ラブライブ! -彼はどう変わる?-【リメイク】   作:レイヴェル

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 ぱったーーーん!!!

 のぞほの☆バラエティボックス最終回。お疲れ様でした。勿論、ここに来てくださった方は見ましたよね! まだの方もタイムシフトで楽しんでみては!?

 っと.....終わって直後の執筆となるので、テンションがおかしくて文面がエライことになってるかもしれません。
 誤字報告、後程よろしくお願いします。


 では、神綺の物語....はじまります。


第105話【挿絵あり】

「うぅ~~.....」

 早朝の神田明神に、そんな弱々しい声が小さいながらも響いた。

「ほら、シャキッとしなさいよ」

「だってぇ....」

 まるでどこかのサイドテールの先輩も見ているようだ。と真姫は苦笑いになる。

「朝練ってこんなに早いのぉ?」

「このくらい当たり前でしょう?」

 下を向いてグダっとし始める凛に真姫は前髪を弄りながら澄まし顔でバッサリと両断。

 しかし、そんなことを言ってはいるものの、真姫自身も実は眠かったりする。

「当たり前なのぉ?」

「それだけ大変ってことよ、スクールアイドルは。...昨日の元気はどこ行ったのよ」

 いい加減シャキッとする! そう言いながら凛の背中をバシッと叩く。

「ひゃい!?」

「ん?あ、おはよう2人共」

 急な痛みに思わず声をあげる凛。その声に反応したのは、

「.....花陽?」

「うん!2人共早いね」

 声から花陽であろう。だが、

「...イメチェン?」

「おー?眼鏡はどうしたの!?」

 そう。昨日までとは違い、真姫達に気がついて振り返ったのは花陽は花陽でも、眼鏡をかけていなかったのだ。

「えへへ...コンタクトにしてみたの。変....かな?」

「別に変じゃないけど....どうしたの急に」

 確かに眼鏡をかけている時とはまた違った可愛さがある。だがどうして今?そんな疑問が真姫の中にはあった。

「えっとね、どうせ変わるんだったら思い切って外見も...と思ってコンタクトにしてみたの。けどまだ慣れないかな....」

「そう...でも今の花陽も可愛いんじゃない?」

「うんうん!カワイイよ!」

「ほんと?...ありがと」

 と凛が花陽の手を取って興奮していると、男坂の方から

「あれ?みんな早いね!」

 おーい!とパタパタ手を振りながら走ってくる穂乃果と、

「もう....あ、おはようございます。皆さん」

「おはよ~」

 そんな穂乃果に呆れ顔の海未とことりがゆっくりと階段を上がってきた。

「おはようございます!」

「あれ?花陽ちゃん眼鏡は?」

 穂乃果も花陽に対する違和感に気がついたのだろう。顔と顔がすぐにくっつくぐらいまで近づけて目をじっと見つめられる。

「え?えっとぉ....」

 そんな急に詰め寄られても困る花陽は無意識にたじろぐ。

 それを見かねた海未がため息をつきながら穂乃果の肩をつかむ。

「穂乃果。よしなさい」

「えー?だって気になるじゃん!」

 しかし穂乃果は好奇心旺盛、悪く言えば周りをよく見ない。だから気にせず自分の思うがままに進もうとする。だから、

「....あなたはいつもいつも....少しは落ち着きなさい!」

「はっ はい!?」

 反対に周りをよく見る人間である海未からすれば穂乃果にイライラしてしまうのも仕方がないこと。

「なんなんですか!?朝からハイテンションで!少しは落ち着きというものを覚えたらどうなんですか!」

「ご、ごめんなさい...」

 穂乃果からしてみれば今の海未ちゃんの方が落ち着いたほうがいいんじゃ?と思うが更に怒らせそうなので口を噤む。

 虫の居所が悪くなり、無意識にすごい剣幕の海未から目を逸す。

 すると、目の前には

「お前達は朝っぱらから何してんだ...近所迷惑ってもの知ってるか?」

「せ、先輩!?」

 いつもの黒いジャージ姿の神綺が腕立て伏せをしながらこちらを呆れた顔で見ていた。

「え!?」

 そんな穂乃果の驚きの声に花陽以外のメンバーが一斉に神綺の方へ顔を向ける。

「おいおい...そんな驚くことはないだろ」

「え?だって...いつからそこに?」

「最初から居たわ。それも花陽より早くな」

 花陽。そう言われて一瞬ビクっと花陽の肩があがったのは仕方がないことだろう。

 実は昨日、μ'sの一員となった花陽達はあの後ちょっとした話を聞いて帰るはずだった。

 しかし、穂乃果に捕まり、神綺の花陽達への呼び方が話題(?)としてあがったのだ。

 それで紆余曲折あり、なんとか全員名前呼びということでなぜか落ち着いた。

 その為、神綺は花陽のことを呼び捨てで呼んだのだが、本人は呼び慣れていないらしく、ビックリした。というのが現状だろう。

 だが、それに気がついたのは本人と花陽を見ていた神綺だけだった為、凛は気が付かず、

「えぇ!?一体何時起きなんですかぁ!?」

「俺か?俺は5起きだぞ」

『5時ぃ!?』

「ん?あぁ」

 花陽達ならともかく、穂乃果達まで驚きの声を上げたのは少し驚いた。

「は、早すぎないですか?」

「まぁ、やることいっぱいあるしな。弁当から洗濯やら...な」

「え?でも東條先輩がやってくださるんじゃないんですか?」

 と穂乃果がキョトンとする。

「いつもはな。だがあいつもここのバイトが入ってたりすればバタバタするし、少し余裕持って動かないとやってられん」

「あー なるほど...」

「え?...え?ちょっと待って下さい!」

「...ん?どうした凛ちゃん」

「東條先輩って.....あの生徒会の?」

「あぁ、希だ」

 何も知らない凛は目を白黒させる。それに表情1つ変えずに肯定し、追い打ちを掛けるように真姫が、

「斉藤先輩、東條先輩と一緒に暮らしてるのよ」

「えぇぇぇぇぇぇ!?」

「凛ちゃん声大きいよ!」

「あなたが言いますか!?」

 

 

 

-------------------------------

 

 

 μ'sのメンバーが3人から6人へと倍になり、朝練なども賑やかになった今日このごろ。

 

 今日もいつも通りに朝練....のはずだったんだが。

「ストーカーだと?」

「はい...さっきも視線を感じて...」

「でもいなかった、と」

「そうなんです」

「うーん」

 今日は海未が弓道部の方で顔を出せない為に、抑える役がいない。つまり日頃以上に手綱を握る手を気をつけないと面倒なことになる....と気を引き締めて神田明神に来たのだが、まさかこんなことになるとはな。

「っ」

「?」

 どうしたものか、と考えているとまたことりが反応を示した。それと同時に神綺は見逃さぬように振り返る。

「.....」

 すると確かにことりが誰かいる、と話していた方に人影...靴が見えた。

「ことり、そこにいろ」

「え?」

 知り合いがストーカーをされていい気はしない。しかも犯人はすぐそこと来た。

 神綺はことりにその場で待つように伝え、相手のいる方へと駆け足で向かう。

 すると相手も気がついたのか急いで足を引っ込めるのが遠目でもわかった。....相手は逃げはじめた。

 しかしここで神綺は考える。ここ何年と通いつめている神田明神。希との他愛のない話の中でも出るために構造はバッチシ記憶済み。

 その上で考えれば相手の逃げ込んだ場所に隠れ場所はない。

「っ」

 しかし、神綺がついた頃にはもう周りに人影はなかった。となれば考えられるのは、

「....」

 見えた。相手は隠れているようだが、コートの裾が少し見えている。

 場所はおみくじの置かれている台で死角となる場所。最初から隠れるのを前提で逃げたのかは知らないが、即席で判断したのなら、頭の回転は悪くないだろう。

 さっきの靴といい、視覚に隠れられる体格と言い、犯人は女性だ。となれば.....いや、心当たりが多すぎる。なんせ女子校だからな。

「...まぁいい」

 いくら考えても仕方がない。そう覚悟を決めて、気がついていない振りをしておみくじの前を通り過ぎる.....ことはせずに、

「せいっ!」

 危ない危ない。犯人の前を通り過ぎる振りをして目前で重心を後ろにしたのだ。すると、浮かせていた足のほうを犯人が思い切り掴んできた。

 ...あのまま重心が前になっていれば自分は前のめりに倒れていた。そう冷や汗を流しながらも、

「はぁっ!」

 思いっきり体を捻って自分の足を掴んでいる手を思いっきり掴んで引き剥がす。そして流れで犯人の顔を見ると、

「...あ?」

 神綺は思わず間の抜けた声を出してしまう。

「つぅっ」

 なんせその犯人は、神綺に思いっきり手を掴まれ、その握力の強さのあまり涙目になっている矢澤にこだからだ。

「....なにしてるんだ、にこ」

 なぜここに?という素朴な疑問もでるが、なにより

「....ことりのことを覗いてたのはお前か?」

「覗いてなんか無いわよ!それより離しなさいよ!痛いじゃない!」

 と涙目で訴えられる神綺。それに

「す、すまない...」

 あまり涙目を見慣れていないというのもあるが、反射的にパッと手を離してしまう。

 するとにこは一瞬ホッとしたのか、表情が柔らかくなるが、すぐに気を引き締めて腰を低くする。

「いまだっ!」

「な!?」

 後はお察し。脱兎のごとく全力疾走でにこは逃げるも、神綺はワンテンポ遅れてしまい、追うのを諦めた。

「やられたな....」

 

 

 

 

 

-------------

 

 

 その後ことりに問い詰められるも、逃げられてしまった。と伝え、少し空気が悪くなるも、なんとか朝練は終わった。

 そして場面は変わり昼休み。

「...はぁ」

 

【挿絵表示】

 

 ストーカーをしていた張本人、矢澤にこは机に座り、ボーッとしながらため息をついていた。

 考えるのは最近ジワジワと学院内でも認知度を上げてきたμ'sのことばかり。

 それに朝練の様子を覗き始めたのも今日が初めてではない。確かに間近で見張ったのは今日が初めてだが、遠目では何度も見てはいたのだ。

 そしてわかってしまう。彼女達は本気だ、と。

 パッと見、賑やかにわいわいと遊んでいるだけにも見えなくはない。

 だが、神綺のおかげか要点はしっかり押さえているし、前よりも着実と実力がついているのがわかる。

 だから....わからない。

 自分はどうしたらいいのか。

「はぁ....」

 そしてもう一度、今日何度目かわからないため息をつくと不意に、

「そんなにため息ついても仕方ないぞ」

「っ」

「よ、今朝ぶりだな」

 声のした方を向くと、片手を上げてひらひらと揺らしている神綺がいた。

「し、神綺!?」

「....そんなに驚くことか?」

「な、なななっ なんでここにいるのよ!?」

「はぁ?おまえに用があるからに決まってるだろ?違うクラスなんだし」

 そこでハッとにこは周りを見る。すると、

 

 ヒソヒソ.....ヒソヒソ....

 

 ただでさえ男女比が2:8とアンバランスな学院。しかも生徒会に所属し、模試でも名を轟かせている神綺が、だ。名前呼びでにこに会いに来た。これはクラス内でも話題になるのは仕方がない。

 現に先日、凛もそれで質問攻めにあい、そのフォローが大変だったと真姫に愚痴られもした。

 そしてそんな空気ににこが耐えられるわけもなく、

「くっ 行くわよ!」

 そんな周りの様子になんも気にしない神綺を睨みながらにこは神綺の袖を掴んで強引に引っ張り始める。

「あ?なんだよっ おい!」

「ちょっと顔貸しなさいよ!」

「はぁ!?どこにだよ」

 なんのこっちゃ、と慌てる神綺などお構いなしに、にこは廊下へと出てある場所を目指す。

 

 

 そこは勿論、

「決まってるでしょ?アイドル研究部よ」




 閲覧有難うございます。


 皆さん知ってますか?今回の105話で通算113話。つまり、リメイク前の作品と話数が並んだんです。
 いや~ 長かったですねw


 これも皆さんのおかげです。ありがとうございます。
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