BRANCH/多重ダム防衛
原作通りに封鎖機構のカタクラフトや新型HC等を撃破して、つい先日には解放戦線はレイの助力と前もって仕掛けたウイルスで、壁を封鎖機構から奪還した。
まぁ、それにあの陰険メガネ(スネイル閣下(笑))がブチギレてしまい
ランカー上位2名を解放戦線の拠点に送り込む事をスパイ(ラスティとは別人)から報告を受けたフラットウェルは最高戦力である俺を防衛責任者として登用。
一応外部の人間だけど、皆からは
「「「お前が外部の人間な訳ないだろ!!」」」と言われた。
まぁ、流石に上位ランカー2名に俺個人じゃキツいのでレイが僚機として来ているが、
俺とレイは秘匿通信で簡単にブランチに対して説明する。
その因縁も、
『れいゔんもくるの?』
まだ舌っ足らずだが喋れる様になったレイ
「ああ。記憶通りならな」
前回の戦いでは奴らと戦わずにいたらしい。
『クロウ⋯⋯』
「エアか⋯⋯」
『言うのが遅れましたが、貴方の考えも分かります。ルビコンを守る為にコーラルを段階的に焼き払う。
最初の世界のオーバーシアーの考えよりも私たちに寄り添っています。
あくまでですが⋯⋯コーラルによる破綻⋯⋯これさえ何とか出来れば⋯⋯』
「悪いが⋯⋯俺は俺の考えを改めない⋯⋯ぶっちゃけ、エアの様な変異体もいるだろうが、俺は俺の守りたいものの為に戦う。お前がレイと戦った様にな⋯⋯俺の考えを変えたければ、代案を持ってきてくれ⋯⋯流石にドスコイエアちゃん号は勘弁してほしいが」
『分かり⋯⋯ドスコイエアちゃん号って何ですか!?』
『ああ、えあののっていたあれ?』
「ああ、正式名称SOL644。技研の祖父の作り出した機体の一つだ」
『そっか⋯⋯』
『二人ともヒソヒソ話は後にして、来るよ!数は3!』
『やはり待ち受けていたか、レイヴンの偽物!』
『キング。分かってるね!アタシらの役割は⋯⋯』
『行きましょう。レイヴン』
『⋯⋯⋯⋯』
3機のACがガリア多重ダムへと向かう。
「初っ端からレイヴン有りとはな!」
俺とレイも飛び出す。
『アタシと戦うって、因縁も有るし妥当『要らん⋯⋯』
俺は重ショットガンとソングバードをアンバーオックスに当て即時スタッガーに陥らせてマニュアル操縦でパイルバンカーを当てる。
『ちぃっ!』
其処にMT部隊のミサイル飽和攻撃が迫る。
『脱出しろ!シャルトルーズ!!』
『ちぃっ!』
『ACアンバーオックス撃破!』
『シャルトルーズをこうも容易く⋯⋯恐ろしいな⋯⋯』
爆散したアンバーオックスを尻目に、
「皆、頼みが有る⋯⋯手を出さないでくれ⋯⋯」
自分でも分かるほど、常に声とは違う冷たい声、
通信からは新兵たちが短い悲鳴が聞こえ、ダチからは『分かった⋯⋯勝てよ』との声援が返ってくる。
『一体⋯⋯何を?』
『弔いさ、家族のな⋯⋯』
今まで数多の敵と戦った。ムカつく奴もいた。越えるべき親友もいる。しかし、コイツと対峙した時には俺じゃない俺、永井九郎ではない。クロウ・ナガイの残滓が言ってくる。『父と母の仇だと』
「今から17年程前、ベリウス南西部の解放戦線の基地を襲撃した事を覚えているか?」
『⋯⋯ああ、先代のシャルトルーズが殺られたからな⋯⋯』
「そうか⋯⋯じゃあ
『⋯⋯!!まさかお前は!?』
「あの時、お前が殺した母と!それに巻き込まれた父の!」
そして、心が壊れたクロウの
「仇だ!此処で取らせてもらいもらうぞ!キング!!」
『此れもよくある話か⋯⋯自分がこうなるとは思わなかった⋯がな!!』
重ショットガンとリニアガンが同時に発砲される。
『驚いたわ。彼にそんな過去が⋯⋯』
私も知らなかった。
『621。キングの事は奴に任せて、お前はお前の敵を排除しろ』
「りょうかいしました」
そうだ。私には敵がいるのだ。
『ちぃ!シャルトルーズを破っただけの事は有る!』
「何処まで上から目線だ。裸の王様風情が」
キングと言うならアリーナ1位を取ってから言え、
『貴様っ!』
「気にしてたのか?それは済まない」
煽り、相手を怒らせる。戦いの基本だ。
普段はしないがこいつだけは別だ。
「全然思ってもいないがな⋯⋯」
だって⋯⋯
「死ね!!」
お前は此処で死ぬのだから!
『キングっ!!⋯⋯⋯お疲れ様でした⋯⋯』
『やったな⋯⋯クロウ⋯⋯』
クロウがキングを倒した。じゃあ私も
「さようなら⋯⋯れいゔん」
パルスブレードがナイトフォールを斬り裂き、ナイトフォールが爆発する。
『レイヴン!反撃を!
…そう…見届けようと言うのね…この翼が…彼等をどこに運ぶのかを』
『させないよ!』
レイヴンのオペレーターの言葉をクリスが遮った。
『何を!?』
『既に貴女たちの通信から座標は割り出している!
貴女たちは怨みを買いすぎたのよ!』
『そ⋯そんな⋯⋯!?いつの間に!?きゃーーー!!』
レイヴンのオペレーターの悲鳴と爆音と共に通信は途切れた。
『師叔⋯⋯見えていますか』
解放戦線の古参兵が映像通信をフラットウェルに流していた。
「⋯⋯ああ⋯⋯」
フラットウェルは両手で目を抑え、溢れんばかりの涙が隙間から流れていく。
「リンダ⋯⋯ヒロキさん⋯⋯お前たちの息子は⋯⋯こんなにも強くなった」
今だけはルビコンの未来も解放戦線の師叔としての顔も関係なく、只々、兄として叔父として泣いていた。
レイを先に帰らせて、生存者がいないか確認をして、ヴェスパーが追撃に来ないかを確認してから帰路に着く。
「疲れたぁ〜」
達成感⋯⋯復讐は呆気なく終わったからか、そんなものは無いが⋯⋯決着は着いた。俺はフ
ィーカを淹れて、クリスの元へと向かう。
「クロウ⋯お疲れ⋯⋯」
クリスにフィーカを渡して、サブシートに座り込む。
「ああ⋯⋯」
「この後はどうなるんだっけ?」
「ん?アイスワームが出てきて、企業が手を組んで、ウォッチポイント・アルファでレイが無双する予定だ。
その後は以前話した通りに3つのルートに分かれるけど、今のレイなら第四のルートを選ぶだろ⋯⋯」
「クロウはさぁ⋯⋯終わったら何かしたい事は有る?」
クリスの言葉に俺は考えもしなかったな⋯⋯
「そうだな⋯⋯余裕が有れば、結婚式を挙げたいな」
「!!⋯⋯うん!そうだね!!皆。ウォ⋯⋯お父さんもお母さんも、オーバーシアーの皆も、解放戦線の皆も祝ってくれるよ!」
俺の言葉に赤くなり、早口で喋るクリス。俺は立ち上がり、クリスの唇と俺の唇を合わせようと手を添えて、
ドォン!
衝撃が走りクリスの頭にヘッドバッドを喰らわしてしまう。俺も痛い。
俺たちは今の衝撃の正体を探ると、
「此処でコイツが来るとはな⋯⋯」
V.Ⅰフロイト。俺はクリスを守る為に通信を入れる。
「フロイト。話が有る」
『何だ?』
「サシで戦ろう」
数秒の沈黙の後、
『話が分かるな⋯⋯』
フロイトは静かに微笑む。
『フロイト!何を言っているのです!?早くその土着の鴉をやりなさい!』
『ああ⋯⋯そうだったな。スネイル(通信拒否)さぁ、やろうか』
「⋯⋯お前、いつか刺されるぞ」
『えぇ、本当に刺したいですよ!』
「うおっ!」
通信拒否ったぽいのに⋯⋯読んでいたから向こうで通信を強制的に繋げられる様にしたのか?
『フロイト⋯⋯貴方の趣味嗜好に最早文句は言いませんが、確実に⋯か・く・じ・つに!その鴉を駆除しなさい!!』
そう言ってスネイルは通信を切った。
「う〜ん。苦労してそう⋯⋯死んでほしいけど」
以下同文。
俺はブラックバードに乗り込んだ。
「来たか。さぁ、やろうか!」
「ああ」
ブラックバードとロックスミスが互いに銃を構える。
「LETSPLAY!」
クロウの言葉と銃声が引き金となった。
フロイトってバカACバカだから、正面から誘われたら確実に乗りそう。