ファイナルファンタジー17 ーEND OF DARKNESSー 作:無垢なファン
第1話 太陽の光
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「古の書記」
第一文
かつて…私達の先祖は、神々が創りし「太陽の光」によって照らされ繁栄して来た。
だが…それも…長くは続かない…
先祖達は、神々の信仰を忘れ去り…
冒涜、欲望、戦争を繰り返し…
世界の均衡を保つ…
「神聖なクリスタル」を穢したことで…神々の怒りにより…
「常闇の深層」へと堕とされた。
2つの世界…「光の世界」と「闇の世界」…
それが…この世界の真の正体だ。
我々の先祖が犯してきた罪は、血と血で流しても…神々には許されない…
この世界は、やがて滅びゆく…
運命(さだめ)にあるだろう…
これが「世界の真理」なのだと…
著者 「アダム・リンスロット」
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俺の故郷に、一冊しか存在しない本…
この本は、冒頭以外…読めない程に劣化していた。
俺が、生まれ育った…
何処までも暗闇が広がる世界…
俺は、この本に書いてある「太陽の光」と言う言葉だけを頼りに…長い旅に出た。
今まで失ってきた…生命(いのち)の代償は、「太陽の光」を目指す為に払って来た。
俺が死んでも…それに続く他の仲間が引き継いで行く…
自分の選択に後悔などしない…
それが、この世界の掟である…
数多の屍を越え…「太陽の光」を目指せ…
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ーヨルゲンヘイムー
創世紀:120年
「ルズダーニ樹海」から
北西の地点
「ラ・ゴーダ渓谷」
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「この世界では、灯火の明かりが頼りだ。」
「良いか…暗闇は避けよ…奴らが動き出す。」
「かつて…我らの先祖は、未来永劫…決して消えることのない罪を犯した。」
「よって…我らは、その罪を背負い…償って行かねばならない…」
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「どうした?アイン…怖気付いたか?」
「お前が先に言い出したんだろ…」
「俺か?俺なら…平気だ。どんな奴らでも逃げない…お互い背中は任せた。」
「ああ…そうだな…ロベルト…」
「どうか…罪深き我らをお守り下さい…」
「よせ…クリスタルの加護を拒んだ我らに…神々は答えてはくれない…」
「やがて…目が見えなくなり…身体は動かせず…奴らによって喰らい尽くされるだけだ。」
「大丈夫だ。リタ…何も怖くない…」
「この村の外にも…俺達の他に人々が暮らしているはずだ。」
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渦巻く後悔の念に…俺は囚われる。
「お前だけでも!逃げろ!リタ!」
「ダメだ!お前も行け!リタを1人にするな!」
「チャルコは死んだ!俺とお前しか戦えない…リタとは幼馴染だろ!」
「俺の命は、お前を逃す為に使う…」
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「リタ…目を開けてくれ…」
リタは、深傷を負っていた。
ロベルトは、あの時…奴らの囮となった。
リタの死に場所は此処ではない…
そう伝える様に…
俺では無く…あいつなら…
どうしていた…
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「今の俺に…何が出来る…」
スッ…
パキッパキッ…
暗闇を静かに照らす…
焚き火を暫く見つめてから…
立ち上がる…
岩に立て掛けてある…剣を手に取り…
松明を頼りに、歩みを進めた。
奴らは、「あらゆる光」を恐れる…
それらは、「裁きを下す者」と恐れられ…
太古より畏怖されて来た…
不気味に言葉を発する者…
ただ不敵な笑みを浮かべる者…
俺は、此処で化け物を倒す手段を見つける…
ロベルト…リタ…チャルコが見れなかった…王国…
それが俺の目の前にある…
だが…俺はそれ以外に…何の感情も湧かなかった。
ただ…奴らを根絶やしにする…
怒りや憎しみではない…何か…
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「神父様…この者は危険です!」
「ならん…暗闇で生きながらえた者など…」
「私は見たことがない…」
「あの怪異が…化けているかも知れませんぞ!」
スッ…
「たとえ…神父どのであっても…」
「神聖な…我が教会に立ち入ることは許しません…」
「此処を通りたくば…私の剣で裁くまで…」
キィ…
「そうか…お前も私に反するか…」
「随分と強くなったな…ソマリスよ…」
「この剣も地位も…オンナの其方が…王国で得られた力…」
「とても…私の救いなしでは得られなかった物…」
「お前が処女であるのが…私の救いによるものだと…忘れたか?」
ソマリス『…』
「美貌と清純さを持つ…お前を…」
「私は守り…育てた…」
「其処を通せ…賢明なお前なら…この意味が分かるな?」
「はい…」
スッ…
「ソマリス様…通してはなりません!」
「やはり…お前は賢明な子だ。」
「レイシス…」
「神父様…その者をどうするおつもりですか?」
「決まっておろう…教会として…倒れた者を放ってはおけぬ…」
「神職の者である…其方は…それを忘れたか?」
「いえ…」
「ちと…騒がしくなるな…」
「この者が目覚めれば…外がどうなっておるか…聞き出せるやも知れん…」
「王国騎士団が…このことを嗅ぎつける前に…ことを終わらせるか…」
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「俺を…見捨てたのか…」
「アイン…」
「我らは穢れた血…救いの手など…居ないのだ…」
「いずれ…貴様も分かる…」
「いや…死にたくない…助けて!」
「アイン!」
ーーー
バッ!
「目覚めたか…」
「私の賭けが勝ったな…」
「此処は…」
「私の教会…それに…ウッドバルム王国の城下町だ。」
「其方は、王国に来るや否や…その場で倒れてな…」
「教会として…野放しにはできぬ…」
バシム神父『私はバシム…この教会の神父だ。』
バシム神父『この名誉と地位は、神々により…お与えられた使命…』
「其方を救ったのは…運命(さだめ)やも…知れん…」
「そうか…俺は何も守れなかった。」
「死に損ない…ただ…その言葉が似合う…」
バシム神父『…』
バシム神父『其方…もしや…』
「この者は!?」
「ソマリスよ…王国に動きはあるか?」
ソマリス『いえ…何もありません…』
「そうか…」
バシム神父『それで…名は何という?』
「アイン…母より名付けられた名だ。」
「では…アイン…」
「この場から…立ち去れ…」
「お前は…怒りや憎しみから抜け出せずに居る…」
「渦巻く後悔の念は…お前を囚われの身にする。」
「此処では…」
「ブラックアウト…そう呼ばれている…」
バシム神父『此処での出来事は、王国には内密にしておいてやる…その代わり…この場から立ち去れ…』
アイン『ああ…そうする…』
アイン『王国に俺は向かう…』
バシム神父『良いのか?』
「2度と…戻れなくなるぞ…」
「俺は…覚悟の上だ。」
俺は、その言葉を残して…
王国へと向かった。
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「ソマリス…お前は後を追え…」
「血の海になるやも知れん…」
「かつて…王国を滅ぼした災厄が…再び現れた。」