アーマードコアⅥ ルビコンの転生者   作:TNKエース

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壁越えALT


壁防衛戦後編/欲

壁防衛戦後編/欲

 

事のあらましはこうだ。

クロウは今まで多数のACを破壊し、その機体の構造を解体し把握している。

それを利用してキャノンヘッド後方からコアを無理矢理抜き出したのだ。

無論誰でも出来る訳では無く、今回の一件もキャノンヘッドが損傷していた事と頑丈なバショウ腕。そしてそれを破壊する程のパワーを引き出す改造を行い初めて実現する程だ。無論失敗しても強制的に脱出装置が起動して逃げられる可能性も無くはない程度だったので危険は少なかった。

 

そして後は空になったキャノンヘッドを破壊するだけである。

 

此れが今回の一件の真相である。

 

 

 

 

 

 

 

「で、イグアス。何で土着の鴉と手を組んだんだ?」

 

解放され、手を擦りながら質問をするヴォルタ。

このままクロウを拘束すれば良いと思うところも有るが

、イグアスと手を組んでいる事から話を聞くだけは聞いてやろうと考える。

 

「頭の可笑しい話では有るが、」

 

クロウとイグアスは周りをとりあえずは納得出来る程度の説得力を持たせた作り話を話す。

 

「未来の記憶ねぇ⋯⋯」

 

ヴォルタは腕を組み天井を見上げる。

 

話はこうだ。

クロウとイグアスは未来を見ていると、原因は未来で起こるコーラルリリース。そのついでにオーバーシアーも簡潔に話す。

そして、最終的にはクロウとレイヴンとイグアスが戦い、俺の機体が動かなくなり、イグアスとレイヴンで戦いレイヴンが勝ち、コーラルリリースが行われ、気がついたら過去に戻っていたと伝えた。

 

「まぁ、言いたい事が色々有るが、何でコイツ何だ?」

 

ヴォルタがイグアスを指差す。

 

「コイツが旧世代の強化人間だからだ」

 

「コーラルか⋯⋯じゃあ何でお前は覚えているんだ?」

 

「理屈は分からんが、あの場に居た影響だと思う」

 

と幾つか質問してきたが、あそこ迄自分の行動を読まれていたのは未来を知っていると思われても不可思議ではない。

 

「まぁ、命を救われたんだ。それで良いじゃねえか」

 

「そうは言うがな⋯⋯」

 

「では、近い内に起こる事を話そう。もう一人のレイヴンがウォッチポイントを襲撃し、アイビスの火の劣化版を行う。それから氷雪平原に向かい、封鎖機構の大艦隊が派遣されてくる」

 

「それが実現してりゃ、お前等の言葉は真実って訳か⋯⋯」

 

「ああ、ウォッチポイントの襲撃は兎も角、氷雪平原や封鎖機構の大艦隊なんてのは俺たちにはコントロール出来ないからな⋯⋯」

 

「分かった。で、その間俺はどうすれば良い?キャノンヘッドはソイツにぶっ壊されたんだが⋯⋯」

 

「それなんだが⋯⋯」

 

クロウはガレージヘリの中を案内すると、

 

「コイツは!?」

 

マットブラックに塗装されたガチタンACが有った。

 

「こいつの名はブラックパウダー。独立傭兵ボンバーヘッドの機体だ。此方はIDだ」

 

クロウは前もって用意していた端末に契約書類を用意する。

 

「へぇ、悪くねぇな」

 

殆どキャノンヘッドと変わらない構成だ。

武装はガトリングガンと重ショットガンに6連ミサイルとグレネードキャノン。

 

「んじゃ、此方に譲渡のサインを」

 

「応っ!」

 

「では状況に応じては僚機も務めて貰うぞ。ヴォル⋯独立傭兵ボンバーヘッド!」

 

 

 

 

 

と、まぁ。ヴォルタを此方に引き込み、捕虜襲撃をする必要は無くなったからナイルは生き残る。俺は壁の近くに有る待機所で最終チェックを行う。

 

次の戦いは状況的に見てラスティだろう。久々にアイツとの戦いは胸が躍る。

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーー

 

ヴェスパー第2隊長スネイルです

これより作戦内容を伝達します

私が立案した作戦行動に臨めること

光栄に思いなさい

 

ルビコン解放戦線が拠点化した交易上の要衝

通称「壁」を攻略します

敵は多数の砲台とMT部隊により

防衛ラインを形成している

まずはそれを突破し壁上に到達しなさい

そこに配備された重装機動砲台「ジャガーノート」

の撃破が依頼の達成条件です

 

本作戦においては

我がヴェスパーの第4隊長も別ルートで侵攻しますが

先走り壁越えを果たそうとしたベイラム部隊は

ものの見事に壊滅しています

せいぜい犬死にしないように気を付けることです

 

ーーーーーーーーーー

 

いけ好かない声だ。と私は会ったことも無い人物に嫌悪感を覚える。

 

それにこの作戦はウォルターから聞いたけど、半ばやらせみたいなものだと聞いている。

精々道化を気取って譲ってもらった壁で喜んじゃえ!

 

そう思いながら新しく改修したローダー4を見る。

 

フレーム自体は変えてないけど、内装と武器はカーラやクロウたちが用意してくれたのを組んだ。

 

之でウォルターの願いを叶えて皆を幸せにする!

 

 

 

 

 

 

壁越えは順調に進んでいる。

 

壁の外はヴォルタの影響で薄くなったから問題無く行ける。

クロウからのリークで教えてもらった無人機のニードルミサイルはアサルトブーストで乗り越えそして、

 

エレベーターに乗り込むと、

 

「聞こえるか?こちらV.IVラスティ。速いな⋯どうやら話に聞くよりできるらしい。こちらもスピードを上げていく」

 

懐かしい声を聞いた。

 

「君がレイヴンか…あのハンドラー・ウォルターの子飼いらしいな。

これも巡り合わせだ。共に壁越えといこうじゃないか」

 

『教えてほしい事がある。V.Ⅳラスティ』

 

「ん?何かな?」

 

『6⋯レイヴン⋯どうした?』

 

『私と貴方は昔何処かで出会った事が有るだろうか?』

 

『?済まないが⋯君とは初対面だと思うが?』

 

私たちは会話をしながらジャガーノートにダメージを与えていく。

 

『⋯⋯そう』

 

『済まない⋯⋯』

 

気落ちした私に気を使ってくれるラスティ

 

『こちらV.IV…了解した』

 

このまま押し切ろうかというときにV.IVへ通信が入る。何か指示を受けているらしい。

 

『レイヴン、司令部のスネイルから情報が入った。敵の増援が迫ってきている、迎撃しなければ共倒れだ。悪いが⋯ここは君に任せるぞ!』

 

『僚機が離脱した。ここからはおとり抜きだ、621』

 

その後私は苦も無くジャガーノートを破壊した。

 

 

 

 

 

 

私の名はラスティ。解放戦線の兵士だ。現在は解放戦線の師叔ミドル・フラットウェルの伝でアーキバスの特務部隊ヴェスパーにスパイをしている。

 

解放戦線の同士を撃つ事は心苦しいが、此れもルビコンの為⋯⋯

 

解放戦線のA⋯⋯しー⋯⋯君が相手とはな⋯⋯親友。

此れは骨が折れそうだ。

 

 

 

 

 

 

ラスティが相手とはな⋯⋯予想はしていたとはいえ、加減して戦える相手でもなし。

 

 

 

 

 

 

この時、二人の思考は一致した。

 

全力で戦るしかないと、

 

鋼の霞と黒い鳥がぶつかり合う。

 

パルスブレードとレーザースライサーが交差し、一合で2人は再び同じ事を思った。

 

「「((強くなっている!))」」と

 

「(ラスティ、強化人間になった上に、フロイトの様なバカACバカに揉まれて此処まで強くなったか⋯⋯)」

 

「(流石だ⋯親友。大切な者を守ると言う。明確な背景⋯君はルビコンは背負ってはいない。しかし!護るべき者の為に戦える英雄だ!)」

 

「「((ああ))」」

 

「(此処まで強くなっているなんてな⋯)」

 

「(親友。此処まで強くなってしまうと、私にも欲が出てくる)」

 

「「((勝ちに行かせてもらうぜ/ぞ!ダチ公!!/親友!!))」」

 

ラスティはレーザースライサーをバーストライフルに変え、プラズマミサイルを放ちながら引き撃ちしていく。

 

「ちっ!」

 

クロウはクイックブーストは使わず脚を使ったステップとブースト移動を組み合わせて回避していく。

逆にクロウはバーストライフルとミサイルを放つも、ラスティは持ち前の機動力で回避する。

 

クロウがクイックブーストを使わないのはクイックブースト直後を狙われるからだ。

故に可能な限り技術で回避していく2人、

二人の実力は拮抗⋯火力はブラックバードが、機動力はスティールヘイズが勝っている。

 

しかし、戦況はスティールヘイズが有利だ。

 

ブラックバードは近中距離のバランス型しかし、近に寄ったコア理論に忠実なコンセプトだ。

 

逆にスティールヘイズは近中距離の中でも高機動中距離に重きを置いた構成だ。

 

そしてパイロットとしてもクロウは近中距離型で、ラスティはオールラウンダーだ。

 

自分の強みを生かして相手の弱所を突くはパイロットの腕の見せ所。

ラスティはそれを理解しているからこそ今の戦法を取り、クロウは耐えている。

 

そして、岩陰で射線を隠しても直ぐに出てくる。

 

「さぁ、どうする?」

 

ガギン!

 

機体に軽いが衝撃が走る。

 

ラスティは機体を見るとワイヤーが右腕に絡まっていた。

 

そして、クロウの機体の左脇を見ているとワイヤー⋯⋯否、ウインチが伸びていた。

 

「やってくれる!」

 

クロウが使ったのは2000系フレームの脇に有るウインチ、しかも魔改造されたブースター付きだ。

それを使いラスティを拘束した。

 

「行くぜ!」

 

そしてウインチを高速で巻き取りながらアサルトブーストで接近する。

 

「くっ!」

 

ウインチの影響で腕が引っ張られる。

ならばっ!とラスティはバーストライフルとレーザースライサーを交換しアサルトブーストで突っ込んだ。

 

再びパルスブレードとレーザースライサーがぶつかり火花が舞う。

 

そして、ブラックバードはライフルを投げ捨て拳で顔面をぶん殴った。

 

「ぐぅっ!」

 

衝撃でモニターが歪む。いや、モニターが半壊してしまった。

 

負けた⋯⋯と思ったら、ブラックバードはパルスブレードでワイヤーを斬り、クロウはこう告げた。

 

「今回は此方の負けだ。しかし次に出会った時はV.Ⅳ!貴様の命日だ!」

 

そう言って去ってしまう。

 

気づくと、ヴェスパーのオペレーターが何度も呼んでいる事に気づく。

 

壁越えはなった。アーキバスが解放戦線に勝ったのだ。

しかし、物資は燃やされ、隠し通路で捕虜は居なかった様だ。

 

そしてラスティは一言、

 

「ほぼ敗北だな⋯⋯」

 

何せ、自分は集中のしすぎで通信が聞こえなかったのに対して向こうは気づいていた。

 

その後ラスティは壁内にあるACハンガーに機体を収めるもスティールヘイズから出てこない。

 

怪我でもしているのかと、ヴェスパー一般隊員は心配し、スティールヘイズのコクピットを開くと、

 

安らかな寝息をたてながら眠っているラスティが居た。

 

そして、クロウもガレージヘリの中にある仮眠用ベットで眠っていた。

 

 

 

 

 

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

本日のアセン

 

AC名 『ブラックパウダー改』

パイロット名 『ボンバーヘッド(ヴォルタ)』

 

右腕 DF-GA-08 HU-BEN

左腕 SG-027 ZIMMERMAN

右肩 BML-G2/P03MLT-06

左肩 EARSHOT

 

頭部 HD-011 MELANDER

コア DF-BD-08 TIAN-QIANG

腕部 DF-AR-09 TIAN-LAO

脚部 LG-022T BORNEMISSZA

 

ブースター 無し

FCS FC-008 TALBOT

ジェネレーター DF-GN-08 SAN-TAI

コア拡張機能 アサルトアーマー

 

 

【挿絵表示】

 

 

解説

 

本家ボンバーヘッドの機体を回収して、一部武装をクロウの予備で賄った機体。

G4ヴォルタに売られると、ヴォルタはくれるんじゃないのか!?と一瞬喚いたが、修理代とペイント代と予備武器の代金だけだったので寧ろ「アンタは神か?」と驚かれていた。

 

 

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

本日のアセン

 

AC名 『LOADER4+』

パイロット名 『C4-621レイヴン』

 

右腕 VP-66LS

左腕 HI-32:BU-TT/A

右肩 BML-G2/P03MLT-06

左肩 BML-G3/P05ACT-02

 

頭部 HC-2000 FINDER EYE

コア CC-2000 ORBITER

腕部 AC-2000 TOOL ARM

脚部 2C-2000 CRAWLER

 

ブースター ALULA/21E

FCS FCS-G2/P10SLT

ジェネレーター VP-20C

コア拡張機能 無し

 

 

【挿絵表示】

 

 

解説

 

原作の内装が弱いLOADER4に武装と内装を改装した+

あくまでクロウたちが持っていたパーツなのでまだまだ改装はする予定。

 




原作通りに壁越えがなるも、人的被害が控えめな解放戦線。
物的被害とそこそこの人的被害(上層部関係)のベイラム
621のおかげでかなり控えめな被害のアーキバス
次回は意外な奴とこ戦い

サブタイトルは『FATHER』
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