ラブライブ! -彼はどう変わる?-【リメイク】 作:レイヴェル
ことりちゃん。お誕生日おめでとう!これからもチュンチュンボイスで俺の脳を溶かしてくれぇぇェェェ!
とまぁハッチャケましたが....取り敢えず分割となります、後半はしばしお待ちを。なんでかって?分割ってそうする人いないじゃろ?斬新さよ、斬新さ。
...ごめんなさい、間に合わなかったんです。
俺はストーカー事件の時、耳元でささやかれたことりの言葉をずっと覚えていた。
それを後日果たそうとして相談しに行った所、アレは冗談だったと笑って済まされたのだが、それでは自分の気が済まなかった為に出かけるように説得した。
別にやましい理由があったわけではない。確かにことりの様な可愛い子と一緒に出かけられるのは嬉しいが、俺の目的は残念ながらそんな浮かれたことではなく、言い過ぎかもしれないが罪滅ぼしのような感じだ。
あの時泣かれてしまったからその謝罪を行動で示したい、ただそれだけなのだ。
「先輩~ おはようございます~」
っと、集合までは後15分もあるが...ま、早いに越したことはないか。
「おはようことり」
「お早いですね」
「俺が無理やり誘ったようなものだからな。当然だ」
「本当ですよ...別に気にしなくても....」
「悪いな、俺の気が済まないんだ。っと、確か生地を買いに行くんだったか?」
俺がどうしても、とお願いした所、今度やる予定のライブに使う衣装を作るために必要な布地を買いたい、とのことだった。
「はい♪ 前は外注で済ませましたけど、今回は手作りで行こうかと」
「...大丈夫なのか?その、勉強もそうだが....練習に裁縫って疲れるだろう?」
唯でさえ練習でヘトヘトなのだ。それプラスで裁縫にまで力を入れられてしまっては穂乃果と同じように授業中に寝ている姿が用意に想像できてしまう。それは流石に心配だし、海未が可哀想だ。
「実はにこ先輩も裁縫が上手なようで....今回は2人で作ることになってるんです。だからそこまで大変じゃないですよ、それに楽しいですし♪」
「へぇ、にこもか」
これは素直に驚いた。てかレベル高すぎないか?なんで普通の高校生が当たり前のように服作れるのさ。俺が疎いだけなのか?
「それよりも先輩!」
「ん?なんだ?」
「今日の服、...どうですか?」
「ん?似合ってるぞ?」
ぶっちゃけことりの私服姿は久しぶりな気がする。最近は日曜などの休日もμ'sの練習で合うことはあるが、練習着なのでノーカンである。うん、普通に可愛いと思うぞ。
「そうですか?えへへっ♪」
休日の朝ということもあり、日頃よりは人通りは少ないが、通りゆく人がチラチラとことりを見ているのがわかる。やはり目立つな。
「でも新鮮だな。私服姿を見慣れていないってのもあるが」
「そういえば先輩と私服でお会いすることって少ないですよね」
「学校以外で会うことがまずないからな。...っと、ずっとここにいるのもあれだな。行こうか」
野次馬が野次馬を呼ぶとはこのことか。
ことりは気にしていないのか、慣れているからなのか知らないが、確実にことりを見る視線が増えてきている。流石に居づらい。
「え?あ、そうですね。折角早く集まったんですもんね、こっちです」
すると俺とことりが二人っきりで行動することを理解したのだろう。ことりから標的が俺になり、チクチクと痛い視線になった。....辛い。
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秋葉原駅から浅草橋方向に歩くこと数分。数本の小道を進むと、騒音も落ち着き、周りの静かな住宅街とは一風変わった雰囲気の建物が見えてきた。
「ここです。本当はファーストライブの時もここで布地を揃えようとしたんですけど...」
「時間がなくて断念したと」
「そういうことです。小さい頃からお母さんにここに連れて来てもらったりしてたんですよ」
「となると、服作りは昔からやってたのか?」
「服と言ってもぬいぐるみに着せるものぐらいですけどね。ちゃんとしたのを作ろうとしたのは初めてです」
「なるほどな。...ごめんください」
一見、外装は中々にカラフルで入るのに抵抗があるのだが、恐る恐る扉を開けると中は以外にも落ち着いた雰囲気のある好印象な店だった。
「あら、いらっしゃい。珍しいわねぇ男の人なんて....あら、ことりちゃんかい?」
そんな中の様子を見ていると店の奥から初老ぐらいの女性が顔を見せた。
「あ、香苗おばさん。お久しぶりです」
どうやらことりと店の方は知り合いらしい。当たり前か、小さい頃から通っているなら顔も覚えるってものか。
「本当ねぇ、1年振りじゃない?最近見かけなかったから心配してたのよ、でもよかったわ、元気そうで」
「えへへ。色々忙しかったので中々来れなかったんですよ~」
「まぁ、もう高校生だもんねぇ。成長したわねぇ」
「もぅ、前もそれ聞きましたよぅ。今は高2です!」
「変わらないじゃない」
なんてことり達は世間話に洒落こんでいるが、神綺は初対面でありついていけるはずもないので、取り敢えずことりはお店の方に任せて棚に仕舞ってある布地の柄をひとつひとつ興味深く比べていた。
(へぇ、同じような色でも近くで見ると若干違ってたり肌触りが別物なのか)
歌と踊りしかしてこなかった神綺にはこのカラフルな空間が物珍しくてたまらなかった。
そんな神綺の様子に気がついたのか、女性が
「そういえばことりちゃん」
「はい?」
「あの男の子はどうしたんだい?彼氏さん?」
「えっ!?えっと、違います!」
「ん?」
ことりの慌てた声で現実に戻された神綺は自分に感じる視線の方を無意識に向いた。
「あら、違うのかい」
「そ、そんなわけないじゃないですかっ」
「どうかしましたか?」
「あぁ、いやね。ことりちゃんが男と来たもんだからてっきり彼氏かとね」
なんだ、違うのかい。とカラカラと笑う女性に神綺は思わず苦笑いになってしまう。この手の話は苦手だ。
「俺にことりは釣り合いませんよ、もっといい相手がいるはずです」
「の割には名前で呼んでるんだね」
「本人に呼んでくれと言われているので」
「...へぇ?」
なんだって?と獲物を見つけたかの様な目でことりを射抜くと女性は悪戯な笑みを浮かべて、
「彼氏でもないのに名前呼びなんてやるねぇことりちゃん。そんなに軽い女になっちまったのかい?」
「へ!?いやっ 先輩にはよくお世話になってますし...えと、その....」
そんな女性の言葉にことりは大慌てで訂正するも、段々と歯切れが悪くなっていく。
「あっはっはっ!こりゃ恐れいったねぇ。なぁあんた、名前は?」
「斎藤神綺、ことりのひとつ上の高3です」
「ほぉ、年上だろうとは思ったけどシッカリしてるねぇ」
「ありがとうございます」
「そっそれよりもおばさん!私は生地を選びたいので失礼しますね!」
このお店、実はかなり広い。音ノ木坂の教室1つは軽く収まる広さはあると思う。だからことりはササッと顔を赤くしたまま奥の方へと姿を消してしまった。
「あら、ちょっとからかいすぎちゃったね」
「いい性格してますね」
「あら、失礼しちゃうね。結構本気だったんだよ?神綺君だっけ?君がことりちゃんの彼氏かって」
「さっきも言いましたけど、俺なんかよりいい男はいっぱいいますよ。それにことりなら引く手あまたでしょう」
「そうは言うけどねぇ。あの子のあんな顔見たこと無いよ?」
「..というと?」
「今までもからかい半分で恋話じゃないけどあういったことは何回かあるんだよ。でもその度に素っ気なく自分にはまだ...とか言ってはぐらかされるのに。今回はそうじゃなかったからねぇ」
確かに今の話を聞けばおかしい。だが、
「普段はことり一人でしょうに。俺を前にして少しパニックになっただけですよ」
「そんなもんかね。...ま、いいさ。それより今日は何を探しにきたんだい?」
「俺はことりの付き添いですのでなにも。自分は全くわかりません。せいぜい出来て荷物持ちですかね」
「おーおーいい心がけだ。どれだけ買うかしらんけど布って重いんだわ」
「さっき少し持って痛感しましたよ。っと、ことりが悩んでるみたいなので行ってきますね」
「あいよ、気が済むまで悩みな」
「ことり」
「ぴぃっ!?」
身長のおかげでわりと奥まで見渡すことができる神綺はフッとことりが悩んでいる顔をしているのを見て声を掛けた。
「せ、先輩?」
「そ、そんなに驚くとは思わなかったんだが....なにで悩んでるんだ?俺で良ければ相談にのるぞ」
いくら知識がないとはいえ、AとBのどちらがいいか、という質問になら答えられる。
ここにいる以上、極力....力にはなりたい。
「えっと、こっちの8番と23番なんですけど。あ、これ見てください。ここに使いたいんですけどどっちの方が見栄えいいですかね」
と見せられたのはスケッチブック。それにはファーストライブの時と同じようにデフォルメされた穂乃果と衣装がデザインされていた。
「なるほどな」
両方共ピンクを基調とした明るいものなのだが、少し離れてみてみると、前者の8番の方が気持ちなめらかに見えた。
「俺は8番だと思う。そっちの方がなめらかというか...やわらかく見える」
「なるほど。そういう見方もあるんですね...ならこっちはどうでしょう!」
「それはだな-----」
とこんな調子で着せ替えっこをしているような変な気分ではあったものの、無事に全ての布地を調達することができた。
...ちなみに代金は理事長持ちらしい。...恐ろしい。
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「お待たせ」
「ごめんなさい。思ってたよりも多くなっちゃって...」
「いいって。これでも男だ」
会計は早く終わったんだが、何分袋に詰めるのに時間がかかってしまい、少し手間取ってしまった。
「でも....」
まぁことりが簡単に引き下がってくれないのも仕方がない。なんせ今の神綺は両手目一杯に紙袋をぶら下げているのだから。
...重さを測れば片手で6キロはあるんじゃないか?7人分プラスαは伊達じゃない。いや7人なら軽い方なのか?
「さ、結構長い時間選別してたみたいでもう昼だ。腹は減ったか?」
トレーニングのおかげでなんなく上がる腕を見ると腕時計の短針はすでに12を過ぎていた。お昼時である。
「...えへへ、正直な所お腹減りました」
「ならどうする?ここらへんでお店入るか?」
「そうですね。...でもできればゆっくりとした喫茶店なんかがいいです」
「....なら、いい場所を知っている。あそこに行こう」
「どこですか?」
「前に一度海未と行ったことがある。ことりも知っているところだ」
「??」
閲覧有り難うございます。
感想などなど、お待ちしてます。
いやほんと、できるだけ今日中に後半あげますんで...ゆるして。
ほんの謝罪の気持ちとしてバースディイラスト貼ります。
セガ秋葉原にこのイラスト展示するんでよければ来てくださいね!
【挿絵表示】