原作での第2世代型は、ゴッデスの代わりにクイーンを倒そうとして軌道EVに突入、シンデレラのみ宇宙ステーションに到達、クイーンと戦い、ステーションに損傷を与えますが部隊は散り散りにという展開
当作ではゴッデス+シンデレラによる攻撃が成功、部隊は散っていないので、そのままアーク防衛戦力としてゴッデスと同じ戦線の設定
クイーンの娘、2体目のヘレティック…シンデレラの妹枠のクラゲちゃんフラグは、シンデレラもクイーン戦に出す事で満たしたつもりですが、登場させるかは不明
シンデレラを筆頭とした第2世代型もまた、ゴッデス同様疲弊していました。
実戦経験が少ないのも要因でしょう。 それでも欠番がいない事、人類の為、ゴッデスの為に戦える栄光が彼女達を支えています。
え? 欠番いるって? レッドシューズ?
……知らない子ですねぇ(思考誘導)
彼女達は戦力に乏しいアーク当防衛線において、ゴッデスと同じ方向を守るとはいかないまでも、間違いなく戦力に数えられます。
量産型の部隊が壊滅しても、全機落伍なく狂喜の波濤に対する防波堤であり続ける。 流石フェアリーテールモデル、伊達じゃない。
エイブ博士はまぁ、置いておくとして。
ピナと同型機のプロダクト23なのもあって、少し気不味さはあります。
性格も役割も違いますが……やはり量産型だなと。 同じ顔と体。 眼鏡に白衣、工作用の繊細な指パーツとした細部は異なれど、ベースは同じ。
同じ戦線には並べない方が良いでしょう。 アイデンティティーが崩壊し、思考転換の恐れがあります。
そうじゃなくても普通に嫌でしょう。 双子のヘンゼルとグレーテルはともかく。 同じ顔にペコペコしたりされたりするのは、私の想像以上に辛いかも知れませんから。
そんな彼女達もまた、ゴッデスのドロシーに倣うようにして、資源を集め、それをエイブが上手く加工し、即席のバリケードや設備の復旧、簡易的なメンテナンス作業を進めていた。
それに並行してアークと連絡が取れないか試みたが難しいらしい。 地下深く、避難民が押し寄せて混沌とした中でしょうからね。
とはいえ、そんな状態が長く続くのつらい。
本当に私達、人類の役に立っているのかの確認が取れないのは。
それでもニケたちは健気に頑張りました。
拠点の監視所に根を下ろし始めたとも言えます。
今日はドロシーとピナ、私が近くの難民キャンプに足を運び、使えそうな物を物色中です。
ボロボロのテント群。
覚悟して中を開ければ案の定の光景。
ツン、と鼻を突く薬品の刺激臭。 きっと、希望を捨てて、最期を迎える為に使用した物の残り嗅です。
「ドロシー様、ここは……」
「難民キャンプです。 アークへ入れなかった者達が、最後の希望を賭けて集まってできた場所です。 アークには抽選券が無いと入れません。 ですが、もしかしたら、という可能性に賭けたのです。 定員に空きができて、アークに入れるかもと。 ですが……」
「……ここにあるもの、使わせて頂きましょう。 楽園を、アークにいる人たちを守らないといけません」
「はい、その通りです……ピナは、こうした光景は平気なのですか?」
「少し慣れているみたいで。 人間だった頃、こうした職業にいたのかも知れません」
ピナもまた、私に似た職業の可能性も。
或いは狩人。 それか後ろめたいナニか。
鹿の運搬、解体も躊躇なくしてましたからね。
「ナグさんも、そうなのですか?」
物色中、背中に声を浴びせられました。
少し無遠慮に動き過ぎましたかねぇ。
「ええ、恐らくは。 医療関係の現場にいたのかも知れません」
「そうなのですね……ゴッデスにも、そうした者がいます。 可能なら会わせてあげたいですね」
「ラプンツェル様の事ですか?」
「いえ、ナグサという者です。 人間時代は医者で、しかも男だという特異な経歴の持ち主で。 彼女がいたからこそ、クイーンに損害を与えられ、皆は生還できました。 功労者と言えるでしょう」
すっとぼけるも、淡々と褒められ恥ずい。
思考誘導で本人が目の前にいるとは思えないようにしているとはいえ、流石にバレそうでヒヤヒヤものでもあります。
「その人は、今は?」
「……機体が汚染されたのを理由に、私たちを逃して、自らは宇宙に残りました。 今もきっと、空の上から見守ってくれていると信じています」
「……きっと、そうですよ」
慰めにも似た言葉を投げかけます。
というか本人の言葉です。 他人の体ですが目の前にいますよドロシー様。 まだ死んでません、生きてますからね。 勝手に殺すのはやめてね?
徐に、懐から銀色に光る拳銃を取り出します。
私がレッフにパクられた、ナグちゃんスペシャルのコピー品のようです。
地上に帰還後、スノホワが皆に製作して支給したものでしょう。
私を忘れないように、と。
細部までそっくりです。 刻印もね。
『私を忘れないで』の文字までリアル。
なんだか泣ける。 私もナルシーちゃんですねぇ。
「これはナグサの形身を模った拳銃です。 彼女の望みの1つは、自分の存在を後世に遺すこと、忘れないで欲しいということでした」
そうですねぇと私は頷きます。
本人ですからね。 肯定しておきます。
「ですが……できる事なら彼女、いえ、彼のご子息と会わせてあげたかった。 それこそ1番の望みだった筈ですから……アークに入れていると良いのですが」
「きっと入れていますよ。 その息子さんや、多くの人たちの為にも私たちが頑張りましょう」
「そうですね。 ナグとピナには励まされてばかりです。 ゴッデスとして、不甲斐ない姿を晒す訳には参りません。 必ずや楽園を、アークを守り抜き、貴女達をお連れします」
「……はい。 でも気張り過ぎないように。 ドロシー様には私やピナ、仲間達が大勢いらっしゃいます。 支え合えば、きっとどんな苦難も乗り越えられるものと信奉しております」
それっぽい事を言い、ドロシーを励まします。
彼女の性格やプライドに合う言葉を選んで。
「ええ、ありがとうございます。 私は勝利の女神ニケ。 これからもゴッデス、人類の希望であり続けます」
……そのいきですよドロシー。
でもね。 人類が私たちの笑顔を曇らせる可能性も憂慮、覚悟の準備はしておいて。
完全封鎖するまで入口を守り抜け、という命令に非合理性を感じたり、順序的に何となく察しているとは思いますが。
───私たちは使い捨ての駒なのですよ。
女神は人類文明存続の為に地上に残り、犠牲になった……そういう筋書きです。
それでもピナや皆がいる。
レッフにアンチェインドを託してもいる。
第2世代型に、賢いエイブ博士もいる。
何とでもなる。
そのはずですよ。
そうこうして、ラプチャーの襲撃も段々と鳴りを顰め、慰めにも似た静寂が世界を支配してきて、それにも慣れてきた頃。
防衛任務から約2ヶ月は経過しようかとしていた、その時。
待望の、アークからの連絡がやってきた。
「皆さん、アークから連絡が来ました」
「本当かい?」「向こうは無事なのですか?」「支援は受けられるのか?」
それぞれが口々に歓喜、緊張を示す中。
オンボロのカタツムリ型な連絡機から、ノイズ混じりに再生される男の声。
封鎖担当の、オスワルドでした。
『混乱により連絡が遅れて申し訳ありません───地上のラプチャーや、通信を妨害するエブラ粒子発生装置の存在で隔壁工事に遅延が発生しています。 最早地上にいるのは貴女方だけであり、他に頼れる者がいません。 どうか、これらの排除をお願いします。 支援物資を送りますので、どうか封鎖完了まで持ち堪えてください』
「聞いての通りです。 エレベーターで上がってきた物資を受領後、指定座標にいるラプチャー及び、装置の破壊を行います。 アークの入口は一時的にシンデレラ達に任せ、私たちゴッデスは可及的速やかに任務を完了させます。 そしてアークを、楽園を守るのです」
ドロシーが指示を出し、各自が動く。
やる事が生まれるのは、時に有難いですが。
その先にあるのは希望の光か。
はたまた、絶望の闇の中か……。
後書き
ダイジェスト気味
更新をしていない他小説もありつつ……