死霊術師は腐敗城を操る   作:明日朝明日

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1.傀儡の生き様

ネトロアリスの土の上で私は蘇った。

 

私の名前はフランですよろしくお願いします。

 

私のことを紹介する前に私の国を紹介します。

永世中立国ネトロアリスは限定的な魔力輸出によってGDP10位にのぼる超経済大国です。

私もこの国で生まれ育ち、29歳が始まるまで呑気に過ごしていました。

 

しかし第四次世界魔法科学大戦が始まりネトロアリスは戦争の渦に巻き込まれていきました。他国に侵攻されたために防衛の名目でやむなく魔法同盟国側に加わったからです。

 

戦争はそれはもう悲惨なもので死者は合計で5000万人を超えました。私も戦争に駆り出されました。

なぜかというと私は死霊術師

だからです。死者が増えるたび私の兵隊は増えます死者には魂の残滓の力が常にあるため、他国の兵隊たちを殺戮するのは造作もありませんでした。

 

そして殺した兵隊を操りまた兵隊を殺しまた兵隊を操り兵隊を殺した結果ネトロアリス含めた魔法同盟国側が勝利寸前になりましたが、科学同盟国側は核兵器を使えるだけ使いネトロアリスを滅ぼしたのです。

 

国は滅び国民は皆死にました。私も死にました。

しかし死ぬ直前魂が離れる瞬間に、自身に蘇生の呪文を刻みつけ死者として蘇ったのです。

 

 

脳ははみ出し手は無くなり足は骨だけになりましたが私は生きています。とにかく喉が渇いたので近くの川に行き水を飲みましょう。

 

まずい! ドブ川魚のはらわたの味がします。

ふと顔を上げると川には無数の死体が浮いていました。仕方がないので死体の血を啜ってみると

 

美味しい! 蜂蜜漬けの薬草紅茶ハーブティーの味がします。

なるほど死者が生者を襲う理由が理解できました。

しかしこれからどうしましょう。見渡す限りの地平線は美しいですが何も無いのは寂しいです。

戦争がどうなったのか他国はどうしているのか気になりますがまずはザンダロード城へ行きましょう。

 

ザンダロード城とは国王や貴族が住まう城で私もそこで生活していました。そこへ行けば伝書カラスを使い世界の状況を把握できます。城がまだ残ってると良いのですが。

 

2時間歩くと死者のくせに疲れてきました。

城まではあと何百キロでしょうか先は長いですね。

ふと横を見やると死体が積み重なっています。ここは元々避難施設だったのでしょうか。

 

閃きました。うまくできると良いのですが。

 

やった! 死体たちを動かせました。なぜ今までこの発想が浮かばなかったのか分かりませんがとにかくよろしく皆様。死体たちの肉体骨筋肉を融合させ死体馬を作りました。跨ると元気そうに嘶いなないています愛おしいですね。

 

行け! 死体馬は快音を鳴らして走り出します。

想像より遥かに早く少し怖いですがこれは便利ですね。名前はメアリーとします。

 

おっ、城が見えてきました。かなり崩壊していますがやはり美しいですね。メアリーは楽しそうです。

カラス部屋に行き中を確認したところカラスは全滅したようですねまあ操れるので関係ないですが。

 

カラスを操り飛び回らせ他国から回収した文書から情報を得た所いくつか分かりました。

 

まず世界は崩壊しました。

核爆弾がネトロアリスを蹂躙した直後に魔法同盟国側は激しく怒り科学同盟国側全てに隕石を落としました。当然彼らにこれをどうにかできる訳はありませんつまり戦争は魔法同盟国側の圧勝でした。

しかし魔法同盟国側に潜んでいたスパイの手によって魔法使い達は乱心し自国にも隕石を落としました。

 

そうして世界は隕石によって終焉を迎えたのです。

 

次の話では宴が開かれます。ここまで見てくれてありがとう。




最近冷えてきたので体調には気をつけてください
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