ファイナルファンタジー17 ーEND OF DARKNESSー 作:無垢なファン
善かそれとも…
第2話 善か悪か
ーーー
不穏な空気が漂う…街と…
冷たい視線を感じる…
だが…どんな処遇を受けようが…俺の目的は何も変わらない…
俺が…王国を目指した理由は…
一つだ。
何でもいい…
あの「化け物」を倒す手段を得ること…
他にも…何か手掛かりが見つかれば…
尚のことだ。
俺は…死ぬわけにはいかない…
ーーー
ウッドバルム王国…
シュデールの教会
「では…我が剣で裁くまで…」
キチッ…
「王国の誓いか…」
「そんなもの…奴には意味がない…」
「レイシスが…正しかった。」
「もう…救いようがない…」
「ブラックアウトは…謂わば…(負の連鎖)…」
「これを断ち切った者など…聞いたことがない…」
「それが…王国を滅ぼし…災いとなった。」
「戦いは避け…急ぎ!あの者を呼べ…」
「王国の精鋭である…お前なら…容易いだろう…」
「はい…」
ーーー
「此奴(こやつ)か…」
キチッ…キチッキチッ…
「否が応でも…俺を止めるか…」
バル・ナーグ城…
俺は其処に辿り着くことなく…城門で王国騎士団に囲まれる…
見えている結果がこれだ。
「止める?」
「そんな…生温い真似はしない…」
「我々は!王国騎士団!」
「王国に仇なす…貴様は…」
「即刻…処刑だ。」
「おお…」
「シャーネス騎士団長…」
「かつて…王国を滅ぼした災いを自ら…」
俺は…王国騎士団に剣を向ける…
キィィィィ…
キチッ…
シャーネス『ほう…罪深き過ちだ。』
シャーネス『我らに剣を向けるのが…どう言う意味か貴様は分かっていないようだ。』
アイン『…』
ーーー
「やはり…動き出しておったか…」
「選りにも選って…シャーネスとは…」
「お前は…急ぎ…ティサレムを呼べ!」
「あの者なら…他の対処を取ろう…」
ソマリス『はい…』
「アイン…闇を照らす光か…」
「あの状態を維持し…自我を保ち続けておるのは…」
「やはり…「選ばれし者」なのかも知れん…」
「バシム殿…それに…ソマリス…」
「私は…彼に委ねることにするよ…」
「彼が…」
「この世界を変える力を秘めていると…」
「やはり…聞いておったか…」
「ティサレムよ…」
「いえ…私は風に呼ばれましたので…」
「ソマリスも…感じ取っているだろう?」
「ブラックアウトが…裏なら…その逆もきっと感じ取れる…」
「君も…選ばれし者の1人なら…」
ソマリス『…』
「お前は…私の希望だ。」
「だが…随分と…お前を…」
「私の鉄則に縛り続けて来た。」
「もう…お前は…自由となれ…」
「彼奴がきっと導いてくれよう…」
「君は少しずつ…変わって行くのがいい…」
「私はそう思っている…」
「森に放たれた鳥は…空を舞う…」
ソマリス『私は…』
キィィィィ!
キィィ!キィィィ!
キチッ…キチッ…
「どうした!その程度か!」
「貴様の眼は!まるで!亡き者に嘆いているように視えるぞ!」
「お前に何が分かる…」
「罪人の過ちなど…どれも似通っておろう!」
ヒュゥゥゥゥゥゥ…コチッ…コチッ…
「!?」
「コレは…風と冷属性の魔法…」
「この魔力はまさか…」
「シャーネス…」
「これは…これは…王子殿下!」
「改め…ティサレム…何の真似だ?」
「剣を収めよと言っている…」
「ふん!知ったことか!」
「罪人に情けとは!王族も落魄れたものだな!」
ヒュゥゥゥ…
コチチッ…
「身体が動かん…それに…」
「我が剣が…凍りついておる…」
「このまま…割ってもいい…」
「忠誠を違った貴公なら…その意味が分かるだろう…」
「剣を失えば…」
チッ…
シャーネス『魔法を解け…』
シュゥゥゥ…
キィィィィ…
キィッ!
「後は好きにしろ…」
「王国に危機が及ぶようなら…貴様もこの手で殺す…」
「それで…構わない…」
「今までの非礼を詫びよう…」
「祖国を愛するがあまりの行いだ。」
「彼も…同じ忠誠を違った騎士の1人だ。」
「ああ…」
「王国に古い書物はあるか?」
ティサレム『あるよ…その前に…国王に謁見を…』
ティサレム『こちらへ…』
ギィィィィ…
重く鈍い音を立てて…
城門が開き切る…
「城の2階に…」
「ほう…其方が外からの来訪者か…」
「話は聞いておる…」
「王国を滅ぼした災いともな…」
「父上…」
「ティサレムよ…この者は…」
「誠に信用でき得る器なのか?」
「はい…彼は、ブラックアウト状態を維持しつつ…自我を保てております。」
「これは…間違いなく…選ばれし者…」
「そうか…」
「よかろう…王国を目指したのは…他に用があってのことだろう…」
「我が城の地下には…書庫がある…」
「特別に…立ち入ることを許可しょう…」
「其処なら…其方が、探し求める答えも見つかるだろう…」
「この国の忠義の為…世界を知る為…」
「先祖代々より…守り抜き閉ざされた書庫に立ち入らせてもらいます。」
「うむ…」
「バシム殿も…やはり…其方であられたか…」
「あの者はさぞ…運が良いことだろう…」
「教会の人間として…当然のことをしたまで…」
ーーー
「この先が…王城の地下書庫だ。」
其処には螺旋状に…階段が何処までも続いている…
底が見えない深淵は灯りによって…
少しずつ照らされ辿られる…