ぼちぼち最終決戦へ。
その前に他キャラと絡まないとと思いつつ
でも結局蛇足というか……
侵食による思考操作や強化、致命傷を負っても即修復される私の能力。
代償として記憶が曖昧になっていくといいましたが、最近は決戦前の緊張感からか、過去の記憶がフラッシュバックします。
走馬灯という奴ですかね。 死に際に楽しい思い出や親しい人の顔が浮かぶという。 一説には生きようとして脳が見せてくる幻覚だとか。
まぁ死に行くつもりですからね。 然もありなん。
その中には人間時代と思われる記憶もあり。
息子との僅かな思い出もそうですが、私自身が幼い頃の記憶もありまして。
まだ医者を志す前の、まだ平和な幼き日。
ミリタリー好きな友人に連れられ、書店で戦闘機や戦車の模型、モデルガンを特集した写真集を共に見ておりました。
そこに突如、知らないオバサンが口を挟んできたのです。「こんなの何の役に立つの?」とか「銃が好きなら戦争行け」とか「戦争の本読んでてて怖いわぁ」と唐突に。
オバサンなりの平和論、教育、正義ウーマンを果たそうとしたのでしょう。
しかしながらあまりに突然。 幼な心なりに恐怖を覚えましたね。 私が「えっえっナニこの人!?」と狼狽え震えます。
ですが友人は強かった。 臆せず反論したのです。
他人が突然割り込み何なんだ。 人の勝手だし、趣味に将来への必要性を求めるな。
銃が好きなら戦争行けとか、戦闘機の写真集見てる人は戦争の本読んでて怖いわぁとか、じゃあなんですか、病気の治療法を研究している人は病気が好きで、犯罪の心理を学ぶ人は犯罪者だと?
俺はその装置の仕組みや動作が気になり、そして好きなのです、戦争のような暴力的な情景が好きなのではありません。 その上で分別をしているからこそ戦争は嫌いだと言っているのです。
寧ろ同一視している者ほど戦争の残虐性に目を奪われ、本質から目を背けているのでは?
アンタのような見た目ばかり大人になったからと子供や周囲に偉そうに空疎な平和ばかり醜く喚き散らして、人や物事の仕組みを理解する努力をせず、都合が悪いから怖いからという感情のみで後先考えず排斥運動を率先しているのは理性的で倫理的とは到底思えない。
それは魔女狩りのような根拠の無い差別や殺人へ発展しかねない、それこそ危険思想に結びつくものに思えます。
空母から重爆が離陸するとか、こちらが武装解除すれば他国も倣って世界平和になる筈とか、武器や人員やミサイルの発射施設を開示すれば相手から睨まれずに済む筈とか、核攻撃されても1発だけなら誤射かも知れないとか、撃たれても反撃せず我慢すれば分かってもらえるとか、きっと何も調べてなさそうな、頓珍漢な頭お花畑の発言をする議員ならぬどこぞの工作員達が税金で管理維持、給料が発生している現代!
それらが追放されず、議会のような重要施設や機関に跋扈して国民の私有財産や命を日々脅かそうとする話を小耳に挟んだ時は、どうかしてるぜと思いましたよ。
あんたのような人はその枠組みの一部。
今この場の空間、国、市町村で平和を連呼していれば世界中が平和になると妄信しているのでしょう。
しかし現実はどうなっていますか。
現代になっても他所で大国が小国に侵攻したり、思想の違いで争いが起きている。 此処も例外なく巻き込まれる可能性は常にある。
そして、いざ住むこの場所が戦場になっても、それは私のように平和砲を連呼していなかった、他人の努力が足りなかったからと心の中で勝手に決めつけ、いつまでもどこまでも人の所為にするのでしょうね。
更には戦争によらず、自然災害などの有事の際、動く組織や機関にも文句を言い続けるのでしょう。
それはもう、他人の非難こそが自分のつまらない人生を潤す唯一の手段のように。
平和な時は予算削減、解体、軍国主義反対と自分こそ平和の使者、反対する者は絶対悪と決めつけて叫び散らし、その癖に世界情勢について何も思わず、未来を見据えない代替案を持たず、とにかく人に丸投げ……!
いざとなれば、その時の責任を持たず、自力で解決せず、寧ろ私達が平和を叫び続けていたのに国や周囲は話を聞かずにいたから、私や皆はこんな目に遭ったんだ私は正しかったと、何処までも都合良く解釈して、下手すれば侵略者や犯罪者に殺される瞬間にも悲劇のヒロインを脳内で演じて悦に浸り気持ち良くなりながらこの世から退場出来る、ある意味では幸せに終われる屑!
我儘を通し人に王様気取りで他者を見下し満足する脳みそスカスカでラフレシアのお花畑で歓喜できるゲス……!
その限り真の平和を享受しているとは到底言えない。 本質を理解せず怖いと敬遠し差別し欺瞞の世界を売りにした、単に平和を羅列するだけの空疎な主張こそ、やがて実体のある戦争を招き寄せる要因と思いますがね。
その後、オバサンはナニこのガキ、キモいわぁとかこっちの台詞だよボケと言い返したい言葉を羅列して罵倒し、逃げるように去っていきました。
…………いや、よく言葉が出てきますね!?
しかも友人の思想強ッ! 少し引きますよ!?
論理の飛躍も凄い気がする!
私の幼少時代もとんでもなかったですね……。
まぁなんです。
こうして地球全土で戦争になり、殆どの人間は死んでしまいましたが。
友人の言う通りなら、オバサンのような人間は、この事態も誰かのせいにしたり、物資不足になると人から物を掠奪したり、生き意地汚く振る舞っていたのかも。
何もかも過ぎた話ですが。 あいや、アーク人あたりは怪しいですがね。
地上奪還出来ないのはニケのせいだって、全責任を私らに押し付けそうです。 既にそうなっている可能性はありますが。
であれば。 今回のクイーン討伐作戦は成功させるべきか否か。 まぁどう転ぼうと、私が消えるには良い頃合いか。
悪く無い舞台です。 有終の美を飾ろうて。
エデンでは今、決戦前夜という事で晩餐会が開かれています。
出来るだけ各々の好きな物、注文を聞いて、セシル達が頑張って用意してくれました。
肉や酒、今や地上じゃ滅多に食べれない料理の数々が長テーブルに並べられ、私らは横並びにワイワイと食べておりますよ。
なんだか嬉しいような、悲しいような。
最後の晩餐かと思うと、切ないですね。
けれど。 皆を、リリーバイスをイコンにはしたくない。 例えなるにも、永遠に貴女達のものにする。 何人たりとも消せはしない歴史にしてやるくらいの気持ちでね。
「隊長、ヒック、呑んでおるかいぃ?」
「……飲んでますよ。 こんな時くらいね」
紅蓮は相変わらず酒呑みですね。
その割に強くはないのですがね。 同時に飲んでいた筈ですが、先に潰れそうです。
「おいおい、もっと明るく行こうぜぇ〜?」
「レッフ……貴女が明る過ぎるだけです」
ダル絡みするレッドフード。
その明るさに、私は何度も世話になりました。
最終戦では、アンチェインドを撃つ役ですが。
「ハグハグッ、ムグッ、ググッ!?」
「スノウは一気に詰め込み過ぎですよ!?」
スノーホワイトは滅多に食えぬ機会だからと、口に詰め込み過ぎて詰まらせています。
水を飲ませつつ、目尻を他に移せば……。
「ああ……あの料理。 まるで×××みたいで……それを口いっぱいに、はぁはぁ……」
「性女は相変わらず妄想逞しいですねぇ」
ラプンツェルは、ある意味で平常運転。
こういう時は脳内を見ないようにします。
ピンクのお花畑ですからね。 そっ閉じです。
「昔のまま、品が無いのは相変わらず……ですが許します。 こんな時くらいしか、皆でハメを外せなかったのですから」
「ドロシーはノスタルジーですか? まぁ私も最近はそうですがね」
そういうドロシーも、昔は宴会の出し物を考えていましたけどね。
今はしていませんが。 寧ろ観客側に回り、皆の振る舞いを懐かしむように見回しています。
私も、よく拝んでおきますかね。 最後の集まりになるかも知れませんから。
「ナグサ」
締めるように、脳内お姉様なリリスが語る。
「大丈夫よ。 またみんなで集まれるわ」
「そうだと良いですねぇ。 その時はアンダーソンもいるかも知れません。 ああ、次は貴女と彼との結婚式かも知れませんね」
「息子さんのかもよ?」
「……招待状は届きそうにありませんねぇ」
「悲観的になるのは早いでしょ。 ほらシャキッとしなさい。 私と相乗りするんだから」
「全て貴女に返すつもりですよ」
「いつまでもグダグダ言わない! ほら、食べる食べる! 食べれる時に食べて元気をつかて! 人間食事に飽きたらお終いよ。 毎日毎日しっかり食べて生きる努力をしなきゃ。 戦場に生きるなら尚更でしょ!」
「勝手に腕が動いて……ムググッ!!?」
この日、久しぶりに鱈腹食べた気がします。
リリスの体なのに。 太っても知りませんよ?
後書き
原作のクイーンについて、ミラーの見解ではシンデレラにビビって地上に降りず百年間燻っていたという話ですが
当作ではナグサのオリジナルボディをパクられた上に降下してこないので、此方から殴り込みな感じに
倒せたとしても、侵食やクイーンの血液?一部?なダークマターの存在があったり、他にも未知が多く…残されたラプチャーやニケ達がどうなるのか
当作的には、倒しても娘達…ヘレティックの中から次のクイーン候補が出てきて、そうじゃなくてもラプチャーは健在、自己進化、百年後の原作に流れるイメージがあったり
……次あたりで打ち上げ、宇宙行きかな?