跡形もない、はずだった。
でも、そこに彼女は…彼女だったものはそこにいた。
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信じられなかった。あの爆発は戦車はおろかシェルターすら粉々にできるものだった。
さらに、その中心地にいたサキちゃんがいくら使徒とはいえコアを利用して爆発を起こしアンチATフィールドを展開した状態で生きているとはとても思えなかった。
煙が晴れる。大きなクレーターがあるだけだと誰もが思っていたが、僕たち2人はまるで絶望に向かうように爆心地へ向かった。
煙が消えようとする時。人影があった。僕たちは目を疑った。ラミちゃんはサキちゃんの髪飾りを強く握りしめていた。
そこにいるのは、爆発で服が焼けたのだろう。裸であぐらをかいて僕たちからみて右を向いているサキちゃんだった。
僕たちはいつものサキちゃんだと思った。でも、サキちゃんがこちら側を向くと、それはいつものサキちゃんではなかった。
全てが普通のサキちゃんだと思ったが、実際は違った。
サキの左目はまるで二酸化炭素にふれた石灰水のような色で白く濁っていた。
サキがゆっくりと口を開く…
「あっ、ごめんごめんなんか生きてたー!」
「」
「」
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ひと段落ついたあと…
「ねぇシンジ」
「何?」
「サキ殴っていい?」
「… ( ̄ー ̄)bグッ!」
ラミはサキに近づき…
「せいやっ!」
どこから出したのかわからないピコピコハンマーを出して叩いた。
ガコォン
だがそのピコピコハンマーはただのピコピコハンマーではなく、普通に鉄のハンマーだった。
ATフィールドで威力は軽減したが、それでもサキの頭にはたんこぶがあった。
「いててて…それで?どうしてこんなことになったんだだっけ?それはね…」
つまりこういうことらしい。
まずサキがアンチATフィールドでアルミサエルを吸収した時、同時にアルミサエルのコアも吸収した。
その時に奇跡的にアルミサエルのコアがサキに適合して、ATフィールドで守ったらしい。
「はぁ…つまりあの天界での噂は本当だった…と。」
「そうそう、不思議だよねー。」
「あっ、そういえばシンジくんにあの時の記憶送り込めないかな」
「私の新しく手に入れた侵食と融合でシンジくんの脳に直接記憶を送り込もっと」
「ちょっ!僕は脳天にアルミサエルを刺されたくないんだけど!?」
「だいじょぶだいじょぶ、神経からどうにかして送り届けるねー。」
そうしてサキは指からアルミサエルをだす。そしてそれをシンジの腕に入れる。
「よし、これで…」
その時シンジの脳内には聞いたことがある声がした。
『久しぶりだね。』
(この声は…神様?)
『少しこの記憶は分かりにくいから…他の使徒の記憶も入れておいて分かりやすくしておいたよ。』
(天界戦争…どんなものなんだろう…)
『それではどうぞ見てみてくれ。【天界戦争】やらというのをね…』
『あっ、ちなみに現実世界での時間は経過してないからね。』
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シンジが辺りを見回すと、そこは白い床と壁が延々と続いている場所だった。
「ここ…かな?あっ、あれは…」
そこにいるのは…3人の少女と少し離れた1人の少女。
「おーい、ゼル!こっちこっち!」
「…久しぶり。」
「…」
「サキちゃんとラミちゃんと…あとあの子は?」
床に座っている3人の中に、1人だけ混ざっている紫髪のおそらく2人と同年代の少女。
(ずっと無言を貫いてるけど…)
「ほら、バルちゃんもいるからさー!」
(バルちゃん…つまりバルディエルか…)
だが突然、サキの隣が閃光を放つ。
そして空高く誰かの体が宙を舞い…
「死ね」
まるで紙のようなものがその体の胸の辺りから斜めに両断する。
ザシュッ
ドシャッ
サァァァァァ
そしてその体…バルディエルの体は消え去る。
「えっ…バル…?ねぇゼル…なんで…」
震えた声でラミが問う。
そうするとその問われた黒色と白色の妙な仮面が描いてある服を着た少女は淡々と告げる。
「私は更なる力を手に入れる」
Season1 完
というわけで短いですがシーズン1完結です!
というわけで投票をとりたいと思います!
天界戦争編を今までと同じ1話1話にするか、劇場版のように一つにまとめるか投票取ります!
次回予告
反乱を起こした4人の使徒!
消滅する3人の使徒と残った8人の使徒!
2対1×4の長い戦いが今幕を開ける!
次回「天界戦争」