ラブライブ! -彼はどう変わる?-【リメイク】 作:レイヴェル
家族旅行やらなんやらで拘束されたせいで中々書く時間が取れませんでした。
「......」
とある昼休み。神綺は中庭にあるベンチに横になり、昼寝をしていた。
普通なら5,6時限目がある為に呑気に昼寝なんてできないのだが、今日の神綺は4時限目で終わりの為、ゆったりと温かい陽にあたりながら気持よく寝ていたのだ。
....なら家に帰ればいいじゃないか、というツッコミはなしで。帰りたいのは山々なのだが、放課後は穂乃果達μ'sの練習があるのだ。
それも前のように神田明神ではなく、学院の屋上でやることになった為に態々家に帰るのが面倒で時間を潰しているということ。
しかしそんな安息の時間もそうそう続くことはなかった。
「...あら?」
「?」
偶然神綺の寝ているベンチの前を2人の女子生徒が通りがかった時、その内に一人。真姫が神綺に気がついた。
「どうしたの、真姫ちゃん?」
その真姫の後ろについて歩いていた花陽が不思議そうに声を漏らした真姫に首をかしげる。
それに真姫は寝ている神綺を指差す。
「寝てるみたい」
「ほぇ~」
そう寝顔を見る機会がないこともあり、物珍しそうに神綺の寝顔を覗きこむ花陽。
それに真姫は閃いたかのように神綺の肩をポンポンと叩く。
「先輩、斉藤先輩」
「え!?ちょっと真姫ちゃん!?」
神綺を起こそうとする真姫に慌てて真姫の腕を押さえる花陽。それに真姫は不服そうに
「なによ....」
「先輩寝てるんだよ?悪いよ....」
「大丈夫よ。それに先輩にも話があるんだもの。ほら、斉藤先輩。起きてくださいよ」
あくまでも起こそうとする真姫に花陽はあわあわとどうすればいいかと頭を働かせるも、いい案は中々浮かばない。
そして、
「う...うぅ~ん?....ったく、なんだよ」
真姫に肩を揺さぶられ、眉間にシワを寄せて明らかに不機嫌です。といった顔で神綺は目を擦りながら起こしたであろう人の方を睨んだ。
「う゛ぇえ....」
そんな神綺から真正面から睨まれた真姫は思わず後ずさりをしてしまう。しかし、仕方がないことだ。今まで神綺は真姫に対して怒ったりした顔をしたことがない。そのせいで余計萎縮してしまう。
そんな真姫を見て神綺はハッと目を見開く。
「...西木野さん?それに小泉さんか....どうしたんだ?」
「ごっ ごめんなさい!お昼寝中に...」
と不機嫌な神綺に完全に怯えながらも、花陽は自分がやったことでもないのに謝る。
それに真姫も声は出せないものの、サッと頭を下げた。
「...はぁ。別にいいさ。こっちこそ悪かったな、睨んだりして」
と溜息をつきながらも、真姫に謝る。
実は神綺、誰かに起こされるのがたまらなく嫌いなのだ。
といっても、平日や行事といった何か予定がある時に起こされる分には問題ないのだが、ゆったりとしたい時や、休みたくて寝てる時はこうして邪魔されたことに苛立ち、どうしても不機嫌になってしまう。
「い、いえ...ごめんなさい」
「別にいいって。....んでどうしたんだ?何の目的もなしに起こしたわけではないんだろう?」
「実は...先輩とも一緒に花陽と話をしてほしくて」
「話?....スクールアイドルのことか?」
と神綺がありそうな理由を聞くと、真姫は頷き、花陽はわかっていたのか真剣な顔つきになった。
「...わかった。なら場所を変えるか?」
「いえ、ここでも大丈夫です。...さ、花陽。座って」
「え?う、うん」
「西木野さんはどうするんだ?」
このベンチは2人掛け、二人はスタイルもいい為3人で座れないこともないが、やりたくない。
「私は立ったままでも大丈夫ですから」
一緒に座る。と言われなかっただけありがたい。だが、
「ならお前が座れ、俺が退くよ」
「え?でも...」
「いいから。さ、座った座った」
「んじゃ、話をどうぞっと」
真姫を座らせた神綺は、数分とはいえ寝て固まった筋肉を軽いストレッチで解し始める。
「それじゃ、単刀直入に.....花陽、あなたはスクールアイドルをやりたい?」
「...うん。私はスクールアイドルが好きだから....やりたい」
「...そう」
誰かに縋ってではなく、自分の意思でやりたいと言った花陽に満足したのか、真姫は頷いて沈黙する。
それに神綺は怪訝そうに、
「...話ってそれだけか?」
まさかそれだけの為に俺は起こされたのか?と神綺は頭を抑える。
それに真姫は慌てながら、
「ちっ 違いますよ!確かに花陽がすんなり本音を言ってくれたのは予想外でしたけど.....まだ話はあります!」
「そうか....」
「えっと....その....」
と歯切れ悪そうにそっぽを向きながら何かを言いたそうな真姫。
それに神綺はからかい半分に、真姫が言いたいことを先に言ってやる。
「自分もμ'sに入れてください、だろ?」
「なっ!?」
なぜ神綺がそれを一発で言い当てたのかわからない真姫に神綺はクスクスと笑いながら種を明かす。
「はははっ 実は昨日小泉さんと会っててな。そこで西木野さんがスクールアイドルをやるってサラッと聞いてたのさ」
「はっ 花陽!?」
「えぇ!?だ、だって真姫ちゃん乗り気だったから....言ってもいいかなって....」
「どぅどぅ。.....んでだ。やりたいのか?スクールアイドル」
最初の頃では考えられないほどスクールアイドルに染まってきた真姫に神綺は内心嬉しくなってしまう。
過程はどうであれ....アイドルに関心を持ってくれるのは元アイドルとしても嬉しい。
「....やりたいです。私はやっぱり、音楽は捨てられないみたいですし」
「いいと思うぞ。穂乃果達も君と小泉さん。二人共歓迎すると思う」
「せ、先輩はどう思いますか?私と真姫ちゃんがアイドルをやるの...」
「俺か?俺は大歓迎だ。....というか誰でも大歓迎だ。それも意欲があればな」
「ほっ...」
「俺からすれば、スクールアイドルなんて遊びなんだ。楽しくやればいいと思うし、極端に言えば他者の評価なんて気にするものでもない」
「...それ言ったら廃校になるじゃないですか」
と神綺の物言いに真姫は口をとがらせる。
「極端と言ったろ?だがあながち間違ってないぞ。容姿や技術なんて関係ない。本人達が楽しいと思って歌っていれば、観客にその思いは通じる。....穂乃果達の様にな」
これもある意味極端ではある。やはり限度はあるからな。
だが、穂乃果達は一生懸命楽しんでやった結果。あの再生数だ。
「そう...ですね」
「スタートラインはみんな同じだ。海未だって、最初は人前では歌えないと駄々こねて座り込んでたんだからな」
「えぇ....」
「うわぉ..」
それには真姫も意外に思ったのか、顔を引き攣らせた。
「最初は誰だって恥ずかったり、緊張したりするもんだ。だが、それは少しずつ解決していけばいい。....いいな。やると言った以上、やり遂げろよ」
「....はい!」
「はい!」
と力強い返事に安心した神綺はもういいだろう。と踵を返してもっとゆっくり休める屋上なんかにでも行こうと足を進めたが、後ろから声が聞こえ、再度振り返った。
閲覧ありがとうございます。
....マカロン集めるためにDaring!!ばっかりやってたらもう少しで120回クリアで全楽曲目標クリアになりそうです。