↑それよりも強い弓使い
↑よりも強い謎のお母さん
↑よりも強いセンスのないTシャツ
↑を着こなす謎の女神
パチュリー先生に呼ばれた為に向かう。どうやら人形を使う魔法使いがいて、そいつと霧雨を混ぜて話をするらしい。パチュリー先生の弟子としてお出しされるようだ。いつから弟子が装飾品になったのか。俺には理解できる気がしない。やはりこう言った人外は人間との感覚が違うのだろう。そう言った意味では門番の可哀想発言も本人からすれば正当な発言なのかもしれない。問題は咲夜がそれぞれの価値観をどう受け止めているのかという点だ。咲夜が是といえば俺も是と言う。
「…集まり悪いですね」
「アイツらに時間厳守を期待した私がバカだったわ」
「お友達に煮湯を飲まされましたね、パチュリー様」
「調教用のゴブリンでも使役するか…」
「薄い本ですよそれ!ほら、私の胸元はこんなに分厚いし」
「魔導書を豊胸に使うな!!」
このように、お友達はおろかまともな使い魔すらいないパチュリー先生の友達らしい、よくわからないアリスという名前の魔法使いを見てみたかったが、仕方ない。さっさと自由に行動したいのだが…どうやら無理らしい。来るまで待つのだとか。…ちなみにだが、俺がここにいると茶菓子達は出てこない。俺が咲夜との間に侵入不可の魔法を付けているからだ。時を止めても関係はない。念には念を、と思いこの魔法を作ったのだが、今その魔法が悪さをしているのかもしれない。でも巫女と霧雨は近づけたから種族を対象にはしていないはず。
「悪い遅れた!…あれ、アリスは?」
「死にたくなかったら平伏して許しを乞え、とパチュリー様は仰っています」
「そんなこと言ってないわよ。」
「お、正和じゃん。お前パチュリーの使い魔だっけ?」
「…」
「今この場で言えば私の使い魔みたいな立ち位置ね」
「チッパチュリー様は調子に乗ったらサテライトレーザーで焼き尽くすと言っています」
「流行ってるの?」
次いで金髪ショートのよくわからない女が入って来た。多分こいつがアリス。この世界の魔法使いは俺以外女しかいないのか?ともかく、魔法使いが三人集まった。何というか、金髪2と紫髪1はバランスが悪いように思える。まあでも赤がいるからそこまでか。ちなみに俺の髪は灰色。一時期咲夜と同じ髪色にしようと奮闘した結果灰色になった。元は黒。灰色で止めた理由は咲夜に他人と間違われたからである。そんなことを考えていたら魔法使いの会議は何やら繁盛しており、魔法陣が出ては消えている。
「はい、皆さん魔導書ですよ〜」
「おお」
「わたしのコレクション。魔理沙も盗めないくらいには厳重なものを見せてあげるわ」
「えぇ…」
「少々癖が悪いかと」
「うるさい」
「折角のご友人が離れますな」
「だなぁ。無料でくれる気概くらいは欲しいものだぜ」
ご友人の信用問題の方は俺の知ったものではない。無視する。どうやら弟子自慢はしないようだ。なので俺は自由に魔導書を読むことにする。大した区別もされていない棚を見て回り、適当な魔導書を持ち出しては数ページ見て元の棚に戻すことを繰り返す。一体どうしたものか。攻撃魔法は論外、というかここら辺の本全部攻撃魔法だな。気持ち悪い。防御魔法を見つけ出し、自分の知らない魔法であることを確認する。中身はどうやら反撃専門の魔法。まあつまりは魔法学の中では攻撃魔法に分類されるものだ。
「なあ」
「っ…霧雨か」
「あの二人と話してて気になったんだけどさ、正和って属性あるの?」
「さあな。俺は聴いたことがない。パチュリー様なら知ってるんじゃないか?」
「ふーん…」
「もしかして、魔導書のここら辺に書かれてるコレか?」
「…そうだな」
「成程…関係ないのか」
「化け物かお前」
「さあな」
魔導書を持って先ほどまでいた椅子に座ろうと戻ってみると、妹君が座っていた。直進したまま自分の部屋に空間移動。全く困ったものである。そんなことはさておき。この魔法はどうやら相手の放った魔法をそのまま返す魔法のようだ。俺は魔法限定の部分を消せばなかなかに使えそうな魔法である。それをするにはこの魔法を作った奴と同じくらいには理解しておかなければならないが、そんなことは簡単なもので。魔導書なんてものはほとんど理解しやすいように整理された考え事だからだ。理解できない?知らん。咲夜が理解出来ないことはあり得ないので他の奴らは知らない。
「…出来た」
「レーヴァテイン」
「!?」
「おお、本当に返ってきた。」
「…なんだ」
「なんだもなにも、私がうまく理解出来なかった魔導書を読ませたんだから結果を聞きに来ただけよ」
「ストーカー」
「残念、奴隷の持ち主よ。パチュリーじゃなくて、私。」
「はぁ…」
「ところで。魔法陣なくても魔法使えるのね」
バレた。いや、隠してはいない。ただ魔法陣を使うと出力が上がるから使っているだけで実際には無くても弱い魔法が使える。それだけだ。なのに、どいつもこいつも勝手に勘違いしたからそのままにしていただけだ。実際勘違いしていたのはそちら側なわけで。魔法使いの三人は知らない。少なくとも妹君と使い魔の勝手な勘違いであることに間違いはない。ただそれだけで大罪を犯した人間を睨むような目でこちらを見るのはやめて欲しい。遠い過去を思い出す。そんな過去は存在しないけれども。
「お仕置き、よ!」
「ぬっ」
「痛っ…なんで魔法以外も跳ね返すの!?」
「使いこなしたから」
「魔法の分野じゃ勝てる気しないわね。教えてくれる?」
「…断る」
「咲夜に泣きベソ見てもらうことになるわよ」
「断る」
「おい空間移動魔法で逃げるな」
咲夜について、とある方に聞いてみようのコーナー(最終回)
???「庭にいた奴ぶっ倒したとか言ったらナイフの数倍に増えてびっくりしたわね。アイツと蜜月の仲だったりするのかしら」