ラブライブ! -彼はどう変わる?-【リメイク】   作:レイヴェル

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 どうも、レイヴェルです。

 ただいまアニメ!

 やっとアニメの内容に戻ります。


第120話 ラブライブ?

 真姫が親父さんにスクールアイドルの活動を許された日の翌日。

 

 穂乃果達は、仲間がこれからも一緒にいてくれるという嬉しさからか、朝練からいつもよりも元気に、そして熱心に練習をしていた。

 

 それには神綺も思わず顔が綻んでしまう程で、彼女達の信頼の強さと、絆の深さが見て取れた。我ながらこれで脱退になっていたら只じゃすまなかったんだろうなと密かに肝を冷やしたのは自分だけの秘密だ。

 

 それはまぁ、置いておいて。その熱を冷まさないまま、午後練も気合を入れて頑張るか、と神綺はいつも通りアイドル研究部の扉を開けたのだが、待っていたのは。

 

「あ、斎藤先輩。こんにちは」

 

 PCの前で目を輝かせながら何かを語っていたのだろうか。イキイキとした花陽とにこの二人。それと若干顔を引き攣らせながらもPCの画面の前に集まっている穂乃果達だった。

 

 ...なんだこの状況。

 

 

 

 

 

-----------------------

 

 

 

 

「ど、どうしたんだお前ら」

 

 なぜこの二人はこんなにもいい笑顔をしているのであろうか。

 

「いいですから中入ってください。皆もういますから」

 

「お、おう?」

 

「あ、先輩こんにちは~」

 

「こんにちは」

 

「おう、こんにちは。...んでなんなんだ?」

 

 苦笑いをすることりに背中を押されながら急かされた神綺は挨拶を返しながら一番手前にあった椅子に座る。

 

「実はですね!近々ラブライブなるものが開催されることになったんです!」

 

「...ラブライブ?なんだそりゃ」

 

 俺が率直に思ったことを聞くと、待ってましたと言わんばかりにPCの前に座っていた花陽がカチカチッとマウスを動かしながら、ある画面を表示させた。

 

「ラブライブはスクールアイドル版の甲子園のようなものです!」

 

「甲子園...競うのか?」

 

 なんともまぁ面白い話である。甲子園ということは、全国から集まった競合が競い合うということ。確かに、今まではスクールアイドルが点々と活動していただけであり、甲乙をつけるという機会はなかった。

 

 つまりはそれだけスクールアイドルが注目され始めたということか。なんせ、競うにしても周りの観客がいなければ評価なんてできるものじゃない。それは俺達μ'sのファーストライブを見ればわかる。

 

 にしてもこれは...知名度を上げるにはお手軽な企画とも言える。乗らない手はないんじゃなかろうか?

 

「そうです!エントリーしたグループの中から、スクールアイドルランキング上位20位までがライブに出場、ナンバー1を決める大会です!」

 

「なるほどねぇ...」

 

 ふむ。と俺が唸っていると、PCを見ていた海未が俺の方を振り返った。

 

「それで私達もエントリーしてみたらどうか、という話になっていたんです」

 

「...いいんじゃないか?知名度上げるチャンスだろ」

 

 知名度が上がれば学校の知名度アップにも繋がる。今の俺達が向かっている目標にはピッタリなものだ。

 

 だが、今までハイテンションだったにこが段々と虫の悪そうな顔になる。

 

「でも問題もあるのよ」

 

「問題?」

 

「エントリーした後のランキング。私達でも行けるかしら?」

 

「あー20位以内って奴か」

 

 確かに狭き門だと思う。なんせ今までスクールアイドルの大型イベントなんて、にこや花陽からは聞いたことがない。ということは今回が初めてと考えてもいい。

 

 となればだ。今、目の前でテンションがハイになっている2人を見るに、他のスクールアイドルも目をつけてこぞって参加するはず。ということは全国のほぼ全てがエントリーする可能性もあるのだ。いくら最近人気がでてきたといえまだまだな俺達では簡単に通れる課題でもないだろうな...

 

 だが、今までも無理通してやってきてんだ。今更止まれる訳ないだろうに。

 

「いいじゃないか。取り敢えず出場できれば間違いなく注目される。...いいか?俺達の今の目標は学校の知名度アップだ。なにも優勝目指せなんて無茶言ってるわけじゃない」

 

「けど...現実は難しいわよ?」

 

「もう弱気になってるのかよ...朝練の調子はどうしたお前ら。ここ数ヶ月を思い出せ、お前達は何回無茶を成功に変えてきた?成功したってことはお前達に力が付いてるってわけだ。だったらその努力を無駄にせずに突き進むべきなんじゃないのか?」

 

 1ヶ月でなんとかライブを見せられるレベルになり、もう1ヶ月でメンバーを増やしながらも仲違いになることなく円満に進んでPV撮影も上手くいった。

 

 これだけやっておいて今更弱音とは...随分と舐められたものだ。普通ならこんな短期間でシッカリと成長する奴はいない。大体は過信するか心が折れるかで挫折する程に過酷だったのをこいつらはやり遂げた。このレベルが普通だと言い張るのなら、殆どのスクールアイドルを敵に回すことになるだろうな。

 

 まぁいいか。論より証拠だ。

 

「花陽。スクールアイドルのランキングでμ'sが何位か見てくれ」

 

「あ、はい!」

 

 真姫や海未の弱気な言葉に感じるところがあったのか、少し萎縮していた花陽にお願いすると、俺の言いたいことがわかったのか、急にやる気を出してキーボードをいじり始めた。

 

「でました!」

 

「どうなってる?」

 

 まぁ、数日前に理事長に言われた一件もある。ランキングは絶対に上がっているはずだ。

 

「す、すごいです...前よりも格段に上がってますよ!」

 

「ほんと!?」

 

 ま、予想通りだ。これで少しは自信ついたろう。

 

「わぁ~」

 

「わかったろ?お前達は確実に評価され始めているんだ。でても悪い話じゃないだろ?」

 

「はい!やる気出てきました!」

 

 俺の発破に最初に反応したのは穂乃果だ。やはり、こういうところでの決断力はリーダーらしいと言える。

 

 ...ま、さっきのランキングに投票する時にコメントもつけられるようになっているから、そのコメント読んでやる気がでたんだろ。なんともまぁ...実に穂乃果らしい。

 

「お前らもそれでいいか?」

 

「やる気出てきたにゃ!」

 

「作詞にも...力が入るものです」

 

「んじゃ花陽。ラブライブ参加すること、ちゃんとHPに書いといてくれ」

 

「わかりました!」

 

 そうそう。HPの件だが、俺が出るまでもなく、花陽が自主的に手を挙げて引き受けてくれた。いや~よかったよかった。

 

 あ、そういえば。

 

「そいやちょっと気になったんだが...そのラブライブっていつやるんだ?」

 

「えっと...今年の夏ですね」

 

「ほー...」

 

 となれば後2ヶ月はあるのか...ならば本腰を入れる時間もあるな。絵里と希もそろそろ加入しても問題無いだろう。口実もできる。

 

「じゃ...ってあれ。エントリーってどうやってするんだ?メッセージかなんか送るのか?」

 

 後はエントリーするだけだな。と言おうとしたんだが、肝心な方法を知らなかった。

 

「えっと、まず学校に正式にスクールアイドルとして認められていること。そして...学校に許可を取ること」

 

「許可?」

 

「まーでかいイベントだからなぁ。無闇矢鱈と応募されて途中棄権です。なんて言われたら運営人困るからなぁ」

 

「なるほど...でも取るって言ってもどこに許可貰いに行けば良いのかな?」

 

「そんなの生徒会しかないんじゃないの?」

 

「生徒会?....じゃぁ先輩!許可ください!」

 

「バカかお前。俺は副会長だ。絵里に許可とれ」

 

「え゛...でも会長あまり私達のこと良く思ってないですし...」

 

 あぁ、そうか。そういえば穂乃果達の間じゃまだ絵里は否定的な考えの持ち主のままか。

 

「大丈夫だ。今はあいつもノリ気だ」

 

「えぇ!?本当ですか!?」

 

 ...もう言ってもいいだろう。

 

「あぁ。それに、今度絵里にお前達のダンスコーチをお願いしようと思っている」

 

「コーチ...ですか?ですが踊りなら斎藤先輩で事足りるはずですが...」

 

「今はまだなんとかなってるんだが...その、男と女じゃ身体構造違うだろ?そろそろ男用のメニューじゃきついんだよ。そこで同じ女性である絵里に目をつけたってこと」

 

「随分と虫のいい話ね...穂乃果達から聞いてるわよ?あの生徒会長。結構反発してたって。なのに考えを変えさせるってどんな手使ったのよ」

 

「人聞きが悪いな、にこ。俺達も色々あるんだよ。ただあいつ自身の折り合いをつけさせただけだ」

 

 元々絵里も生徒会長という責任がなければノリ気だったのだ。当然といえば当然である。

 

「...ではこれから生徒会へ行きますか?」

 

「いや、今日はなにもないからもう帰ってるぞ」

 

 なんでも希と二人で行きたいところがあるんだとか。ま、仲が良い様で何よりだよ。

 

「じゃぁ明日?」

 

「えー!?折角出るって決めたのに!」

 

 すると、先程からPCの周りにいる穂乃果達から少し離れた所で髪の毛をいじっていた真姫が目を瞑ったまま呟いた。

 

「なら...理事長の所に直接行けば?」

 

「えぇ!?...でもそれっていいのかな?」

 

 おい、穂乃果。お前今更それを言うのか。

 

「いいもなにもお前はすでにやってるだろ」

 

「...え?」

 

「穂乃果...いいですか?私達はスクールアイドルを結成するといった時。講堂の使用届はどこへ持って行きましたか?」

 

「...えーと、どこだっけ?」

 

 ...まじか。

 

 まさかの忘れてると来たか。これには神綺だけでなく海未とことりも呆れを隠せない。

 

 はぁ、とため息をついて痛くなる頭を抑えながらきわめて優しい声で海未は穂乃果に説明する。

 

「...いいですか穂乃果。あの時私達は生徒会長に使用届を出しましたよね?」

 

「うん」

 

「そしてその後に会長は斎藤先輩に渡しましたよね?」

 

「うん。代わりにお願いって」

 

「その後先輩はどこに行かれましたか?」

 

「....お!理事長室だ!」

 

「...はぁ」

 

 お疲れ様、海未。

 

「というわけだ。別に今始まったことでもないだろ?」

 

「あんた達...見かけによらずに結構危ない橋渡ってんのね...」

 

「なぁに、親族がいるからできるんだよ」

 

「あぁ...ことりね」

 

 俺がフッとことりの方を見てわかったのだろう。ことり以外はあぁ、とどこか納得と呆れの混じった目をことりに向ける。

 

「?」

 

 だが、当の本人であることりは向けられた視線の意味がわかっていないらしく、首を傾げている。

 

 ...あるぇ?今の会話でわからないところってなかったよな...実は真面目そうな顔しておいて話半分に聞き流してる感じ?ちょっと泣きそうだよ俺。

 

「取り敢えず、善は急げよ。行くわよ、理事長室に」

 

 ...そうだな。まずは目先の課題をやるしかないか。

 

 よっこらせっとオヤジ臭い事を久しぶりに呟きながら、先行するにこにぞろぞろと着いて行った。

 

 

 

 

-----------------------

 

 

 

 

「...ほら、いつまで突っ立ってるのよ」

 

「うぅ...緊張するなぁ」

 

 にこに連れられ、理事長室にたどり着いたのは良いのだが、

 

『リーダーらしくここは穂乃果がノックして入りなさい!』

 

 とにこに言われた穂乃果は、珍しくも緊張しているのか中々理事長室に入れずにいた。

 

「なんで今更緊張してんだよ...」

 

 これが初めて理事長室に入る子ならわからなくもないが...穂乃果、お前何回も入ってるよな。つい先日俺らと入ったばっかりだよな。

 

「うぅ...だってぇ!」

 

 あぁ、なんで穂乃果が入るの渋っているのかがわかった気がする。

 

「...理事長への説明はお前がしなくてもいいから、な?」

 

「っ!」

 

 ビンゴ。なんとも...情けない。

 

「穂乃果...」

 

「いよおっし!じゃ入るよ!」

 

「変わりよう早いわね...」

 

 良くも悪くも、切り替えが早いからだろうか。俺が説明しなくていいと言ってからすぐにノックをした穂乃果。これには流石に苦笑いをせざるを得ない。

 

 まぁ何はともあれ、理事長に入室を促された俺達は、1年生組だけを廊下に残し、理事長室へ入った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「今日は勢揃いでどうしたの?」

 

「うっ」

 

 理事長と面と向かって聞かれた穂乃果は吃るが、入る前から予想できていたことだから、隣に立っていた海未がハキハキと説明を始めた。

 

「実は、今年の夏頃にスクールアイドルの大会。ラブライブが開催されることになったんです」

 

「へぇ、ラブライブねぇ」

 

 食いつきは上々と言ったところだろうか。理事長もノートPCを操作し始め、ラブライブの公式サイトを確認する。

 

「はい。ネットで全国的に中継されることになっています」

 

「もし出場できれば、学校の名前を皆に知ってもらえることになると思うの」

 

「今現在。彼女達μ'sはピックアップされる程に話題性がありますし、先日運用を始めたHPの方も閲覧数が順調に伸び、波に乗っています。今エントリーを公式に発表すれば、ポッと出のスクールアイドルが頂点を目指している。という更なる話題性獲得にも繋がりますから、この期を逃す訳にはいかないと考えました」

 

 ...即席にそれっぽいことを言ってみたが、筋は通っているはずだ。

 

「そうね。...いいでしょう。エントリーを許可します」

 

「本当ですか!?」

 

 却下されるとは思ってはいなかったが、逆にここまでアッサリ認められるとも思っていなかったな。...これでは何か裏があるんじゃないかと勘ぐってしまう。

 

 だが悲しいことに神綺の予想は当たってしまう。嬉しくてハシャグ穂乃果にも聞こえるように、理事長は少し語気を強めてこういった。

 

「ですが、今度の定期考査で一人でも赤点を取るような結果になったら。...ラブライブへのエントリーは認めませんよ?」

 

「えぇ!?」

 

「当たり前です。学生の本分は勉強ですよ?...いいですね?」

 

「....はい、わかりました」

 

 ははは...こりゃ参ったぞ?あからさまに嫌な顔をした穂乃果はともかく、部長だからと理事長室に入っていたにこまでも項垂れてやがる。....さぁて、1年組はこれを聞いたらどうなるか。

 

 

 

 ...駄目だ。容易に想像できる。ドンマイ、凛。

 

 




 閲覧有り難うございます。


 さぁて、皆さんお待ちかね(?) 
 現時点での、μ'sメンバー9人の、神綺に対する好感度表を発表したいと思います。

 次話で神綺から、μ'sメンバーに対しての好感度を発表しますね。

 ちなみに好感度は1~10の10段階。数字が大きいほど、想っているとします。

・凛(好感度:5)
 頼りになる先輩。
 偶然に近い知り合い方をし、現在も少しぎこちない接し方をしている。
 距離感をどのくらいとったらいいのかがわからずに、誰かと一緒にいないと、何を話していいかわからなくなるほどにテンパる。
 今のところ、一番神綺と接点がない子。

・花陽(好感度:5)
 優しい先輩。
 真姫と同じく接触事故というなんともいえないコンタクトをして話すようになった。
 それからは度々、にこと神綺の三人でアイドルについての話をして、軽いストレス発散になっている。

・穂乃果(好感度:6)
 いいお兄さん。
 神綺の前世を知ってからは、今まで感じていた歳に合わない行動や、言動にも納得がいき、もっとベッタリくっつくようになった。
 恋愛的感情は今のところなし。ただ犬の様に懐いているだけ。


・にこ(好感度:7)
 気になる奴。
 自分の夢を笑わずに、それでいてずっと覚えていてくれた事を密かに嬉しく思っている。
 μ'sに入ってからは神綺と会う機会も増え、なんだかんだで信用している。
 まだ恋愛的な感情はなし。けど何かあると傾くかも。

・海未(好感度:7)
 頼れる先輩。
 困った時に手を差し伸べてくれる安心感から惹かれ始めている一人。
 しかしまだ一歩足りない。けどそろそろコロッときちゃうかも?

・真姫(好感度:8)
 気になる先輩。
 現在μ'sに入っているメンバーで恐らく一番神綺の私生活を見ている子。
 記憶喪失事件で一緒に同居をしてから段々と神綺の性格や何気ない優しさに触れ、惹かれていった。
 普段素っ気ない態度をする彼女だが、神綺に何かあると目に見えて反応し、すっ飛んでいく。

・ことり(好感度:9)
 大好きな人。
 2年生組では唯一シッカリと好意を抱いている。
 初めて会った小学生の頃から憧れていて、段々と好きになっていった。
 最近それを自分でも自覚し始め、これからドンドンアタックが増えると思われる。

・絵里(好感度:9)
 大好きな人。
 神綺と同じ学年であることもあり、一番過ごした時間が長い。
 神綺のことはとても信頼していて、アイコンタクトで通じることも。

・希(好感度:10 MAX!)
 愛してる。
 神綺が無愛想だった頃を知っている一番古い付き合い。
 神綺と知り合い、転校した後も、神綺に言われたことを胸に抱き、進み続けた。
 音ノ木坂に来てからは、長年離れていたこともあり、反動からか友情を通り越して愛情に変わり、神綺の良いところ、悪いところも受け入れて隣に立っている子。
 だけど告白しようにも、絵里も神綺が好きなのを知っている為に中々言い出せないご様子。



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