俺は(妹の幸せを願う)お兄ちゃんだぞ   作:覚め

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正和と静葉とレミリアね。


お兄ちゃんとお姉ちゃん達

「どうした」

 

「私は温泉に入れないのよ」

 

「ノーレッジに魔法をかけてもらっただろ。忘れたのか?」

 

「…」

 

どうしたものか。吸血鬼と神様とただの人間で温泉に来ている。地底の温泉だ。どうやらいつのまにか神社にも温泉が出来ていたらしいが、レミリアの事情により地底の温泉を選んでいる。そしてノーレッジの手によりレミリアは流水を耐えれるようにもなっている。だと言うのに入らない。馬鹿げてるのかこいつは。とにかく、レミリアはちゃんと温泉に浸かり始めた。ちなみにもう片方には紅葉がないことに不満を唱えている神が一人。まあ明かりはあるから木はあるのだが、そもそも季節自体ないに等しい地帯では紅葉がない。諦めろ。

 

「…なんだか違和感があるわね」

 

「紅葉が終わった後にこれって、拷問?ねえ拷問?」

 

「静葉に関してはそうなるだろうが、残念レミリアの要望でここにいるんだ。呟くのは俺ではなくレミリアにしてくれ」

 

「どう言うこと?」

 

「わ、私に聞かれても知らないわよ…」

 

地底で死にかけた時の依頼は、地上で温泉やらお風呂やらの存在を聞いてしまい、興味を持ったレミリアがどうにか温泉に入りたいと叫んだ結果、俺に白羽の矢を立てた依頼だったらしい。先ほど星熊勇儀に会ったが、侍らせてる女が違うねとか言われてしまい静葉にど突かれた。残念だが、前回の依頼時に連れてきた女はいない。怨霊かもしれないため、地底を出た後にお祓いをしてもらうことが決定してしまった。星熊勇儀のせいで。あの脳筋鬼とか言う準殺人者のせいだ。

 

「とは言ってもなんで混浴なのよ」

 

「まーちゃん、やらしいから」

 

「この温泉には混浴しかないだけだな。仕切りで分けようにも水で腐って結果同じようなものになるってさ」

 

「難儀ね」

 

「難儀…?」

 

両手に花といった状況になるのだろう。しかしながら、双方性格が中々に人間向きではないと思える。静葉はどこか一歩離れた視点で話して来ることが多く、レミリアに関しては身長一つ分高い立場からものを申してくる態度だ。人には合わない。人外の価値観だ。温泉に浸かったまま、地上の噂を思い出してみる。空飛ぶ船とよく分からない魂の移動…いや、それ以外はなかったはずだ。しかも空飛ぶ船についてはほとんど解決に近いとも言える状態だ。その後に何もすることがなければ博麗の名の下に解決が下されるはずだ。

 

「正和も成長したわね。初めて会った時は今の私より小さかったのに」

 

「柱についた傷が移動してるの見たことないけどな」

 

「身長が伸びない子なの?」

 

「全員殺してあげるから一列に並んでくれる?」

 

「でも実際、俺の目線とレミリアの目線は同じくらいだったろ」

 

レーヴァテインが飛んできた。反射魔法で返す。ついでに温泉を出る。この温泉の持ち主であるさとり妖怪が色々ともてなす用意をしているらしく、それを享受するために。レミリアと静葉にも伝えておいたのだが、なぜか二人とも温泉から出てくる気配がない。料理がいらないと言うことなのだろうか。寝泊まりをする部屋に着き、適当に机の前に座り込む。温泉とはいえ、あいつらと一緒の湯は流石に怖い。星熊勇儀を連想する。あいつ本当にトラウマだ。ガチギレしてる星熊勇儀には絶対絡まない。関わらない。

 

「…貴方が悪いですね、それ」

 

「何がだ」

 

「あのお二人が温泉から出てこなかった理由ですね」

 

「…もしかして女だからか?」

 

「神の方は別として、レミリアさんは妖怪という括りの中ではかなり生物に近い畏怖から生まれた吸血鬼ですから。雌雄が存在する種族なら恥じらうでしょうね」

 

「じゃあお前もか」

 

「残念ですが見せられた瞬間思い出したくない過去を思い出させます」

 

何が残念なのか。少しわけがわからないが、さとりとの談笑を続けていると湯気を立ち昇らせながら来たレミリアと静葉が来た。ヘンテコな格好だ、と笑いたいが俺はもっとヘンテコなので何も言わない。出てきたものは肉だった。…卵料理ももちろん出た。味噌汁も。…まだ何か述べろと言うのかこのさとり妖怪。やさいもあるな。魚料理がないこと以外にはもう何も言えない。そう念じるとどこかへ消えた。机に目を向けたところ、レミリアはかなり行儀良く食べており、静葉も正しい食べ方をしていた。

 

「正和、食べ方が汚いわよ」

 

「マナーがなってないわ」

 

「もう一度ウチ(紅魔館)でマナーを仕込まれたい?」

 

「悪いけど、これが俺の食べ方だ。死にかけてる時にマナーなんか必要ない」

 

「…今のは?」

 

「ちゃんと食べさせてるわよ!?」

 

何が何だか。さとり妖怪が消え、死体回収のお燐と、火力担当のお空が来た。抜けちゃいけない人材が今ここにいる気がしてならないが、まあ多分良いのだろう。じゃなきゃ出てきた時点で色々終わるはずだ。運ばれた飯は全て美味かったのでお燐達に皿を渡そうとすると、待ったをかけられた。なんと変なサービス?で何かやってもらえるらしい。何かが何かまでは理解できなかった。サービスの内容を知りたい。

 

「…で、これか」

 

「あたい達作のご飯をもう一品追加!ってね。まあまあ、すぐに終わるから」

 

「フランへの土産は何が良いかしら」

 

「ノーレッジ抱き抱えてからそこら辺の石を地底限定のマジックストーンって言ったら?」

 

「一回やったわ。バレて殺されかけたし」

 

「いつだそれ」

 

「ここじゃないけどね。湖で獲れたとか言って検査されて、間違いだと分かったら内臓三個抜き。流石に死ぬかと思ったわね」

 

「どう思う静葉」

 

「ごめんなさい、聞いてなかった。料理が美味しくてつい」

 

「えぇ…?」




博麗の名の下に出された安全証のメリット
特にない
博麗の名の下に出された安全証がない時のデメリット
人里に入れない。
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