父さん、ニケになるってよ。   作:ハヤモ

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前書き
アークからニケが上がってくる時代にならないと、エデンとかラピとかマリアンとか、その他諸々に難儀……
クラゲちゃんことリバーレリオの話は妄想できそうですが。リリスの頭を取って宇宙に打ち上げたらしいですからね。時期的にゴッデスが旅立つ少し前でしょうか。かなり早い段階でヘレティックが生まれてるように感じます。火竜とかもそうなのでしょうか


今後の方針

考えが合わないとはいえ、レッフは仲間を追い出すほど非情ではありません。

何だかんだ空き家を紹介され、取り敢えず此処に住んどけとなりました。 有難いですねぇ。

同棲しないの? と揶揄えば、隊長のボディと過ごすのは怖ぇよとか、スノウに嫉妬されそうだとか、私にもプラベがあるんだよと拒否されました。 仕方ないですね。

趣味趣向も異なりますし。 レッフの部屋、レトロな雰囲気なんですもん。 ラジオから古い音楽を流すのが好きみたいで。

後はバイカー。 表のバイクを乗り回す趣味があるようです。 自由になった今、好きなだけ乗れる……とはいかないようですが。 燃料とか騒音でラプチャーが来る問題があって。

一方、私は町医者の家や建物から使えそうな医療道具類を掻き集めて、かつての職場の雰囲気に身を置きます。

こうしないとね、人間時代を忘れそうで。 息子の事もです。 いつか会えると良いですが。

侵食ごし、アークの情報を精査すれば見つかるかも知れませんが……今はさておき。

 

 

「レッフ、あなた風呂には入ってます?」

 

 

私は指摘します。

レッフは仮にも女性。 彼女に臭いと言うのは火の玉ストレートなので、少し中心を避けた投球をします。

案の定、レッフは平然と首を振るのでした。

この娘、皆で活動していた頃からコレです。 お日様を浴びて消毒しているから平気とか言って皆から引かれていた子です。

ニケは機械とはいえ、動き回れば汚れますし、人間を真似て発汗モドキや排泄モドキを行います。 すると体は汚れていきますし、場合によっては臭います。

……嫌でしょう、自分が臭いって。

 

 

「いんや。 入る余裕ねぇだろ。 水道だって止まってるし、風呂なんて沸かせないって」

 

「近くに川があるでしょう!? 水拭きでも良いのですよ! 折角の美人が台無しです!」

 

「今更言いよる男がいるって? ないない! それよりナグサはどうなんだよ。 人の体を洗って楽しいのか?」

 

「体を借りてる以上、礼節の面もあるでしょう。 リリスの意識もあるから脳内会話余裕ですし」

 

「ほぅ。 次集まる時、その辺もちゃんと報告しないとなぁ?」

 

「どうぞ。 私も貴女が相変わらず不健康だと言っておきますが」

 

「今更だ、好きにしろよ。 まぁでも、思考転換はしても欠員はいないってのは良い事かもな」

 

 

アレを言えばコレを言う。

しかしネガティブな私は捻くれた方向に。

 

 

「……1号機は欠番ですし、リリスは未だ自力で動けない。 私の本体はクイーンにやられて宇宙で溺れております」

 

「そう拗ねるなよ。 人類はアークに避難できたし、後は私たちの自由。 ナグサは息子に会うとか目的は作れるだろ。 良いことあるって」

 

 

笑うレッフ。

ああ、貴女は今も部隊のムードメーカーです。

会いに来た事は間違いではなかったかも。

 

 

「そうですね。 そんなポジティブな貴女の事、私は好きですよ」

 

「告ってる? 私の事好き過ぎだろ?」

 

「嫌いではないですねぇ。 嫌いでしたら会いに来ませんよ」

 

「そりゃどうも」

 

 

そう言って犬用のシャンプーを投げ渡せば、彼女はキョトンとして、欲しい反応をしてくれます。

 

 

「って、なんだよコレ! 犬用じゃねえか!」

 

「犬みたいな貴女が使えば、きっと輝きます」

 

「絶対揶揄ってるだろ!?」

 

「まぁ物資不足の中ですからねぇ。 使える物は何でも使う気持ちは大切かと」

 

 

実際問題そうですし。

もう軍需産業も何も機能していませんからね。

後は地上に残った遺失物、残置物を使い、再利用していくしかない。

 

 

「だから他の隊員と会ったら、その辺のやりくりも。 地上で生き延びた他のニケや人間もいるかも知れません。 アークから偵察が来る事もあるでしょう。 上手く交渉すれば物資や情報を引き出せるかも。 逆に酷い目に遭う危険性もありますが……まぁその時は侵食してやりますよ」

 

「おー怖っ。 ナグサに会ったニケは可哀想だ」

 

「その中には貴女も含まれますが。 ご機嫌いかがです?」

 

「すこぶる不満だ!」

 

「結構。 良い事ありますよ」

 

「仕返しのつもりかよ」

 

 

言い合いながらも、何だかんだ水浴びをする気にはなったらしい。

レッフはカーテンの向こうに消えると、布が擦れる音を奏でながらポイポイと布のシルエットを浮かせていき、ラジオの音楽を鼻歌交じり、バシャバシャと水を跳ねさせた。

……犬ですねぇ。 なんとなく。

 

 

「(ナグサ)」

 

 

リリスが語りかけます。

 

 

「(皆に会う時も、ちゃんと話すのよ。 そうすれば分かってもらえるわ)」

 

「ええ。 レッフも仲間に出来たのなら、きっと再結成も出来ましょう。 その時は此処を拠点にしても良い。 或いはドロシーの方で拠点を作る事になるかも知れません」

 

「(ドロシー……大丈夫かしら。 アークに入れない事を1番悔やんでいたそうじゃない)」

 

「分かってますよ。 でもあの量産型が、ピナが良い緩衝材になってくれている。 成り行きですが助けて良かったと思うワケ」

 

 

その時に駄目になった量産型ソルジャーO.W.もまた、侵食により再起動。 墓場から抜け出しています。

ただ量産型なのでね。 野良で生きるのは厳しいでしょう。 なら墓場で眠り続けた方が安全かと思えばそうでもなく。

ラプチャーはニケのコアを吸収したり、ボディを材料にしたりする個体もいますからね。

やはり生きる為に足掻いてもろて。 侵食で強化されたボディだから通常より生きやすいはずです。

私がいなければ落とした命。 それを拾われ延命処置をされたのですから、是非頑張ってください名無しの少女よ。 運が良ければ私や誰かの庇護下に入れるでしょう。

ドロピナと違い、私は無責任に思われるでしょうが、元よりの関係というか。 ある種、量産型侵食個体が何処まで生けるかの実験も兼ねております故に。

 

 

「(ピナを守りながら地上を生きる。 大変だろうけど……新しい、自分達の楽園が見つかる事を願うわ)」

 

「きっと見つかります。 ドロシーは強い精神力の持主です。 どうとでもするでしょう」

 

「(そうね。 集会で全員の顔が揃う事を祈るわ)」

 

 

意外とやる事は多いですね。

私的には息子探し。

全員の目標としてクイーンの残滓討伐。

その上で地上奪還の糸口の模索。

息子探しはアークが落ち着いたら、侵食ネットワークで情報を集められるとして。

クイーン討伐は、私の身体ごとヤッてもらうとしても、宇宙にいる私をどうやって地上に降ろす、或いは現地に行くかの問題があり。

地上奪還の作戦は、エイブ博士達やアークに考えさせられるかも知れません。

 

 

「おーい、シャンプー勿体ねぇから一緒に洗っちまおうぜ」

 

「レッフ!? 泡まみれの全裸で歩き回るんじゃありませんよ、はしたないですよこの駄犬が!?」

 

 

今はお風呂屋さん状態の乳タイプでバブルボディのレッフを黙らせねば。

なんか秘部が都合よく泡で隠れていて、だけどプルンブルンたわわが揺れる度にシャボン玉が撒かれては、泡が擦り減り益々危なくなっていく。 それが余計に卑猥なんですよアナタ!

 

ヌードザゴッデス……!

女神の姿か、これが……!?




後書き
思い切って歴史改変するべきか否か
息子との再会とか、イベントを用意できそうで出来ていない感もありつつ
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