キヴォトスで無敵()になったので、チートで反社して“王”になる話   作:4.5cm徹甲弾

2 / 4
不良3人衆想定容姿
不良その1リーダー=黒髪横垂らしポニテ
不良その2=海に出てきた赤髪みたいなの
不良その3=黄色い髪の不良


02すごいな一晩で

 

 翌日、目覚めから気分が良かった。

 上げておいた回復力が良く働いたのか、今まで生きてきて味わったことのないほど爽快な寝起きだ。

 多分昼過ぎだが。

 

 不良たちは布団にくるまって眠っている。不良リーダーは潰れガエル。

 

「……」

 

 昨日食べ放題(バイキング)したばかりなのにギンギンだ。

 多分、ステータス操作した回復力の影響で。

 

 立ち上がって、飯の用意をする。湯を沸かすくらいなもんだけど。

 そして改めて、ステータス操作を実行する。

 

 キヴォトスで目を覚ました昨日の内に、そしてチート能力に気付いてすぐに防御系統能力を限界まで上げた。これは率直に、銃弾対策だ。

 能力の検証を始めたのはその後で、ステータス操作能力について、いくつかわかっている。

 

 まず第一に、ステータスの操作対象に制限は、おそらく()()。視界に映るすべてモノのステータスを確認出来て、操作出来る事は確認している。

 

 そして第二に、対象ステータスの何を操作できるか? これにも多分制限が無い。

 昨夜使ったように、感度や痛みなどの感覚や部屋の強度に内鍵の()()、それにゲームなんかでよくある筋力頑強さに攻撃力防御力などいろいろ変えられる。

 これは、ステータス操作能力が俺の認識に依っているからみたいだ。

 

 例えば、“頑強さ”や“丈夫さ”或いは“防御力”等はほとんど同じ意味のステータスで、能力を使った時に意識していた言葉が表示される。

 また、“皮膚の丈夫さ”や“骨の丈夫さ”などの細かいステータスは、基本的に“防御力”に連動して上がる一方、特定のステータスだけを下げる事も出来る。

 

 ……今の内に回復力の性的な部分だけ普通にしておく。

 中高生並みの性欲の中で、俺にまともな思考が出来るとは思えないからだ。

 

 第三に、ステータスの変更にはおそらく()()()()()

 ステータス操作では“ステータスポイント”みたいなものは使われていないし、精神的にも肉体的にも消耗を感じる事は無かった。

 密かに魂とかが削られていたりするかもしれないけど、まあ良し。

 

 将来的に、もっと何か分かるかもしれないけど、今わかっているのはこれだけだ。

 

 かなり強力な能力だけど、色彩は無理そうかもなー。正体不明に過ぎるし。

 最終編もどうかなー。多次元なんちゃらバリアは攻撃がすり抜けるタイプだった気がするし、見えなさそうだし。

 

 スマホがないから正確な時間もわからないが、窓から見る空は真っ青のすごくいい天気だ。

 

「ぅ、んあ?」

 

 振り返ると、ヘイローが一つ光っていた。リーダー格の生徒だ。

 

「よう、飯食うか?」

「……くう」

 

 寝ぼけ眼で怪訝な顔をしながら返事する不良と、まだ寝ている2人の分も追加でブチ込む。

 ブチ込まれたレトルトパックの勢いでこぼれたお湯が、バシュバシュと音を立てる。

 

「……」

「……」

「あんた、名前は?」

 

 まだベッドにいる不良リーダーを見る。

 誰何(すいか)に答えようとして、取りやめた。

 

「名前を教える意味は有るのか?」

「は?」

「別に教えたくないわけじゃないが、長い付き合いになるわけでも無いだろ」

 

 不良リーダーは怒りとも悲しみとも取れない微妙な顔をした。

 

「昨日言ったように、俺は違う拠点を見つけたら出ていく。早ければ今日、遅くとも……4日くらい?」

「……」

「それ以降、そうそう会うことのない奴の名前を聞いてもしょうが無いんじゃないか?」

 

 十分温まったレトルトパックを取り出してそれぞれの器へ。もちろん俺のステータスの耐熱はマックスにしてある。

 ちなみに少し前から残りの不良二人もヘイロー点灯済み。

 

「それとも、一晩寝ただけで惚れたか?」

「ち、ちがっ」

 

 不良達のステータスを見る。

 

「うおまじか、あれで惚れるんか」

「ちがう! 惚れてない!」

「すげーな、恋に恋し過ぎだろ」

「惚れて! ない!」

「いたっ痛い」

 

 不良入りの布団をバシバシ叩きながら否定する不良リーダー。

 裸で暴れるもんだから、そこそこな胸がフルフル揺れている。

 布団ごと叩かれて抗議していた不良2人も、体を起こす。

 

「ほれ、食うぞ」

 

 不良共はのそのそとベッドから降りて少し停止、いそいそとティッシュで股を拭いたあと皿の前に座る。

 

「で、名前は?」

陸八魔(りくはちま)アル」

「リクハチマアル……」

「…ちなみに、偽名な」

「……」

 

 凄いジト目だ。おのれ陸八魔(りくはちま)アル。

 

「そういえば昨日、()()紹介してくれるって言ってたじゃん」

「あれは──」

「後で場所教えてくれ」

「あの──」

「強盗デビューでいきなり銀行は難しいかもしれんからな」

 

 今度は唖然とする不良たち。

 社会では、何をするにも金がいる。金を得るなら強盗だ。

 多分、キヴォトスの古事記にはそう書かれている。

 

 さっさと飯を食べ終えてベッドに座る。

 

「ここを出る前に一発ずつヤるから、食い終わったら来いよー」

 

「……」

「はぁ!?」

「一晩でチャラだって言ったじゃねーか!」

 

 顔を赤くして怒鳴る、リーダー以外の2人。

 起きる前に回復しきってしまった精力は発散しておきたいんだよね。だから

 

「これまでのは返済でチャラ。これからのは命令で強要」

 

 絶句している2人を尻目に、近づいてきた不良リーダーをベッドにポスンと置いて、

 

「強要の次は強姦だから、自分で来たほうが賢明だと思うよー」

 

 3発、休憩(ダラダラ)、後片付けで、拠点を出る頃には日が低くなっていた。

 

 ◆

 

「ここだ」

「おー、いかにもな感じ」

 

 ピンク! 電飾! 筆記体英語! という感じ。

 暗んでいく街の中で毒々しく光っている。

 

「んじゃ、ここでお別れな。もう少ししてから強盗する(いく)んで」

「なあ…」

「ん?」

 

 不良リーダーの声に振り返る。

 

「あんたについていったらダメか?」

「えー、結構恨まれることする予定なんだけど……」

「分かってる、けどチンケな犯罪(こと)ばっかりやってても先が無いと思うしさ」

「んー。俺、いまのところ部下っていうか、子分的なもの持つ気は無いんだよなー。ついて来てもオナホ1号的なモノでしか無いぞ?」

 

 不良リーダーは、挑発的な笑みを浮かべた。

 

「上等。むしろ、あたしがオナホ1号だって事、存分に利用させて貰うさ」

 

 不良リーダーの宣言は、宣戦布告のような凄みを持っていた。

 一晩で惚れた男のオナホになろうとしているチョロ女と思えないくらい。

 

「ということでお前ら──」

「水臭えっスよ」

「もちろん、うちらもついてくさ」

 

 不良3人は互いを見る。

 

「お前ら……」

「へへっ」

「昨日あたしを見捨てようとしたクセに」

「……」

 

 気まずげに目をそらす2人を見て

 

「んじゃ、そっちの赤髪(あかいの)が2号で、金髪(きいろいの)が3号。で」

 

 不良リーダーを見る。

 

黒髪(くろいの)が1号と」

 

 改めて、()()の方を向く。

 

「さあ、行きますか」

 

 




黒髪(いちごう)
赤髪(にごう)
黄髪(さんごう)

不良達の小話
▶強盗前○○○問答

躊躇いも無く()()に押し入って行く男を追いながら、黒髪(いちごう)は口を開く。

「なあ」
「ん?」
「どうした?」

「オナホって何?」
「……」

目を見合わす赤髪(にごう)黄髪(さんごう)
そこには、無言のやり取りがあった。

(知らないのにオナホ1号受け入れたのか!?)
(いや、多分知ってても受け入れてるんじゃね?)
(これ、教えるの?)
(いや流石に……)

「えと、あいつに聞いたらいいんじゃ…?」
「タンカ切ったあとに聞き返すのは、なんか…ダサいじゃん」

(知らねぇ!)
(意味知らずに受け入れてんのもダサいだろ!)

「……」
「……」

「な、何。もしかしてヤバい意味があるのか?」
「ヤバさは無いスけど……」
「道具…的な?」
「…なんで道具じゃなくてオナホって言ったんだ?」

(め、めんどくせー!)

「今話すことじゃないじゃん! さっさとついてくよ!」
「あっおい」

誰にも教えられなかった黒髪(いちごう)だったが、行為を繰り返す内に意味を察することとなった。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。