「零号機、暴走状態です!」
「なんですって!?」
そう、この暴走を引き起こしたのは紛れもないこの粘菌状の使徒、バルディエルである。
バルディエルは当然のように零号機のエントリープラグ内に侵入するが…
その瞬間、バルディエルは動きを止めた。
それは単純明快…
「あっ、バルちゃんようやく来たんだ!」
エントリープラグ内にサキがいたからである。
「早速だけどやられてもらうよー、おいしょっ!」
ピシュン
ドォォォォォン
「零号機のエントリープラグ内から煙が出てきています!」
「あっ、やっていいんだ」
そう言ったのはラミ。
彼女はサキが零号機に乗る前にあることを伝えられていた。
『私が光線を放ったらβを射て』と…
「モードβ」
「コードcrystal」
ピシュン ドゴォォォォォォン
そうしてバルディエルは零号機の首から上ごと殲滅された。
「はー…次は…」
そう言うラミの手はいつのまにかもう治っていた。
~~~~
「そういえば、サキちゃんもラミちゃんもみんな元気ないけどどうしたの?」
「あー…顔に出ちゃってたか」
「実はねシンジくん、私たちがここにくる前は天界にいたんだ」
「その時は人間の姿だったんだけどねー」
「えっ?」
「まぁ、天界って私たちが勝手に言ってるだけで、実際は何もない壁と天井だけがある広大な部屋みたいな感じなんだけどね。」
「で…天界にはあるルールがある。」
その一、天界で死ぬと現世で人間になれない。
その二、天界で殺した使徒の能力を現世で使用できる。ただしその殺した使徒が殺した使徒の能力は使えない。
「この二つのルールのせいで、4人の使徒が反乱を起こした。
「そう、それが…」
「これからくる第14〜17使徒ってわけ」
「そして…結局的に生き残ったのは私たちだけだった」
「このことを私たちは天界戦争と呼んでる」
「また時間があったら話すねー」
「う…うん。わかったー。」
(天界戦争…かぁ…)
(あれ…サキたちだけ生き残ったってことは…最低でも1人は殺してるよな…誰だろう…その4人の中の1人か…)
~~~~
ピシュン ドゴォォォォォォン
「使徒、ジオフロントに侵入しました!」
「まずいっ!」
ピシュン ドォォォォォン
「地上建物壊滅!」
「まずい、メインシャフトが丸見えよ!」
「目標はレベルEEEに向かって下降中!」
「ここに来るわ!非戦闘員退避!」
「繰り返す、非戦闘員…」
ドゴォォォォォォン
ゼルエルは第一発令所内に侵入し、光線を放とうとする。
ピ…
ドゴォォォォォォン
「うわぁぁぁ!」
「エヴァ初号機!?シンジくん!」
そして初号機とゼルエルはケージや射出ハブターミナルを壊しながらなんとかジオフロントに出た。
「うおおおお!」
ウゥゥゥゥン
「エネルギーが切れた!?」
シュルシュル
そのままゼルエルは初号機の頭に腕を巻きつけ…
ドォォォォォン
叩きつけた。
ピシュン ドゴォォォォォォン
「あれは…!?」
そしてコアが露出した初号機をツンツン叩く。
ツンツン
その時、二つの声が聞こえた。
「あっ、シンジくん!?」
「召集がかかって来てみれば…」
「でも…どうすれば…」
「モードα、コードbeam!」
ピシュン キィィィィィィン
クルッ
「ちょっ、ラミちゃん何も作戦考えてないのに!えーっと、…」
「ゼルを殺るためには私のΩを全て纏めてコアに当てる必要がある」
「それで?」
「私はいわば列車。当たれば倒せるけど…」
「レールがなきゃ意味ないってことね!わかったよー!私がレールになってげる!」
「ありがとう、サキ…」
「だから、私は確実に当てる…!」
「まずは…っと!」
サキは光のパイルを射出し…
「これも体の一部だからね」
ATフィールドを中和する。
そうすればコアに一直線。
だがシールドに阻まれそうになるが…
ガギィン!
ギリギリでシールドの間にパイルを挟む。
だがシールドの圧力は相当なものだ。サキにも当然痛みが走る。
「うぐぐっ…ラミちゃん早く!」
「わかった!モードΩ…っあ!」
ザシュッ
「ラミty…ひゃっ!」
ザシュッ
2人とも左腕を飛ばされた。
「ぐっ…はぁ…はぁ…ゼ…ゼル…」
「動けっ動けっ動けっ動けっ…動いてよ!今動かなきゃ全員死んじゃうんだ!」
ウオォォォォォォン
「動いた!?」
「そんな、動けるはずありません!」
ブン ザシュッ
初号機が手を振っただけで離れたATフィールドごとゼルエルを引き裂いた。
ウオオオオオオン
モグモグ
「使徒を食べてる…?」
「ねぇねぇラミちゃん、これ私たちも食べられるのかな」
「それはないと思う」
そうしてゼルエルとの戦いは終わった。
次回予告
次の使徒は精神攻撃!
果たして使徒に精神攻撃は効くのか!?
侵食と融合の使徒、全ての元凶の使徒!
様々な使徒が襲来する!
サキたちの行く末は!?
次回第拾話「侵食、自爆、戦争」
さぁて、次回もサービスサービス!
次回は5000字を超えるかも?