ここの文は期待と自己顕示欲で出来ています
おかしい。この山にどれだけ生物がいるのか知りたくて一度魔法陣を展開してみたのだが、どうもおかしい。何か、大きな生き物がいるのかと思うような気配がある。しかし呑兵衛達は気付かない。というかもう夜が明けるというのに、何故まだ呑んでいるんだ?吸血鬼姉妹は死ぬつもりか??いやそんなことは置いておき、魔法陣で調べた生き物がいないことを確認する。何も見えないが…でも、魔法陣の情報では俺と被っているような位置なのだが、全然見当たらない。そんな生物どこにいるんだ。
「酒とるな!」
「とってないけど?」
「いやぁ酒がうまい!」
「うわ何このツノ、ハンドル〜」
あれ、気配が消えた。なんか、一つに収まったのかわからん。一瞬で小さくなって…いやでもそしたら一体どこに?魔法陣の情報…いやいる。見つけた。デカいツノ。いやしかし、鬼がデカくなったり小さくなったりするのか?多分しないだろう。じゃあ違う。後酒臭いから個人的に関わりたく無い。吐きそう。呑兵衛の臭いはどうしてこうも耐え難いのか。そしてそんな中でさらに酒を飲むとは、頭か喉のどちらか、もしくは両方がおかしいのだろう。
「お前さぁ〜、酒呑めよ。つまらないだろ?」
「…」
「緊張してんのか〜?ま、鬼の中でも特に男にモテた私に話しかけられて」
「臭い」
「は?」
「帰るか…」
「は…は?」
空が段々と明るくなっていくのを目撃したので、妹君と姉君を掴んで空間移動魔法にぶち込む。これで死にはしないだろう。酔い潰れたパチュリー先生も一応ぶち込んでおく。館の中なので咲夜が見つけて処理するだろう。後紙切れ一つ。これで良し。あとは揉めることはないだろう。魔法陣を閉じて後ろの鬼を退かす。触ったら激痛が走るはずなのに、どうしてこうも長い間触っていられるのか。人外はやはりどこかおかしいのだろう。人外って怖い。いや、この場合呑兵衛か?
「お前は帰らないのか?」
「…いや、住処を探しに行く」
「おお、妖怪の山がおすすめだぞ!あそこは私の古巣なんだから、結構住みやすいぞ!後酒も美味い!」
「くっさ」
「良し乙女の感情を壊したお前に死を与える」
魔法陣を通り、ある程度離れる。さてこれで新しい住処を探すとして。家が欲しいな。トイレと風呂は欲しい。…人里、と言う場所を知ってはいるが…なんとびっくり余所者に対して厳しい態度を取る場所らしい。俺は余所者。つまり俺は厳しい態度を取られて終わることが確定している。そこで、適当な山に住み着くことにした。川があれば大抵叶うだろう。多分、おそらく。ならなくてもなんとかする。最悪どこかの水道を借りるとする。魔法陣で分かりやすく仕切りを作り、平らな地面で寝転がる。こうなるとすることが一切ないな。
「よっと」
「…」
「さて乙女の屈辱転覆だぶち殺す」
「地団駄でも踏んでいろ」
「このっ!」
もちろん床はカウンター用の魔法陣である。ちなみにだが、この魔法陣の上で跳ねるとよく飛ぶ。理屈は知らないが本当によく飛ぶ。試しに門番に飛ばさせると多分足首で飛んでも五メートルは飛ぶ。本当に恐ろしい。そんな場所で地団駄を踏むとどうなるか。無論、膝が吹っ飛んだりはしないが姿勢によっては顔面に膝がぶつかる。鬼は例に漏れず顔面に食らった上に一回転した。どんな脚力をしていればそんなに威力が出るのか。訳がわからないな。背中で地面を叩いて飛び上がる。飛び上がりついでに魔法陣にいくつか魔法を放っておく。
「なんだこの床!?ダメだろこれ!床材として失格だ!」
「お前がくることを見越した床だ。帰れ」
「お、うれしっ…おい罠かよ!?」
「俺の魔法だ。俺が自由に使える。」
「お前の土俵ってことだな…東の横綱、伊吹萃香!」
「…ふんっ」
「名乗れよ!なんて呼べば良いのかわかんないだろ!」
知らないが、何やら変なことを企んでいるらしい。四股を踏んだ。顔面に膝をくらった。もう忘れているのかあいつは。地面に手を置いて慎重に足を運ぶつもりらしい。…何、これ。空間移動魔法を上から下へ移動し、鬼をどこかに追いやる。どこに行ったかは知らない。さて。好き勝手するか。
「ねえ姉さん、あれだれ?」
「私たちの仲間かしら。平さこそ美しさとして生まれた秋の神…」
「姉さんがドストライクなのね」
「穣子、死にたいのね」
「なんだお前ら」
「きゃあっ!?」
「ひゃあっ!?」
なんだかよくわからないが、俺は驚かせたようだ。ずっとこちらを見ていたのは、おそらく…今までに見たことのない人外だ。何者だろうか。よくわからないが、とにかく帰って頂こう。またいつ鬼が来るかもわからない。迎撃準備をしておきたい。強制弾幕ゲームを仕掛けるのだ。が、こいつらがこの山で何をしているのかだけでも知りたい。
「…あ、私たち?私たちは秋の紅葉と豊穣を司る神。秋姉妹よ!」
「穣子、うるさい」
「ちなみに私は豊穣を司る神、秋穣子よ」
「私は静葉。紅葉を司るわ」
「…帰れ」
「いやよ!そもそもここは私たちが秋以外の季節を越すために都合のいい場所なんだもの!年中通して秋と同じ風景なのよ。私たちの居場所にふさわしいわ」
「そうよ。後酒臭いわよ、貴方」
「そうか。退かんぞ」
「じゃあ戦争ね!」
と言われたので全力を込めて魔法陣を複数展開。足元の魔法陣を消し、魔法陣を一つ手に持つ。神、しかも二人相手。そうなれば恐らく今まで通りには進めないだろう。まあどう考えてもまず祟り的なものを警戒すべきだな。防御の魔法陣を秋姉妹の目の前に置き、出方を見る。…ここまでしておいてなんだが、何故目の前の二人は固まったままなのか。もしや相手も様子見なのだろうか?
「あ、あの、ごめんなさい…」
「マスタースパーク」
「ひぃっ!?」
「ご、ごめんなさい!あの、私たち姉妹はこう言うの苦手で…久しぶりに人間に会えたから、その、はしゃいじゃって…」
「…は?」
「私たちは人間に見てもらったり楽しんでもらったりする神様だから、人間を攻撃すること自体存在に反発するようなものなのよ。」
「ごめんなさい…」
相撲では東の方が強いとされてるらしい。
ググっただけだから多分違う。
秋姉妹は秋以外に人と会うとテンション上がっててほしい。