ラブライブ! -彼はどう変わる?-【リメイク】   作:レイヴェル

35 / 148
どうも、レイヴェルです。

明日がにこイベということを忘れていました....皆さん頑張りましょう!


第35話

翌日、

「忘れ物はない?」

「ない...はず」

 神綺はいつもどおりに靴を履き、もう一度忘れ物がないことを確認する。

「うん....ないね。それじゃぁ、行ってくる」

「いってらっしゃい」

 忘れ物がないことを確認した神綺は玄関を出た。すると、

 

「あ、おはよう神綺君」

「え?」

 パッと声のした方を向くと、

「の、希?」

 間違うはずがない。

「うん。おはよう」

「お、おはよう....どうしたんだ?」

 家の門扉の前で希が待っていたのだ。

「どうも?ただ、昨日のことでね....」

「あぁ...別にいいさ。言ってなかった俺が悪い」

「でも、私がせいなのは変わりないもん」

「もんって....おいおい」

 高校生で使う言葉か...とか神綺は思いながら門扉を閉めて、

「悪かったと思ってくれたならそれでいいさ。俺は気にしていないからさ」

 と言いながら希の頭をポンポンと軽く叩く。

「....」

「あ、そういえば....どうして俺の家知ってるんだ?」

 神綺は話題を変えようとして、最も疑問に思ったことを聞くことにした。

「えっと、昨日絵里ちに教えてもらったんだ。ほら、地図付きで」

 と希はスマホで写真フォルダを開き見せてくる。

「なるほどね。でも....なんか嬉しいな」

「なんで?」

 と可愛らしく希は首をかしげる。

「だって....小学校以来だからさ、希が門扉で待ってくれてるの」

「!」

 神綺は懐かしみながら笑う。

 それを希が見ると顔を伏せてしまった。

「ん、どうした希?」

「ううん...そういう顔されると...」

「んん?」

 神綺には希の声が小さく上手く聞こえなかった。

「なんでもない!ほら、行くよ!」

 希は照れ隠しをするように神綺より先に走って行ってしまう。

「あっ ちょっ!待てよ!」

 急に希が走る為に反応が遅れたが、神綺も希を追う。

 

「ちっ 意外と足速いな....少し本気出すか」

 4割のスピードで走っていたが、思ってたより希が本気で走っていた為にスピードを上げるほかなかった。

「遅いよ神綺君!」

 と煽るように言う希。それにちょっぴりイラッときた神綺は、

「今に見てろよ...っ!」

 リズムを整えてスピードを上げる。

「うそ!?くっ」

 神綺がペースを上げたことに焦るが、既に本気で走っていた為に希はこれ以上ペースを上げられずにどんどん距離は縮まる。

「諦めろ希!お前は俺には勝てねぇぞ!」

 当たり前だ。神綺は今もランニングを続けているために体力は落ちるどころか増えている。それに歩幅も違う為にアドバンテージがある。

「くぅ.....」

 観念したのか希は段々とスピードを落とす。それに神綺は追いつき、

「全く....急に走るなよ。転んだらどうするんだよ...」

「心配するとこそこ?」

 思わず希は突っ込んでしまった。

「だってそうだろ?準備運動なしに...しかも朝だぜ?お前全力ぽかったし危ないぞ...」

「神綺君速すぎ....」

 現に神綺は息切れをしていないが、希は絶え絶えだ。

「ランニングしてるからな。体力には自信あるぞ」

「そう...なんだ」

「ほら、馬鹿なことしてないで行くぞ」

 と希を置いて先に行こうとする神綺。

「えー!待ってよ神綺君!」

 希はヘトヘトな為に歩く速度は遅い。

「待たねぇよ。ほら、いくぞ」

「鬼!」

------------------

 あの後も希はあーだこーだ言っていたが、なんとか落ち着き、校門に着くとそこに、

「良ければおねがいしまーす」

「ん?」

 神綺は声のした方を見ると、

「よろしくおねがいしまーす」

 と、女子生徒。制服からして神綺と同じ一年生だ。その子がなにやらチラシ?を配っていた。

「あ、お願いします」

「あ、どうも」

 と近くを通りかかった希が受け取る。

「なんだそれ」

 興味があったため神綺は覗くと、

「これって....私が昨日言ってた...」

「ん、あー...あれ噂じゃねぇのか?」

「えっと....その...」

 と希は歯切れ悪くチラシを隠す。

「あぁ、大丈夫だ。絵里も言ってたろ?直接的に関わってなければ俺は大丈夫だ」

 となにげなく言ったが、

「え....聞いてたの?」

「あ゛...」

 やってしまった。

「えーっと、その.....はい」

「そっか。ならいいや...神綺君が言うんだし...はいこれ」

 と希からチラシを受け取り、

「これが言ってたやつねぇ。....募集だってさ、希はやるのか?」

 と神綺はチラシを返しながら聞く。

「私?私はやらないよ....こういうの向いてないし。私は裏方で十分」

「そうか?お前なら可愛いし心配ないだろうに」

「かっ 可愛い!?」

「ん?あぁ」

 神綺は思ったことをそのまま言っただけなのだが、

「も、もう....照れるじゃん!」

 希にしてみれば、神綺に言われた為により一層恥ずかしくなり、

「いてっ!?」

 神綺の背中を思いっきり叩いてしまった。

「あ、ごめん」

「なんだよ...ったく」

「神綺君はあんなこと言うからだよ!」

「どんなことだ?俺には全く身に覚えが...」

「それがダメなの!」

「えぇ....」

 もう神綺にはなにがなんだかわからなくなっていた。

「ふん!」

 と希はムスッとして先に昇降口へと向かってしまった。

「あっ 待てよ希!」

 神綺も訳がわからなくなりながらも、希を追った。

----------------

「おはようっと....」

 地味にさっき叩かれた背中がヒリヒリする為に希を追いかけるのを諦めて、のろのろと教室に入る。

「あ、おはよう斎藤君」

 と反応したのは優子だった。

「あぁ、能登か。おはよう」

「今日はどうしたの?....希ちゃんが来てからすぐに机に...ほら」

 と希の席を見ると。

「....」

 机に突っ伏していた。

「知らないし、なぜ俺に聞く」

「だっていつも斎藤君といるし」

「あっそ.....俺は知らん。急に背中叩いたと思ったら急に走ってこの通り」

 ヤレヤレと言いながら神綺は自分の机に鞄を置く。

「...それ絶対斎藤君が悪いって」

 と呆れるようにいう優子。

「なんでだよ....」

「だって斎藤君だもん」

 とケロっと当たり前の様に言う優子。

「...は?」

 あまりにもアバウトな返答に反応が遅れてしまう神綺。

「そうとしか言いようがないもの。また斎藤君がデリカシーのないことでも言ったんじゃないの?」

 と言われて思い返すが、

「....そんなはずはない...はず」

「...はぁ」

「ため息つくなし」

「これでどうつくなと....ま、女の子はデリケートなんだからさ~ 優しく扱わないと」

「気をつけているつもりではあるんだが....」

「もっと気を付けないと駄目なんじゃない?」

「んな無茶な....」




閲覧ありがとうございます。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。