筆が乗らず違う小説に逃げたりしつつ
短くダイジェスト気味
原作だとリリーバイスは何らかを理由に死亡、紅蓮が作った?棺桶に納められましたが、当作では一応はまだ生きています設定
また、レッドフードは侵食の影響で除隊、アーク防衛には参戦していませんが、当作ではナグサの影響で生存√
……でも今後は不明です。原作ではここからン十年後、レッフはラピの師匠になり、ダブルコアになりますが、当作の流れ的にどうなるのか。そこまで描写するのか否か
浅い森の中、溢れ日の下。
一際の大木の根元に、"
1人は純白ドレスに身を包んだ桃色の美女。
お嬢様然とした姿は、私もよく知る人物で。
もう1人は、彼女が憂いの目で見下ろす先。
白い石の棺桶、その中にいました。
嘆きのドロシーと、眠れるリリーバイス。
取り残された生者の悲壮と、死者の静寂。
ああ、いえ。 正確には死者はいませんが。
少女は死んでいるのではない。
眠っているのです───
私の侵食の影響でリリスは生きています。
昏睡状態ですがね。 コアは微弱ながら稼働しています。 胸板に耳を当てれば鼓動が聞こえるかと。
元々のボディが稼働限界故に戦闘不能になったようですが、侵食とニンフの相乗効果で、何とか死亡するのは回避した形です。
後は侵食がボディ全体に馴染んでいき、ガッデシウムの比率が低下、ニンフに置き換わり、やがては最適解のボディとして再構築。 私のテコ入れが無くても自ら覚醒する日が来るでしょう。
それは新たな女神。 リリスから生まれたリリス。
新世界の、私の、勝利の女神。
それは三十年、五十年、或いは百年後か。
それまでは私が操るのも乙ですかねぇ……。
そんな話をドロシーは知らず。
今はただ、棺に手を置き述懐を吐露します。
「───リリス。 私は正直、隊長がここまで大変だとは思っていませんでした。 今のゴッデスは誇りを失い、心身が削れ、連帯感が無い状態です。 貴女が生きていたら、どう皆を纏めていたのでしょうか……」
そこにピナが静かに侍ります。
心に付け入る策士。 美しさすら覚えます。
流石。 名前の通り女神の
「リリス様は、どのような人だったのですか?」
「ピナ? ……リリスは、誰とでも笑顔で接していて、度が過ぎた者を叱る事はあっても、滅多に怒る素振りは見せない方でした……それ故に、皆をどう纏めていたのか。 改めて彼女の手腕を学ばなかったのは悔やんでも悔やみきれません……私は、どうすれば良いのでしょうか」
譫言のように、ポツリポツリと語るドロシー。
おいたわしや。 というか、いつの間にかピナと仲良くなったのですか。
まぁ……他の機体は埋葬されましたからね。 寂寥感から量産型の名前を覚えたのでしょう。
となると、私もそうなりますかね。 ナグちゃんなんて名前、即生きとったんかワレェとなりそうですが、思考誘導で回避してる感。
ドロシーの懺悔に似た言葉は続きます。
仲間の愚痴でもあり、接し方の難しさであり。
「スノーホワイトは思考転換で記憶を失ったものの頼もしくなりましたが、寡黙に任務のみを見つめています。 対する紅蓮は任務中なのに酒ばかり呷って。 ラプンツェルとは戦闘時の貢献度で揉めてしまい、以降は墓地で祈ってばかり。 レッドフードは持ち前の明るさで取り持とうとしてくれましたが、やはり現実は難しいままです。 誰も私とは話さない、ひとまとまりには、なりません」
「簡単ですよ。 助けて、って。 ただひと言、言えば良いのです」
ピナちゃん、よく大きく出られますねぇ。
ゴッデス相手に畏れ多いという感情は皆無か。
いえ、こんな状況だからこそというべきか。
ピナは人格者なのかも知れません。
ドロシーは力無く、応答します。
心身の疲労で、プロテクトが弱いようです。
人と話しているというより、心の声と向き合っている感覚に近いのかも。
「……そう、なのでしょうか?」
「はい。 ドロシー様は、人に助けを求めた事はありませんか?」
「……いいえ。 全く」
「それは何故ですか?」
「……1人でやった方が楽だから?」
「……もう少し人を信じましょうか」
分かる話ですねぇ。
多くの人に当てはまりそうな会話です。
アレコレ説明する手間や、相手からどう思われるかのリスクがのしかかるのが嫌だと、じゃあ1人でやれるもんと。
ドロシーの場合プライドも高いですからね。
まぁ、私の場合は人を信じ過ぎて狂わされた人生でしたが。
「実践してみましょう」
「……もし、駄目だったら?」
「その時は、また次の事を考えれば良いのです」
「……分かりました」
ドロシーは取り憑かれたように、足取り重く拠点に戻ります。 ピナと私は見守るように何歩か離れたところから見守りました。
ドロシーはピナに言われた事を実施。
1人1人に声をかけて回ります。
助けてください、と。
今まで任務しか見なかったスノウは、初めてドロシーと顔を見合わせた。
何が必要だ。 どうすれば良い。 その質問に、ドロシーは素直に答えます。
拠点の補修に資材がいると。 食糧の確保も必要ですと。 するとスノウは素直に頷き、監視任務を一時的に停止。 周辺エリアを巡回、生き延びる為に資源の捜索を開始します。
紅蓮は酔っ払ったフリをしていました。
辛い現実から、少しでも逃げていたのです。
いつからか思考転換を起こしてからというもの、隙あらば酒を呑みます。
ですが酒なんてとうになく、水の瓶を呷っていただけでした。 ドロシーは見抜き、付き合うフリをし、そして偽りの酒瓶を割って見せます。
この窮地を脱する為には、共に現実を見て乗り越えねばならないと諭せば、彼女は瞳に光を取り戻して、再び戦列に戻りました。
ラプンツェルは墓地にひたすら祈っています。
彼女は死者の嘆きが聞こえると言いますが、ドロシーはキッパリとそのようなものは無いと断じます。
それは死者の声ではなく、ラプンツェル自身の声なのだと。 死者に報いる為には、生者が成し遂げねばならないのだと諭します。
彼女もまた、顔を上げて戦列に戻りました。
その時、思考が纏まった為か、不思議な事が起きました。 ラプンツェルは機能停止した機体のニンフから断片的に記憶を読み取る力を得ました。
……本当、ニケって不思議ですよねぇ。
私が言える立場ではありませんが。
レッドフードは表面上は明るく振る舞っていましたが、内心では色々溜まっていました。
誇りを失った者達への苛立ち、救えなかった者達への葛藤、荒廃した地上、人類の敗北……。
それらはドロシーも同じでした。
性格は違えども、想いが同じだと改めて気付き、互いに同様の意見をぶつけ合い打ち解けました。
ドロシーを中心に、段々と誇りを取り戻したゴッデス。 現実は厳しいままですが、その中で再度団結し、輝きを取り戻していきました。
「ピナ、ありがとうございます」
「やったのはドロシー様ですよ。 私はただ、お側にいただけです」
「口添えがなければ、私たちはいつまでも燻り、縛られ続けていた事でしょう……ピナ、どうかこれからも私の側に居てください」
「はい。 ドロシー様!」
なんか上手くいって良かったですねぇ。
私はモブに徹するとしましょう。
「それと、ナグさんも」
……これはこれは。
迂闊に残機を減らせませんねぇ。
ウッカリ死んだら、ドロシーが曇りそうで。
でも量産型のまま生き延びるの運ゲーでは?
一応、侵食で強化してますが厳しいって。
やはり元々弱い
落ち着いたら思考転換だと偽って元の意識に戻し、私はリリスに移りましょうかね。
その方が全体の生存率高まりそうですから。
後書き
着地点模索中
レッド…紅…女王…今後の展開で起死回生?
気になる海外の反応…
中には楽しめる人も…酷評されてもお姫様可愛かった、というような純粋な子供の感想などまでは否定したくない…
長所と短所。心が2つある〜
…"そちら"の長編映像化も気になりますねぇ