ラブライブ! -彼はどう変わる?-【リメイク】   作:レイヴェル

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 どうも、レイヴェルです。

 大きな問題がひとつ消化できたので、息抜きがてらの投稿となります。


 そして今回、今までと違って行間を空けております。
 違和感があると思いますが、試験的ですのでご容赦下さい。
 


第115話 お見舞い?

 

 

 具合の悪い神綺と別れた穂乃果達は、理事長室に呼ばれた時間分、他のメンバーよりも出遅れている為に大急ぎでアイドル研究部の部室へ向かった。。

 

「こんにちは~」

 

 勢い良く穂乃果がアイドル研究部の扉を開くと、予想通り中には神綺を除いた全メンバーが揃っていた。

 

「あ、先輩方。こんにちは」

 

「遅かったじゃない。なにしてたのよ...」

 

「こんにちは花陽ちゃん。...えっと、理事長に呼ばれてました!」

 

「はぁ?穂乃果...あんた何したのよ...」

 

「なにもしてませんよ!それに呼ばれたのは海未ちゃん達もです!」

 

「正確には私達3人と斎藤先輩ですね」

 

「神綺も?....って、その神綺はどこにいるのよ」

 

 そう言いながらにこは、パイプ椅子から立ち上がり、廊下の方へ顔を出す。しかし神綺の姿はない。

 

「いないわね....」

 

「斎藤先輩でしたらお帰りになられました」

 

「なんですって?...今日は練習って知ってるはずよね、なにか用事でもあったの?」

 

「用事と言うまででもないのですが、体調を崩されたみたいで...病院へ行かれました」

 

「珍しいわね、あいつが風邪なんて」

 

「最近は特に忙しかったですから。それに先輩は私達の練習メニューを考えてくださってますし...私達が思っていたよりも、先輩は無理をされていたみたいです」

 

「確かに先輩には頼りっぱなしだったですもんね。...ちょっと申し訳ないなぁ」

 

 と花陽が俯いて申し訳無さそうに呟いた。

 

 すると隣に座っていた真姫が、パタンと読んでいた本を閉じてにこの方に目を向けた。

 

「ん?どうしたのよ」

 

「いえ、今日は帰ろうかと」

 

「え?真姫も何かあるの?」

 

「違いますよにこ先輩!きっと真姫ちゃんは先輩のお見舞いに行きたいんだにゃ~」

 

「なっ!」

 

「ちょっと凛!?何言ってるのよ!」

 

 凛はふざけて言ったのだろうが、図星だったらしく真姫は顔を真っ赤にして凛を睨んだ。それには茶化した凛自身もだが、周りの穂乃果達も目を丸くする。

 

「えっ真姫ちゃんそうなの!?」

 

「なっ...図ったわね凛!」

 

「バカね、真姫。凛がそんな芸当できると思う!?」

 

「ちょっとにこ先輩!?それはひどくないかにゃ!」

 

「まぁまぁ...それよりも今日の練習どうするか決めようよ?」

 

 にこと凛が睨み合う中、流石に見かねたことりが苦笑いをしながら切り出した。

 

「む、...そうね」

 

「そうはいいますが、真姫と斎藤先輩がいないことになりますので、今日できることはストレッチぐらいしかありませんよ...」

 

 新曲のPVを作り終えたばっかであり、次に使う衣装は当たり前として、どのようなコンセプトで進めるかも決まっていない。

 

 仮に神綺がいれば、全員で神田明神に出向いてランニングなど手はあったのだろうが、今の彼女達には学院内でできることしか頭に浮かばなかった。

 

「そっかぁ...あ、じゃぁさじゃぁさ!」

 

 こういうのはどうかな!と目をキラキラさせる穂乃果に、海未はまたですか...と顔を引き攣らせる。こういう場合は大抵いいかげんなことしか言わない。

 

「...一応聞きますが、なんですか?」

 

「斎藤先輩のお家に行こうよ!みんなで!」

 

「やはりですか...」

 

「先輩の?...お見舞い?」

 

「そうだよ!真姫ちゃんが行くんなら私達も行こうよ!」

 

「あんたねぇ...他はいいの?なんかこの子もう行く気満々みたいだけど」

 

「ちょっと!なんで私が行くことになってるのよ!」

 

「あんたはさっき自白したでしょ!」

 

「してないわよ!」

 

「真姫ちゃん諦めて、どんなに否定しても嘘下手だからわかるよ!」

 

「う゛ぇえ!?」

 

「そうは言いますが穂乃果。先程斎藤先輩に言われたことを思い出してください」

 

「へ?...言われたこと?」

 

「はぁ...あなたはさっき先輩に何を注意されましたか?」

 

「えーっと...あ、うるさくするなって言われた」

 

「そうです。こんな大人数でお邪魔してもあちらの迷惑になるだけです」

 

「そっかぁ、そうだよねぇ...」

 

 うーん。と真剣に悩み始める穂乃果だが、ただ行くのを止めればいいだけなのだ。なのになぜそれが真っ先に思いつかないのか。海未は頭が痛くなる。

 

「なら、行く人を2,3人にしてお邪魔するっていうのじゃ駄目ですか?」

 

「! ナイスだよ花陽ちゃん!」

 

 大人数が駄目なら絞ればいい。なんて単純な発想なのだろうか...

 

「でも、この中で先輩のお家知ってるのって誰?」

 

 ことりの何気ない指摘に真姫以外は言葉が詰まる。

 

「そういえば...私先輩の家知らない!?」

 

「ちょっと穂乃果?あんた家を知らないのに行こうとしてたの?」

 

「うぅ...てへっ」

 

「...はぁ」

 

「凛も知らないにゃ~」

 

「私も....」

 

 神綺と親しく、なおかつ家を知っている人物は、絵里と希、そして真姫ぐらいしかいない。

 そう、最初に一人で行こうとした真姫しかこの中で知っている人間は居ない。

 

 その事実に真っ先に気がついたのは、μ'sの常識人の海未だった。

 

「ん?そういえば真姫」

 

「...なに?」

 

「真姫は先輩の家を知っているんですよね」

 

「えぇ。勿論」

 

「真姫ちゃん知ってるの!?」

 

「真姫...あんたって神綺と結構親しかったのね」

 

 意外だったわ。と驚愕するにこに対し、真姫は表情1つ変えずに爆弾を無意識に投下する。

 

「まぁ、一緒に住んでましたし」

 

「...は?」

 

 今真姫はなんと言った?それが穂乃果達2年組を除いたメンバーの頭の中で浮かんでいる言葉だった。

 

「そっか!真姫ちゃんはそうだったね!」

 

「ち、ちょっと待ちなさいよ!...どういうこと?」

 

 神綺の記憶喪失の一件のはじめを知らない凛、花陽、にこの3人は真姫の何気なく言った言葉が信じられなかった。

 

「真姫ちゃんって実は軽かったの!?」

 

「なによ軽いって...」

 

「あいつってとんでもない奴だったのね...真姫ってまだ高1でしょ?」

 

「意外です...」

 

「ん?なんでにこ先輩達そんなに切羽詰まったような顔してるんですか?」

 

「なっ 穂乃果は今の言葉に何も思わないの!?」

 

「...?」

 

「穂乃果...いくらワケを知っているとはいえそれは流石に...」

 

「...海未とことりはナニカ知ってるの?」

 

「えぇ。...ですが、先輩がお話してないのに私達でお話していいものなのか...」

 

 と珍しく歯切れの悪い海未に、にこはなにかを察したのか簡単に引き下がった。

 

「...なにかワケがあるわけね。わかったわ、神綺本人に問いただすことにするわ」

 

「わかりました(東條先輩が居候されていることを知ったらどんな反応をされるんでしょうか...)」

 

「そんなことよりお見舞いにゃ!この中で行きたい人は誰!」

 

「はい!」

 

「穂乃果は却下です」

 

「なんで!?」

 

 凛の勢いに便乗して元気よく手を挙げるも、即答で海未に却下をされた穂乃果は軽く涙目になってしまう。

 

「あなたは絶対に大きな声をだすからです。...今は先輩の近くに貴方を行かせるべきではありません」

 

「そんな....」

 

「私も同意見、かな。あ、私も行きたい」

 

「ことりちゃんまで...ってことりちゃん行くの!?どうしちゃったの!」

 

 穂乃果にしてみればことりが手を挙げたことが意外らしく、ことりの肩を掴んでガクガクと揺らす。

 

「ほ、穂乃果ちゃぁん...」

 

「あ、ごめん」

 

「...ううん、別にいいけど。えっとね、私も先輩には日頃からお世話になってるし、恩返しを少しでもできればなって...」

 

「そっかぁ...」

 

「まぁことりなら大丈夫でしょう。他にはいらっしゃいませんか?」

 

「海未ちゃんはどうなの?」

 

「私ですか?私はどちらでも構いませんが」

 

「そっかぁ。凛ちゃんは?」

 

「え?えーっと...凛は何もできることないから遠慮しとくにゃ!」

 

「そう?花陽ちゃんは?」

 

「私は...どっちでもいいかな?」

 

「うーん。じゃぁにこ先輩は?」

 

「私?私もどっちでもいいけど...いや、行くわ。神綺にどうしても聞きたいことがあるし」

 

 今のにこの頭の中には、真姫が神綺の家に住んでいたワケを聞きただしたいということで頭が一杯である。

 

「じゃぁ行くのは...ことりちゃんとにこ先輩と真姫ちゃん?」

 

「そうなりますね」

 

「...決まった?もぅ、いつまで待たせるのよ」

 

「元はといえばあんたが練習あるのに帰るとか言うからでしょうが!」

 

「う゛ぇえ...」

 

「まぁいいわ。...それじゃぁ真姫、案内頼むわよ」

 

「...しょうがないわね、行きますよ」

 

 

 

 

 

--------------------

 

 

 その頃神綺はと言うと、小さい頃から何度かお世話になっている家に近い病院に来ていた。

 

「んー こりゃ普通に風邪だね」

 

「そうですか...」

 

「まぁ、今は咳とか鼻水とかの表立って症状はないみたいだけど。これから出てくるかもしれないし、ちゃんと気をつけてね」

 

「わかりました」

 

「よし、返事もシッカリしてるし大丈夫かな?...あ、これだけは一応医者として言っておくよ」

 

「なんですか?」

 

「この時期だからないとはいえないけど、エアコンで体を冷やさないこと。それと安静にしててね」

 

「...わかりました。ありがとうございました」

 

「お大事に」

 

「(風邪か...帰ったら洗濯物とか取り込まねぇとな。...だっりぃ)」

 

 今日は運が悪く、希は神田明神のバイトで不在だったのを思い出した神綺は、ただ一人で病院の待合室で落ち込んでいた。




 閲覧ありがとうございます。

 如何だったでしょうか?
 今回の件について、活動報告の方で改めてお聞きしますので、そちらの方でお手数ですが、
行間を空けた方が読みやすいか、読みにくいか。の二択でコメントしていただければと思います。

 ご協力、よろしくお願いします。
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