままずっと続けば良いと考える。
しかし現実はそうは上手くいかない。
領主様の使者として役人が護衛を連れてやってきた。
1人はいかにも書類仕事をしてそうな細身の男ともう1人は鎧を身につけたいかにも中世の兵士の男であった。
そしてぶっきらぼうに細身の男がこう言った。
「戦争がある、この村から…そうだな、10人兵を出すことになった。今から選ぶためこの広場に男たちを集めろ。」
役人は我々を人とは思っていなさそうな目をしていた。
この村の村長がなんとか説得しようとするが無駄であった。
村に淀んだ空気が漂う。
男の働き手10人がいなくなる。村の危機が突然やってくる。
戦争で死ぬなんて考えていなかった。私はまだ心のどこかでは傲慢であったのだろう。
そして否応もなく集められた村の男たち。一列に並ばされ兵士に物のように見られていく。
そして呼ばれていく
「お前、、、お前、、、、」
どんどん呼ばれていく。
というかもう並ばされた時点で気づいていた。
まあ、絶対選ばれるだろうな。
だって体が一番大きいからだ。
そしてその時はやってきた。
「お前。」
おもちゃに期待するような目でそう告げられた。
戦争に行く、、、正直まだ実感がない。
そんな感じでふわふわとした気持ちでいると細身の役人が言う
「7日までにダイナマに呼ばれた者は来い。来なかった場合相応の罰があることを忘れるな。」
高圧的な口調で命令する。嫌なやつだ。
「君たちと共に戦えることを楽しみにしている」
兵士も淡々とそう言って言ってしまった。
無言の時間が流れる。
そして村長が言葉を発する。
悔しさややるせなさを含んだ声で
「選ばれた者はすぐに準備をしなさい。夜には私から食事を振る舞う、この広場に来るように」
村がせわしなく動き出す。
村の倉庫に置いてあった槍や防具、保存食、金が出され始める。
初めて持つ槍は案外軽いが、心は重かった。
防具は体が大きすぎてサイズが合わなかった。村の老人たちは「気にしなくて良い、君ならあっちでもらえるよ」と言っていた。
そんな感じで戦支度をしていき夜となった。
儀式が始まる予感がした。
広場中央にはたき火が置かれている・
薪からパチパチと炎が私たちを呼んでいる。
私を含めた10人、村長からいただいた食事の前に静かに座っている。
周りにはそれぞれの家族、そのほか全村人が集合していた。
私が周りに気を取られていると村長が話し始めた。
長らく戦はなかったが突如始まってしまった。
始まってしまったものは止められない。
どうかこの者たちが無事にこの村に帰られることを祈る。
というような内容の話だった。戦争なんて久しぶりのことだったらしい。
儀式が終わるとそれぞれの家に戻っていく。
カミュと一緒に寝た。
不安を紛らわすように