ラブライブ! -彼はどう変わる?-【リメイク】   作:レイヴェル

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 どうも、お久しぶりです? ここ数日と連投してたこの小説ですが、中々手が進まなくてですね。
 穂乃果達のライブが一応成功したので、そのお祝いとしての話でも書こうと当初は思っていたのですが....全く思いつかなかったんです(白目)

 なので数日空いてしまいました。そこで一転、キッパリ諦めて次に進むことにしまして。 その結果、休日のお話となりました。


7/17/20:38 挿絵を更新しました。(更新点:目周り、髪留め)


【閑話】休日【挿絵あり】

「はぁ~ぁ....ん?」

 ファーストライブの翌日である日曜日。ファーストライブが終わったことにより、朝練などは一時的にお休みとなった。その為起きる時間を気にする必要がなかった神綺は珍しく目覚まし時計を設定せずに眠りについた。

 そして時計を見れば時刻は8時30分になっており、希はすでにベットにはいなかった。

「結構寝たな。...よっと」

 取り敢えず顔でも洗おうと居間へと向かう神綺。だが神綺はある違和感に気がつく。

「...あれ、希はどこだ」

 テレビなどの生活音どころか、足音なども聞こえないことから希がいないと知る。

 昨日どこかでかけるなんて言ってたか?なんて思いながら一先ず顔を洗って目を覚ました後に居間へ顔を出す。

 すると、

「ん、なんだこれ」

 テーブルの上に一枚の書き置きがあるのを見つける。

 読んでみると、今日は朝から巫女のバイトがあるから出かけるとのこと。

「バイトか。....そうだ」

 そこで神綺は思いつく。散歩がてら希のバイトの様子を見に行こう、と。

「どうせ暇だしな。....いくら日曜とはいえ、ずっと家にいるのもマズイ」

 まったり休日を過ごすのも悪くはない選択だと思う。これでも今年受験する身だ、ゆっくりできるのも今位だろう。

 だが、テレビを見るにしても見たいものもないのだ。だったら外の空気を吸って陽の光を浴びていたほうがいい。

「取り敢えず軽く食べて行くか」

決めたら即行動。書き置きにはいつまでバイトとは書かれていなかった。だったらできるだけ早く行ってすれ違いは避けるようにしたい。

 

 

 

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 家を出て十数分。ゆっくりと辺りの景色を見ながら歩いていた神綺は神田明神へと続く脇道へと辿り着く。

 すると、男坂の所で箒を持って枯れ葉などを掃いている希を見かけた。

「お、やってるやってる」

 そして希と神綺の距離は数十メートル。制服でもない今の服装ではそう気が付かれないだろうと考えて、ただの通行人を装って近づいた。

 だが、チラッと希が横目でこちらを見た気がしたのだ。すると、

「あっ お~い!神綺く~ん!」

「!?」

 

【挿絵表示】

 

 馬鹿な。そんな言葉が頭の中に真っ先に浮かんだ。確かに希の視力はいいほうだ。だが、今一瞬こちらを見ただけでわかるものだろうか?

 そう狼狽える神綺を不思議に思ったのか、首を軽くかしげる希。

 だがそれもそのはず。向こうは神綺を呼んだが、こちらは返事をしていない。恐らく人違いか?とでも思っているのだろう。

 それがわかった神綺は気を取り直して軽く手を振りながら希へと近づく。

 

「あ!やっぱり神綺君だ!」

 すると希はもう一度目を凝らしながらこちらを見てくる。そして完全に神綺だとわかったのか安心した顔をする。

「お、おはよう。希」

「おはよう神綺君。...もぅ、一瞬人違いかと思って焦ったじゃん」

「俺からすればあの距離で言い当てられると思わなかったぞ....」

「昔から目はいいの!でもどうしたの?一応書き置きは書いといたけど」

「暇だったから散歩してたのさ。今日は穂乃果達の練習に付き合う日でもないしな」

「なるほど」

「それと、希が気になったからな」

「えっ?」

 と神綺の不意な言葉にドキッと顔を赤らめる希。

「希、最近バイト控えてたろ?」

「えっ あ、うん」

 なんだそんなことか、とため息をつく希。それを不思議に神綺は思いながら話を進める。

「それって俺を思っての事だったんだろ?」

 と神綺が言うと照れくさそうにする希。

「まぁね。折角居候させてもらってるってのもあるけど....やっぱり穂乃果ちゃん達の練習で疲れてる神綺君が帰ってきてもお風呂も沸いてませんとかだと、やっぱり可愛そうだなって。だからできるだけ早く帰って準備できるようにしてたの」

「やっぱりな」

「え....」

 希の考えを聞けた神綺はニッコリと笑って軽く希の頭を撫でる。

「元々一人暮らしだった俺からすればあまり気になることでもなかったんだが....正直助かっていたんだ。ありがとう、希」

「....ふふっ 撫でられちゃった♪」

「あ、嫌だったか?悪い」

 神綺からすれば子供にいいこいいこしている様な感覚だった為、パッと撫でている手を離す。

「ううん。なんか安心するから私は好きだよ」

「そ、そうか?」

「うん♪ そうだ、これからどうするの?」

「これから?お参りしてから穂むらに行くつもりだ。定期的に食べないとやってられん」

 もうスッカリ穂むらの和菓子に染まっている神綺。実際あそこのは美味しい。一応あそこ以外のも美味しいとは思うが、また食べたいとは思えなくなっている。

「ならお土産お願い!なんでもいいから!」

「元々そのつもりだ」

「やった!」

「そんじゃ、希の顔も見れたし行くな。バイト頑張れ」

「勿論!じゃ、またね~」

 と手を振る希にこちらも手を振って応えるとそのまま神綺は小銭をジーパンから取り出しながら男坂の階段を登って境内を目指した。

 

 

 

 

---------------------

 

 

「....ねっむ」

 神田明神の賽銭箱に100円玉を放り込んだ後、甘いモノを欲して穂むらへと足を進めている神綺。しかし、途中でナンパをされている女性を見かけてしまう。

(....ここ通らなければよかったな)

 見つけてしまったからには無視できない。ここで見て見ぬふりをして穂むらに向かったとしてもいい気分はしない。

 それに傍から見ても女性のほうが困って後ずさりしてるのが丸わかりで尚更だ。

 これで女性も乗り気なら良かったんだがな、なんて一人呟きながらナンパをしている野郎に近づく。

(装え、怯むな、相手は1人、女の子の方は見た感じまだ中学か高校生だ。友達の様な軽い感じで...そう。前世の俺を想像するんだ。あの記憶喪失の時を思い出せ)

 イメージトレーニングを終わらせ、神綺は軽く呼吸を整えてナンパをしている野郎の会話に口を挟む。

「ちょっといいか?」

「あ?なんだあんた」

「悪いな、会話中に。彼女はこれから俺とダチん家に行く予定でな。待ち合わせ場所にいないから探してたんだ」

「なに?.....ちっ」

 本当か?と疑う目を一瞬女の子の方に向ける野郎。それに女の子は一瞬怯むが必死に首を縦に振る。

 すると野郎は興味をなくしたのか舌打ちをして神綺が来た方の道へと引き返していった。

「ふぅ....軽い奴で助かったな。希の時みたくならなくてよかった」

 と立ち去った野郎の方を見ながら呟く。そして気を取り直して穂むらに向かおうとすると、

「あ、あの!」

「...ん?」

 絡まれていた女の子が神綺を引き止めた。

「あ、ありがとうございます」

 と綺麗なお辞儀をする女の子。

「あぁ、気にしないでくれ。それじゃ」

 まだ日中であり、危険もそうないだろうと思った神綺は特に心配することもなく無難に受け答えをして再度穂むらに向かおうとした時、女の子の動きが急に止まっているのが横目に入った。

「...どうした?」

「あ、あなた!斉藤さんですよね!」

「え?まぁ、そうだが。なんで俺のことを?」

「私っ 亜里沙です!絢瀬亜里沙!」

「え?」

 神綺は耳を疑った。絢瀬亜里沙。絢瀬と言われて真っ先に思いつくのは絵里。そして彼女を見てみれば確かに絵里の面影を感じる。....前はパッと見だったから覚えていなかったが、本当のようだ。

「そうか....君が絵里の妹さんか」

「はい!」

 と人懐っこい笑顔をする亜里沙。どこか穂乃果に似ている所がある気がする。

「知り合いなら尚更入ってよかった。昼間のこの時間にナンパってのも珍しいが...気をつけろよ?」

 しかも相手は中学生と来た。あの野郎、守備範囲がやばすぎる。

「ちょっと....怖かったです」

「まぁ、こんだけ周りが明るければ大通りに走るなり大声上げるなりでなんとかなるからな。覚えとくといいぞ」

「はい!....えっと、ひとついいですか?」

「ん?」

「今日はどうしてここに?」

「あぁ。これから穂むらって和菓子屋があるんだが、そこに向かってたんだ」

 と言うと亜里沙はやはり絵里の妹で、

「ハラショー!」

 絵里が驚いたりした時と同じ反応をしてみせた。

「私も穂むらに向かってる所だったんです!」

「へぇ。買い物か?」

「いいえ。雪穂って友達がそこに住んでるんです」

 という亜里沙の言葉に、神綺も思わず

「ハラショー...てやつだな。そうか、亜里沙ちゃんは雪穂ちゃんと知り合いか」

「はい!斉藤さんは雪穂とも知り合いなんですか?」

「俺が中学の頃から何度か会ってるし、店にも何回も顔出してるからな。覚えられてるよ」

「なるほど」

「さ、雪穂ちゃんとなにか約束してたんだろ?行こう」

「あ、はい!」

 

 

 

 

 

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 その後も亜里沙と日頃の絵里のこと、その他どうでもいいようなことなどを話しながら歩いていると、ようやく穂むらに到着した。

「御免下さい」

「こんにちは~」

 と引き戸を開けて中に入ると、

「いらっしゃいませ~って亜里沙ちゃんに斉藤先輩!?」

 と引き戸の音に気がついて厨房から顔を出したのは女将さんではなく穂乃果だった。

「こんにちは、穂乃果」

「こんにちは!今日はどうしたんですか?」

「餡蜜を買いに来たのさ。亜里沙ちゃんは途中で会ったから一緒に来たってわけ」

 すると亜里沙はどうも、と一礼すると雪穂の部屋に上がります。と一言穂乃果に言ってから裏へと消えていった。

「なるほど。あ、餡蜜ですか?」

「あぁ」

「わかりました!っと、そうだ」

 と一度厨房に戻ろうとした穂乃果が振り返る。そして、

「今新商品の作ってたんですけど....いります?」

「へぇ、新商品か。どんなのだ?」

「秘密です!興味が有るのでしたらお出しします!」

「...わかった。いただくよ」

 新商品。それもこの穂むらが作る物だ。甘いもの好きとしてこのまま黙って帰るのは気に入らない。

 どんなものが出てくるか。そんな期待を抱きながら出されたお茶を啜って待つことにした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「どうぞ!餡蜜と...これです!」

 と笑顔で差し出されたのは見慣れた餡蜜と、.....形はほむまんと同じ饅頭に見えるが....生地が白ではなく茶色...というか黒に近い茶色をしていた。

「饅頭?」

「そうです!私が考えた饅頭なんです」

 色からしてチョコか?と思った神綺。取り敢えず見た目だけでは何にもならない為、口へ運ぶ。

「.....ん、やはりチョコか」

 いざ齧ってみると、チョコ風味の生地の中に餡子が入っていた。...いける。

「そうなんです。本当は中もチョコにしてって言ったんですけど....手間と採算が合わないって言われて妥協された結果がこれです」

 だから私が考えたのに食べらんないんですよね~なんて言いながら複雑そうな顔をする穂乃果。

「中々いいと思うぞ。後どれくらいあるんだ?これ」

「これですか?取り敢えず10何個かですけど」

「なら6個ぐらい貰えないか?お代は払う」

「え?」

「希に持って帰りたいんだ。お土産としてね」

「あー なるほど」

「多分あいつはほむまんが来ると思ってるからな、少し驚かせたい」

 すると穂乃果は笑いながら

「あははっ わかりました。お父さんに聞いてきます」

「あぁ。よろしく」

 うん。中々美味しいぞこの饅頭。チョコは思ったよりも甘くないし、餡子もこし餡だから舌触りも滑らかだ。

「あ、先輩!大丈夫だそうですよ!今すぐ包みますね!」

「お、ありがとう。いくらだ?」

「試食のお礼で大丈夫だそうです。あ、餡蜜のお代はいただきます!」

「わかってる」




 閲覧ありがとうございます。

 時間の問題でここまでですね。

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