ラブライブ! -彼はどう変わる?-【リメイク】 作:レイヴェル
今回でμ'sの数人が初登場です。
「よし....やってるな」
神綺は解散してすぐに学校を後にして前に来た穂むらにやってきた。なんだかんだで前に行ったきりで今日が2回目の来店だったりする。
ガラララ...
「いらっしゃいませー」
引き戸を開けると前と同じく女将さんがいた。
「どうも」
「あら、久しぶりじゃない。今日はお友達とは一緒じゃないんだね」
そう言いながら女将さんは俺の後ろを確認する。俺のことを覚えてくれていたみたいだ。
「えぇ、今日は俺一人です」
店内はクーラーが効いていて、ずっと引き戸を開けっ放しにするのも悪いと思いすぐ閉める。
「今日はどのような御用で?」
「えーっと....この穂むら饅頭の8個入りを1つお願いします」
と、ショーケースを指さしながら注文する。
「はい....では、1000円だね」
お札一枚の為に会計はすぐに終わる。お釣りなしで買える為結構ありがたかったりする。
「はい、これが商品ね。....ねぇ君」
「なんでしょうか?」
饅頭の包まれた箱を渡されると同時に女将さんが神綺に、
「もうそろそろで中学校の文化祭よね?」
「えぇ、と言っても2ヶ月はありますけどね」
「そんなのすぐじゃない。それでなんだけど....」
「ただいま~」
と女将さんがなにか言いかけた時に裏から元気な女の子の声が聞こえた。
「あぁ、娘が帰ってきたみたい。お帰りなさい穂乃果...あら、海未ちゃんとことりちゃんも一緒なのね、いらっしゃい」
「「お邪魔します」」
女将さんの娘さんとそのお友達だろうか、3人の女の子が裏から顔をだした。
オレンジ色の髪色でサイドテールにしてある子、その子が娘さんだろうか、それと青髪でロングの女の子と、グレーの様な...ブラウンの様な...不思議な髪色で...これまたロングなんだが、サイドテールにもしてて....なんかトサカみたいなのがあるし、不思議な髪の子だ。
「あっ お客さんいたんだね。いらっしゃいませ!」
と元気に娘さんが言ってきた。
「どうも」
と無難に相槌を打つ。
「取り敢えず3人とも、手洗ってきなさいな」
「「はーい」「はい」
と3人はぞろぞろと奥に引っ込んだ。
「すみませんね。急に」
と申し訳なさそうに女将さんが言うが、
「いえ、元気な子達じゃないですか。あの子が前に仰っていた娘さんですか?」
「えぇ、今小学6年生で来年には中学校よ」
1個したか、と思いながら神綺は、
「それで、先ほどの続きは?」
「あぁ、それでね。君が良ければなのだけど....」
「娘を中学校の文化祭に連れてってくれないかしら?」
と女将さんは言った。
「...はい?」
一瞬神綺は女将さんが言っている意味がわからなかった。
「ウチは見ての通りお店開いてるから付き添いできないのよ....だから...」
「ちょっ ちょっと待ってください!な、なんで俺なんですか?」
正気か?と思ってしまう神綺はおかしくない。
「あら、だって君...そうそう、名前教えてもらえないかしら?」
「えっ、斎藤神綺...です」
とポロっと言ってしまうあたり神綺は押しに弱い。
「斎藤君ね。なんか君なら娘を任せてもいいかなーって...まぁ自分でも何言ってるかわかってるけど」
「じゃ、じゃぁ...」
「いいのいいの。斎藤君しっかりしてるし。今すぐじゃなくてもいいから決めておいて欲しいの」
「ですが....」
とその時、
「お母さ~ん、洗ってきたよ!」
裏からまた娘さんがひょっこり顔を出してきた。すると女将さんから
『キュピーン』
そんな音が聞こえた気がした。
「...ねぇ、斎藤君」
「はい」
と神綺が反応すると女将さんは.....娘さんを呼び出して、
「ほら、この子穂乃果って言うんだけど可愛いでしょ!だからお願いできないかしら?」
「? なになに?」
と言い始めた。しかし穂乃果と呼ばれた娘さんは状況が読み込めていない。
「あのね、穂乃果。よく聞いて」
「?」
「今度、音ノ木坂中学校で文化祭があるでしょ?」
「うん」
「その時、私っていけないって言ったじゃない?」
「うん」
「それでね。...この斎藤君に付き添ってもらおうと思ってるの」
「おー」
「(えっなにこれは....この人外堀埋める気だよ。怖っ!)」
「どうかしら?」
と女将さんは穂乃果の反応を見る。この反応次第で全てが決まる。
「うーん....」
と穂乃果は神綺をジーッと見つめる。
「別にいいよ!」
「えっ(まじかよ...)」
まさかOKするとは思わなかった。
「ってことで、娘はいいらしいけど.....斎藤君はどうする?」
「うっ...(うわっ この人性格悪い....めっちゃニヤニヤしてるよ)」
なんとか逃げようと策を考えるが、うまくいかず。
「わ、わかりました....」
折れるしかなかった。
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「俺は斎藤神綺。中1だ、よろしく」
「高坂穂乃果、6年生です!よろしくお願いします!」
なんともまぁ元気な子だ。
「あ、あぁ(どうしてこうなった....)」
「あの、穂乃果...この方は?」
と神綺が不貞腐れていると、穂乃果の友達で青髪の子が神綺の事を若干警戒しながら聞いてきた。
「あぁ、この人は斎藤神綺さん。私達の一つ上なんだって」
と紹介する。
「どうも。斎藤神綺だ、よろしく」
「あっ どうも....園田海未です」
まぁ、なんとも礼儀正しい子だ。お辞儀も様になている。
「先輩なんですね」
「あぁ、音ノ木坂中学の1年だ。まぁ1歳しかかわらんし、あまり気にするな」
「あっ はい」
まだ神綺の事を警戒しているのか一定の距離を取っている。人見知りなのだろうか。
「なら私も...南ことりです」
と海未の後ろからひょっこりと、さっき不思議な髪の子と言っていた子がでてきた。
「斎藤神綺だよろしく」
と挨拶を終えると女将さんが待っていたかの様に、
「じゃぁ、斎藤君」
「...なんですか?」
さっき嵌められた為に神綺は軽く不機嫌だ。
「もう、いつまで引きずってるのよ。さ、みんな紹介も終わったことだし、文化祭のことを話しましょ」
「おー」
「...話すことありませんよ?まだ2ヶ月も先ですし」
まだパンフレットさえできていない状況だ。話し合うことはない...はず。
「あるわよ。穂乃果がお世話になるんだし...そうね、ついでに海未ちゃんとことりちゃんも一緒に行ったら?」
「「「え?」」」
海未とことり、それと神綺も反応した。
「ちょっ、女将さん。待ってくださいよ....高坂はいいとしても園田と南はまだ....」
そうだ。まだ了解をとっていない。それに海未はまだ神綺を警戒している。
「あら、斎藤君は行きたくないの?」
何とも言えないプレッシャーが神綺を襲った。
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