ラブライブ! -彼はどう変わる?-【リメイク】 作:レイヴェル
後書きに重要?なお知らせがあるのでよろしければ見ていってください。
μ'sの2弾目となるPV撮影が終わってから数日がたった頃。神綺と穂乃果達2年生組は、放課後になるのと同時に理事長室へ出頭しろと担任から伝えられた。
「...なんで呼び出しなんだ?」
「まさか穂乃果達何か悪いことを!?」
「なにをしたんですか穂乃果!」
「なにもしてないよ!?海未ちゃんこそ何かしたんじゃないの!」
「なっ 私がそんなことするわけないじゃないですか!」
「まぁまぁ...落ち着いて二人共...ね?」
「一応放課後とはいえ廊下だぞ。静かにしろ」
「先輩が何か失敗したんじゃないんですか?! アタッ!」
静かに、と言ったにも関わらず、耳に入っていないのか...声のボリュームを下げずに、そしてなぜか知らないが、穂乃果のターゲットは海未から神綺へと変わった。
対する神綺もいつもならそれとなく遠回しに注意したのだろうが、運がなかった。
今日の神綺は体調不良で機嫌が悪い。その為キンキンと高い声が頭に響くのが堪らなくなった神綺は穂乃果の頭を軽くだが叩いた。
「静かにしろ、次はない」
「...はい、ごめんなさい」
大人げないが、少し語気が強くなったのを察した穂乃果はしぶしぶ大人しくなる。
そんな神綺のいつもと違う雰囲気を察した海未とことりは少し不安そうな表情をしながら顔を見合わす。
だが神綺はそんな二人の様子に気がついてはいない。
そして何かを決心したのか、海未とことりは一度頷いて、恐る恐るではあるが、口を開いた。
「あの...どうしたんですか?斎藤先輩」
「ん...どうもしないぞ?」
「それにしては気が立っているようですが...私達何か粗相なことをしてしまいましたか?」
そこで神綺はハッと目を見開く。
ようやく海未達が自分に怯えているのに気がついたのだ。
「いや....悪い。感情的になったな」
「...いえ、あれは穂乃果が悪いですので。...しかし先輩が手をあげるのは珍しいですので、驚いてしまいました」
そう。神綺は原則手は出さない。
これは親の教えでもあるが、神綺自身暴力はしない主義ではある。だからこそ、力を受け流して対処ができる護身術を気に入っている。
ただ今日はどうしても我慢ができなかった。...この歳になっても子供のような態度をとってしまった自分が嫌になる。
「...悪い。ちょっと今日は体調がな、本当はこの後病院に行こうと思っていたんだがこの呼び出しでな」
「えっ 先輩体調悪いんですか!?」
「....悪いが穂乃果、そう大きな声を出さないでくれ。頭に響く」
「あ、ごめんなさい...」
「...あまり無理をなさらないでください」
「そうですよ...先輩が倒れてしまったらことりは...」
「そこは一応気をつけているつもりさ。....ただ、確かに最近は無理をし過ぎたかもしれないな」
睡眠は取り敢えずとれてはいるのだが、一人一人の練習メニューや自分の受験勉強、それから家事などやることは多い。
いくら希が居てくれるとはいえ、これからは希も練習などで家事の時間がとれなくなってくる可能性があるのだ。今音を上げてしまっては後がない。...いや、今音を上げている状態か。
「...なにか手伝えることがありましたら遠慮なく言ってください。お力になります」
「気持ちだけでも嬉しいさ、ありがとう。......さ、ついたぞ。身だしなみは大丈夫か?」
まぁ見た感じ3人は大丈夫なようだな。流石は女子、外見も気を使っている。...ま、自分が少しだらしなくなっているので急いで整える。
「よし、...いいか?」
そして三人とも頷いたのを確認してから神綺は理事長室の重い扉をノックした。
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「急にごめんなさいね、呼び出してしまって」
「いえ、大丈夫です」
「ねぇお母さん、どうして私達を?」
「それはね、...ちょっとこれを見てもらえるかしら」
と理事長は手元にあるノートPCを操作すると、画面をこちらからも見えるようにスライドさせた。
そしてその画面に映っていたのは、
「これは....PVですか」
「そうよ、先日撮影したPVなんだけれど、投稿してから覗いたりしてみた?」
「いいえ、練習などで忙しかったですし、見るときはメンバー全員でと決めていましたので」
「あら、...じゃぁ悪いことをしちゃったわね」
「いえ、お気になさらず。しかし...このPVに何か問題が?」
今回で第2弾となるこのPV、理事長や先生方に色々無理を言い、校舎を装飾したり、日が沈んで暗くなってから撮影をするなど、お世辞にも両者円満で作成できたと言えたものではないのだ。
しかしそこまで力を入れて作ったのだ。それなりの再生数がなければ報われないし、付き合っていただいた先生方に見せる顔がない。
「いいえ?問題はないし、むしろ好印象よ」
と言いながら下にスクロールさせると、驚きの再生数とコメント数が表示されていた。
「えぇ!?こんなに....」
「すごい....」
なんと表示されている数字の桁がファーストライブの時よりも1つ多い。....これは自分でも驚きだ。
「コメントも応援コメントばっかりよ。良かったじゃない」
「おぉ....すごい!」
「嬉しいですね....」
と3人が評価されている喜びに浸っている所悪いのだが、
「しかし、本題は?まさかこれを見せるだけではないですよね?」
こっちは少しでも早く薬を飲んで楽になりたいのだ。
私欲バリバリだが、今日は通させてもらう。
「えぇ、そうよ。取り敢えず今のあなた達への反響を見てもらったけど、私達でも予想外なくらいに話題になってるのよ。ほら、ここ」
「ん?....ほぅ」
理事長が指差す欄に目を向けるとそこはピックアップスクールアイドル一覧。その名の通り、最近目立ち始めているスクールアイドルを紹介する記事だった。
そしてその中にはμ'sの文字もあり、穂乃果達も食い入る様にその記事を読んでいく。
「まぁ、このような感じで色々な方に見てもらえるようになったんですが、ここである問題がでてきたのよ」
「それは?」
「嬉しい誤算ではあるのだけれど、音ノ木坂のHPにはμ'sを紹介するページがまだないの。初めはそれになんとも思わなかったんだけど、学校の方に電話が何件も来ちゃってね」
「....あ!確かにUTXとかスクールアイドルで有名なところはみんなブログとかやってるもんね!」
「なるほど....考えたことがありませんでしたね」
「それでなんだけど、貴方達メンバーの中でそういうサイトとかの知識がある人はいるかしら?」
ふむ。こればっかりはちょっとした知識がいるな。まぁ自分は前世でブログをやっていたから簡単なものなら作れる。
「自分は覚えがあります」
「斎藤君ですか。....お願いできますか?」
「は「ちょっと待って下さい!」...」
はい、と了承しようとしたのだが、海未に制止されてしまう。
「どうした?海未」
「先輩、先程言いましたよね?無理はなさらないでください、と」
「...まぁ、そうだな」
「これでまた先輩への負担が増えてしまうのは御免です」
「...じゃぁ誰がやるんだ?」
「それは...」
気持ちは嬉しい。だが代替案を持ってないようでは甘いぞ海未。でも誰かが担当しなければならないものだ。
「取り敢えず皆に聞いてみましょうよ。意外と凛ちゃんとかできるかもしれないし」
「...そうだな」
「では、また後日に誰が担当するのかの報告だけは頂戴」
「わかりました。それでは、失礼します」
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「...ま、ああは言ったものの....本当に誰かできるんかね」
「最悪は私達でやり方を覚えますよ。先輩は無理し過ぎです」
「そうですよ!...もっとことり達を頼ってください!」
「...わかったよ。これからはお前達も頼るようにする」
なんだかんだで日頃からパワーを彼女達から貰っているのだが、ここで断るのも気が引けた。
「約束ですよ先輩!」
「わかったから...大声出すなって」
ことりと海未はまぁまぁボリュームを気をつけてくれるのだが、穂乃果は直情的だからキツイ。まぁ、そこが穂乃果のいいところでもあるのだが...
「HPの件はともかくとして、先輩は今日はもう休んでください。練習も私達でなんとかします」
「俺としてはありがたいお言葉なんだが、本当に大丈夫か?」
「はい、にこ先輩もいらっしゃいますから」
「...そうか。なら穂乃果達のこと頼んだぞ?」
「お任せください」
と海未が笑顔で頷くのを確認した神綺は病院へ行こうと足を進めるが、誰かに腕を掴まれて振り返る。
「...ことり?」
「あの、お一人で大丈夫...ですか?」
「...俺ってそんなに重体に見えるか?」
頭痛とだるさはあるが、フラフラと歩くのもやっと...という危ないレベルではない。一日二日安静にしていれば治るであろうレベルだ。
「いえ....でも心配だったので」
「...ありがとう、俺は大丈夫だ。このまま病院へ行って薬もらって、そのまま安静にしてるさ」
「...わかりました。気をつけてくださいね」
「あぁ。...それじゃぁな、三人共。部室にいるであろうあいつらによろしく言っておいてくれ」
「「「はい!」」」
閲覧有り難うございます。
えーまえがきで書いた通りお知らせ...というか報告ですかね。
これから10月になりますが、予定が色々ありまして、話を更新する頻度が低下します。
10月21日の絵里誕の話と生誕イラスト、11月1日の凛誕の話と生誕イラスト。そして神田明神に奉納する痛絵馬の作成などなど、個人的な用事が立て込んでいます。
気分転換にポツンと投稿することがあるとは思いますが、更新速度が低下することは確実です。
まぁTwitterにはよく出没していると思います。
...つまり何が言いたいかと言うと、私のこと忘れないで下さいね!
感想などなど、お待ちしています。