BAWS第二工廠防衛戦
今日のクロウの姿はRaDタウンでも解放戦線の基地でも無く、服装もパイロットスーツや普段着でも無く、フォーマルなスーツ姿だった。
此処はBAWS第二工廠、自分が目覚めた場所だ。
「懐かしいな⋯⋯」
「そうなの?」
クリスも今日はスーツ姿だ。
「昔、仕事中の父に会いに行く度にこの廊下を渡っていたよ」
クロウは遠い目をする。失った半心を思い出す様に、
クリスは気づかなかった。亡くなった両親の事だと思ったから、
暫く歩いていると、会議室の前に一人の七十代の男性が待っていた。
「よぉ!クロウか。デカくなったなぁ!!」
「ご⋯ご無沙汰してます」
男性はクロウの肩をバンバンと叩く。
「別嬪の嫁さんも貰って!」
男性の言葉に「まだ結婚してませんけどね⋯⋯」と返すクリス
この男の名はリカルド・リンバス。
BAWSの代表の一人にして、オーバーシアーの友人の一人。
そして、技研の関係者ではない。
彼は、ヒロキやウォルターと共に一度木星圏へと渡り、地球圏式の経済学を学びこの星に戻ってきた一人だ。
彼の目的はもしも再びルビコンを焼くことになれば誰かがルビコンから人を脱出させる為にオーバーシアーの隠れ蓑の一つであるBAWSの代表の一人となった。
そして、彼はBAWSを大きくしルビコンⅡやルビコンⅠにまで工廠を置ける様にした。
無論彼等の力だけでなく、吸収合併した弱小企業(バショウフレームを作っていた企業等)の尽力も有るが、
尚、クロウの父ヒロキは技術者として所属していて、その時に母と出会い、一目惚れでクロウが産まれたのだ。
因みに序での話だが、惑星封鎖機構は随時、惑星脱出の用意は有る(最低限の財産の持ち出し以外は禁止)身寄りが無ければ孤児院に入れるなど一応は温情が有る。
それと通信に関しては特に封鎖はされていない。あくまで惑星に入り込もうとする企業組織個人に対しては罰則は有るが
閑話休題
会議室に入ると、エルカノ、ファーロン、シュナイダー
3つの企業の代表が座っていた。
彼等が此処に居る理由。
ALBAフレーム。原作でラスティが使っていたエルカノ製の最新フレーム。この世界では俺とラスティ用に作られる予定である。
原作では恐らく621が捕まった後に合流して、スティールヘイズ・オルトゥスを仕上げたんだろう。
621に負けたのも恐らく調整不足。
なので、テストパイロット兼エンジニアとして俺が開発協力を行い。開発を可能な限り早める
そして話し合いが始まる。
3時間が経過して、一息つけようとすると、
ドォン。
何処かで爆発音が響く。
俺は直ぐに通信設備にかける。
「此方、会議室!何が有った!?」
『け、警備中のACが何物かに襲われたもようです!』
「代表の皆さん!直ちに避難を!」
「お、おうっ」
俺はジャケットトネクタイを脱ぎ捨て、
「リカルド代表。使えるACをお借りしたいのですが!」
此処からヘリよりも警備部のACを借りた方が早い
「いや、それよりもええんが有るで!」
シュナイダーの代表。キンジ・トヨタ氏が提案してきた。
「ウチが乗ってきた機体を使えばええんや!」
そう言って彼等は格納庫に向かう。
「コイツは!」
「ウチが持ってきたナハトライアーや」
良かった。頭空力のラマーガイアじゃなくて、
「コイツはV.Ⅳも乗ってるええ機体やで!」
俺は仕方ないとして直ぐに乗り込んだ。
OSチェック。クリア
武装はレーザーショットガンにハンドパルスミサイルとにプラズマミサイル×2
「ブッタとランセツRF又はエツジンは有りますか?」
『すまん!ブッタはそこの倉庫に有るがランセツとかは切らしてないんだ!』
社の商品置いてといてよ。と言いたいけど我慢して
『了解。クリス!換装装置は!?』
俺は外のクリスに話しかける。
「準備OK」
左肩のプラズマミサイルとパルスブレードを換装し、倉庫から出る。
敵は、ピーッ!警告音が鳴ると同時に左方向へとクイックブーストをする。しかし、
グラァ!
バランスを少し取り違える。
やっぱりな、
今のは機体の特徴捉えきれなかったから少しバランスを取り違えたが、
大体の感覚は掴めたので、先程の敵機は既に倒した。
機体を見てみると、やはりゴースト⋯⋯オールマインドの手先だ。
しかし、此れが原作通りなのか?
それともイレギュラーたる俺を狙って⋯⋯
分からん⋯⋯とりあえず駆逐するか⋯⋯
チャージショットのレーザーショットガンでスタッガーを取ってチャージパルスブレードで最後のゴーストを破壊した。
キツい⋯⋯パイロットスーツ無しな上に不慣れな機体に不慣れな武器でやった今日はもうクリスの膝枕で癒されたい。
『クロウ!』
「ちぃ!」
クイックブースト!直後にプラズマが通り過ぎる
何物だ!?
『コード15。シュナイダー製のACを確認。正体不明勢力と交戦していた様です』
封鎖機構!?
APはまだリペアキットが2回残ってるが弾薬が元々少ない上に十一機のゴーストで半分以下。
コイツで何処までやれるか?
『!?クロウ!3分持たせて!!』
「?了解!」
『敵対するなら排除する!』
「先に攻撃しておいて!」
俺は封鎖機構と戦う。
「クソッ!弾切れか!」
俺は弾切れのレーザーショットガンをパージする。
残りはパルスブレードのみ
『何と言う奴だ⋯⋯不明勢力の後に我々を此処まで食い下がるとはな、敵ながら敬意に評する』
「ゲホッ⋯⋯ソイツはありがてえな」
パイロットスーツ無しで無茶したせいで内臓にキテるな。
これ以上は本当にキツい。
まぁ、だからこそ。
「こんな時だからこそ笑うのさ!」
歯を剥き出して笑う。
『その意気や良し!』
まぁ、
『やれ。621』
援軍が来てくれたんだけどね。
「済まないな⋯⋯レイ」
『問題有りません』
この後来るとしたら⋯⋯
「ウォルター。何故此処に?」
『ケイト・マークソンなるエージェントに依頼されてだ』
『ケイト・マークソン⋯⋯オールマインドのエージェントか⋯⋯』
しかし、原作でも有ったが何がしたいんだ?アイツは⋯⋯
『クロウ!ウォルターさん!レーダーに反応!!大きい!多分カタクラフト!それも2機!』
嘘だろ!カタクラフトが2機?
これじゃ無理だ!
「レイ!ウォルター!俺はブラックバードに乗り換える!時間を稼いでくれ!」
俺はアサルトブーストで自分のヘリに戻る。
『メインシステム 戦闘モード起動』
急いでブラックバードに乗り込み、機体を起こす。
可能ならアサルトにしたかったが時間がない。下手をすればエクドロモイがやってくる。イグアスが記憶を不完全とは言え持っていたのだ。オールマインドは全ての記憶を持って621を陥れる為に原作の倍持ってくる可能性は少なくはない。
直ぐにレイの元へと向かう。
クロウの予想通りカタクラフト2機に追加でエクドロモイが3機やって来た。
そして、それを遠方から見ている存在が居た。
『強化人間C4-621貴女は危険すぎます』
クロウの予想通り、彼女ケイト・マークソンことオールマインドは3週目の記憶を所持していた。
そして、621を排除するために嘗てと違いたった一人で前回の倍の執行機と戦ってもらう事にした。
本当はもっと数に任せたかったが、彼女?の偽装情報ではこれが限界であった。
しかし今回は追加でゴーストを追加していたのに何者かの手によって破壊されてしまう。
『イレギュラー・クロウ』
(自称)優秀な人工知能であり、前回のデータを持ち合わせるオールマインド。しかし、彼に関しては殆どデータが無いのだ。
無論今まで集めたデータを照合しても、特別な面は技研のナガイ教授の孫である事、ミドル・フラットウェルの甥っ子である事と幼少期に第二工廠のコーラルの支脈で溺れた経験が有るだけ、
それなのに彼の存在だけでRaDはBAWSやエルカノと同等の星内企業なってるし、死んでる筈の人間が多数生きてるし、挙句の果てにはウォッチポイントアルファで死ぬ筈のV.Ⅴホーキンスが殺られるわ。
(自称)優秀なオールマインドでも理解が追いつかなかった。
しかも、腕前は精々フロイト等理不尽とは言えない程度レベル(十二分に高い。最後の621が異常なレベル)
次のウォッチポイントはスッラだけでは勝てませんね⋯⋯
そう考えながらケイト・マークソンは去って行く。
「とっとと死ねやぁ!!」
レイと合流してエクドロモイを一機と
『く⋯クロウ。大丈夫?』
流石の俺も今日と言う今日は本当に疲れた⋯⋯⋯
「リカルドさんに伝えといて、今回撃破した執行機回収して解放戦線に渡しといてって、俺はもう寝る」
『⋯⋯うん。お疲れ⋯⋯』
オールマインドに目をつけられている事も知らずにクロウはヘリへと戻った。
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本日のアセン
AC名 『ナハトライアー・トヨタ仕様』
パイロット名 『キンジ・トヨタ』
右腕 WUERGER/66E
左腕 PFAU66D
右肩 Vvc-703PM
左肩 Vvc-703PM
頭部 NACHTREIHER/44E
コア NACHTREIHER/40E
腕部 NACHTREIHER/46E
脚部 NACHTREIHER/42E
ブースター BUERZEL/21D
FCS FCS-G2 P05
ジェネレーター VP-20D
コア拡張機能 ターミナルアーマー
解説
シュナイダーの技術者のキンジ・トヨタが第二工廠に持ち込んだ自衛用AC。基本的に自分は弱いと思っているので狙わなくても良いEN系のミサイルともしもの時の近接用としてレーザーショットガンを装備。
因みにトヨタが関西弁なのはYouTubeの関西弁のラスティが元ネタ。
今回はクロウが乗ったので左肩のプラズマミサイルをパルスブレードに変更した。
クロウがオールマインドに目を付けられた。