ラブライブ! -彼はどう変わる?-【リメイク】 作:レイヴェル
2話ですね。ちょっと話が飛びます。バブちゃんの時のこと書いてもあれですからw
では、はじまります。
桜の花はもう散り、青々とした葉っぱが茂る頃。とある小学校の前に親子がいた。
「今日から神綺も小学生ね」
そう母親が言うと、若干面倒くさそうに。
「そうだね。もう何回それ言ってるのさ」
そう。家を出てから何度もこの掛け合いをしていて神綺と呼ばれた子供の方は疲れ果てていた。
「あら、いいじゃない。人生で一度の瞬間よ?」
「...そうだね(小学校低学年相手に会話するレベルじゃねぇよ)」
子供より親の方がイキイキしているとはどういうことか。そんなアンバランスな空気を作りながらも親子は校門を潜った。
そして数歩歩いた時、急に母親が止まった。
急に止まったことを疑問に思った子供は、
「? どうしたの母さん?」
真剣な顔付きの母親は、
「これから入学式までの間、私と離れ離れになるけど....大丈夫だからね」
子供の顔はなんというか.....そう、真顔 真顔だ。
「わかってるよ。そんな心配することじゃないよ....じゃぁね、母さん」
子供は小声でマザコンになった覚えはねぇ、と言いながら昇降口へと向かった。
そんな子供の行動に照れ隠しかしら、と的外れなことを思いながらも
「気をつけてね」
流石は母親、別れる時の言葉は忘れない。
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無事に入学式も終わり、教室に戻った後。特に誰かがはしゃぐこともなく、静かに自分の席に座り担任が来るのを待っている。
....一人を除いて。
「....はぁ」
自分が小学校1年の頃はこんなに静かだったかと、思いふけっている少年がいた。それは、今朝校門の前でテンションの上がった母親に呆れていた少年だった。しかし、矛盾する点がある。
そう、小学1年生など何回も体験することではない。
しかし、彼は特殊だった。誰もが聞いても信じないようなことを隠し持っている。
それは、『前世の記憶を持っている』という所だ。
周りは年相応の緊張したりソワソワした子達の中に、彼だけが落ち着いていて窓の外の景色を眺めていた。
っとその時、教室の前のドアが開いた。
『っ!』
小学校という新天地に緊張している子達はみな同じ反応を見せたが、
「.....(やっと来たよ。いや~遅いって)」
彼だけは、無反応に近いリアクションだった。
そして担任であろう教師が、
「やぁ、みんな!おはよう!今日から君たちの担任になった田中です。よろしくね」
そう言い、教卓の所に来ると黒板に自分の名前を書いていく。
『よろしくおねがいします!』
「よろしくおねがいします(田中直樹先生...か)」
やはり、異色である。彼だけ反応が違うのだから。
「それじゃぁ、そうだね。青木君から順に自己紹介をしてもらおうかな?いいよね」
と田中先生の急な振りに、
「はっ はい」
戸惑う青木君。いくらなんでも緊張しすぎだ。
小学生って無邪気なイメージがあるんだが......。
そうして、順々に自己紹介をしていく内に、問題の彼へと番が回ってきた。
「ん(俺の番か)」
軽くだるそうに席を立ち。
「斎藤神綺です。好きなことは、ダンスを踊ることですね。よろしく」
パチパチパチ
と、無難な自己紹介を終えた。
その後も、順調に自己紹介は進みこれからの大まかな予定や廊下は走らないなどのルールを教えられた。
「それじゃぁ、今日はこのくらいかな。さ、今日はこれで終わりだよ!みんな立って」
そう言い起立を促し、
「みんな立ったね?それじゃぁ、さようなら」
『さようなら』
挨拶は大切である。そして各々が自分の親と合流して帰ろうとしている時にふっと神綺に声を掛ける男の子がいた。
「ねぇ!ちょっといいかな?」
神綺は呼ばれた方を振り返り、
「ん? なんだい?」
軽くダルそうに、でも蔑ろにはしないように応えた。
「あのさ、僕の名前は後藤佑樹って言うんだ。...その、友達にならない?」
そこには控えめな雰囲気を出す男の子がいた。
「なんだって?」
神綺は若干、聞こえた言葉を疑った。
まだ話したこともなく、今が初対面だというのにいきなり友達になろうっと言ってくるからだ。
驚いていると佑樹は、
「なんか、君とならうまくいける気がするんだ。....どうかな?」
これまた驚いた。なんとなくでいきなりとは、この子はすごい勇気があるな....と。そして神綺は、
「....いいよ。俺でよければ。よろしく」
応えた。対して佑樹は、
「本当!?っ これからよろしく!」
佑樹自体OKくれるとは思っていなかったらしく、とても喜んでいた。
「ね、ねぇ」
「ん?」
落ち着いたと思ったら次は恐る恐るといった感じで切り出してきた。
「これから神綺君って呼んでもいいかな?」
そんなことか、そう神綺は思いながら。
「いいぞ。俺は佑樹と呼ぶけどな」
「うん!いいよ!じゃぁね!神綺君!」
余程嬉しかったのかハシャギながら佑樹は帰っていった。
「お、おぅ」
だが、神綺は佑樹の急なテンションの変わりようについていけずに教室にポツンと残っていた。
「.....帰るか」
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「ただいまー」
「あら、お帰りなさい。どうだった!?小学校は」
神綺が靴を脱いでリビングに向かおうとするとキッチンから母親が興味津々といった感じで顔を覗かせた。
対して神綺は、
「んー。普通じゃない?」
っと、無難な返答だが...この息子、母とコミュニケーションする気皆無である。まぁ、ほぼ毎日のように聞かれてばそうなるのも仕方がない。
「あら、つまらないわね。もっとないの?友達できた!とか」
母親も食い下がらずに突っ込んでくる。
「あー....できたね」
「ほんと!?」
「っ」
もう一度言う。この母親、非常に興味津々である。
「あ、あぁ......後藤佑樹って言うんだ」
「後藤君ね!覚えたわ。....仲良くしなさいね」
「....わかってる」
神綺の返答に満足したのか、キッチンへと戻っていった。
閲覧ありがとうございます。
いや...疲れますねこれw
書き慣れてないからってのもあるんですけど....慣れるまでしばらく掛かりそうです。