おじさんが魔女裁判に連れてこられてしまったときの話 作:長雪 ぺちか
【審問開始】
《蓮見レイア》
「それでは昨日の夜からの私の行動をみんなに話そうじゃないか!」
《蓮見レイア》
「私は昨日の晩、いつものように自室で過ごした。寝る直前には以前ココくんとコラボした際のアーカイブを視聴していたよ」
《沢渡ココ》
「なんか毎晩見られてるなーって思ってたけど、そういうことだったん!? またコラボしてくれよな〜」
《蓮見レイア》
「もちろんだとも! アーカイブを見た後、私は眠りについた。次の日は自由時間の開始後少しして朝食に向かったよ」
《蓮見レイア》
「そうそう!私は四番乗りだった。私が朝食に行ったときにはハンナくんとシェリーくんがいたね。そこで私はアリサくんの炙りパンにリンゴのジャムをつけ優雅な朝を迎えた……これが私の行動の全てさ!」
《蓮見レイア》
「私が夜時間牢から出ていないことはココくんが証明してくれるだろう!私は決して犯人ではない!」
《宝生マーゴ》
「あら、アリバイがあって羨ましいわ。私も牢からは出ていないわ。ふふっ……同室のナノカちゃんがいたら証明ができたのかもしれないわね」
《橘シェリー》
「ところでナノカさんは夜時間の間は何をしているんですか? 前から気になっていたんです」
《黒部ナノカ》
「…………それは言えないわ。ただ、私はやっていない」
《紫藤アリサ》
「そういや黒部は“黒幕”を探しているとか言っていなかったか? あのおっさんが黒幕だとするなら、それは殺人の動機になるんじゃねえか」
《黒部ナノカ》
「……そうね。だから私はあのおじさんを調べていた。その上で言うわ。あのおじさんは黒幕ではない。城ケ崎ノアの一件を見ていたから確信できる」
《城ケ崎ノア》
「……!? ナノカちゃん、あのとき図書室にいたんだ」
《黒部ナノカ》
「その時の詳細について、話そうと思えばできる。でも、城ケ崎ノアのためにもそれはしたくない。これでいいかしら」
《橘シェリー》
「そうですね。それではヒロさんはアリバイはありますか?」
《二階堂ヒロ》
「……私もない。だがナノカ同様、私にはおじさんを殺す動機がない」
《橘シェリー》
「果たしてそうでしょうか?ヒロさんはおじさんに対する漠然とした嫌悪感はありませんよね?」
《二階堂ヒロ》
「確かにおじさんに対する嫌悪感はない。だが、別にあのおじさんがタイプというわけではない。それを理由にされては困る」
《二階堂ヒロ》
「こう言えばいいだろうか。私はおじさんから“大魔女を降臨させる方法”を聞いている。同様におじさんから話を聞いているものがいればこれだけで私が殺人を犯す可能性がないことがわかるだろう」
《城ケ崎ノア》
「…………うん。ヒロちゃんはやってないと思う。のあはヒロちゃんのことを信じるね」
【審問終了】
《桜羽エマ》
「パンを炙ってできるのはトーストだと思うのはボクだけかな。とりあえずレイアちゃんの行動におかしなところはなかったと思う」
《桜羽エマ》
「他の人についても特に引っかかるところはなかったと思う。もしかすると何か重要な情報をボクは持っていないのかも」
《桜羽エマ》
「ちょっと個人的に気になることがあったから……話を広げるためにも聞いてみちゃおうかな」
【審問開始】
《蓮見レイア》
「それでは昨日の夜からの私の行動をみんなに話そうじゃないか!」
《蓮見レイア》
「私は昨日の晩、いつものように自室で過ごした。寝る直前には以前ココくんとコラボした際のアーカイブを視聴していたよ」
《沢渡ココ》
「なんか毎晩見られてるなーって思ってたけど、そういうことだったん!? またコラボしてくれよな〜」
《蓮見レイア》
「もちろんだとも! アーカイブを見た後、私は眠りについた。次の日は自由時間の開始後少しして朝食に向かったよ」
《蓮見レイア》
「そうそう!私は四番乗りだった。私が朝食に行ったときにはハンナくんとシェリーくんがいたね。そこで私はアリサくんの炙りパンにリンゴのジャムをつけ優雅な朝を迎えた……これが私の行動の全てさ!」
《蓮見レイア》
「私が夜時間牢から出ていないことはココくんが証明してくれるだろう!私は決して犯人ではない!」
《宝生マーゴ》
「あら、アリバイがあって羨ましいわ。私も牢からは出ていないわ。ふふっ……同室のナノカちゃんがいたら証明ができたのかもしれないわね」
《橘シェリー》
「ところでナノカさんは夜時間の間は何をしているんですか? 前から気になっていたんです」
《黒部ナノカ》
「…………それは言えないわ。ただ、私はやっていない」
《紫藤アリサ》
「そういや黒部は“黒幕”を探しているとか言っていなかったか? あのおっさんが黒幕だとするなら、それは殺人の動機になるんじゃねえか」
《黒部ナノカ》
「……そうね。だから私はあのおじさんを調べていた。その上で言うわ。あのおじさんは黒幕ではない。城ケ崎ノアの一件を見ていたから確信できる」
《城ケ崎ノア》
「……!? ナノカちゃん、あのとき図書室にいたんだ」
《黒部ナノカ》
「その時の詳細について、話そうと思えばできる。でも、城ケ崎ノアのためにもそれはしたくない。これでいいかしら」
《橘シェリー》
「そうですね。それではヒロさんはアリバイはありますか?」
《二階堂ヒロ》
「……私もない。だがナノカ同様、私にはおじさんを殺す動機がない」
《橘シェリー》
「果たしてそうでしょうか?ヒロさんはおじさんに対する漠然とした嫌悪感はありませんよね?」
《二階堂ヒロ》
「確かにおじさんに対する嫌悪感はない。だが、別にあのおじさんがタイプというわけではない。それを理由にされては困る」
<疑問>
《桜羽エマ》
【疑問】「ヒロちゃんのタイプってどんな人なのかな?」
《宝生マーゴ》
「うふふ……確かにそれは気になるわ。すっごい性癖持ってたりして」
《二階堂ヒロ》
「今は私の色恋について語る場ではない。ふさげているのか?」
《桜羽エマ》
「ふ、ふざけてないよ! 例えばヒロちゃんに好きな人がいるならおじさんを犯す可能性はなくなるのかなって……」
《二階堂ヒロ》
【肯定】「桜羽……エマっ……(怒) (怒)」
《桜羽エマ》
「怒られちゃった!?」
◇
《二階堂ヒロ》
「コホン。どうやらエマはまだ体調が戻らないらしい。病み上がりなのだろう。ここからは私に任せておけ」
《桜羽エマ》
「あはは……ごめんヒロちゃん。後はよろしくね」
《橘シェリー》
「まるで夫婦漫才ですねー」
【審問開始】
《蓮見レイア》
「それでは昨日の夜からの私の行動をみんなに話そうじゃないか!」
《蓮見レイア》
「私は昨日の晩、いつものように自室で過ごした。寝る直前には以前ココくんとコラボした際のアーカイブを視聴していたよ」
《沢渡ココ》
「なんか毎晩見られてるなーって思ってたけど、そういうことだったん!? またコラボしてくれよな〜」
《蓮見レイア》
「もちろんだとも! アーカイブを見た後、私は眠りについた。次の日は自由時間の開始後少しして朝食に向かったよ」
《蓮見レイア》
「そうそう!私は四番乗りだった。私が朝食に行ったときにはハンナくんとシェリーくんがいたね。そこで私はアリサくんの炙りパンにリンゴのジャムをつけ優雅な朝を迎えた……これが私の行動の全てさ!」
<ガラスの割れる音・ヒロの論破スチル>
《二階堂ヒロ》
【反論】「“リンゴのジャムをつけた”と言ったな、レイア」
《蓮見レイア》
「ああ。それがどうしたというんだい? ヒロくんも毎朝食べているだろう?」
《二階堂ヒロ》
「確かに私も食べている。今日は朝起きれずに食べていないがな」
《橘シェリー》
「ヒロさんが朝起きれないなんて珍しいですね。何かあったんですかー」
《二階堂ヒロ》
「…………エマが心配で寝れなかったんだ。同室の仲間を思うのは当然だろう」
《遠野ハンナ》
「エマさんの顔が真っ赤ですわ……!」
《二階堂ヒロ》
「話を戻そう。とにかく、リンゴのジャムが出ているのは今日に限ってはおかしいんだ。なぜなら……」
▶︎「リンゴを切らしている」◀︎
▶︎「おじさんが作っている」◀︎
▶︎「前日、私が全部食べた」◀︎
《二階堂ヒロ》
「例のジャムはおじさんが作っているからだ」
《沢渡ココ》
「マ!!!!!?????」
《遠野ハンナ》
「そ、それは本当ですの……?」
《二階堂ヒロ》
「本当だ。おじさんと仲の良かった人物なら知っているだろう?」
《城ケ崎ノア》
「のあは知ってたよ。でも、おじさんは誰にも言っちゃダメだーって言ってたの。自分が作ってるのを知ったら嫌がる人がいるかもしれないって」
《沢渡ココ》
「じゃ、じゃ、じゃ、じゃあさ……明日からあてぃしたちの朝食はあのゲロ不味に戻る……ってコト!?」
《紫藤アリサ》
「おいおい、本当に洒落にならねえぞ!」
《遠野ハンナ》
「お、終わりましたわ……わたくしたちの牢屋敷生活は終わりましたわ〜!」
《二階堂ヒロ》
「安心しろ。君たちの想像する生活には戻らない」
《二階堂ヒロ》
「メルル、ひとつ確認したい。医務室に毒薬はあるのか?」
《氷上メルル》
「そんな物騒なものはありません……。ですが薬と毒は紙一重です。例えば睡眠薬など、容量を守らなければ死にいたる薬もあります……」
《二階堂ヒロ》
「所謂“オーバードーズ”というものだろう。しかしそれでは死までの時間が随分かかってしまいそうだ」
《橘シェリー》
「でもおかしいですね。それだと時系列が合いませんよ?」
《橘シェリー》
「メルルさんの“治療”の魔法が効かなかったことから、犯行は夜時間に行われたはずです!」
《橘シェリー》
「ですが美味しい朝食が用意されていたとなると、おじさんが朝時間の始まる少し前まで生きていたことになってしまいます!」
《橘シェリー》
「つまり、メルルさんの証言が嘘だった! メルルさんは【治療】の魔法など使っておらず、おじさんをオーバードーズさせた上で吐精させ見殺しにした。事件の全貌はこれで決まりです!」
《氷上メルル》
「わ、私そんなことしていませんっ……!」
《二階堂ヒロ》
「いいや、メルルの証言は正しい」
《橘シェリー》
「でも、それでは【治療】の魔法が効かなかったことの説明がつきませんよ?」
《二階堂ヒロ》
「簡単な話だよ。おじさんは“死んでいなかった”んだ」
《氷上メルル》
「……っ!?」
《二階堂ヒロ》
「メルル、君は魔法を使ったにも関わらずおじさんが起きなかったことで既に死んでしまったと勘違いをした」
《二階堂ヒロ》
「確かに死んだ相手には君の魔法は意味をなさないのだろう。では、おじさんがもし生きていて怪我をしていなかったならばどうだろう? 同じく魔法は効かないはずだ」
《二階堂ヒロ》
「つまり、おじさんは死んでおらず睡眠薬か何かで眠らされていただけだった。これがこの事件の真相だ」
ヒロが推理を披露したところで、裁判所の扉が音を立てて開かれた。
《おじさん》
「あはは……何やら大変なことになっているみたいだね」
一同の注目の先、そこには死んだはずの場違いなおじさんが苦笑いを浮かべているのだった。