俺は(妹の幸せを願う)お兄ちゃんだぞ   作:覚め

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お兄ちゃんを遂行する為の歳下がいませんね。辛いものです。


お兄ちゃんと寿命

「お前ら、俺が死んだらこの神社どうするんだ」

 

少し疑問に思ったことを訊ねる。俺も人間、死ぬ時は死ぬ。あっけなく死ぬ時もあるし、壮絶な死を告げる時もある。寿命でポックリ死ぬこともあるだろう。そんな中で、管理する奴のいないこの神社を、一体どうするのか。穣子は秋以外はまだしも、秋は動けない。静葉も秋は年によっては動けない。遅い紅葉になれば動けるのは冬なんてこともある。人里から人間は連れてこれない。本当にどうするのか。誰か妖怪が管理できるとも思えないが、この神社はどうなるのか。

 

「…まーちゃん、死ぬの?」

 

「てっきり不老不死の類かと…」

 

「俺は人間だ」

 

「でも、魔法使いって人間を捨てれたはずでしょ?」

 

「咲夜が人を辞めたときは俺も人を辞める」

 

「私たちのために?」

 

「咲夜のために」

 

「駄目だ神社に未来がない…」

 

「姉さん、せっかくの神社なんだから…自分たちでなんとかできるようにしよう!」

 

「そうね穣子!」

 

そうは言っても先ほどまでぐーたらしていた二人。勿論機敏に動くわけもなく、少ししてぐーたらすることに戻った。少しでも期待した俺がバカだった。世話を押し付けられない、自分たちで掃除もさせられない。もはやいっそここを捨てて飛び立つか?いやで仮にも神。聞けば人里でも信仰を得ているとかなんとか。あり得ないことではない、人里で捕まる可能性。それか、神特有の何かで捕まえられる可能性もある。捨てられはしないな。一体どうしたものか…

 

「まーちゃん、やっぱり人間捨てない?」

 

「断る」

 

「私たちの遣いってことに」

 

「お前らそんなに力無いだろ」

 

「だよねぇ」

 

「神様なのに…人の子に見透かされてるなんて…」

 

「そうだ、まーちゃん誰かと結婚したら?」

 

「何を言ってるんだ穣子」

 

「そうよ、まーちゃんが結婚できるわけないでしょ」

 

「いやでも、まーちゃんの子供に神社の世話を…」

 

却下である。もうお前ら、博麗神社と統合したらどうだ。バランサーとかやってるならあそこが潰れることほとんどないだろ。潰れたら幻想郷崩壊するだろ。いやでもあそこの神社と統合したら多分面倒ごと増えるだけだな。主に秋とかで。…いっそ霧雨にやってもらうか?いやでもそんなことしたら多分二日で荒れるな。辞めとくか。つまりこの神社は俺が死んだ時に荒廃することが確定するわけだな。まあ出来心から出来たような神社だから別に構わねえだろ。そもそも元はこいつらどこにいたんだ?

 

「ま、私たちは秋以外そんなに信仰ないから仕方ないか」

 

「まるで夢でもみているような気持ちだったわぁ」

 

「…お前ら何やってんの?」

 

「霧雨か。どうした」

 

「お前も魔法使いの集会に来いよ」

 

「あれは女子会だろ」

 

「良いだろ別に。三人しかいないんだから」

 

「…まあ断るが」

 

「まーちゃん、行ってきなさい!」

 

「人を捨てれる術を身につけに!」

 

「何言ってんのあいつら」

 

久々の紅魔館…かと思えば、今日はアリスの家らしい。面倒な。あまりにも俺が露骨に面倒な顔をしているため、魔理沙が突っついて来る。俺の持つ知識の大半はノーレッジさんの魔導書だ。つまり、俺の替えはノーレッジさんで務まると言うこと。よしそれなら帰らせてもらえなかった。渋々参加することになった。出された茶も菓子も洋風と言える物で、なんとも華やかなことだ。と言うか実際華やかなのだろう。ノーレッジさんが何も言わないところを見るに恐らくそうだ。

 

「こいつ今神様と同居してるんだよ」

 

「神様の垢でも貰えない?」

 

「代わりにノーレッジさんの生首を貰いたいかな」

 

「残念」

 

「その服も神様関連かしら」

 

「…いや、落ちてるやつを拾った。季節に応じて服の色が変わる変な服でな。今は冬だから白いな」

 

「その服、貰えない?」

 

「代わりは生首」

 

「残念。」

 

季節に応じて色が変わる仕組みは俺も知らない。というかどうしてこんな布が落ちているのかもわからない。落とし物として服が落ちていることがあっても、人里の外だぞ。幻想郷の外ならいざ知らず、こんなものがそこら辺に落ちているのはおかしいはずだ。今住んでいる場所を見つけた後の散歩で見つけたものだが、痛んだりすることもない服だ。よくわからないが便利なので重宝している。咲夜がこの服を欲しいと言えば快く渡すが、それ以外に渡すのは勘弁願う。冬だし。

 

「そうだ、アリス」

 

「何?」

 

「魔法の糸についてなんだが」

 

「お断りよ」

 

「…前の奴は冗談だ。」

 

「だとしても。」

 

「…正和がなんかしたのか?」

 

「私の魔法を『人間を操れそう』なんて言ってきたのよ。侮辱に等しいわ」

 

魔法使い、と言うよりもやはり人外の感性はわからない。自分の思いつかない道具の使い方を示されたら喜ぶと思うのだが、何故それで憤慨されるのか。恐らく本人的には譲れない何かがあったのだろうが、そこら辺はよくわからない。その辺も含めてやはり人外の感性だろう。やはり相容れないと言うべきか。何故こうもこいつらは妙なこだわりを持つのか。レミリアについてもそうだ。運命が見れるなら、弾幕を避ける運命が潰れるまで弾幕の密度を上げるべきだ。何故かそれを楽しくないと言う。本当によくわからない。

 

「いや、自分で作った魔法が下品な使われ方するのは嫌だろ」

 

「…何か勘違いしてると思う」

 

「何が勘違いか教えてもらえる?」

 

「魔法が高貴なもののわけないだろ」

 

「魔理沙、どう思う?」

 

「良い冗談だな。生き残るための手段を高貴じゃないとか。パチュリーは?」

 

「私の人生の殆どを否定された気分よ。しかも、弟子に。許し難いわ」

 

「…決まりね」




魔法を否定されて怒らない人ダントツの一位 聖白蓮
理由:弟の死を見て怖いと思い、死を遠ざけるために魔法を使ったため。
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