俺は(妹の幸せを願う)お兄ちゃんだぞ   作:覚め

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機械とかを体に仕込む奴って、俺はBLEACHのマユリ様しか思いつかないんだ。
マユリ様がわからない奴は科学者版フリーザと思え


お兄ちゃんとからくり

「からくり?」

 

「そう。最近人里で流行ってるのよ」

 

アリスが我が家を訪ねてきた。珍しいなとか思って用件を尋ねれば、からくり?を知らないかということだった。残念だが知らない。というかなんだ、からくりって。文字的に…多分空気を操るんだろう。空に繰りで空繰り。しかし人里でそんなのが流行る訳がないか。そんなものが流行ったら妖怪は駆逐されるだろうから…何か、詩的なものなのか?アリスは自称西洋の魔法使いだ。霧雨にそう言っていたことを覚えている。なら詩のようなものでアリスが知らないのも無理はない。後は…

 

「秋姉妹、カラクリってなんだ?」

 

「からくり?」

 

「…知らないの?」

 

「残念ながら」

 

「全く」

 

「例えば…ええと…」

 

「仕組みのことだっけ姉さん」

 

「いや、それを活用したものよ。例えが思いつかないわ…」

 

なんだかよくわからない。秋姉妹にからくり人形について教えてもらったが、やはりよくわからない。が、大体は掴めた。人の手を必要としない、自律した物体だ。動力であるゼンマイとかそういうのが必要だが、逆に言えばそれだけで簡単な動きが出来るということか。…なんか、違う気はする。だがまあそこら辺を突き詰めても何にもならん。つまりからくりとは動力源のある、簡単な動きをする物体なのだろう。多分。魔法で作れるゴーレムと同じようなものじゃないかな。

 

「結構違う気がするけど、姉さんどうする?」

 

「ごめん私もからくり人形以外で例えられないから…」

 

「…魔理沙の家にあった、特定の時間になると鳩が飛び出す時計もそうなの?」

 

「なんだそれ」

 

「それは少し違うんじゃないかしら。あれはゼンマイ仕掛けじゃないし…」

 

「ゼンマイがあれば全てからくりなのか…!?」

 

「つまりゼンマイを人に刺したら…!」

 

「違う、違うから」

 

違うらしい。やはりゼンマイとそれで動く仕組みがあってからくりなのか。からくりって面倒だな。でもそういうのは割と好きな気がするぞ。要はゴーレムの動力源がゼンマイになっただけだろう。大した問題ではない。ただ、なんでそれが人里で流行るんだ?というかそもそもアリスはなんでそんなこと知ってんだ?人里で流行ったものを霧雨にでも聞いたのだろうか。それか、人里に足を運んだのか。まあ恐らくは前者だろう。それよりもそんな単純そうなものがどうして流行るのか、だ。

 

「実物を見てないからわからないけど、犬や猫を見るのと同じじゃないかしら」

 

「犬や猫…」

 

「それなら私の人形劇と同じ感じかしら。最近劇を見に来る子供が減ってるのよね」

 

「それはつまらんからだろ」

 

「糸はすでに貴方の首に巻き付いてるわよ、遺言は?」

 

「すでに切れてる」

 

「チッ」

 

「魔法使い怖い…」

 

「穣子、まーちゃんも魔法使いよ」

 

切れた糸が消えたことを確認する。糸から魔法に関する何たらは見抜けないな。流石に難しいか。魔法の糸は興味深い。教えてもらえるようにアリスに直接頼み込む。が、拒否。人生の集大成とも言える魔法を簡単に人に教えるつもりはないのだとか。断った理由が前とちがうことを指摘すると、話を逸らされた。気難しい。ま、そんな簡単に渡してくれるものだとはこちらも考えてはいない。気長に教えてくれるまで待つとする。人間のままで。からくりについても知れた。アリスは帰れ。

 

「…教えてあげないこともないわ」

 

「どっちだ」

 

「私の感覚だけは教える。それだけよ」

 

「…まさか神経を伸ばしてるとか言うんじゃないだろうな」

 

「もう辞めね。教える気無くしたわ」

 

「そうか、見送るぞ」

 

「粘りなさいよ…」

 

見送るついでに霧雨の家を訪ねる。よくよく考えたら霧雨の方がからくりについて知っているだろう。人里との交流は避けているらしいが、それでも数多もの珍しい物を集めていたりするらしい。中には泥棒したものもあるとかなんとか。ノーレッジに言われたことだから覚えてはいる。どんなものが盗まれたかは知らない。変に魔法を覚えようとするからそうなるんだと思う。盗まれたくなかったら見せびらかさずに隠し通せば良い。何もかもそうだ。だから俺は咲夜を紅魔館に置いている。

 

「からくりかぁ」

 

「実物を持ってたりしないかと思ったんだが」

 

「ない!私の家は…ほら、そこら辺に転がってる魔道具。パチュリーはマジックアイテムとか言ってたけど、これしかない」

 

「お、俺の魔法とよく似た性質の魔道具だ」

 

「それはビリビリするだけの『ぼーるぺん』だ」

 

「…魔道具じゃないのか?」

 

「香霖…まあ、それを売ってくれた奴が言うには、電動らしいぞ。でんち?が必要だってよ」

 

「…動力源がでんちとか言う奴か…魔法に変えるか」

 

「ハハ、まあそんなことができれば簡単だけどな。後、それも分類的には電動のからくりになるんじゃないか?」

 

「なるほど…」

 

霧雨の頬に指を突っ込む。勿論電気信号の魔法、威力最大だ。当然ぼーるぺんとやらの比じゃない威力で洒落にならない爆音と洒落にならない叫び声が出た。そうだ、この反応が正常だ。永琳とか姫君とかがおかしいんだ。安心したところで、椅子に座る。まだやりたいことはある。アリスの魔法だな。霧雨なら何か知っていることがあるのではないかと疑っている。ぶっちゃけアリスの発言からしてそんなに期待はしてない。ま、結局のところ全員魔法使いだからな。

 

「…知らん。と言うか知ってても言わない」

 

「何でだ」

 

「当然だろ。いきなり攻撃してくるやつに話すかよ」




電気耐性
tier1 屠自古、衣玖、ヘカーティア
tier最下位 そこら辺の野生動物
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