エヴァの世界に転生したらなんか色々違ってた   作:あめりです

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というわけで頑張って天界戦争かきまーす!


劇場版~天界戦争~

 

 

「それでは…【天界戦争】とやらをみてみてくれ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なんとなく喋らないでおくか…」

 

「私は更なる力を手に入れる。」

 

「まさかあの噂、信じてるつもり?」

 

「ああそうだ、あの噂が本当でも嘘でも私に損はない。」

 

「はぁ、そうですか。」

 

「サキ、逃げるよボソッ」

 

「あ?今なんて…」

 

ダッ

 

2人はゼルエルに背を向けて走り出す。

 

もちろんゼルエルも追いかける。

 

「チッ、死ね!」シュッ

 

そう言いながらゼルエルは左手を帯状に変化させる。

 

「おっと、これピンチってやつ?」ガシュン

 

キィン

 

サキは光のパイルを射出し、ちょうどよく帯の断面に当て跳ね返す。

 

その衝撃でゼルエルの左腕が跳ね上がる。

 

そしてそれにより左腕に引っ張られる形でゼルエルが姿勢を崩す。

 

ラミはその隙を見逃さずに…

 

「モードα、コードbeam!」

 

右手を銃の形にして向ける。

 

ピシュン

 

体勢を崩したゼルエルはATフィールドを展開して荷電粒子砲を防ぐ。

 

キィィィン

 

だが衝撃を抑えきれず、はるか後方へ吹き飛ばされる。

 

ドッシュュゥゥゥ

 

「ははははは!面白いなぁラミエル!また会おう!」

 

そう言ってゼルエルは吹き飛んでいった。

 

「はぁ…2度と来るなよ」

 

~~~~

 

「あんた…なんのつもり?」

 

そうしてその少女…レリエルは問う。

 

「なんのつもりも何も、あなたを殺す。それだけ」

 

そう淡々と返すのはアラエル。

 

「あっそう、『ディラックの…」

 

バン

 

その瞬間、レリエルが大きくのけ反る。

 

「!?何を…」

 

その時にはレリエルの視界にアラエルはいない。

 

いつのまにかレリエルの背後にいたアラエルは、レリエルの頭を掴む。

 

ガシッ

 

「なっ、『ディラックのうm」

 

その瞬間、レリエルの体から力が抜ける。

 

(な…なにが…おき)バキッ

 

動けないレリエルを容赦なく膝蹴り。

 

その一撃はコアまで届いた。

 

レリエルが崩れ落ちる。

 

そしてレリエルは消え去る。

 

シュゥゥゥ

 

「私の能力を理解してたら対策できたかもしれないのにね。…まぁ無理か」

 

そしてアラエルはその場を去る。

 

~~~~

 

「ふーん、それで私を殺すわけ。まぁいいじゃん、どっちの侵食が強いかなっ!」バッ

 

同時刻、別の場所でも戦闘が始まっていた。

 

戦っているのはイロウルと、全体にアルビノのように白いショートヘアの少女、アルミサエル。

 

「…あなたは私とは侵食のベクトルが違う」

 

ガシッイロウルがアルミサエルの腕を掴む。

 

「はい勝った、あとは逃げるだけぇ!」

 

イロウルに触られた部分は青く変色していく。

 

だがそれを凌駕するスピードで白が覆い隠す。

 

そして最終的に青はなくなる。

 

「えっ!?なんで消えてんの!?」

 

そして猛スピードでイロウルに接近。

 

そしてコアあたりにドロップキックを叩き込む。

 

さらに捻るようにドロップキックしたことで肉が抉れコアが剥き出しになる。

 

イロウルは吹っ飛び床を転がる。

 

「がっ…くっそー……!?」

 

そしてさらに触手のようなものがイロウルのコアを貫く。

 

「あっ…」

 

シュゥゥゥ

 

イロウルは消えた。

 

そしてアルミサエルの手に一瞬だけ青が広がり、また白に戻る。

 

「別ベクトルの侵食能力、ゲット~」

 

そう少しだけ笑みを浮かべながらアルミサエルは言った。

 

~~~~

 

「いやー、何かあったらここに集合って決めておいでよかったねラミちゃん!」

 

「ただ、ここに来ないってことはあの2人は殺された可能性が高い。あとはここにいる8人でなんとかするしかない。」

 

「へぇ~、ラミ、見ない間に鋭くなったんじゃない?」

 

そう言うのはオレンジ髪の少女、サハクィエル。

 

「そんなもんだと思うよ、誰でも」

 

そう言っているのは茶髪の少女、シャムシエル。

 

「でも…これからどうすればいいんだろ…」

 

サンダルフォンが弱気そうに言う。

 

「大丈夫、フォンちゃんはマトが守るから!」

 

サンダルフォンをマトリエルが元気付ける。

 

「私はどーでもいいけどね」

 

イスラフェルが関係なさそうに言う。

 

「で、結局どうすんのさ」

 

ガギエルが問う。

 

「よしわかった、2人1組で4方向に別れて、会った敵と戦おう。」

 

「「「「「「「わかった」」」」」」」

 

「じゃあ私とラミちゃんがこっちね!」(わかりにくいので東)

 

「じゃ私とラフェがあっち行くよ」(南)

 

「私と…マトちゃんあっちのほう行くね」(北)

 

「じゃ私たちは残ったこっちで」(西)

 

「「「「「「「「じゃあまた、生き残ったら!」」」」」」」」

 

~~~~

 

~南~

 

「やぁ。君たちか。魚の天使と音楽の天使…珍しい組み合わせだ。」

 

「タブリス…あなたも裏切ったってこと?最後どうなろうが関係ないけど私裏切りだけは嫌いなんだ」

 

「裏切った…とはどういうことだい?」

 

「知らない。とにかく死んでくれない?」

 

「待ってくれ。僕は何も知らない。」

 

「うるさい」

 

そう言ってイスラフェルはタブリスを蹴り飛ばす。

 

タブリスは転がり仰向けになって止まる。

 

「まぁいいさ。これが運命ならば…」

 

そして容赦なくイスラフェルの踵が落ちる。

 

グシャッ

 

シュゥゥゥ

 

「はぁ…進捗25パーってとこかな」

 

そこに顔色が悪いガギエルが話しかける。

 

「ねぇ…ラフェ…何か…嫌な予感がする…」

 

~~~~

 

~西~

 

「サハ、誰もいないね」

 

「そうだね、もう1人くらいいてもいいと思うんだけどなー」

 

そこに一本の帯が飛んでくる。

 

その帯が2人の間を通り抜けていく。

 

「うわっと、危ないな…これは…敵ガチャハズレか?」

 

「そうだな…大外れってとこだよ。」

 

前から出てきたのは…そう、ゼルエル。

 

「やろうか。」

 

「そうだ…ねっ!」

 

シュン

 

そうしてシャムシエルが右腕を変化させた鞭を飛ばす。

 

「そんなもの関係ない」

 

そうして帯が飛ぶ。

 

そしてそれはシャムシエルの右腕を肩ごと切り飛ばす。

 

ザシュッ

 

「いっ!?これは…中距離戦じゃ勝てっこない…」

 

「なら私がやる」

 

サハクィエルが地面を蹴り接近。

 

そして側頭部に上段蹴りを叩き込む。

 

「私は特別な能力はないけど…」

 

ただの上段蹴りのはずなのに…

 

ゴシャッ ドンッ バンッ ドォォォン

 

「がぁっ!?」

 

ゼルエルの首が折れ側頭部が弾け飛び、そのまま転がり壁に激突する。

 

それでも壁は傷一つつかないが、ゼルエルの血で汚される。

 

「私の能力は重量を通常の10万倍に上げる能力。部分的にもね。」

 

「…なかなかやるな。だがコアを狙っていない時点で二流だ。」

 

ゴキッ

 

だがそのダメージなどゼルエルにないに等しい。即座に首を元に戻す。

 

シャムシエルも傷口は塞がっているが、回復までには少し時間がかかりそうだ。

 

「ごめんサハ…ちょっと時間稼ぎできる?」

 

「わかってる」

 

「させると思うか?」シュッ

 

右腕の帯がシャムシエルにまっすぐ伸びる。

 

「狙いは悪くないけど…隙ありっ!」

 

自身の横を通り過ぎる帯にサハクィエルの強烈なアッパーカット。

 

ガコォン バギッ

 

いくら硬いとはいえ実質的に約400トンの重さだ。流石の帯も耐えられない。

 

だがそのまま飛んで行った帯がシャムシエルに飛んでいく。

 

「うわまずっ…」

 

シャムシエルは咄嗟に左腕を出すが…

 

ザシュシュッ

 

それも虚しくコアを両断される。

 

シャムシエルは膝をつく。

 

「あっ…がっ…そんな…」シュゥゥゥ

 

そして消える。

 

それはサハクィエルにとって予想外のことであった。

 

助けたと思った人が死んだのだから。

 

「あっ…シャムッ…うああ…」

 

「ちょうどよかったじゃないか。お前もすぐに同じところに行けるよ。」シュッ

 

そう言ってゼルエルはサハクィエルに左腕の帯を向かわせる。

 

キィン!

 

だがなぜか防がれる。

 

「…?」

 

「もう嫌だ…大事な人をこれ以上死なせたくない…だけど…私がいるからみんな死ぬのかもしれない…」

 

「私はもう誰とも関わりたくない。だからあなたも…死んで」

 

サハクィエルのATフィールドが…光を歪ますほど強くなってゆく。

 

サハクィエルが地面を蹴る。

 

それはゼルエルから見て消えたように映る。

 

だが次の瞬間には目の前にいる。

 

コアの上から正拳突き。

 

だがゼルエルも一筋縄ではいかない。

 

すぐに体勢を低くし、そのままタックル。

 

だが全く微動だにしない。

 

「チッ、そりゃそうか」ピシュン

 

体当たりがダメだとわかると即座にビームを発射する。

 

サハクィエルはそれでも動かないが…

 

「がはっ…うああ…ごふっ…」

 

サハクィエルは激しく血を吐いて崩れ落ちる。

 

当然である。サハクィエルの腹には…風穴が開いているのだから。

 

「まだっ…まだだ…!」(せめて…一矢報いる!)

 

サハクィエルはなんとか立ち上がり、左腕で止めを刺そうとしたゼルエルの髪を掴む。ガシッ

 

そして右腕をゼルエルの胸に突き刺す。ザクッ

 

「私はもう時期死ぬ…コアだって割れかけなんだし…だけど…ゼルエル…お前だけは…殺す!」

 

「あぐっ…やれるものなら…やってみろ!」

 

そしてゼルエルは左腕を帯に変化させる。

 

そしてサハクィエルにコアを握りつぶされる寸前、帯がサハクィエルのコアを切断する。

 

サハクィエルの体から力が抜ける。

 

(いやだ…まだ私は…何も…やれてな「お前は…どうして他人のためにそこまでできる?」

 

「私はそれがよくわからない。来世で会えるのなら…」

 

「きっとまた会おう。」

 

(お前なんか…会わなくていいよ…バーカ…)シュゥゥゥ

 

サハクィエルは跡形もなく消えた。

 

だがその最後の顔は、間違いなく笑顔だった。

 

「お前と戦えたこと、誇らしく思ってるよ」

 

「さぁ、少し回復するまで待つか。」

 

~~~~

 

~東~

 

「へぇ…ラエちゃんかぁ」

 

「そうだよ」

 

そこにいたのは白髪のボブヘアの少女…アラエルだ。

「あなたも…裏切ったの?」

 

「裏切ったって他人聞き悪いね。私は他の使徒に興味があるの」

 

「それで殺しちゃ本末転倒でしょ…まぁいいや、倒す、モードα」

 

ピシュン

 

アラエルはビームを避けるためにジャンプする。

 

そしてそのまま飛ぶ。

 

アラエルは空中から2人を見つめる。

 

「ラミからやろうかな」

 

そう言ってアラエルは片手を銃のようにする。

 

バンッ

 

銃声のような音が聞こえた後、やはりラミがレリエルのようにのけ反る。

 

「ん?これは…」

 

「私の能力は『情報を送り込む能力』…あっ言っちゃった」

 

「なんで自分で言ってんのさ」

 

「まぁいいや、バン一回につき一定量の情報が流れ込む。触れたら1秒でそれの約500倍くらいの情報が流し込まれる」

 

「うわ厄介」

 

「知られたからには帰すわけにはいかない。さっさと死んで」

 

そう言ってアラエルは降りてくる。

 

「近づかせるか!モードα」ピシュン

 

「あっ、またこれか」キィィィィン

 

当然のように防がれる。

 

ピシュン

 

いつのまにか背後にまわっていたサキが光線を発射する。

 

「くっ、めんどくさい…」キィン

 

~その頃北では~

 

「ぁ…ぐぁ…」

 

マトリエルの姿はなく、ただ首を絞められるサンダルフォンがいる。

 

そしてサンダルフォンの首を絞めているのは…

 

アルミサエル。

 

アルミサエルは片手でサンダルフォン首を絞めている。

 

首を絞めている手から触手が出ており、サンダルフォンの体内に入っている。

 

ボコ…ボコボコ…

 

「これがコアか…そこね」

 

アルミサエルはそう言うと、

 

コアへ向かって指を突き立てる。

 

「ああ…そんな…」ザクッ

 

アルミサエルはそんなサンダルフォンのコアを容赦なく触手で貫く。

 

「私を殺してもいいけど…」

 

「なに?」

 

「あなたは絶対罰を受けるよ。絶対に」

 

涙を浮かべながらサンダルフォンは言った。

 

そう、これは心だけは負けまいというサンダルフォン自身の最期の抵抗であった。

 

「そう。さよなら」

 

シュゥゥゥ

 

「これで三つ…なんか気配がするのは…こっちかな」

 

その目は確実に南を見据えていた。

 

~南~

 

「そうなの?どうしたんだろ」

 

「わからない。何か嫌な予感がする」

 

「hmm…別にどーでも良いじゃん。まぁ適当に歩いてこ……?」

 

「あっ!危な…ザシュッ

 

突然の出来事であった。

 

突然何処からともなく帯が飛んできて、イスラフェルの体の腰から下を両断した。

 

「えっ?これどっからきたの?まぁいいか」

 

そういうとイスラフェルは上半身と下半身で距離を取ると…

 

ズリュッ

 

それぞれの切られた部分から体と服が生えてくる。

 

下半身だった部分はオレンジ髪の少女になり、

 

「私は甲!」

 

上半身だった部分はグレー髪の少女。

 

「乙…よろしく」

 

「はえー、目の前で見るのは初めてだけど性格まで変わるんだ」

 

「そうだね、いつも表に出てるのが私で」

 

「私はたまに出てくるだけ…」

 

そうして話していると…

 

「愉快に話とは呑気だな」

 

「おっと、そうだったね。君がいるんだった」

 

「死ね!」シュッ

 

帯がガギエルに向かう。

 

「危ない!」ドン

 

イスラフェル甲がガギエルを押すが、自分が帯の範囲内に入ってしまう。

 

ザシュッ

 

その帯はイスラフェル甲の上顎から上を切り飛ばす。

 

帯が戻る。

 

「これで1人…ん?」

 

その瞬間、他の使徒と比べ物にならないスピードで甲の顔が再生していく。そして瞬く間に完全に治る。

 

「ごめんごめん、驚かせちゃった。私はどれだけやられても大丈夫だから」

 

「なんだよその能力…チッ、分が悪いか…?」

 

ファァァァァァ

 

甲が飛び、爪が鋭くなる。

 

そしてゼルエルに飛び掛かる。

 

ゼルエルは避けようとするが…

 

ピシュン ドォォォン

 

甲の目からビームが出て、ゼルエルの右足に命中する。

 

その隙を見逃さず、甲は爪を振り上げゼルエルの顔に振りかざす。

 

ゼルエルはなんとか顔をひねるが、左目を切り裂かれる。

 

ザシュッ

 

「ぐあっ…わかったぞ…攻略法!」

 

「!?乙ちゃん、早く逃げ…」

 

甲が叫ぶがもう遅い。

 

ゼルエルが両手を帯に変える。

 

「ラフェっ、私が時間稼ぎを…ピシュン

 

ゼルエルのビーム。

 

ガギエルは吹き飛ばされる。

 

「ああっ!」

 

(どこまで…吹き飛ばされた?…は?)

 

ガギエルは顔以外の右半身を丸ごと失っていた。ATフィールドを極限まで強くしたサハクィエルでさえ腹に風穴が開く威力なのだから、こうなるのは当たり前だろう。

 

(やばい…コアは…あっ)

 

その時、ガギエルは見てしまった。

 

自分の体が下から崩壊していく始まりを。

 

「あ…ああ…いや…嫌…そうだ…ラフェに加勢を…ザシュシュッ…あっ」

 

ガギエルが見たもの。それは、同時にコアを両断される甲と乙の姿であった。

 

2人ともこちら側を見て驚いた顔をしながら消えていく。

 

(私の…せい?私が…吹っ飛ばされたから?そんな…え?あれ…誰…シュウウウウ

 

ガギエルが最期に見た光景。

 

それは、白髪の少女がゼルエルへと襲いかかる光景であった。

 

~東~

 

ガギエルが死ぬときと同時刻。

 

アラエルは今、絶賛追い詰められている。

 

あれからATフィールドを貫通されるほど近づかれることが多くなり、さらに手を重点的に狙われることが多くなった。

 

右腕はサキの光線で根本まで消し飛ばされ、左腕もラミのγで肘から下はかろうじて繋がっている程度である。

 

だが右腕の傷は塞がり肘あたりまで回復し、先ほどやられたばかりの左腕もくっつき始めている。

 

一方の2人はと言うと、ラミはγで左腕がやられたが、現在は肘と手首の中間まで回復。

 

サキはほとんど無傷。

 

アラエルの攻撃…仮に『銃撃』としよう。

 

ラミが60回、サキが95回ほど喰らっているが…

 

「ねぇラミちゃん、なんかこの情報って変な感じ」

 

「そうだね、まるで胃に直接食べ物を送り込まれてるみたいな感じ」

 

「フゥー…そろそろ飽きてきた」

 

「「…?」」

 

「潰す」シュッ

 

いつのまにか視界からアラエルが消える。

 

「なっ!?どこに…」

 

シュンッ

 

アラエルはいつのまにか2人の上にいた。

 

踵が落ちる。

 

ドゴォォォン

 

それは正確にサキの首元を捉える。

 

ラミは衝撃に驚き、咄嗟にバックステップで距離を取る。

 

「サキ!」

 

「あぐっ!はな…せぇっ…」

 

サキはなんとかもがこうとするが、声帯が潰れてうまく声が出せない。

 

そのままアラエルは踵に力を込め、サキの喉を潰そうとするが…

 

パシッ

 

「つか…んだぁ!」ググググ…

 

サキの腕の筋肉が隆起する。普段の腕からは考えられないほど。

 

「!?まだこんな力が…」

 

バキッ

 

そして簡単にアラエルの足を折る。

 

アラエルもどうにかサキから距離を取るが…

 

「ぐっ!くそっ、キュウウウウウウウウウウン

 

その時、謎の音。

 

「…まさか…」

 

アラエルが薄ら笑いを浮かべて横を見る。

 

五つの青いヒトデ型。一つの赤いヒトデ型。

 

そう、隣にいるのはラミだ。それもΩを発動しようとしている。

 

「あっ…さよなら」ピシュン

 

ドン ドゴォォォォォォォォォォォォン

 

軽い衝撃が来た後、ものすごい爆発が起き、アラエルは鮮血を撒き散らしながら錐揉み回転して吹き飛んでいく。

 

転がった後、アラエルはサキたちからかろうじて見えるほどの距離に止まる。

 

「ぐぁ…あ…(どうなった?コアは…えっ)

 

アラエルは見てしまった。

 

コアこそ壊れていないが、コアが剥き出しになるくらいまで肉が爆散し、腕も肩あたりの少ししか残っていない。

 

「まずい…こっちに来る…回復は…間に合わない…え?あれ…あれって…」

 

その人物はアラエルに近づき、しゃがみ込む。

 

「アラエル…ここで何をしてるの?」

 

(アルミサエル…さて、私の生死は彼女にかかってるわけだけど…)

 

「アル、そこをどいて」

 

「私がトドメを刺す。だからどいて」

 

「残念だけど私の目的のためにこの子は私が殺す」

 

そうしてアラエルを…

 

ザシュッ

 

「「!?」」

 

帯が貫く。

 

それは紛れもないゼルエルのものである。

 

「アル…どうしてそれを…」

 

「あぁ、言ってなかったね」

 

「私の能力の一つ目は触手」

 

「コアを貫いたら殺せる。それだけ」

 

「もう一つの能力は、殺した使徒の能力を使える能力。」

 

「仮に私に殺された使徒を『一次使徒』としよう。そうすると一次使徒が殺した使徒、『二次使徒』の能力も一回だけ使える。」

 

「タブリスだけは能力を奪えなかったみたいだけど」

 

「アルちゃん、私たちはそう簡単には殺れ…シャキンシャキンッ…えっ?」

 

いつのまにかサキの両腕は無くなっており、足からも感覚がなくなる。

 

ブシュウウウウウウ

 

血が吹き出す。

 

サキはしばらくの間上の空だった。

 

ふと我に帰る。

 

すぐに聞こえてくるのはラミの声。

 

「くぅっ…やめ…ろ…」ボコボコボコ

 

(あっ…まずい、このままだとラミちゃんが…あれ?ラミちゃんが…死ぬ?)

 

(嫌だ…そんなの嫌だよ…嫌嫌嫌嫌嫌嫌…)

 

(もうさ…私が私じゃなくなってもいいからさ…ラミちゃんだけは…助けてよ!)

 

「後少し…」

 

ザッ

 

音がする。アルミサエルはそちらを振り向く。

 

片足だけで立っているサキがいる。

 

(おそらく回復を集中させた…大した問題じゃない…このまま…」

 

ズリュリュリュッ

 

瞬く間に四肢が生える。

 

なぜかサキの目は紫色に染まっている。

 

「!?なん…ピシュン

 

ドォォォォン

 

あっという間にラミとアルミサエルとの接続が断たれる。

 

それはそう、腕が消え去ったことを意味する。

 

そちらに気を取られているうちにラリアットが飛んでくる。

 

ガガガガガガガガ

 

ラリアットで首を圧迫されたまま…ドォン

 

壁に打ち付けられる。

 

「あがっ…」ドォン

 

腹に打ち込み。

 

両手でラッシュへと変え、ドドドドドドドドドドド

 

1秒間に10回でもあろうかと言うほどのパンチを腹に当てていく。

 

そこはやはり硬いゼルエルの産物というべきだろう。腹は凹んでいるだけで済んでいるが…

 

そこでサキはいきなり胸ぐらを掴んだまま180°方向転換。

 

アルミサエルの体が少し宙に浮く。

 

そのままサキは少しためがありながらも…

 

ボゴォォォ

 

さらに腹に強烈な殴り込み。

 

「ごふっ…」

 

アルミサエルが血を吐く。

 

そしてそのまま吹っ飛ぶ。

 

(いや…ここで着地して…反撃を…)

 

だが、それも読まれている。

 

アルミサエルの着地地点にもうサキはいた。

 

(なんで…そんな早く…)

 

そして…

 

ボゴォォ

 

背面に強烈なパンチ。

 

ついに腹に穴が空いた。

 

「がふっ…イスラ…フェル…」

 

するとアルミサエルの体が2つに分裂し、傷が即座に癒えていく。

 

「まだ使いたくなかったけど…ここで使わなきゃ意味がない」

 

(そして2人からの攻撃を防ぐ方法はサキにはないはず…いける!)

 

ガシュゥン

 

(光のパイル…それで何ができると…)

 

ブォン

 

すると突如、パイルが二又に分岐する。

 

そして二つのコアを同時に貫く。

 

シュンッ

 

分裂が解除される。

 

「あぐっ…なぜ…」

 

ザッザッ

 

近づいてくる。

 

アルミサエルはなんとか立ち上がり…

 

「なんだあんたは!」ジュワッ

 

溶解液を発射する。

 

それはサキの腕にまとわりつき…

 

ジュウウウウ

 

溶かす。

 

(よしっ!それは回復するまで時間がかかる!今のうちに攻撃を…)

 

シャキンッ

 

「…は?」

 

それもそうである。

 

なぜならサキが自分から腕を切り落としたのだから。

 

そしてすぐに再生。

 

すぐに距離を詰められ…

 

ガシッ

 

コアを掴まれる。

 

「あっ…いや、負けるのはしょうがない運命だったかもしれない…」

 

その時、目の色が紫から紅に戻る。

 

「アルちゃんはよくやったよ、アルちゃんにも大義はあったかもしれないけど、私たちにだって大義はある。殺人?殺使徒?なのかはわからないけど、とにかくみんなを殺すのはルール違反。それだけは肝に銘じておくこと!」

 

「…わかったよ。じゃぁ私からも一つ。」

 

「なに?」

 

「私の力、大事に使ってね。」

 

アルミサエルは笑顔で言った。

 

「…うん、わかった!あなたの力は私が引き継ぎます。おやすみ。」

 

ガシュン

 

(これでいいんだ。これで…)

 

ザッザッ

 

「サキ?さっきのは…」

 

「なんでもないなんでもない!ここはちょっと嫌だね…別のところに行こうか。」

 

「…ハァ、わかったよ。行こうか」

 

消滅する身体の中アルミサエルは考えていた。

 

(結局あんないいこと言っちゃったけど…また会えたら…戦えるかなぁ。今度はライバルじゃなく…チャレンジャーとして。だって私は…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一度ライバルとして勝負に負けた、LOSERなんだから。)




♪~~

♪いつも通りの通り1人♪

♪こんな日々もはや懲り懲り♪…

ということでご長読ありがとうございました!

自分的には今回を映画とすると、主題歌は『SPECIALZ』、EDは『LOSER』にしてみたいです!

一度通常話挟んですぐSEASON2に行きますんで!よろしくお願いします!

ちなみに各キャラのイメージといたしましては

シャムシエル
茶髪ロング

ガギエル
銀髪ボブ

イスラフェル甲乙
甲がオレンジ髪で乙がグレー髪のショート

サンダルフォン
茶髪ショート

マトリエル
黒髪ロング

サハクィエル
オレンジロング

イロウル
青髪ミディアム

レリエル
白黒ショート

バルディエル
紫髪ロング

ゼルエル
白黒ロング

アラエル
白髪ボブ

アルミサエル
白髪ロング

タブリス
カヲル君

って感じで解釈後は自由でお願いします!
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